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急性呼吸窮迫症候群(ARDS)罹患後の不調を漢方で|退院後の息苦しさ・抜けない疲労感に

2026 7/18
喘息・肺疾患(呼吸器疾患)
2026年3月1日2026年7月18日
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  3. 急性呼吸窮迫症候群(ARDS)罹患後の不調を漢方で|退院後の息苦しさ・抜けない疲労感に

「ICU(集中治療室)での過酷な治療を乗り越えて退院したが、少し動くだけで息が上がり苦しい…」
「ARDSの後遺症で肺が硬くなっている(線維化)と言われ、在宅酸素療法が外せるか不安だ…」
「命は助かったものの、筋肉がすっかり落ちてしまい、鉛のようなだるさがずっと抜けない…」
「ステロイドなどの治療は終わったが、咳や胸の違和感が続き、日常生活に支障が出ている…」
「リハビリを頑張りたいのに、体力が全く追いつかず、精神的にも落ち込んでしまう…」

重症肺炎や敗血症、外傷などをきっかけに、肺に急激で猛烈な炎症が起こり、肺の中が水浸しになって重篤な呼吸不全に陥る「急性呼吸窮迫症候群(ARDS)」。

人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)を用いた集中治療により、一命を取り留めた後も、患者様には長く険しい「回復への道のり」が待ち受けています。

西洋医学の急性期治療によって命の危機を脱した後、病院ではリハビリテーションや在宅酸素療法が中心となります。しかし、「肺の細胞がダメージを受けて硬くなる後遺症(線維化)に対する特効薬はない」「ICUに長期間いたことによる極度の体力低下(PICS:集中治療後症候群)が改善しない」という現実に直面し、退院後の終わりの見えない息苦しさと疲労感に深く悩まれている方が非常に多い領域です。

新宿の漢方薬局「太陽堂」では、命を繋いだ後の大切な回復期において、「なぜ呼吸が浅く、体力が戻らないのか」という根本的な『肺の潤い不足(肺陰虚)』や『極度のエネルギー枯渇(気血両虚)』に着目し、体の内側から細胞を労わり、リハビリを前向きに進めるための丈夫な体内環境を取り戻す体づくりを漢方でサポートいたします。

目次

急性呼吸窮迫症候群(ARDS)とは?西洋医学の限界と他疾患との違い

【太陽堂における急性呼吸窮迫症候群(ARDS)回復期の漢方サポートまとめ】

  • 原因: 西洋医学では「重症肺炎や敗血症による過剰な炎症と肺の損傷・線維化」とされるが、漢方では急性期を脱した後の根本原因を、肺の潤いが枯渇し組織が硬くなった「肺陰虚(はいいんきょ)」や、極度の体力消耗「気血両虚(きけつりょうきょ)」と捉える。
  • アプローチ: 胃腸を立て直して全身の活力を補い、ダメージを受けた肺にたっぷりと潤いを与える生薬を用いた煎じ薬で、呼吸機能の回復を支える根本的な体質改善を目指す。
  • 目安期間: 肺のダメージや後遺症の深さによるが、早い方で1~3ヶ月程度で「少し動いた時の息切れがマシになった」「食欲が出た」と感じ、数ヶ月〜年単位でじっくりと、在宅酸素の減量や日常生活への復帰に向けた穏やかな状態を育てていくケースが多い。

ARDSは一つの「病名」ではなく、様々な原因(肺炎、敗血症、外傷など)によって引き起こされる「重症の呼吸不全状態」の総称です。急性期を乗り越えた後、肺に「線維化(硬くなる変化)」が残ることが多く、これが長期的な息苦しさの原因となります。

