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新宿の漢方薬局 太陽堂

営業時間 : 月〜土曜 10:00〜19:00
東京都新宿区愛住町19-16富士ビル2F

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過活動膀胱炎

2025 9/17
膵臓(すい臓)・膀胱疾患
2015年8月12日2025年9月17日
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過活動膀胱炎は、ストレス性(自律神経の乱れ)か冷えからくる事が多いです。(男性の場合は、前立腺の問題もあります。)

膀胱は、特にストレス性(自律神経の乱れ)がかかりやすい臓器になってきますのでストレス性(自律神経の乱れ)からきている事が大半です。

自分ではストレスと感じていなくても、身体は感じている事が多いです。

ストレスがかかりにくい・ストレスのかからない身体にしていきましょう。

過活動膀胱炎とは

トイレが近いなどの「頻尿」、急にトイレにいきたくなるなどの「尿意切迫感」、我慢できずにもらしてしまうなどの尿失禁といった症状が出てしまう事を過活動性膀胱と言います。

病院では細菌性の病気を除いた膀胱の疾患を、過活動性膀胱炎や間質性膀胱炎と呼び「原因は不明」と言われています。

なぜ過活動膀胱炎がおこるのか

冒頭でもお書きしましたように、大半はストレス性(自律神経の乱れ)の事が多いですが、他の原因としては冷えや前立腺の問題なども考えられます。

他にも出産、加齢、骨盤底の脆弱化、特発性などとも言われています。

過活動膀胱炎とは

「頻尿」、「尿意切迫感」、「尿失禁」などの症状が起こります。

「頻尿」とは、頻繁にトイレに行く事になり1日8回以上、2時間以上持たない事が多いです。
夜も頻繁に起きて、1回の就寝で2.3回トイレに行く事もあります。

「尿意切迫感」とは、急に尿意をもよおして我慢出来なくなり、慌ててトイレに駆け込む事です。
一旦尿意が気になり始めると我慢できなくなるのですが、実際トイレに行くと出ない事も多々あります。
トイレに行けない事やトイレが近くにない事がストレスになり余計に尿意をもよおしてしまいます。

「切迫性尿失禁」とは、トイレに行くが間に合わず漏れてしまう事をいいます。
ただ、過活動膀胱炎の場合は漏れる量はほんの少しのことが多いです。

過活動性膀胱炎の漢方薬

原因が「ストレス性(自律神経の乱れ)」から来ているのか、「冷え」からきているのかによって使う漢方薬は違ってきます。

ストレス性(自律神経の乱れ)の場合

漏れを止める作用があると言われている「竜骨」・「牡蠣」が入っている漢方薬を使う事が多いです。
他にもトイレが気になるなどの症状を和らげる「桂枝甘草」が入っている漢方薬やイライラ・不眠・頻尿に使う事の多い「清心蓮子飲」なども使っていきます。

使う事の多い漢方薬

・桂枝加竜骨牡蠣湯
・桂枝甘草竜骨牡蛎湯
・清心蓮子飲
・竜骨湯
・柴胡加竜骨牡蠣湯

冷えからくる場合

「乾姜」、「呉茱萸」、「人参」、「附子」などの身体を温める作用のある漢方薬を使っていきます。

特に使う事の多い漢方薬が「苓姜朮甘湯」や「附子理中湯」になります。
「苓姜朮甘湯」の特徴としては、腰から下の冷えが強く腰から下が水に浸かっているような感覚がある位冷えています。

使う事の多い漢方薬

・苓姜朮甘湯
・附子理中湯
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯

過活動性膀胱炎の症例

症例①(昭和21年生 女性)

頻尿や息苦しさ・動悸に悩んでいるとの事でご相談に来られました。

尿の回数としては、酷い時は1日20回以上行くときもあるとの事。
息苦しさや動悸に関しては、息が吸えないような感覚がたまに起きているとおっしゃっていました。

どちらの症状も自律神経からきているように感じた為、「ストレスを除く(自律神経を調節する)煎じ薬」を1種類出させて頂きました。

漢方服用開始から4ヶ月、夜に何度もトイレに起きていたのが、回数が減ってきたとの事。
息苦しさも前ほど感じなくなっている気がするとおっしゃっていました。

漢方服用開始から7ヶ月、昼間のトイレの回数も減ってきたとの事。
酷い時は1時間に2.3回行っていたのが2時間~3時間に1回まで減っているとおっしゃって頂けました。

漢方服用開始から11ヶ月、冬になっても頻繁にトイレに行くことがないとの事。
動悸がする事も少ないとおっしゃって頂けました。

漢方服用開始から1年4ヶ月、トイレ・動悸共に調子が良いとの事。
どちらの回数も減っているとおっしゃって頂けました。

漢方服用開始から2年、生活が忙しくなり一時期症状が悪化しましたが、今はまた改善が見られたとの事。
調子は良くなっているとおっしゃって頂けました。

調子の改善が見られ安心いたしました。
季節の変わり目や疲れ・ストレスなどにより症状は変動する事が多いです。
引き続きこの調子のまま過ごせると何よりですね。

症例②(平成20年生 女性)

夜の尿漏れと昼間の尿漏れに悩みご相談に来られました。

症状としては誰かに話しかけるなど緊張する事があると尿漏れをおこしてしまい、月曜日などの週の始めになると特に酷くなるそうです。

緊張すると酷くなる事から漢方の種類としては、

①ストレスを除く(自律神経を調節する)煎じ薬
②尿の調節をする煎じ薬

を2種類出させて頂きました。

漢方服用開始から8ヶ月、昼間に関しては極度に緊張した時は漏れそうになるが、ほとんどなくなってきたとの事。
夜も1ヶ月に1回あるかないかくらいまで減ったとおっしゃって頂けました。

漢方服用開始から10ヶ月、この1ヶ月は、夜の尿漏れ・昼間の尿漏れどちらも1回あるかないかまで減ったそうです。

漢方服用開始から1年1ヶ月、調子が良いので漢方薬の量を落としたのですが、再発することなく調子の良い状態が続いているそうです。

漢方服用開始から1年8ヶ月、引き続き調子良く過ごしているとの事。
尿に関してはほとんど気になる事がないとの事で尿の調節をする煎じ薬は治療終了。

ストレスを除く(自律神経を調節する)煎じ薬を1種類のみで出させて頂いています。

大分改善が見られましたが、引き続き根治に向け漢方薬服用中になります。

膵臓(すい臓)・膀胱疾患
過活動性膀胱炎(頻尿)
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