
「夜中、寝ているといきなり足がつって激痛で目が覚める」
「明け方、布団の中で伸びをするとふくらはぎがピーンと固まる」
慌てて水分を摂ったり、マッサージをしたりしても、毎晩のように繰り返す…。
もしあなたがそんな状態なら、それは単なるミネラル不足や筋肉疲労ではありません。
そのこむら返りは、腰の骨(脊柱管)が狭くなり、神経が酸欠を起こしている「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」の初期症状である可能性が高いのです。
【薬剤師 前原先生の視点】
「ただの水分不足」で片付けるのは危険です
調剤薬局で勤務していた頃も、「最近よく足がつるんだよね」と相談されることが多くありました。一般的には「水分やミネラル(マグネシウム)を摂ってください」と指導されますが、もしそれが「毎晩」続くようであれば話は別です。
実は、脊柱管狭窄症の方の約7割以上が「こむら返り」を経験しているというデータもあるほど、足のつりと腰の神経は密接に関係しているんです。
なぜ「腰が悪い」と「足がつる」のか?
こむら返りには、大きく分けて2つのタイプがあります。
ご自身がどちらに当てはまるか、チェックしてみましょう。
| 特徴 | ① 一般的なこむら返り | ② 危険なこむら返り(狭窄症) |
| 原因 | 激しい運動、発汗、脱水 | 神経の圧迫、血流不足 |
| タイミング | 運動中や運動した後 | 寝ている時(特に明け方) |
| 頻度 | たまに起こる | 毎晩のように起こる |
| 対策 | 水分・ミネラル補給で治る | 水分を摂っても治らない |
なぜ「夜中〜明け方」に多いの?
脊柱管狭窄症の場合、神経が常に圧迫されて弱っています。
夜中や明け方は気温が下がり、体温も下がるため、血流が悪くなって神経が過敏になりやすい時間帯です。
そこへ寝返りなどで少し刺激が加わると、神経が誤作動を起こして筋肉が勝手に「ギュッ!」と収縮してしまうのです。

有名な漢方「芍薬甘草湯」の落とし穴
足がつるといえば、漢方の「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」が有名です。病院でもよく処方されます。
即効性があり、「今ある痛み」を止めるのには素晴らしい効果があります。
しかし、これはあくまで「筋肉の痙攣(けいれん)を止める薬」であり、「つりやすい体質を治す薬」ではありません。
飲み続けている間は良くても、やめればまたつってしまいます。

【薬剤師 椙田先生の視点】
「対症療法」だけでなく「根本治療」を
こむら返りで悩む方に芍薬甘草湯が処方されるのをよく見てきました。とても良いお薬ですが、毎日飲み続けると「血圧が上がる」「むくみが出る」といった副作用(偽アルドステロン症)が出ることもあり、注意が必要です。(※質の良い漢方薬では副作用(偽アルドステロン症)は出にくいです。)
太陽堂では、痙攣を止めるだけでなく、「なぜ神経が過敏になっているのか?」という根本の原因(血流や冷え)にアプローチする漢方を選んでいます。
太陽堂の「つらない体」を作るアプローチ
太陽堂では、一時しのぎではなく「もう二度とつらない体」を目指します。
- 肝(かん)を整える:漢方では「肝は筋(きん)を司る」と言います。ストレスや老化で「肝」の働きが弱まると、筋肉に栄養(血)が行き届かなくなり、痙攣を起こします。
- 血流の改善:冷えてゴムのように硬くなった血管を広げ、末端まで温かい血液を巡らせます。
血流が良くなれば、神経の誤作動はなくなり、朝までぐっすり眠れるようになります。
「狭窄症」が関係している場合は「脊柱管狭窄症」のページをぜひご参考にされて下さい。

【改善実例】毎晩のこむら返りと足のしびれ(昭和28年生 男性)
「夜中に3回も目が覚める…」ゴルフも楽しめるまでに回復
●ご相談内容
脊柱管狭窄症と診断され、数年前から両足のしびれに悩まされていた男性です。
特に辛いのが「こむら返り」で、毎晩のようにふくらはぎがつってしまい、夜中に2回も3回も目が覚めてしまうとのこと。
芍薬甘草湯を飲んでいましたが、最近は効かなくなり、大好きなゴルフも怖くて行けないとご相談に来られました。
●漢方治療の経過
- 処方: 「骨を丈夫にする漢方薬」と「ミネラルを補充する漢方薬」、「血流を良くする漢方薬」の3種類を使用。
- 1ヶ月後: 服用を始めてから、夜中に足がつる回数が激減。「久しぶりに朝までぐっすり眠れた」と驚かれていました。
- 3ヶ月後: 足のつりは完全に消失。日中のしびれも半分以下になり、ゴルフの練習を再開できるように。
- 6ヶ月後: 18ホールのラウンドを回っても足がつらず、しびれも気にならない状態まで改善。漢方薬は半分の量に。
- 1年:調子良い状態を維持できているので今回で服用終了。
担当薬剤師より
この方は「芍薬甘草湯が効かない」という状態でしたので、筋肉だけでなく「血流」と「骨」の修復を優先しました。夜しっかり眠れるようになったことで、体の回復力も高まり、良い好循環が生まれたケースです。
Q&A(良くある質問)
こむら返りが起きた時、ストレッチしても良いですか?
はい、ゆっくりとなら大丈夫です。
つま先を手で掴み、自分の方へゆっくり引き寄せてふくらはぎを伸ばしてください。ただし、勢いよく反動をつけると筋繊維を傷める(肉離れになる)ことがあるので、あくまで優しく伸ばしましょう。
お酒を飲んだ日は足がつりやすい気がします。
その通りです。
アルコールには利尿作用があるため、体内の水分とミネラルが尿として排出されてしまいます。お酒を飲んだ日は、寝る前に必ずコップ1杯の常温の水や経口補水液を飲むようにしてください。
病院の薬と漢方は一緒に飲めますか?
基本的には大丈夫です。
ただし、「芍薬甘草湯」などの漢方薬が病院から出ている場合は、成分が重複することがあるため調整が必要です。お薬手帳をお持ちの上、ご相談ください。
まとめ:毎晩の激痛は、体からの警告です
「たかが足のつり」と甘く見てはいけません。
こむら返りを放置していると、やがて日中も足がしびれるようになり、歩ける距離が短くなっていく恐れがあります。
「最近、足がつる回数が増えたな」
そう感じたら、腰の専門家である太陽堂にご相談ください。
前原や椙田をはじめ、知識豊富な薬剤師があなたの辛い痛みを根本から解決します。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 椙田 彩純

担当疾患;循環器、身体の痛み
薬学部を卒業後、病院に勤務。
より患者さんの体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ入りました。
少しでもお力添えできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。