「間質性肺炎」や「COPD」との違い

呼吸が苦しくなる、あるいは肺が硬くなる疾患は他にもありますが、発症の経緯や経過が異なります。

疾患名主な症状と特徴ARDS(罹患後)との違い・関係性
ARDS
(急性呼吸窮迫症候群)
突然の重篤な呼吸困難。集中治療(ICU)が必要。「急激な発症」であり、回復期に肺の硬さや筋力低下が後遺症として残ります。
間質性肺炎
(特発性など)
何年もかけて徐々に肺が硬くなり(線維化)、空咳や息切れが進行する。「慢性・進行性」の疾患です。ARDSとは時間の経過が全く異なります。
COPD
(肺気腫)
慢性的な息切れ、痰。長年の喫煙が原因。肺が硬くなるのではなく、肺の細胞が壊れてスカスカになる病気です。
慢性疲労症候群検査で異常はないが、鉛のようなだるさが長期間続く。ICU退出後の「PICS(集中治療後症候群)」による疲労感と似たアプローチが必要になることがあります。
間質性肺炎
COPD(慢性閉塞性肺疾患・肺気腫)
慢性疲労症候群(CFS)・副腎疲労

【西洋医学(病院)での一般的な治療】

急性期の病院では、人工呼吸器やECMOを用いた呼吸管理に加え、全身の過剰な炎症を抑える「ステロイド(メチルプレドニゾロン等)」や、好中球エラスターゼ阻害薬(シベレスタットナトリウム:商品名エラスポール)などが命を救うために使われます。

しかし、無事に退院できた後の「回復期(慢性期)」に入ると、西洋医学では呼吸リハビリテーションと在宅酸素療法(HOT)がメインとなり、傷ついた肺組織そのものを修復する特効薬はありません。

「リハビリをしろと言われるが、体がだるすぎて動けない」「酸素を吸っていても息苦しい」という回復期の大きな壁にぶつかり、全身の活力を底上げする漢方を求めてご来局される方が後を絶ちません。

【薬剤師コラム①】急性期の「西洋薬」と、回復期の「漢方薬」のバトンタッチ

担当薬剤師:椙田(漢方専門薬局での勤務経験あり)

「ICUではたくさんの薬の点滴を受けて命を助けてもらったのに、退院した途端に『あとはリハビリを頑張って』と言われ、見放されたような不安を感じています」というご相談をよくお受けします。

ARDSの急性期における西洋医学の集中治療(人工呼吸器、エラスポール、大量のステロイドなど)は、まさに「燃え盛る火事(猛烈な炎症)を強引に鎮火させ、命を守る」ための絶対不可欠な処置です。漢方薬が入り込む余地はありません。

しかし、火事が鎮火した後の「焼け跡(肺のダメージ、筋肉の減少)をどうやって再建していくか」という回復期の段階に入ると、西洋薬の役割は減り、ご自身の「自然治癒力」が試されることになります。

ここでバトンを受け取るのが東洋医学(漢方)です。焼け焦げた組織にたっぷりと潤いを与え、栄養を送り込み、リハビリに耐えられるだけの体力(エンジン)を立て直す。西洋医学が繋いだ命を、漢方が「生活できる体」へと育て直していく。これが最も理想的な二人三脚のアプローチなのです。

太陽堂の漢方アプローチ|肺を「潤し」、全身の「活力」を補う

東洋医学(漢方)では、ARDS罹患後の不調の根本原因を、

猛烈な炎症によって肺の細胞を瑞々しく保つための冷却水が干上がった「肺陰虚(はいいんきょ)」
長期間のベッド上安静や重病のストレスによって全身の生命力が枯渇した「気血両虚(きけつりょうきょ)」
肺の組織にこびりついたダメージの痕である「瘀血・痰濁(おけつ・たんだく)」

と捉え、お一人おひとりの回復段階に合わせてアプローチします。

お悩みのタイプ漢方的な見立て太陽堂の漢方アプローチ(働き)
少し動くと息が上がる、空咳が出る
口や喉が渇きやすい、微熱がある
猛烈な炎症後の肺の乾燥とダメージ(肺陰虚)
重篤な炎症によって肺を保護する潤い(陰)が極度に不足し、肺の膜が乾燥して硬く(線維化の痕)なっている状態。
【たっぷりと潤いを補給し、肺を労わる漢方】
肺に直接働きかけて「陰(潤い)」を補給し(滋陰潤肺)、乾燥して硬くなった組織に瑞々しさを取り戻すサポートをして呼吸を助けます。
鉛のように体が重い、筋肉がない
食欲が湧かない、声が小さい
生命力と栄養の深刻な枯渇(気血両虚)
長期間の闘病(PICS)により、食べたものをエネルギーに変える「胃腸(脾)」の力が落ち、全身の細胞が栄養失調に陥っている状態。
【胃腸を温め、活力を強力にチャージする漢方】
疲弊した胃腸を優しく立て直し、全身にたっぷりと「気(エネルギー)」と「血(栄養)」を補給することで、リハビリに耐えうる体力を作ります。
唇や舌の色が暗紫色、胸が苦しい
手足が冷える、天候で息苦しさが変わる
微細な血流の滞りと老廃物(瘀血・痰濁)
炎症の痕や、長期間寝込んでいたことによる血行不良により、肺周辺の微細な血管に古い血液や老廃物が滞っている状態。
【血流を促し、肺の滞りを掃除する漢方】
全身の「血(けつ)」の巡りを促し(活血化瘀)、肺組織の隅々にまで酸素と栄養を届けやすくすることで、組織の修復を後押しします。

