
「深呼吸や咳をすると、胸や背中にチクチク・ズキズキとした鋭い痛みが走る…」
「病院で『胸水(胸に水が溜まっている)』と言われ、息苦しくて横になって眠れない…」
「胸に針を刺して水を抜く治療(胸腔穿刺)をしたのに、しばらくするとまた水が溜まってしまう…」
「利尿剤(ラシックスなど)を飲んでいるが、だるさが強くなるだけでスッキリしない…」
「原因不明、あるいは自己免疫や心不全と言われ、この先ずっと息苦しさが続くのかと不安だ…」
肺の外側を包む膜(胸膜)に炎症が起こる「胸膜炎」。そして、その炎症などが原因で、本来はごくわずかしかないはずの胸膜の間に大量の液体が溜まってしまう「胸水」。
息を吸うたびに胸が痛んだり、肺が水に圧迫されて風船のように膨らむことができず、常に溺れているような息苦しさを感じる非常に辛い状態です。
病院では、細菌感染であれば抗生物質、心不全であれば心臓の薬や強力な利尿剤が処方され、水が多くて苦しい場合は外から針を刺して水を抜く処置(胸腔穿刺)が行われます。
しかし、「外から物理的に水を抜いても、体内の『水はけの悪さ』が治っていなければ、またすぐに水が湧き出して溜まってしまう」という現実に直面し、終わりの見えない息苦しさと再発の不安に孤独に悩まれている方が非常に多い領域です。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、ただ水を抜く対症療法ではなく、「なぜ肺の周りに異常な水が溢れ出し、停滞してしまうのか」という根本的な『水はけの悪さ(水毒)』や『胃腸と肺の弱り(肺脾気虚)』に着目し、体の内側から不要な水分を自然に流し出し、水が溜まりにくい丈夫な体内環境を取り戻すための体づくりを漢方でサポートいたします。
胸膜炎・胸水とは?西洋医学の限界と他疾患との違い
【太陽堂における胸膜炎・胸水の漢方サポートまとめ】
- 原因: 西洋医学では「感染症や心不全、自己免疫などによる胸膜の炎症と水分の貯留」とされるが、漢方では根本原因を、行き場を失った水分が胸に溢れた「水毒・懸飲(すいどく・けんいん)」や、水分代謝の要である「肺と胃腸の機能低下(肺脾気虚)」と捉える。
- アプローチ: 胃腸を立て直して全身の水分代謝を底上げし、胸に滞った余分な水や炎症の熱を尿としてスムーズに流し出す生薬を用いた煎じ薬で、根本的な体質改善を目指す。
- 目安期間: 原因疾患や水の量によるが、早い方で1~3ヶ月程度で「呼吸が少し楽になった」「胸の痛みが和らいだ」と感じ、数ヶ月〜年単位でじっくりと、水が再貯留しにくい(利尿剤を減らせる)穏やかな状態を育てていくケースが多い。
胸膜炎や胸水は、それ自体が一つの病気というよりも、「肺炎などの感染症」「慢性心不全」「関節リウマチやSLEなどの自己免疫疾患」「悪性腫瘍」など、様々な大元の病気(基礎疾患)の結果として引き起こされる「状態」です。
「気胸」や「非結核性抗酸菌症」との違い
胸の痛みや息苦しさを引き起こす呼吸器疾患は他にもありますが、原因とアプローチが明確に異なります。
| 疾患名 | 主な症状と特徴 | 胸膜炎・胸水との違い・関係性 |
| 胸膜炎・胸水 | 深呼吸時の胸の痛み、息苦しさ。レントゲンで肺の下部が白く映る(水が溜まる)。 | 肺の外側に「水」が溜まり、圧迫されている状態です。 |
| 気胸 (自然気胸など) | 突然の胸の痛み、息苦しさ。若い痩せ型の男性に多い。 | 肺の外側に水ではなく「空気」が漏れ出している状態です。 |
| 慢性心不全 | 動く時の息切れ、足の強いむくみ、横になると苦しい。 | 心臓のポンプ機能が弱ることで全身に水が滞り、「胸水」の原因となる代表的な疾患です。 |
| 非結核性抗酸菌症 (NTM) | 長引く咳、血痰、微熱。中高年の女性に多い。 | 肺の「内側」の慢性的な感染症です。胸水が溜まることは稀です。 |
【西洋医学(病院)での一般的な治療】
病院では、息苦しさが強い場合は「胸腔穿刺(外から針を刺して水を抜く)」やドレナージが行われます。また、胸水を減らすために「ラシックス(フロセミド)」などの強力な利尿剤が処方されます。さらに、胸膜炎の痛みには「ロキソニン」などの鎮痛剤や、自己免疫が原因であればステロイドが使われます。
物理的に水を抜く処置は、緊急時に命を守るために絶対に必要な治療です。しかし、「利尿剤を飲んで尿は出るのに、胸の水が引ききらない」「針で水を抜いても、数週間するとまた息苦しくなって水が溜まっている」というジレンマに直面し、自身の「水をさばく力」を根本から高めるために漢方薬局へとご相談に来られる方が後を絶ちません。
