
「痰や咳が何か月も止まらない…」
「最近、息苦しさが増えてきている…」
「血痰が出るようになってしまった…」
慢性下気道感染症は、気管から気管支・肺にかけて(下気道)に細菌などが住み着き、咳と痰が長く続く病気です。菌の種類によっては治療が長引き、「治りにくい」と言われることもあります。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、呼吸器内科での治療(抗菌薬・去痰薬・排痰の指導など)と併用しながら、菌が居座りにくい体と、痰と咳・血痰・体力の落ち込みを体の側から整えるご相談を受けています。
【この記事の結論:「慢性下気道感染症」に対する漢方の考え方】
- 不調の正体(原因):西洋医学では「免疫の低下や肺の病気を背景に、下気道に細菌(非結核性抗酸菌や緑膿菌など)やウイルスが住み着き、炎症が続くこと」とされます。漢方では、肺にこもった炎症と膿のような痰、血の滞り、体を守る力(免疫)の低下が重なった状態と考えます。
- 漢方の考え方:菌を一度に消すことはできません。菌に働きかける漢方薬と体を守る力を支える漢方薬を基本に、肺の炎症・痰・血痰・息苦しさといった症状に合わせた漢方薬を組み合わせて、菌が居座りにくい体を目指します。
- 対象となる主なお悩み:痰を伴う咳が続く、横になると痰が詰まって咳き込む、血痰、息苦しさや胸の痛み、肺炎をくり返す。
慢性下気道感染症とは?西洋医学の原因と病院での治療
鼻からのどまでを「上気道」、気管から気管支・肺までを「下気道」と呼びます。慢性下気道感染症は、何らかの原因で体を守る力が落ち、下気道に細菌(非結核性抗酸菌症の原因菌や緑膿菌など)やウイルスなどが住み着いて、咳や痰が長く続く状態です。
くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった上気道の症状があっても、下気道の感染を併発していることが多いので、咳や痰が多いときは注意が必要です。近年は、新型コロナウイルス感染症などのあとに長引く咳の原因になることもあります。
主な症状
- 痰を伴う咳:いちばん多い症状です。黄色や緑色の粘りのある痰が続きます。
- 息苦しさ・胸痛:炎症が広がると息切れや胸の痛みが出ます。
- 血痰:炎症で傷んだ気管支から出血することがあります。
- 悪化すると肺炎に:重症化すると入院が必要になることもあります。
病院での検査とお薬の分類
胸部X線やCTで肺の状態を見て、痰の培養検査で原因の菌を調べます。血液検査では白血球とCRPが目安になります。白血球は菌と戦う細胞で、高いと菌が暴れているサイン。CRPは炎症の指標で、今どのくらい炎症があるかを示します(肺だけの炎症を見るものではない点に注意)。
治療は、原因の菌に合わせた抗菌薬が中心です。非結核性抗酸菌や緑膿菌では治療が長期になり、マクロライド系の少量長期投与が使われることもあります。痰を出しやすくする去痰薬、排痰の指導、肺炎球菌やインフルエンザのワクチンも大切です。
一方で、「抗菌薬を飲んでも痰が減らない」「菌が消えたと言われても咳が続く」「薬を長く飲むのが不安」といった声も多く聞きます。病院の治療は続けたうえで、体の側から支える方法を探してご相談に来られる方が増えています。
※高い熱が続く、息苦しさが急に強まった、まとまった量の血痰が出た、という場合は肺炎や出血のサインです。すぐに医療機関を受診してください。
漢方での考え方|「菌への対応」「体を守る力」「炎症と痰・血の巡り」を整える
漢方では、慢性下気道感染症を「肺にこもった炎症と膿のような痰」「血の滞り」「体を守る力の低下」が重なった状態と考えます。下気道に菌が住み着いて症状が出る病気なので、菌への対応をいちばん大切に考え、菌に働きかける漢方薬と体を守る力を支える漢方薬を中心に組み立てます。
これが基本の漢方薬で、出ている症状によって漢方薬を合わせます。咳や痰が出ているときは肺の炎症を鎮める漢方薬、血痰が出ているときは血の巡りを整える漢方薬、息苦しさや胸痛があるときは呼吸を楽にする漢方薬を使います。
