
「排便のたびにいぼが飛び出してしまい、手で押し込まないと戻らない…」
「歩いたり、少しお腹に力を入れたりするだけでも脱出してしまう…」
「常に飛び出している状態で、下着が汚れたり擦れて痛んだりする…」
「手術や注射を勧められているけれど、できればメスを入れずに治したい…」
日本人の3人に1人は持っていると言われる「痔」。その中でも、いぼ痔(内痔核)などが悪化し、肛門の粘膜が外に飛び出してしまう状態を「脱肛(だっこう)」と呼びます。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、飛び出したいぼを外科的に切り取るだけでなく、そもそも「なぜ飛び出してしまうのか(血流の滞りや筋肉のゆるみ)」を根本から見つめ直し、体の内側から引き上げる体づくりを漢方で優しくサポートいたします。
脱肛とは?進行度と西洋医学的な治療法
脱肛(肛門粘膜脱)は、内痔核の悪化や、加齢・出産などによる肛門括約筋(お尻の穴を締める筋肉)の衰えによって起こります。進行具合によって、以下のように状態が変わっていきます。
| 進行度 | 脱肛の状態 |
| 初期 | 排便時に強くいきむと肛門から飛び出しますが、排便が終わると自然に元に戻ります。 |
| 中期 | 排便時だけでなく、くしゃみをしたり重いものを持ったりして「お腹に力を入れた時」にも脱出するようになります。自然には戻らず、手で押し込む必要があります。 |
| 末期 | 手で押し込んでも戻らず、歩行中などにも「常に脱出している状態」になります。粘膜が下着に擦れて出血したり、激しい痛みを伴うようになります。 |
【西洋医学(病院)での一般的な治療】
病院では、初期であれば軟膏や座薬で炎症を和らげますが、手で押し込まなければならない状態(中期以降)になると、いぼを切り取る手術(結紮切除術)や、注射でいぼを固めて縮小させる「ジオン注射(ALTA療法)」が選択されるのが一般的です。
しかし、「手術の痛みが怖い」「一度手術したのにまた再発してしまった」という理由で、漢方による根本からのアプローチを希望される方が後を絶ちません。
【薬剤師コラム①】触った感触が「軟らかい」か「硬い」かで原因が違う?
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
脱肛のご相談をお受けする際、私たちは「飛び出している部分は、軟らかいですか?それとも硬いですか?」とお尋ねします。実は、この感触によって脱肛の根本的な原因(タイプ)が変わってくるのです。
- 【硬い脱肛】の多くは、うっ血してコブになった「内痔核」が飛び出している状態です。血流の悪さや肝臓の疲れが原因です。
- 【軟らかい脱肛】の多くは、内痔核ではなく、肛門を支える筋肉そのものがゆるんで「直腸の粘膜(内臓)」がだらんと下がってきている状態(内臓下垂)です。
漢方では、このタイプを見極めることで、血流を整えるべきか、筋肉(内臓)を引き上げる力をつけるべきか、アプローチを的確に判断しています。
太陽堂の漢方アプローチ|血流を巡らせ、筋肉を引き上げる
脱肛は、単にお尻だけの問題ではなく、全身の「血(血液)」や「気(エネルギー・筋肉を支える力)」の不足・滞りが大きく関係しています。
| 脱肛のタイプ | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 硬い脱肛 (内痔核の悪化が原因) | 【血流を促し、内側の熱を取る漢方】 いぼ痔の根本原因である「肝臓の疲れ」や「肛門周囲のうっ血」を和らげ、患部の熱(炎症)を穏やかに冷ますことで、脱出の縮小をサポートします。 |
| 軟らかい脱肛 (筋力低下・内臓下垂が原因) | 【気(エネルギー)を補い、筋肉を引き上げる漢方】 加齢や出産などで低下した「持ち上げる力(気)」を補い、胃腸の働きを助けながら、緩んだ筋肉や粘膜を正しい位置に留める力を育てます。 |
※内臓下垂タイプの方には、漢方薬と併せて「肛門括約筋を鍛える(持ち上げる)簡単な運動・養生法」もお伝えし、ご自宅で実践していただくことでよりスムーズな改善を目指します。
【薬剤師コラム②】生理前に悪化しやすいのはなぜ?
