
「腰が痛くて病院に行きたいけれど、自分はどの病気なんだろう?」
「お尻から足にかけて痺れがある。これってヘルニア?それとも狭窄症?」
腰痛や足のしびれ(坐骨神経痛)を引き起こす2大原因といえば、「腰部脊柱管狭窄症(きょうさくしょう)」と「腰椎椎間板ヘルニア」です。
名前は聞いたことがあっても、この2つがどう違うのか、自分の症状がどちらに当てはまるのかをご存じない方は意外と多いものです。
実はこの2つ、「痛くなる姿勢」が真逆であることはご存知でしょうか?
今回は、新宿の漢方薬局「太陽堂」が、2つの病気の見分け方と、やってはいけないNGストレッチについて解説します。
【一目でわかる】ヘルニア vs 狭窄症 違いチェック表
まずは、あなたの現在の症状がどちらに近いか、以下の表でチェックしてみましょう。
| 特徴 | 椎間板ヘルニア | 脊柱管狭窄症 |
| 痛む姿勢 | 前かがみ(前屈) 座っている時、靴下を履く時 | 後ろに反る(後屈) 立っている時、歩いている時 |
| 楽な姿勢 | 立っている方が楽 | 前かがみ(カートを押す姿勢) 座って休むと楽になる |
| 好発年齢 | 20代〜40代 (若い人に多い) | 50代〜80代 (加齢と共に増える) |
| 主な症状 | 激しい腰痛、片足の強いしびれ | 間欠性跛行(かんけつせいはこう) 長く歩けない、両足のしびれ |
| 原因 | 軟骨(ゼリー)が飛び出す | 骨や靭帯が変形して神経を締める |

1. 椎間板ヘルニアとは?(前かがみが辛い)
背骨と背骨の間には、「椎間板(ついかんばん)」というクッションがあります。
ヘルニアとは、重いものを持ったり、長時間のデスクワーク(猫背)が続いたりすることで、このクッションの中身(ゼリー状の髄核)が後ろに飛び出し、神経を圧迫する病気です。
【こんな人は要注意】
- デスクワークや運転手など、座っている時間が長い。
- 重い荷物を運ぶ仕事をしている。
- 前かがみで顔を洗うのが辛い。
詳しくはこちらの記事へ
[椎間板ヘルニア|飛び出した痛みを漢方で鎮める]

【改善実例】運動中の怪我によるヘルニア(昭和55年生 男性)
「コルセットが手放せない痛み」が1年半で卒業へ
●ご相談内容 元々運動選手として活躍されていましたが、現役時代に腰を痛めて椎間板ヘルニアを発症。 病院での治療を続けていましたが改善が見られず、日常生活でもコルセットが手放せない状態でした。
●漢方服用の経過
- 漢方薬: 痛みを散らす漢方、炎症を抑える煎じ薬など3種類を使用。
- 4ヶ月後: 痛みの頻度が減り、明らかに改善している実感が湧いてきた。
- 9ヶ月後: ずっと頼っていたコルセットなしでも痛みが出なくなった。「体が楽になった」と笑顔が見られるように。
- 1年6ヶ月後: 痛みも完全に消失し、再発防止の体質改善も完了したため治療終了。
薬剤師の視点 ヘルニアは「炎症」が強く出ているケースが多いです。この方のように、まずは急性の炎症を鎮め、その後に血流を良くすることで、飛び出したヘルニアが自然と吸収されやすい環境を作ることができました。
2. 脊柱管狭窄症とは?(歩くのが辛い)
背骨の中にある神経のトンネル(脊柱管)が、加齢によって骨が変形したり、靭帯が分厚くなったりして狭くなり、神経が締め付けられる病気です。
腰を後ろに反らすと、トンネルがさらに狭くなるため神経が強く圧迫されます。逆に、前かがみ(自転車に乗る、カートを押す)になるとトンネルが広がるため、いくらでも動けるのが特徴です。
【最大の特徴:間欠性跛行】
「5分歩くと足が痺れて歩けなくなり、しゃがんで休むとまた歩ける」
これを間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼び、狭窄症の典型的なサインです。
詳しくはこちらの記事へ
[脊柱管狭窄症|手術を避けて歩けるようになりたい方へ]