| 漢方の見立て | 主な自覚症状と体質 | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 菌と膿のような痰 「痰熱(たんねつ)」 | 黄色や緑色の粘る痰が続く、横になると痰が詰まって咳き込む、肺炎をくり返す。 | 【菌に働きかける漢方薬】と【肺の炎症を鎮め、痰を出しやすくする漢方薬】を中心に組み立てます。 |
| 血の滞りと傷んだ気管支 「瘀血(おけつ)」 | 血痰が出る、痰に血が混じる、舌の色が暗い。 | 【血の巡りを整え、もろい血管を守る漢方薬】を加え、出血をくり返しにくくします。 |
| 体を守る力の低下 「気虚(ききょ)」 | 風邪をひくと長引く、だるさ、息切れ、胸の痛み、食が細い。 | 【体を守る力(免疫)を支え、呼吸を楽にする漢方薬】で、感染をくり返しにくい体を作ります。 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質に合わせてお作りします。病院でのお薬の内容をうかがったうえで、最適な組み合わせをご提案いたします。
この内容以外にも「太陽堂が考える肺疾患」についてお話しを書いています。どうぞ参考にされて下さい。
【薬剤師コラム①】菌の名前が分かっても、治療が長引く方へ
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
「痰の検査で菌の名前は分かったけれど、治療が長くて先が見えない」——慢性下気道感染症のご相談で、よく聞く言葉です。非結核性抗酸菌や緑膿菌は、抗菌薬だけでは居座りが続くことがあります。菌を追い出す病院の治療と、菌が居座りにくい体を作る漢方は、受け持ちが違います。
店頭でまずお伺いするのは、痰の色と量、横になったときの咳、血痰の有無、そして白血球とCRPの数値です。数値の向きを見ながら、炎症を鎮める組み立てと体を守る力を支える組み立ての配分を決めます。
気管支拡張症や肺MAC症と重なっている方も多いので、検査結果とお薬手帳をお持ちのうえ、お気軽にご相談ください。
【改善実例】太陽堂での体質改善エピソード
ここでは、慢性下気道感染症で痰や咳、血痰に悩まれていた方が、漢方で体質から見直された実例をご紹介します。
50代・女性|黄色く粘る痰と咳がひどくなってきた
- ご相談時の状態:病院で下気道感染症と診断。症状がひどくなってきたため、ご相談に来られました。咳と痰が出ていて、痰の色は黄色で粘りのある痰とのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ:菌に働きかける漢方薬、体を守る力を支える漢方薬、肺の炎症を鎮める漢方薬の3種類をご提案しました。
経過:
- 服用開始から3ヶ月:咳や痰が楽になっているとのこと。調子の良い日が増えていました。
- 服用開始から11ヶ月:痰はほとんど出なくなっているとのこと。咳もだいぶ少なくなっていました。
- 服用開始から2年:咳・痰ともにほとんど出なくなっているとのことで服用終了。調子良く過ごせているとのことでした。
60代・女性|血痰が気になり「血を見たくない」
- ご相談時の状態:1年ほど前に下気道感染症と診断。症状が気になるようになり、ご相談に来られました。咳・痰・血痰が気になり、特に血痰が気になって血を見たくないとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ:菌に働きかける漢方薬、体を守る力を支える漢方薬、血の巡りを整える漢方薬の3種類をご提案しました。
経過:
- 服用開始から4ヶ月:血痰が出なくなってきているとのこと。咳も少し楽になっていました。
- 服用開始から1年:引き続き血痰なく過ごせているとのこと。咳・痰もだいぶ良くなっているとのことでした。
- 服用開始から2年:調子が良い状態が続いているとのことで服用終了。咳・痰・血痰なく過ごせているとのことでした。
※効果には個人差があります。体調の変化を感じるまでの期間は、早い方で1〜3ヶ月程度が目安です。
【薬剤師コラム②】抗菌薬を長く飲む不安には、胃腸と体力の側から
