
「朝、どうしても体が動かなくて学校に行けない…。」
「立ちくらみやめまいがひどく、午前中は調子が悪い…。」
「『怠けている』『夜更かしするからだ』と誤解されるのが辛い…。」
起立性調節障害(OD)は、思春期の急激な成長に自律神経の発達が追いつかず、「血液を脳に送るポンプ機能」がうまく働かなくなる状態です。決して、ご本人の気合や性格の問題ではありません。
漢方薬局「太陽堂」では、無理やり体を起こすのではなく、「血液を送り出す力」や「自律神経のバランス」といったお体の土台を優しく整え、自然と朝スッキリ目が覚める体質づくりをサポートします。
なぜ、朝起きられないの?(ODのメカニズム)
健康な人は、朝起き上がると同時に自律神経(交感神経)のスイッチが入り、下半身に溜まった血液をギュッと締め上げて脳へ送ります。
しかし、起立性調節障害のお子さんの体では、この「スイッチの切り替え」がうまくいきません。
- 朝のスイッチが入らない: 起き上がっても血管がうまく締まらないため、血液が足元に溜まったままになり、脳が酸欠状態(立ちくらみ・極度の倦怠感)になります。
- 夜にスイッチが切れない: 逆に夜になると目が冴えて眠れなくなり、昼夜逆転の生活に陥りやすくなります。
これは言わば「自律神経の時差ボケ」が起きている状態です。漢方薬でこのリズムを穏やかに整えていきます。
西洋医学と漢方のアプローチの違い
■ 西洋医学(小児科・内科)での一般的な対処法
病院では、血圧を上げて脳への血流を促すために、メトリジン(ミドドリン)やリズミックなどの昇圧剤が処方されることが一般的です。
また、起立性調節障害は頻繁に強い頭痛や腹痛を伴うため、ロキソニンやカロナールなどの消炎鎮痛剤が処方されたり、夜眠れないことに対して睡眠のリズムを整えるお薬が出されることも多くあります。
これらのお薬は「今ある辛い症状を和らげる」ために有効ですが、
「薬を飲んでもなかなか朝起きられない」
「頭痛薬を手放せない」
と悩み、漢方相談にいらっしゃる方が非常に多いのが現状です。
■ 漢方でのアプローチ
漢方は「自律神経が自らバランスを取れるような土台づくり」を得意としています。表面的な血圧の数値だけでなく、全身の気・血・水の巡りを見直し、自然なリズムで生活できるよう優しくサポートします。
【薬剤師コラム①】お薬の「手放し方」と漢方
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
「病院の昇圧剤や、頭痛のたびに飲むロキソニンを早くやめさせたい」という親御様からのご相談をよくいただきます。
しかし、急にお薬をやめるとお子様の体調がさらに崩れ、学校への不安が強まる可能性があります。まずは西洋薬で症状をカバーしながら、漢方薬で「自律神経の土台」を育てていく併用が一番の近道です。
漢方で体調のベースが上がり、「最近、朝の頭痛が減ってきたね」と実感できてから、主治医の先生と相談して少しずつお薬を減らしていく。私達はそのステップを全力でサポートいたします。
うちの子はどのタイプ?(ODの3つの原因)
太陽堂では、同じ「起きられない」という症状でも、お体の中で何が起きているか(東洋医学的な原因)によって漢方薬を使い分けます。お子様の症状がどれに当てはまるか、チェックしてみてください。
| タイプ | お子様の様子・特徴 | 原因(漢方の視点)とアプローチ |
|---|---|---|
| ① 水毒(めまい型) | ・めまい、立ちくらみがひどい ・車酔いしやすい ・雨の日や低気圧で悪化する | 【原因】 体に余分な「水」が溜まり、血流を邪魔している状態。 【漢方】 水の巡りを整える漢方薬を使用し、頭をシャキッとさせます。 |
| ② 血虚(スタミナ切れ型) | ・顔色が青白い ・食欲がない、すぐ疲れる ・夕方〜夜になると元気になる | 【原因】 急激な成長に「血(栄養)」の生産が追いつかず、ガス欠状態。 【漢方】 血を補う漢方薬(補血剤など)で、体を動かすエネルギーを蓄えます。 |
| ③ 気滞(ストレス型) | ・腹痛や頭痛を伴う ・夜眠れない、イライラする ・「学校」と聞くと体調が悪化 | 【原因】 精神的なプレッシャーで「気(神経)」が張り詰め、休まっていない状態。 【漢方】 神経を緩める漢方薬で体内時計を整え、スムーズな目覚めを促します。 |
【関連ページへのご案内】
学校に行こうとするとお腹が痛くなる、下痢をする場合は、過敏性腸症候群(IBS)を併発している可能性があります。詳しくは[こちらのIBSの記事]をご覧ください。