【改善実例】5年悩んだ坐骨神経痛と足の痛み(昭和10年生 女性)
「鍼治療でも治らなかった痛み」が1ヶ月で変化
●ご相談内容 5年ほど前から、右足の激しい痛みと坐骨神経痛に悩まされていました。 鍼灸治療など色々試されましたが痛みが消えず、肩こりも併発してお辛い状態でした。
●漢方服用の経過
- 漢方薬: 加齢により弱った骨を修復する漢方、ミネラルを補う漢方など3種類を使用。
- 1ヶ月後: 驚くことに、ほとんど痛みがなくなるまで回復。
- 6ヶ月後: 調子が良いので無理をしてしまい、一時的に痛みがぶり返したが、すぐに持ち直す。
- 1年後: 漢方薬を減量しても痛みが再発せず、調子が良い状態が続いたため治療終了。
薬剤師の視点 ご高齢の方や、長引く坐骨神経痛(狭窄症)の場合、単なる痛み止めではなく「骨や筋肉の栄養(ミネラル)」を補うことが重要です。土台となる骨を内側から強化したことで、5年来の悩みがスムーズに解消された方になります。
注意!そのストレッチ、逆効果かも?
「腰痛にはストレッチが良い」と聞きますが、この2つの病気は「やってはいけない方向」が逆になります。間違ったケアをすると悪化するので注意が必要です。
ヘルニアの人がやってはいけないこと
- 前屈ストレッチ: 飛び出したヘルニアをさらに押し出してしまいます。
- 体育座り・長時間のあぐら: 腰が丸まり、負担がかかります。
- 対策: 痛みがない範囲で「腰を少し反らす(マッケンジー体操)」のが有効な場合があります。
狭窄症の人がやってはいけないこと
- 腰を反らすストレッチ(ラジオ体操の背伸びなど): 神経の通り道をさらに狭くしてしまいます。
- うつ伏せで本を読む: 腰が反った状態が続くためNGです。
- 対策: 膝を抱えて丸くなる「胎児のポーズ」など、背中を丸めるストレッチが楽になります。

共通する悩み「坐骨神経痛」とお尻の痛み
ヘルニアも狭窄症も、原因は違いますが結果として「坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)」を引き起こす点は同じです。
腰の骨で神経が圧迫されているのに、痛みは「お尻」や「太もも」、「足先」に出ることが多いため、「足が悪い」と勘違いされる方もいます。
また、中には「梨状筋(りじょうきん)症候群」といって、腰ではなくお尻の筋肉が神経を挟んでいるケースもあります。
あわせて読みたい
[お尻から足へのしびれ|坐骨神経痛の正体]

[デスクワークのお尻の痛み|梨状筋症候群]

Q&A(良くある質問)
「ヘルニア」と「狭窄症」の両方あると言われました…
実は、合併している方は非常に多いです。
若い頃にヘルニアになり、加齢とともに骨が変形して狭窄症も発症する、というケースです。
この場合、症状が複雑になりますが、漢方では「今の痛みの原因(炎症なのか、血流不足なのか)」を見極めて治療を行います。
病院で手術を勧められましたが、迷っています。
排尿障害(おしっこが出ない)などがなければ、保存療法も選択肢です。
足に力が入らない、排泄ができないといった重度の麻痺がある場合は手術が必要ですが、それ以外の「痛み・しびれ」であれば、漢方薬で血流を改善し、神経を修復することで症状が落ち着くことは多々あります。
温めるのと冷やすの、どっちが良いですか?
どちらの病気も、基本は「温める」のが正解です。
急性の激痛(ぎっくり腰直後など)を除き、慢性的なしびれや痛みは血流不足が原因です。お風呂などで温めると楽になる場合は、漢方薬の効果も出やすいタイプ(寒湿タイプ)と言えます。
まとめ:あなたの腰痛はどのタイプ?
- 前かがみで痛い・若い → [椎間板ヘルニア] の可能性
- 反ると痛い・歩くと辛い・高齢 → [脊柱管狭窄症] の可能性
まずは自分のタイプを知り、逆効果なストレッチを避けることが改善への第一歩です。
そして、「手術はしたくない」「痛み止めに頼らず治したい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
太陽堂では、あなたの背骨と筋肉の状態に合わせた漢方薬で、スタスタと歩ける毎日をサポートします。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。






