坐骨神経痛の痛みを漢方で改善していきましょう。
「坐骨神経痛」は、三大神経痛の1つと言われています。(後の2つは「三叉神経痛」・「肋間神経痛」)
非常に症状が強く、「痛み」や「痺れ」に悩まれている方が多いです。
坐骨神経痛は再発しやすく、治りずらい症状になっています。
その辛い痛みに漢方薬を試してみましょう。
坐骨神経痛とは
腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」がさまざまな原因によって圧迫・刺激されます。
その事で現れる、「痛み」や「痺れ」などの症状のことを指します。
「痛み」や「痺れ」は非常にきつく「歩行障害を伴う」こともあります。
坐骨神経痛の症状
代表的な症状としては、
・お尻から足にかけての痺れや痛み(お尻、太もも、すね、ふくらはぎ)
・ふくらはぎの張りや違和感など(筋肉の障害や違和感)
の2つの症状があります。
また「安静時」には楽ですが、「動きだす」と痛みや痺れが出てきてしまう「間欠跛行(かんけつはこう)」という症状も出やすい神経痛です。
細かい症状だと、
・座っていると足が痺れてきて立ち上がりの動作がきつい。
・足に力が入りずらい
・足が激しく痛み、歩きずらい
などの腰というより「お尻から下」、「足の症状が辛い」という方が多いです。
私自身も坐骨神経痛に苦労しました…
重い物を持った時に腰から足に痛みが走り、病院に行った所「腰椎椎間板ヘルニア」と診断。
その後、「坐骨神経痛」と思われる「安静時」には楽ですが、「動きだす」と痛みや痺れが出てきてしまう「間欠跛行(かんけつはこう)」に苦労しました。
非常に辛く、休んでは歩き・休んでは歩きを繰り返しながら仕事に行っていたのを思い出します。(笑)
坐骨神経痛の原因
坐骨神経痛は「病名」ではなく「症状」になります。
原因となる病名や疾患としては「腰部脊柱管狭窄症」や「腰椎椎間板ヘルニア」などが原因となる事が多いです。
太陽堂では「腰部脊柱管狭窄症」や「腰椎椎間板ヘルニア」でお悩みの方も多くのご相談がありますので、こちらもご覧になってみてください。
また腰以外の原因となる
・筋肉の損傷や緊張・腫瘍
・血流の滞り
・精神的原因からくる心因性
など原因が不明なものも多いです。
坐骨神経痛の漢方薬
漢方薬は「症状」や「原因」に合わせて飲んでいく事が大事になってきます。
また「年齢」などよっても漢方薬の種類は変わり、様々になってきます。
ご高齢の場合
骨を修復していく事が大事になってきます。
特に「動いていると足が痺れる」、「長い間立っていられない」などの症状が出てくる方が多いです。
〇骨を修復する漢方薬
〇代謝を上げる漢方薬
〇ミネラルを補給できる漢方薬
使っていく漢方薬は色々あり、その方にあった漢方薬を出させて頂いています。
骨の修復以外の場合
痛みを取る漢方薬を中心に使っていきます。
骨自体はそんなに損傷していないですが「炎症」が起きている事が多いです。
「お尻から下」、「足の症状」が辛い→下半身の炎症を取る漢方薬
「腰付近」が辛い→腰付近の炎症を取る漢方薬
場所によって使う漢方薬が違ってきます。
また痛みを散らすという事もあり「発散する漢方薬」も併用する事が多いです。
原因の所にも書きましたが、他にも原因は色々あります。(血流や精神的要因)
その方の「原因」、「症状」、「年齢」に合った漢方薬を服用してくださいね。
坐骨神経痛の症例
症例(昭和27年生、女性)
相談にくる2~3年前より左肩から左足の横(ふくらはぎ)に痛みが出て、長時間歩いていると腰痛が酷くなり坐骨神経の痛みが出てくるとの事でご相談に来られました。
整形外科にかかった所、第3~4腰椎の軟骨が2箇所程、すり減っているとの事。
漢方の種類としては、
①骨を修復する作用のある煎じ薬
②ミネラル製剤と骨の代謝を高める粉薬
の2種類を出させて頂きました。
漢方治療開始から1ヶ月、長く歩くと調子が悪いがそれ以外は痛みを感じないとの事。
漢方治療開始から3ヶ月、大分調子が良く歩くのも辛くないとおっしゃっていました。
漢方治療開始から1年6ヶ月、半年ほど痛みが出る事なく過ごせていましたので治療を終了としました。
坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアに漢方薬を出させて頂いている時、痛みが降りてくるという方が多いです。(なんでかはわかりません。)
腰からふくらはぎ、最後は足に抜けて良くなっていくという形ですね。
今回の患者さんも同じように最後は足先から痛みが抜けていきました。
症例(昭和33年生 男性)
何年か前より「腰痛」や「足の痛み」に悩んでいた方になります。
最近になり、急に症状が悪化してきた為病院に行った所「腰椎椎間板ヘルニア」と「坐骨神経痛」と診断。
病院のお薬では治らず、最近は痛みで眠れない日もあるので心配になりご相談に来られました。
症状としては特に左側に痛みがあり「左臀部」、「左太腿」、「左ふくらはぎ」が痛むとの事。
漢方の種類としては、
①足の痛みを取る煎じ薬
②腰の痛みを取る煎じ薬
③骨を丈夫にする粉薬
①と②を組み合わせた煎じ薬と③の2種類の漢方薬を出させて頂きました。
漢方服用開始から6ヶ月、痛みがほとんどなくなり煎じ薬を半分の量まで減量出来ました。
「太腿」と「ふくらはぎ」の痛みがまだ少しあるとおっしゃっていました。
漢方服用開始から9ヶ月、「太腿」と「ふくらはぎ」の痛みもなくなり煎じ薬の分量を1/3まで減量出来ました。
漢方服用開始から1年1ヶ月、痛みも全くなくなったとの事で治療終了とさせて頂きました。
痛みが完全になくなったとの事でこちらも安心いたしました。
引き続きこの調子で過ごせると何よりですね。
特にお問い合わせの多い内容を「担当薬剤師の前原」がお答えいたします
Q.漢方薬で痛みが軽減しますか?
A.あまりイメージにないかもしれませんが、関節や神経の痛みには漢方薬が非常に有効です。
いきなり痛みがゼロになることはありませんが“痛みの感じる時間が短くなる”“痛みの頻度が減る”というような変化が出始めます。
Q.病院のブロック注射と何が違うのでしょうか?
A.一番の違いは「体質改善」という点になりますね。
ブロック注射は再発率が高い治療と言われています…
漢方薬で改善すると再発率も少なくなってきますよ。
Q.ブロック注射は副作用があるけど漢方薬は大丈夫?
A.基本的に漢方薬は副作用がほとんどありません。
なのでご安心して飲んで頂いて大丈夫です。
Q.手術後の再発だけど問題なく治るの?
A.手術では根本治療にならないため、再発する方は多いです。
再発して苦しまれている方も良い方向に向かっていることは多いですよ。
その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
「担当薬剤師」 前原 信太郎
「学術発表 実績」 2017年 2021年 学術発表
調剤薬局の薬剤師として6年間勤めました。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
※症状や効果効能は個人差があります。同等の効果を保証するものではないので、ご了承ください。