【薬剤師コラム②】「PICS(集中治療後症候群)」と東洋医学の「気」

担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)

ARDSなどでICU(集中治療室)に長期間入室していた患者様の多くが、退院後に「著しい筋力の低下」「強い倦怠感」「気分の落ち込み」といった症状に悩まされます。近年、これは「PICS(集中治療後症候群)」と呼ばれ、大きな問題となっています。

「歩く練習をしたいのに、足に全く力が入らないんです」と涙ぐまれる患者様に対し、東洋医学ではこれを「気(生きるためのエネルギー)の完全な枯渇」と捉えます。

東洋医学には『脾(胃腸)は肌肉(筋肉)を司る』という原則があります。つまり、点滴などで命を繋いでいた状態から、再び自分の筋肉を動かすためには、まずは「胃腸(脾)」を立て直し、自分の口で食べたものから「気」を作り出せるようにしなければなりません。

太陽堂の漢方サポートでは、焦って肺の漢方ばかりを出すのではなく、まずは「胃腸を温め、気を補うこと(補気健脾)」を最優先にするケースが多々あります。「漢方を飲んでご飯が美味しくなった」という時、体は確実に筋肉と肺を修復するためのエネルギーを作り始めているのです。

ARDS罹患後のお悩みを和らげる漢方サポートの症例

「息苦しくてリハビリが進まない」「だるさが抜けない」と不安を抱えていた方が、漢方を取り入れることで「活力を取り戻し、日常への復帰」を果たされた事例をご紹介します。

事例① 60代男性|退院後の「息切れと在宅酸素への不安」

重症肺炎からARDSを発症し、約1ヶ月のICU治療を経て一命を取り留めました。退院後、在宅酸素療法(HOT)を導入しましたが、トイレに行くだけで息が上がり、SpO2(血中酸素飽和度)が下がってしまいます。「医師からは『肺が硬くなっている痕がある』と言われ、一生酸素ボンベが手放せないのか」と深く落ち込んでご相談に来られました。

  • お悩み: 動作時の強い息切れ、在宅酸素からの離脱希望、肺のダメージ。
  • サポート内容: 猛烈な炎症後の肺の潤い不足(肺陰虚)と、血行不良(瘀血)と見立て、肺組織に潤いを届けて柔軟性をサポートしつつ、肺の毛細血管の血流を促す漢方薬をご提案しました。
  • 経過:
    • 1ヶ月後: 漢方を飲み始めてから、コンコンと出ていた空咳が減り、胸のつっぱり感が少し和らいできました。
    • 3ヶ月後: 肺に潤いが戻ってきたことで呼吸が深くなり、室内を歩いても息切れがしにくくなりました。
    • 半年後: 定期検診で主治医から「呼吸機能が少しずつ上向いている」と言われ、安静時の酸素流量を減らすことができました。「漢方のおかげで、諦めかけていたリハビリに前向きに取り組めています」と大変喜ばれ、現在も酸素離脱を目指して服用を継続されています。

事例② 50代女性|ICU退室後(PICS)の「極度の筋力低下と倦怠感」

敗血症からARDSを引き起こし、人工呼吸器管理を受けました。無事に退院できたものの、体重が10kg以上落ち、足の筋肉がすっかり無くなってしまいました。「少し起きて座っているだけで鉛のようにだるく、食欲も湧かない。命は助かったのに生きている心地がしない」と、ご家族の付き添いのもとご来局されました。

