夜尿症(おねしょ)

夜尿症(おねしょ)は漢方薬で改善が見られる病気です。

 
いつまでもオムツが外せない…
 
どうしても尿漏れしてしまう…
 
おねしょがあるので夜が心配で…
 
「原因によって漢方薬を使い分ける事が大事になってきます。」
 
ぜひ漢方薬を一度お試し下さい。
 

夜尿症(おねしょ)とは

夜寝ている間に無意識に排尿してしまう状態です。
 
症状が同じ「夜尿症」「おねしょ」ですが、違いの部分としては「年齢」です。
 
「小学校入学時期」が境目になり、5~6歳以後の夜尿を「夜尿症」と言います。
 
また男女比としては「男性」のほうが「女性」よりも多く、女性よりも倍くらいの方が苦しまれている疾患です。
 

夜尿症(やにょうしょう)の原因

主な原因としては、
 
・夜間の膀胱容量が少ない
・抗利尿ホルモンの夜間分泌不足(本来であれば昼間少なく、夜になると多く出るホルモン)
・尿意で起きれない
・ストレス
 
などになります。
 
膀胱自体の問題である「膀胱容量が少ない」という事もあれば、ストレスなどにより「脳からの指令」が上手く伝わらないという問題も…
 
特にストレスの場合「単一症候性夜尿症」(夜だけ尿漏れを起こす)ではなく、昼間も尿漏れを伴う「非単一症候性夜尿症」の方も多いです。
 

夜尿症(やにょうしょう)の漢方薬

原因により漢方薬は変わってきて、
 
「膀胱容量が少ない」場合は「内臓の筋肉を強くする漢方薬」
 
「尿意で起きれない」場合は「覚醒作用のある漢方薬」。(眠れなくなるなどの作用はありません。)
 
「ストレス」が原因の場合は「ストレスを除く漢方薬」
 
を使っていきます。
 
1つだけが原因ではなく複数の原因の時もありますので、その方の状況によって漢方薬を選んでいく事が大事です。

夜尿症(やにょうしょう)の症例

症例(平成20年生 女性(漢方薬服用開始時 8歳))

夜の尿漏れと昼間の尿漏れに悩みご相談に来られました。
 
症状としては誰かに話しかけるなど緊張すると尿漏れをおこしてしまい、月曜日などの週の始めになると特に酷くなるとの事。
夜間にも尿漏れをして、週に何回かはおねしょをしてしまうとの事でした。
 
漢方の種類としては、
 
①ストレスを除く(自律神経を調節する)煎じ薬
②内臓の筋肉を強くする漢方薬
 
の2種類出させて頂きました。
 
漢方服用開始から8ヶ月、昼間に関しては極度に緊張した時は漏れそうになるが、ほとんどなくなってきたとの事。
夜も1ヶ月に1回あるかないかくらいまで減ったとおっしゃって頂けました。
 
漢方服用開始から10ヶ月、この1ヶ月は、夜の尿漏れ・昼間の尿漏れどちらも1回あるかないかまで減ったそうです。
 
漢方服用開始から1年1ヶ月、調子が良いので漢方薬の量を落としたのですが、再発することなく調子の良い状態が続いているそうです。
 
漢方服用開始から1年8ヶ月、引き続き調子良く過ごしているとの事。
尿に関してはほとんど気になる事がないとの事で内臓の筋肉を強くする漢方薬は治療終了。
 
漢方服用開始から1年11ヶ月、調子良く過ごせているとの事でストレスを除く(自律神経を調節する)煎じ薬も治療終了。
順調に良くなっているとの事でした。
 
順調に改善が見られ安心いたしました。
引き続きこの調子で悪化する事なく過ごせると何よりですね。

※症状や効果効能は個人差があります。同等の効果を保証するものではないので、ご了承ください。