
「生理前になると、異常なほど甘いものやパンが食べたくなる…」
「顔や足がパンパンにむくんで、体重が2〜3kgも増えてしまう」
「食欲を抑えられなかった自分に自己嫌悪。毎月これの繰り返しで辛い」
生理の1週間〜数日前から始まる、コントロール不能な食欲と、体が重だるくなる強烈な浮腫(むくみ)。
「私の意志が弱いからだ」「ダイエット中なのにまた食べてしまった」と、ご自身を責めていませんか?
実は、生理前の異常な食欲とむくみは、あなたの意志の弱さではなく、体が発している「栄養不足」と「水分代謝の低下」のSOSサインなのです。
今回は、病院のピルや利尿剤では根本解決が難しい「PMSの身体的な不調(体重増加・むくみ・過食)」について、漢方で自力でデトックスできる体質を作る方法を解説します。
病院の検査では「異常なし」。利尿剤の落とし穴
生理前に顔やふくらはぎが異常にむくみ、下腹部が張って(腹部膨満感)苦しい。
我慢できずに婦人科や内科を受診して血液検査やホルモン値を調べても、「特に異常はありませんね。生理前のホルモンの影響でしょう」と、低用量ピルを処方されて終わるケースが非常に多いです。
また、むくみがひどい方には「ラシックス」などの利尿剤が処方されたり、頭痛や腰の鈍痛に対しては「ロキソニン」などの鎮痛剤が出されたりします。
【薬剤師 石川の視点】
無理やり水を抜いても「胃腸」は元気になりません
私自身も胃腸が弱く悩んだ経験がありますが、生理前の「異常なむくみ」にお悩みの方の多くは、根本に「胃腸虚弱」が隠れている事も多いです。(水を上手くさばけない事による胃内停水がおこる事がある。)
病院で処方される利尿剤(ラシックスなど)は、腎臓に働きかけて強制的に体内の水を尿として排出させるため、一時的には体重が落ちてスッキリします。
しかし、それは「ポンプで無理やり水を汲み出した」だけで、水を溜め込みやすい胃腸の弱さは治っていません。利尿剤を手放せなくなったり、逆に体が脱水状態と勘違いして、より水分を溜め込もうとする悪循環に陥る方も多いのです。
なぜ異常に食べて、パンパンにむくむのか?
東洋医学(漢方)の視点で見ると、この「過食」と「むくみ」は繋がっています。
原因は、体内の水が滞る「水毒(すいどく)」と、胃腸の働きが落ちる「脾(ひ)の弱り」です。
1. 異常な食欲の正体は「胃腸のエネルギー不足」
生理前、女性の体は妊娠に備えて子宮のフカフカなベッド(子宮内膜)を作るため、大量の血液とエネルギーを骨盤内に集めます。
この時、胃腸(脾)が弱い人はエネルギーをうまく作り出せず、「手っ取り早くエネルギーになるものをちょうだい!」と脳にSOSを出します。これが、チョコレートや炭水化物(糖質)を異常に欲する本当の理由です。
2. 水分が滞り、体が冷える(水毒)
胃腸が弱ると、食べ物だけでなく「水分」をさばく力も落ちます。
行き場を失った古い水が体内に溜まり(水毒)、それが重力で下半身に落ちることで、ふくらはぎや足首の強烈な浮腫(むくみ)となります。また、水が頭に溜まると、雨の日のような頭痛やめまいを引き起こします。

【薬剤師 前原の視点】
甘いものは、さらに「冷え」と「痛み」を呼ぶ
体のメカニズムからお話しすると、生理前に甘いもの(白砂糖)を大量に食べると、血糖値が急激に上下して自律神経が乱れ、体を芯から冷やしてしまいます。
体が冷えると、血流がドロドロに滞る「瘀血(おけつ)」という状態になり、骨盤内の血流が悪化します。
これが、重い生理痛や腰痛、下腹部痛の引き金になるのです。痛いからと「ロキソプロフェン(ロキソニン®など)」などの鎮痛剤を飲んで痛みの信号をブロックしても、ドロドロ血が流れない限り、毎月同じ痛みを繰り返してしまいます。
比較表:病院のお薬(西洋薬)と漢方のアプローチの違い
体重増加やむくみに対して、西洋医学と東洋医学(漢方)ではアプローチが全く異なります。
| 辛い症状 | 病院での一般的なお薬・対処法 | 太陽堂の漢方アプローチ |
| ひどい浮腫(むくみ) 体重増加 | 利尿剤(ラシックスなど) 腎臓を刺激し、強制的に尿として水を排出させる | 「水毒」を改善する漢方 胃腸を温め、自力で水分代謝ができる「巡る体」を作る |
| 異常な食欲・甘いもの依存 | 食事制限・気合い(我慢) 我慢することでさらにストレスが溜まり爆発する | 胃腸(脾)を元気にする漢方 食べたものをしっかりエネルギーに変換し、脳の飢餓感をなくす |