【薬剤師コラム①】「水を抜く」だけでは解決しない理由
担当薬剤師:椙田(漢方専門薬局での勤務経験あり)
「病院で胸の水を抜いてもらって、その時は呼吸が楽になったのに、1ヶ月後のレントゲンでまた水が溜まっていると言われ絶望しています」というご相談を非常によくお受けします。
お風呂の浴槽に例えてみましょう。蛇口が壊れて水が出っ放しになっている状態の時、バケツで一生懸命お湯を掻き出しても(=胸腔穿刺で水を抜く)、根本の蛇口(=水はけの悪さ、炎症)を直さなければ、すぐにお湯は溢れてしまいます。
利尿剤は強制的に尿を出す素晴らしいお薬ですが、血管内の水分を減らすものであり、胸の隙間(胸腔)に溜まってしまった水分を直接吸い上げる力には限界があります。
東洋医学の役割は、「壊れた蛇口を修理し、全身の水分代謝のバランスを整えて、胸に水が溢れ出ない体内環境を作ること」です。西洋医学の処置で危険な状態を脱した後に、漢方で「水が溜まりにくい体質」へと底上げしていくことが、再貯留を防ぐ最も確実なアプローチとなります。
太陽堂の漢方アプローチ|胸の「水」をさばき、「気」を巡らせる
東洋医学(漢方)では、胸膜炎・胸水の根本原因を、
行き場を失った水分が胸郭に溢れ出た「懸飲・水毒(けんいん・すいどく)」
炎症によって胸に熱と痛みがこもった「湿熱・結胸(しつねつ・けっきょう)」
水分代謝の要である胃腸と肺が弱った「肺脾気虚(はいひききょ)」
と捉え、お一人おひとりの体質に合わせてアプローチします。
| お悩みのタイプ | 漢方的な見立て | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 胸に水が溜まり、息苦しい 咳が出やすい、体が重だるい | 胸郭への異常な水分の停滞(懸飲・水毒) 心臓や肺の機能低下により、全身の水分代謝が破綻し、行き場を失った「冷たい水」が肺の周囲にダブついている状態。 | 【水はけを良くし、胸の水を流す漢方】 体内の水分代謝を強力に助け、胸の隙間に滞った余分な水分を、自然な形で尿としてスムーズに排泄させます(利水滲湿)。 |
| 深呼吸や咳をすると胸が痛む 微熱がある、呼吸が浅い | 炎症による熱と気の滞り(湿熱・気滞) 胸膜に炎症(熱)が起こり、それによって胸周辺の「気」の巡りがピタッと滞り、鋭い痛みを引き起こしている状態。 | 【熱を冷まし、痛みを和らげる漢方】 胸にこもった不自然な熱をマイルドに冷まし、滞った気の巡りを促す(理気寛胸)ことで、胸の圧迫感やチクチクする痛みを和らげます。 |
| 利尿剤を飲むとフラフラする 食欲がない、少し動くと疲れる | 水分をさばくエネルギーの枯渇(肺脾気虚) 長期間の闘病や利尿剤の負担により、水分を吸収・排泄するための大元のエンジン(胃腸と肺の力)が著しく低下している状態。 | 【胃腸を温め、エンジンを立て直す漢方】 疲弊した胃腸(脾)を優しく温めて活力を補い、ご自身の力で水分をコントロールできる丈夫な土台を作ります。 |
【薬剤師コラム②】「脾(胃腸)は生痰の源、肺は貯痰の器」
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
東洋医学には「脾(ひ)は生痰(せいたん)の源、肺は貯痰(ちょたん)の器」という有名な言葉があります。
これは、「体に溜まる不要な水分やドロドロの老廃物(痰飲・胸水)は、実は『肺』で作られているのではなく、消化吸収を担う『胃腸(脾)』の働きが弱ることで生み出され、それが上へあふれて『肺』に溜まっているのだ」という考え方です。
胸水が溜まって息苦しい時、西洋医学ではどうしても「肺や心臓」ばかりに目が行きます。しかし太陽堂では、患者様の「食欲はありますか?」「お通じはどうですか?」と胃腸の状態を必ず確認します。いくら利尿剤で水を出しても、胃腸が弱って新たな「水毒」を作り続けていてはイタチごっこだからです。
漢方を飲んで「ご飯が美味しく食べられるようになった」「胃もたれが消えた」というサインが出た時、体は新たな水毒を作るのをやめ、胸の水も自然と引いていく方向へと向かい始めます。
胸膜炎・胸水のお悩みを和らげる漢方サポートの症例
「水を抜いても繰り返す」「息苦しさが取れない」と不安を抱えていた方が、漢方を取り入れることで「水が引いて、呼吸が楽な日常」を取り戻された事例をご紹介します。
事例① 60代男性|肺炎後に繰り返す「胸水と息苦しさ」
