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黄斑浮腫のお悩みに|西洋医学を踏まえた、漢方による体質改善のアプローチ

2026 9/10
眼科疾患
2017年2月16日2026年9月10日
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  3. 黄斑浮腫のお悩みに|西洋医学を踏まえた、漢方による体質改善のアプローチ

「文字や線が歪んで見えるようになってきた…」
 
「視界の中心がぼやけて、物が見えづらい…」
 
「病院で黄斑浮腫と言われたけれど、将来の見え方が不安…」

目の中にある網膜の中心部「黄斑(おうはん)」に液状の成分が溜まり、むくみ(浮腫)が生じる「黄斑浮腫」。
視力に直結する部分であるため、放っておくと見え方に大きな影響を及ぼすことがあります。

黄斑浮腫のケアにおいては眼科での適切な処置を受けるとともに、「なぜむくみや血流の滞りが起きてしまったのか」というご自身の体質に目を向け、からだの内側からバランスを整えていくことが大切です。

ここでは黄斑浮腫の原因や西洋医学の見解、そして漢方を用いた体質改善のアプローチについて詳しく解説します。

目次

黄斑浮腫とは?なぜ起こるのか

目の中でカメラの「フィルム」の役割を果たしているのが網膜です。
その網膜の中心にあり、色や形、視力を識別するための視細胞が密集している最も重要な部分を「黄斑(おうはん)」と呼びます。

この黄斑の毛細血管から血液の成分や水分が漏れ出し、水ぶくれのように腫れてむくんでしまう状態が「黄斑浮腫」です。

黄斑浮腫の主な原因

黄斑浮腫は単独で起こるというよりも、目の血管に負担がかかる他の疾患をキッカケに発症することがほとんどです。

  • 糖尿病網膜症:血液中の糖濃度が高い状態(高血糖)が続くことで、目の非常に細い血管にダメージが生じ、血流が滞ったり血管から水分が漏れ出しやすくなります。
     
  • 網膜静脈閉塞症:網膜の静脈が詰まり、血液の巡りが悪くなることで血管内に圧力がかかり、水分がにじみ出て浮腫を引き起こします。
     
  • ぶどう膜炎:目の中に炎症が起こることで、血管の壁が傷つき、浮腫につながるケースです。
     
  • 加齢黄斑変性や白内障手術後の影響など

気づいたら早めのケアを!黄斑浮腫の主な自覚症状

黄斑は視力に直結する場所であるため、浮腫が生じると以下のような症状が現れやすくなります。

  • 物が歪んで見える(変視症):直線のはずの障子の枠やカレンダーの線が、ぐにゃりと曲がって見える。
     
  • 視界の中心がぼやける・暗い(中心暗点):見ようとする対象物の中心部分だけが見えにくく、雲がかかったように見える。
     
  • 視力の低下:眼鏡を合わしてもピントが合わず、視界全体がすっきりしない。

※これらの症状を感じた場合は、まずは速やかに眼科医の診断を受けることが重要です。

【表で比較】西洋医学の治療法と漢方によるサポートの違い

医療の現場(眼科)で行われている主な治療法と、漢方薬局で行う体質改善のアプローチには、それぞれの役割と得意分野があります。

治療・アプローチ法内容と仕組み目的と特徴
抗VEGF薬の眼内注射
(西洋医学)
新生血管の発生や血管からの水分の漏れを抑えるお薬(抗VEGF薬)を、目の中に直接注射します。【局所の速やかな処置】
現在、黄斑浮腫の第一選択となることが多い治療法で、直接的に浮腫を抑えることを目指します。
ステロイド薬の注射・投与
(西洋医学)
目の周りや眼内にステロイド薬を注射、または点眼・内服を行うことで、強い抗炎症作用を促します。【炎症の抑制】
血管の炎症や強い腫れを抑える目的で選択されます。
レーザー治療(光凝固術)
(西洋医学)
水分が漏れ出ている網膜の血管をレーザーで熱凝固し、それ以上の漏れを防ぎます。【進行の予防】
病変部を固めることで、悪化を防ぎ現状維持を図るために行われます。
手術治療(硝子体手術)
(西洋医学)
黄斑を引っ張っている硝子体や増殖膜を手術で取り除き、網膜への負担を軽減させます。【物理的な要因の除去】
他の治療で変化が乏しい場合や、牽引力が強い場合に行われます。
漢方による体質改善
(東洋医学)
目の血流の滞り(瘀血)、水分代謝の悪さ(水滞)、慢性的な炎症の背景にある「体質そのもの」を整えます。【根本的なからだ作り】
目の局所だけでなく、からだ全体の血流・水分バランスを整える漢方薬を選定していきます。

黄斑浮腫に関係する疾患は他にもありますので、「もしかして」と思った方は下記の疾患もご覧ください。

糖尿病網膜症
網膜静脈閉塞症
黄斑変性症

東洋医学(漢方)から見た、黄斑浮腫へのアプローチ

「なぜ目の血管から水分が漏れ出すほど、血管に負担がかかったのか?」
  
「なぜからだの巡りが悪くなっているのか?」
  
という、根本的なからだの環境(体質)に着目します。

漢方では、黄斑浮腫の背景に以下のような体質的なバランスの崩れがあると考えます。

お身体の状態詳細
「瘀血(おけつ)」微小な血管の血流が滞り、血液の巡りが悪くなっている状態
「水滞(すいたい)」からだの水分代謝がうまくいかず、局所に余分な水が溜まりやすい状態
「陰虚(いんきょ)・気虚(ききょ)」加齢や慢性疾患により、からだと目の栄養や潤いが不足している状態