親御様へ|回復までの過ごし方
起立性調節障害は、風邪のように数日で急激に変化するものではありません。漢方薬による体質の見直しも、薄紙を剥がすように少しずつ体調の波が穏やかになっていくのが特徴です。
【薬剤師コラム②】焦らせないことが「一番の薬」
担当薬剤師:前原 信太郎(調剤薬局での勤務経験あり)
親御様にとって、朝起きられないお子様を見るのは本当にご心配なことと思います。
しかし、「早く起きなさい」「学校に行きなさい」という言葉は、本人にとって「足の骨が折れているのに走れ」と言われるのと同じくらい辛いプレッシャーとなり、自律神経の緊張をさらに強めてしまいます。
学校に行くことよりも、まずは「夜眠れるようになること」「ご飯をおいしく食べられるようになること」など、体の土台づくりが先決です。「今日は午後から起きられたね」「ご飯が食べられたね」と、できたことに目を向けてあげてください。体が整えば、必ず自然と朝も起きられるようになります。
一緒にゆっくり進んでいきましょう。
起立性調節障害の症例
太陽堂にご相談いただき、日々の元気を取り戻し、学校生活や社会生活へ復帰された方の例をご紹介します。
【症例①】 朝起きられず不登校に(18歳 女性)
- ご相談時の状況: 1年前から倦怠感と息切れがひどく、朝起きられないため学校を休みがちに。病院でODと診断されてお薬を飲んでいましたが中々スッキリせず、ご相談に来られました。
- 漢方服用の経過:
- 【服用開始】 「気の巡りを良くする漢方薬」「血を補う漢方薬」、さらに「疲れを和らげる漢方薬」の3種類をご提案。
- 【3ヶ月後】 倦怠感が減り、午後から学校に行ける日が出てきました。
- 【6ヶ月後】 疲れをほとんど感じなくなり、朝からの通学も可能になりました。
- 【1年後】 症状が気にならなくなり、毎日元気に過ごせているため、無事に漢方薬の服用を終了(ご卒業)されました。
【症例②】 10年来のめまいと立ちくらみ(24歳 女性)
- ご相談時の状況: 学生時代から10年以上ODの症状に悩み、社会人になっても朝の辛さやめまい、動悸が続いていました。「大人になっても続くのか」と不安を抱えてご相談に来られました。
- 漢方服用の経過:
- 【服用開始】 生命エネルギーである「気」と栄養である「血」を補う漢方薬を中心にお渡ししました。
- 【3ヶ月後】 長年悩んでいためまい、立ちくらみが減少し、動悸も落ち着いてきました。
- 【6ヶ月後】 体調が良い日が増え安定してきたため、漢方薬を半分の量に減らしました。
- 【1年後】 10年越しの辛い症状がすっかり気にならなくなり、服用終了となりました。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 起立性調節障害)
どうぞ参考にされて下さい。
起立性調節障害(OD)に関するQ&A
病院の昇圧剤(血圧を上げる薬)などと併用できますか?
はい、可能です。
病院のお薬で血圧をサポートしつつ、漢方で「自律神経の調節能力」そのものを育てていく併用は非常におすすめです。飲む時間を1時間ほどずらして服用していただければ問題ありません。
どれくらいの期間で良くなりますか?
まずは3ヶ月、じっくり飲んでみてください(体質のベースが整うには半年〜1年が目安となります)。
成長期の体の変化に伴う自律神経の乱れですので、焦らずに体を作っていく必要があります。季節の変わり目や梅雨時などに一時的な波があることもありますが、基本的には右肩上がりで調子が良い日が増えていく方が多いです。
病院のお薬ではスッキリしませんでしたが、漢方薬で良くなりますか?
漢方薬による体質の見直しで、朝の目覚めや倦怠感の緩和など、嬉しい変化を実感されている方は多くいらっしゃいます。
病名にとらわれず、「なぜその症状が起きているのか」という東洋医学的な原因を特定してアプローチするため、再びバランスを崩しにくい体づくりが期待できます。
発症してから数年経ちますが、今からでも改善可能でしょうか?
はい、ご安心ください。
お悩みの期間が長い分、お体のベースを整えるのにお時間をいただく可能性はありますが、「期間が長いから良くならない」ということは決してありません。
大人になってからご相談いただき、ご卒業された方も多数いらっしゃいます。まずは一度ご相談ください。

関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