肺炎をこじらせて胸膜炎を起こし、入院して胸腔穿刺(水を抜く処置)を行いました。退院後も少量の胸水が残っており、ラシックス(利尿剤)を処方されていますが、階段を昇るだけで息が上がり、利尿剤のせいで立ちくらみや強いだるさを感じていました。「このまま水が引かなければまた針を刺すと言われ、なんとかしたい」とご相談に来られました。
- お悩み: 胸水の残存、息苦しさ、利尿剤によるだるさ・立ちくらみ。
- サポート内容: 炎症後に残った水分の停滞(懸飲)と、闘病・利尿剤による胃腸のエネルギー不足(肺脾気虚)と見立て、まずは胃腸を優しく立て直して「気」を補いながら、胸の水を自然に下へと降ろす漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: 漢方を飲み始めてから胃の重だるさが取れ、利尿剤を飲んだ後の「極度なフラフラ感」が軽減してきました。
- 3ヶ月後: 呼吸が深くなり、階段を昇っても息切れしにくくなりました。病院のレントゲン検査で「胸水が綺麗に吸収されていますね」と医師から驚かれました。
- 半年後: 胸水が再貯留することはなく、主治医の判断で利尿剤を減らすことができました。「体力が戻り、針を刺す恐怖から解放されて本当に良かったです」と笑顔を取り戻されました。
事例② 40代女性|自己免疫疾患に伴う「胸の痛みと微量の胸水」
膠原病(SLE)の持病があり、最近になって深呼吸をすると胸にチクッとした鋭い痛みが走るようになりました。検査の結果、少量の胸水と胸膜炎と診断され、ステロイドが増量されました。しかし、痛みはスッキリと取れず、少し動くと胸が圧迫されるような息苦しさが続いてご来局されました。
- お悩み: 深呼吸時の胸の痛み、息苦しさ、ステロイド増量への不安。
- サポート内容: 免疫の暴走による胸の熱(湿熱)と、気の巡りの滞り(気滞)と見立て、体にこもった微細な熱を穏やかに冷まし、胸の緊張をほぐして痛みを和らげる漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: 漢方を飲むと胸のつかえが取れる感覚があり、大きく息を吸い込んだ時の「チクッ」とする痛みがマシになってきました。
- 3ヶ月後: 胸の痛みがほぼ消失し、息苦しさを感じずに家事ができるようになりました。エコー検査でも胸水は完全に消失していました。
- 半年後: SLEの数値も安定しており、ステロイドの量も元の量まで減らすことができました。「痛みが取れて呼吸がしやすくなり、心身ともにとても楽になりました」と大変喜ばれ、現在も体質維持のために服用を継続されています。
胸膜炎・胸水・漢方サポートについてのよくある質問(Q&A)
病院で処方されている利尿剤(ラシックスなど)と一緒に漢方薬を飲んでも大丈夫ですか?
はい、もちろん併用可能です。
強力な西洋の利尿剤で緊急の水分を尿として出しながら、並行して漢方薬で「胃腸や肺の働きを立て直し、自然に水をさばける体(土台)づくり」を行うのは、非常に理にかなった理想的なアプローチです。
漢方で体内の水はけが良くなってくれば、医師と相談しながら利尿剤を減らしていくことが期待できます。お薬手帳をお持ちいただければ、詳しく飲み合わせを確認いたします。
水が溜まっていると言われたので、飲む水の量を極端に減らした方が良いですか?
ご自身の判断で極端な水分制限を行うことはおやめください。
胸に水が溜まっているからといって、血管の中(血液)の水分まで余っているとは限りません。むしろ、利尿剤を飲んでいる状態で水分を極端に控えると、脱水症状や立ちくらみ、腎臓への負担を引き起こす危険があります。
医師の指示に従い、「喉が渇いたら適量をこまめに飲む」ことが基本です。漢方は、その飲んだ水が正しい場所に巡るようサポートします。
漢方薬を飲めば、今溜まっている水はすぐに消えますか?
漢方薬は、胸腔穿刺のように物理的に一瞬で水を抜くものではありません。
息苦しさが極度に強く緊急を要する場合は、必ず病院での処置を優先してください。
漢方の真の目的は、処置で危険な状態を脱した後や、少量で経過観察となっている時期に、「ご自身の力で水を吸収・排泄する力を底上げし、再貯留を防ぐこと」にあります。
その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。

関連するお悩み(心臓・自己免疫・呼吸器の不調)
胸膜炎や胸水は、肺局所の問題だけでなく、全身の水分代謝や心臓の働き、自己免疫バランスと深く関わっています。大元の原因となるご自身の症状に近いページもぜひご参照ください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