| 下腹部の張り・頭痛・便秘 | ロキソプロフェン(ロキソニン®など)、便秘薬、ピル 痛みや便秘を薬で一時的に散らし、排卵を止める | 「血(瘀血)」を流す漢方 骨盤内の血流を良くし、冷えを取り除いて全身の巡りを整える |
※「異常な食欲」を薬で止めることは困難ですが、漢方で胃腸の働きを整えれば、体が自然と甘いものを欲しがらなくなっていきます。
【改善実例】毎月3kg太る…利尿剤が手放せなかったPMS(平成元年生まれ 女性)
「あんなに欲しかったチョコを、自然と食べなくなりました」
●ご相談内容
生理の1週間前になると、どうしても食欲が抑えられず、菓子パンやチョコレートをドカ食いしてしまうとお悩みの女性。
食べた罪悪感と、水分を溜め込む体質(水毒)が重なり、生理前は必ず体重が3kg増加。
顔も足もパンパンにむくむため、内科でもらった「利尿剤」を飲んで無理やり体重を戻す、という危険なサイクルを数年間繰り返していました。ひどい便秘と冷え性も併発されていました。
●漢方ウ服用の経過
- 漢方薬: 胃腸を温めて水の巡りを整える漢方薬と、血流を整える漢方薬を組み合わせて出させて頂きました。
- 1ヶ月後: 漢方を飲み始めてから、便通が良くなり下腹部の張りが軽減。生理前の体重増加が「3kg→1.5kg」に収まり、利尿剤を飲む回数が減りました。
- 3ヶ月後: 足先の冷えが改善。驚いたことに、「生理前でも、そこまで甘いものをドカ食いしたいと思わなくなった」とのご報告。体がエネルギーで満たされてきた証拠です。
- 6ヶ月後: 利尿剤を完全に手放すことに成功。生理前でも顔や足のむくみが気にならなくなり、体重変動も1kg以内に安定したため、服用終了(卒業)となりました。
担当薬剤師(石川)より
利尿剤で無理やり水を抜くのではなく、漢方で「胃腸の消化吸収力」を立て直したことが大成功の鍵でした。胃腸が整ったことで脳への「栄養不足サイン」が出なくなり、自然と過食が止まった美しい改善例です。
Q&A(よくある質問)
今、病院で「利尿剤」をもらって飲んでいますが、漢方と一緒に飲めますか?
はい、基本的には一緒に服用していただけます。
利尿剤を急にやめると、反動で一時的にむくみが強くなることがあります。
まずは利尿剤を併用しながら、漢方で「水」をさばける体質の土台を作り、むくみにくくなってきたのを確認しながら、少しずつ利尿剤を減らしていくのが最も負担の少ない方法です。
生理前になると「便秘」になり、お腹が張って苦しいです。
ホルモンの影響と「血・水」の滞りが原因です。
生理前は、体に水分を溜め込もうとするホルモン(黄体ホルモン)が分泌されるため、腸内の水分まで吸収されて便が硬くなりやすいのです。
また、自律神経失調症の傾向がある方は、腸のぜん動運動が弱まります。太陽堂では、単なる下剤ではなく、腸を温めて血流を良くしながら、自然な排便を促すアプローチを行います。
食欲が止まらない時、どうすればいいですか?
我慢しすぎず、「温かいもの」を摂るようにしてください。
どうしても食べたい時に無理に我慢すると、ストレスで「気滞(エネルギーの詰まり)」を引き起こし、逆効果です。
ただし、アイスや冷たい飲み物は胃腸の働きをさらに止めてしまうためNGです。温かいスープやお茶、または自然な甘みのあるサツマイモやカボチャなどを少し口にして、胃腸を労ってあげてください。
まとめ:もう「食べてしまう自分」を責めないで
生理前の過食も、顔がパンパンになるむくみも、あなたの意志が弱いからではありません。
体が必死に「エネルギーが足りない!」「水が巡っていない!」と訴えかけているサインです。
利尿剤で一時的にごまかしたり、ピルでホルモンを抑え込んだりする前に、まずはあなた自身の「胃腸」と「血流」を整えてみませんか?
「毎月のドカ食いから抜け出したい」
「利尿剤や痛み止めを手放したい」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、新宿の漢方薬局「太陽堂」にご相談ください。
同じ女性としての悩みも分かる石川や、体のメカニズムを熟知した前原をはじめ、私たち薬剤師があなたの体質改善を全力でサポートします。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。