担当薬剤師:椙田(病院での勤務経験あり)
慢性下気道感染症では、抗菌薬を数か月以上続けることがあります。「お腹の調子が崩れる」「薬が効かなくなるのでは」と不安になる方は少なくありません。抗菌薬をやめるかどうかは主治医と決めることで、自己判断で中止しないでください。
そのうえで漢方が受け持つのは、胃腸の負担、痰の切れやすさ、風邪をひきにくい体力の側です。胃腸が元気で食べられていると、長い治療も続けやすくなります。
高い熱、急な息苦しさ、まとまった量の血痰は、漢方の出番ではなく受診のタイミングです。落ち着いている時期に、菌が居座りにくい体づくりをご相談ください。
患者さんの声に近い病気(気管支拡張症)の症例ものっています。どうぞ参考にされて下さい。
自宅でできるセルフケア・食養生
漢方薬の服用と併せて、痰をためない・感染をくり返さない生活を心がけましょう。
- 毎日の排痰を習慣に:病院で教わった体の向きや呼吸法で、朝と寝る前に痰を出す時間を作りましょう。たまった痰は菌のすみかになります。
- 水分をこまめに:痰がかたいと出しにくくなります。常温の水やお茶を少しずつ。
- 口と鼻のケア:歯磨きと口のうがいで口の中の菌を減らし、副鼻腔炎や後鼻漏があれば一緒にケアを。のどに流れた鼻水は下気道の炎症を悪化させます。
- 風邪と乾燥を防ぐ:手洗い・うがい・加湿・マスク。ワクチンも主治医と相談を。
- 体力を落とさない食事:たんぱく質を意識し、冷たいもの・脂っこいものは控えめに。
よくあるご質問(FAQ)
病院のお薬で良くならなかったのですが、漢方で良くなりますか?
「良くなります」とはお約束できません。ただ、店頭では、その方の症状に合った漢方薬を続けることで、痰と咳が減って楽に過ごせるようになった方が多くいらっしゃいます。
病院の治療を続けながら、菌が居座りにくい体を目標にご提案します。
横になったときの咳と痰がひどいのですが、相談できますか?
はい。横になると痰が詰まって咳き込む方が多くいらっしゃいます。肺の炎症を鎮めて痰を出しやすくする組み立てで、夜の咳が落ち着いた方が多いです。
症状が出てから長いのですが、相談できますか?
はい。かかっている期間が長いと、その分時間がかかる可能性はあります。ただ、長いからといってご相談できないということはありません。
病院の抗菌薬や去痰薬と併用しても大丈夫ですか?
はい、病院のお薬と併用して問題ありません。
病院のお薬で菌を抑えながら、漢方で炎症と痰・血の巡り・体を守る力の側を整えていく役割分担です。お薬手帳をお持ちください。
どのくらいの期間で変化を感じられますか?
痰の量や切れやすさ、咳の回数の変化は、早い方で1〜3ヶ月程度で感じられることがあります。血痰をくり返しにくくすることや、風邪をひいても悪化しにくくなることは、半年から1年ほどかけて見ていきます。
費用はどのくらいかかりますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。
体質や組み合わせる漢方の内容によって変わるため、お作りする前に必ず金額をはっきりお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。ご予算のご希望も遠慮なくお伝えください。
まとめ|菌が居座りにくい体を、病院の治療と一緒に作る
慢性下気道感染症は、下気道に菌が住み着いて咳と痰が続く病気です。だからこそ、菌を追い出す病院の治療と、菌が居座りにくい体を作ることの両方が大切になります。
病院の抗菌薬で菌を抑えながら、漢方で肺の炎症と痰・血の巡り・体を守る力を整える。
この両面からのアプローチで、痰と咳・血痰の不安を減らし、肺炎をくり返しにくい体を作っていきましょう。
一人で悩まず、新宿の漢方薬局「太陽堂」へどうぞお気軽にご相談ください。

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太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