これらを整えるために、血管の炎症や血流の滞りを整える漢方薬や、余分な水分の排出をサポートする漢方薬、さらには原因となっている基礎疾患(糖尿病や高血圧など)の体質ケアを組み合わせてご提案します。

からだの内側から「血液の巡り」と「水分の代謝」を整えることは、日々の見え方の不安を和らげ、健やかな生活を送るための大きな一助となるはずです。
今行っている治療のサポートとして、ぜひ一度ご相談ください。

【薬剤師コラム】西洋医学の知識と東洋医学の知恵を融合した「目へのアプローチ」

担当薬剤師:前原 信太郎(調剤薬局での勤務経験あり)

〜 西洋医学の知識があるからこそご提案できる、漢方の役割 〜

黄斑浮腫のお悩みでご相談にいらっしゃる方の多くは、すでに眼科で抗VEGF薬の注射やレーザー治療などを受けられているか、これからの治療に不安を抱えられています。
 

調剤薬局で西洋医学のお薬に携わってきた経験からお伝えしたいのは、「眼科での適切な処置(西洋医学)」と「漢方によるからだ作り(東洋医学)」は、決して対立するものではなく、お互いを補い合える関係にあるということです。
 

西洋医学の治療は、目という「局所」に起きたトラブル(漏れ出た水分や炎症)に対して、非常に強力で直接的なアプローチを行います。
これは視力を守るために大変重要なステップです。

黄斑浮腫のお悩みを和らげる漢方の事例

経過観察以外の方法はないかと不安を抱えていた方が、漢方を取り入れることで「日々の健康と見え方のサポート」に繋がった事例をご紹介します。

事例① 60代男性|目のかすみやぼやけにお悩み、進行に対する不安

1年前から見えにくさを感じて眼科を受診した所、「網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫」と診断。
血流を良くする病院薬を服用しているものの改善が見られず、不安を感じて太陽堂にご来局。

  • お悩み: 右眼中心のぼやけ、改善が見られないことによる不安感
     
  • サポート内容: 眼科での治療は継続していただきながら、血管の巡りと滞りを整え、余分な熱や炎症に配慮する漢方薬と目の周りの栄養状態をサポートし、からだの機能を整える漢方薬をご提案
     
  • 経過
    服用開始から3ヵ月: 「以前より中心のぼやけが少し気にならなくなってきた」とお話しいただきました。
    日々の見え方に少しずつ良い変化を感じられているとのことでした。
     
  • 服用開始から10ヵ月: ぼやけを感じる時間が減り、生活の中での目の不快感が大きく和らいできたご様子。
    「毎日の生活が楽になってきた」と嬉しいお声をいただきました。
     
  • 服用開始から1年3ヵ月: 体調も良く経過が安定していたため、ご相談の上で漢方薬の分量を調整(半量へ減量)しました。
     
  • 服用開始から2年: ご本人の体質も整い、日々のぼやけや不快感も落ち着いて満足のいく状態が維持できているとのことで、ご希望により漢方による体質改善サポートを卒業(終了)となりました。
     
  • ※上記は個人の体質改善の経過と体感であり、すべての方に同様の経過を保証するものではありません。

患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 眼科疾患)
どうぞ参考にされて下さい。

症例-眼科疾患 | 新宿の漢方薬局【太陽堂】
新宿の漢方薬局【太陽堂】

黄斑浮腫・漢方サポートについてのよくある質問(Q&A)

眼科の治療(抗VEGF薬の注射など)と、漢方薬は併用できますか?

はい、基本的には併用が可能です。
 
当薬局では、眼科での治療を阻害しないよう、お飲みになっている処方薬や治療の状況をしっかり確認した上で、体質に合わせた漢方薬をご提案しております。
 
眼科の治療で局所をケアしつつ、漢方でからだの土台(血流や水分バランス)を整えることは、とても理にかなったアプローチです。

糖尿病が原因の黄斑浮腫(糖尿病網膜症)でも相談できますか?

もちろんご相談いただけます。
黄斑浮腫の原因の多くは「糖尿病」による血管のダメージです。
 
そのため、目だけのケアではなく、血糖値のコントロールや糖代謝をサポートするような「からだ全体に向けた漢方・養生アドバイス」も併せて行い、体質からの改善を目指します。

どのくらいで変化を体感できますか?

症状の背景や体質によって個人差があります。
早い方では数ヶ月で生活の中での変化(見えやすさの体感や、目の疲れにくさなど)を感じられることもあります。
 
目の血管や細胞のバランスを整えるためには、半年〜1年程度じっくりとからだに向き合うことをおすすめしています。

その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。

関連するお悩み

黄斑浮腫に関連する疾患も載せてありますので、こちらもぜひご参照ください。

糖尿病網膜症
眼精疲労
網膜静脈閉塞症
黄斑変性症

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

薬剤師紹介

「担当薬剤師」 前原 信太郎

「学術発表 実績」 
2017年 2021年 2025年 学術発表

調剤薬局の薬剤師として6年間勤めました。

漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。

眼科疾患
  • 2017 02/16 背骨石灰沈着による痛み[治療終了]
  • 2017 02/21 非結核性抗酸菌症(肺MAC症)[治療終了]

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