  • お悩み: 極度の筋力低下、強烈な倦怠感、食欲不振(PICSの症状)。
  • サポート内容: 生命力と栄養の完全な枯渇(脾腎両虚・気血両虚)と見立て、まずは弱り切った胃腸を優しく温めて機能を目覚めさせ、全身にエネルギー(気)と栄養(血)を補給する漢方薬をご提案しました。
  • 経過:
    • 1ヶ月後: 漢方を飲むと少しずつ胃が動き出す感覚があり、毎食のお粥やおじやを美味しく食べられるようになってきました。
    • 3ヶ月後: 食事からエネルギーを作れるようになったことで、朝起きた時の「鉛のようなだるさ」が抜け、家の中で杖なしで歩ける時間が長くなりました。
    • 半年後: 体重が5kgほど戻り、筋肉にも少しずつ張りが戻ってきました。「自分の足で散歩に行けた時、本当に命が助かったんだと実感して涙が出ました」と笑顔を取り戻され、無事に第一段階を卒業されました。

ARDS罹患後の漢方サポートについてのよくある質問(Q&A)

退院直後で、たくさんの西洋薬や在宅酸素を使っていますが、漢方薬を併用しても大丈夫ですか?

はい、もちろん併用可能です。

退院後の西洋薬(血栓予防の薬や胃薬など)や在宅酸素療法は、現状の安全を保つために非常に重要です。漢方薬はそれらの邪魔をすることなく、「肺組織を潤し、ご自身の体力を底上げする」という西洋医学ではカバーしきれない部分を強力にサポートします。

お薬手帳をお持ちいただければ、詳しく飲み合わせを確認いたします。

医師から「一度硬くなった肺(線維化)は元には戻らない」と言われました。漢方で治りますか?

肺全体が硬くなっているわけではなく、周囲には「乾燥して硬くなりかけているが、まだ機能を取り戻せる細胞」がたくさん残っています。

漢方でそこにたっぷりと潤いと血流を届けることで、肺全体の働きを底上げし、「少しの動作での息苦しさ」や「QOL(生活の質)」を大きく改善することは十分に期待できます。

リハビリが辛くて長続きしません。漢方で楽になりますか?

リハビリが辛い最大の理由は「体を動かすためのエネルギー(気)が枯渇しているから」です。

気が足りない状態で無理に運動すれば、体は悲鳴を上げてしまいます。

漢方で胃腸を立て直し、体にエネルギーが満ちてくると、「少し動いても疲れにくくなった」「前より楽に歩ける」という変化が現れ、自然とリハビリに対して前向きに取り組めるようになる方がほとんどです。

その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。

関連するお悩み(呼吸器・疲労・血流の不調)

ARDS罹患後の不調は、肺局所の問題だけでなく、全身のエネルギー不足(PICS)や血流、胃腸の働きと深く関わっています。より具体的なご自身の症状に近いページもぜひご参照ください。

慢性疲労症候群(CFS)・副腎疲労
間質性肺炎
気胸
肺血栓塞栓症

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

薬剤師紹介

「担当薬剤師」 林 泰太郎

「学術発表 実績」 
2015年 2016年 2017年 2019年 2020年 2022年 2025年 学術発表

調剤薬局で三年、漢方薬局で三年働き
「漢方薬局 太陽堂」を開局しました。

太陽堂も10周年を迎え多くの方に活用してもらえるようになりました。

日々「一人一人の笑顔を見る為に」頑張ります。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も
勉強を積み今に至ります。

病気のお話し、漢方のお話しなど、どんな事でもご相談下さい。

薬剤師紹介

「担当薬剤師」 椙田 彩純

医療職の両親のもとで育ち、病院薬剤師としてキャリアをスタートしました。

西洋医学の限界にもどかしさを感じ、「薬を出し続けるのではなく、治す力を引き出したい」という想いから漢方の道へ進みます。

漢方の治癒力には驚くべき力があります。

ぜひ体験してみて下さい。

喘息・肺疾患(呼吸器疾患)
  • 胃下垂・胃アトニーを漢方で|食後の胃もたれ・太れないお悩みに
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