担当薬剤師:前原 信太郎(調剤薬局での勤務経験あり)
女性の方から、「生理前や生理中になると、いぼが腫れて脱肛しやすくなるんです」というお声をよくいただきます。
これは、生理前に分泌される女性ホルモン(黄体ホルモン)の影響で、骨盤まわりの血液が滞りやすくなり、さらに便秘にもなりやすいためです。いわゆる「瘀血(おけつ:血の滞り)」の状態です。
太陽堂では、こうした女性ならではのホルモンバランスの変動や冷えの周期もしっかりと考慮し、生理前から血流を整えておくことで、脱肛が悪化しにくい体質づくりをサポートしています。
この内容以外にも「太陽堂が考える胃腸疾患」についてお話しを書いています。どうぞ参考にされて下さい。
脱肛を和らげる漢方サポートの事例
常に脱出していた方や、手術を繰り返したくないと願う方が、漢方を取り入れることで穏やかな日常を取り戻された事例をご紹介します。
事例① 60代女性|出産後からの「軟らかい脱肛」が半分まで縮小
出産後から脱肛するようになり、最近になって症状がひどくなったためご相談に来られました。
- お悩み: 力んだ時だけでなく、常に脱肛している状態。手で押し戻さないと戻らず、触った感触は「軟らかめ」とのことでした。
- サポート内容: 「内臓下垂」が主な原因と見立て、①内臓を引き上げる(筋肉を支える)煎じ薬、②肝臓の解毒能力を高めて巡りを良くする煎じ薬を組み合わせてご提案しました。
- 経過:
- 6ヶ月後: 脱肛の大きさが少し小さくなり、良い変化を感じられました。
- 9ヶ月後: 飛び出す大きさが最初の「半分くらい」まで小さくなりました。完全に出なくなるまではいきませんが、良い方向に向かっていると喜んでおられました。
- 11ヶ月後: 状態が安定してきたため、漢方薬の量を半分に減らしました。
- 結果: 服用開始から1年2ヶ月。漢方薬の量を1/3まで減らしても悪化することなく、安定した状態を維持できたため服用終了となりました。長年伸びてしまっていた粘膜を「完全に出なくする」ところまでは至りませんでしたが、手術なしで半分まで縮小し、日常生活が楽になったと安心されていました。
事例② 50代女性|妊娠時に発症・再発を繰り返す「内痔核・脱肛」が改善
妊娠時に「内痔核」になり、一時的に改善したもののその後再発してしまったためご来局されました。
- お悩み: 肛門全体の腫れがあり、一部が盛り上がって脱出してしまう。特に生理前後に調子が悪くなる。
- サポート内容: 女性特有の血の滞り(瘀血)を整えるため、①血流を良くする漢方薬、②内側の熱を冷ます漢方薬、③便秘を改善する漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: 早くも脱出と肛門の腫れが減り、排便が楽になってきました。
- 2ヶ月後: 腫れがさらに小さくなりましたが、やはり生理前後は少し調子が悪くなるとのこと。
- 7ヶ月後: 生理前後に腫れることも1ヶ月に2,3回程度まで大きく減少し、全体的な調子がぐっと上がりました。
- 結果: 服用開始から1年。調子が良いため、ご本人の希望により服用終了(卒業)となりました。生理周期による波を漢方でうまくコントロールできたことで、内痔核と脱肛の両方が改善に繋がり本当に良かったです。
▶︎ [痔核・痔ろう・脱肛のその他の改善事例はこちら]
脱肛・漢方サポートについてのよくある質問(Q&A)
病院のお薬(注入軟膏など)を使っても治らなかったのですが、漢方薬で良くなりますか?
はい、漢方のアプローチで症状が穏やかになった方は数多くいらっしゃいます。軟膏は「表面の炎症を抑え、滑りを良くする」ものですが、漢方は「飛び出す原因となっている血流の滞りや筋肉のゆるみ」を体の内側から整えるため、結果的に脱出しにくい状態を作ることができます。
一度手術をして再発しています。それでも漢方で対応できますか?
もちろんです。手術をしたけれど再発してしまい、二度とメスを入れたくないと当薬局へ来られる方は非常に多いです。
漢方で血流や肝機能を整え、肛門にかかる圧力を減らすことで、手術後の再発防止に大きく役立ちます。
発症してから何十年も経っていますが、間に合いますか?
発症期間が長い(慢性化している)場合や、筋肉のゆるみが強い場合は、体質を整えるのに数ヶ月〜年単位のお時間をいただくことはあります。
しかし「長いから良くならない」ということは決してありません。焦らず、まずはご自身の状態をお聞かせください。
漢方薬のお値段はどのくらいですか?
ご希望される生薬や、その時の状態によって異なりますが、目安として1週間あたり5,000円前後(1ヶ月で約20,000円程度)となっております。

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太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




