
「咳や痰がひどく出てしまう…」
「呼吸がしづらくて、息切れが起こる…」
「熱が下がらなくなってきた…」
肺臓炎(はいぞうえん)は、肺胞やその周りに炎症が起こる状態の呼び名で、細菌による「肺炎」と区別して、カビや鳥へのアレルギー(過敏性肺臓炎)、お薬(薬剤性)、放射線治療のあと(放射線肺臓炎)など、感染以外の炎症を指すことが多い言葉です。間質性肺炎の仲間で、長引くと肺が硬くなることがあります。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、呼吸器内科での治療(原因の回避・ステロイドなど)と併用しながら、肺の炎症と、咳と痰・息切れ・熱・体力の落ち込みを体の側から整えるご相談を受けています。
【この記事の結論:「肺臓炎」に対する漢方の考え方】
- 不調の正体(原因):西洋医学では「感染(細菌やウイルス)、非感染(カビ・鳥・化学物質・お薬・放射線)、免疫の異常などで肺胞に炎症が起こり、呼吸の働きが落ちること」とされます。漢方では、肺の過剰な反応(アレルギー)、感染による炎症、体を守る力の乱れが重なった状態と考えます。
- 漢方の考え方:原因に合わせて、アレルギー反応を鎮めて炎症を取る漢方薬、または体を守る力を支えて菌に働きかける漢方薬を基本に、咳と痰・息切れ・熱と疲れに合わせた漢方薬を組み合わせて、肺の働きを守ります。
- 対象となる主なお悩み:咳と痰が続く、動くと息切れがする、熱が下がらない・微熱が続く、疲れが抜けない、肺が硬くなっていると言われた。
肺臓炎とは?西洋医学の原因と病院での治療
肺臓炎は、「感染(細菌やウイルス)」「非感染(化学物質や飲食物の誤嚥、カビや鳥などへのアレルギー、お薬、放射線)」「免疫の異常(アルコールや糖尿病が関わるものなど)」によって肺胞に炎症が起こり、呼吸の働きに異常が出る病気です。
日本で多いのは「過敏性肺臓炎(過敏性肺炎)」で、湿気を好むカビ、エアコンや加湿器に生じたカビ、鳥の排泄物などにアレルギー反応を起こして症状が出ます。
主な症状
- 咳と痰:乾いた咳が続くことも、痰を伴うこともあります。
- 高熱や悪寒・微熱:炎症が強い時期は高い熱、長引くと微熱が続きます。
- 呼吸困難と息切れ:重症化すると肺線維症(肺が硬くなること)を起こし、息切れが強くなる方が多くいます。
病院での検査とお薬の分類
問診(住まい・鳥・お薬・放射線治療の有無)、血液検査(炎症の数値・抗体・KL-6などの肺の指標)、胸部CT、必要に応じて気管支鏡で原因を調べます。
治療は原因によって変わります。アレルギーなら原因の抗原を避けること、お薬が原因ならそのお薬の中止や変更(主治医の判断で)、感染なら抗菌薬。炎症が強いときはステロイドの内服が使われ、線維化が進んだ方には抗線維化薬や在宅酸素療法が検討されます。
一方で、「原因が分からない」「ステロイドの副作用がつらい」「息切れが残っている」といった声も多く聞きます。病院の治療は続けたうえで、体の側から支える方法を探してご相談に来られる方が増えています。
※息苦しさが急に強まった、唇や爪が紫色になる、高い熱が続く、という場合はすぐに医療機関を受診してください。
漢方での考え方|「原因に合わせて」肺の炎症と体を守る力を整える
漢方では、肺臓炎を「肺の過剰な反応(アレルギー)」「感染による炎症」「体を守る力の乱れ」が重なった状態と考えます。太陽堂では、原因に合わせて基本の漢方薬を変え、そこに症状に合わせた漢方薬を重ねる組み立てです。
化学物質やカビなどに反応するアレルギー(過敏性肺臓炎)には、アレルギー反応を鎮めて炎症を取る漢方薬を。細菌やウイルスの感染による炎症には、体を守る力を支える漢方薬と菌に働きかける漢方薬を。そのうえで、咳や痰がひどいときは咳と痰に対する漢方薬、息切れがひどいときは呼吸を楽にする漢方薬、熱が続き疲れが取れないときは体の疲れを取る漢方薬を合わせます。
| 漢方の見立て | 主な自覚症状と体質 | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| アレルギー性の炎症 「肺熱(はいねつ)」 | 特定の場所や季節で悪化する、咳と痰、発熱、鼻炎や喘息を併せ持つ。 | 【アレルギー反応を鎮め、肺の炎症を取る漢方薬】を中心に組み立てます。 |
| 感染による炎症 「痰熱(たんねつ)」 | 黄色い痰、高い熱や悪寒、炎症の数値が高い、風邪のあとに長引く。 | 【体を守る力を支え、菌に働きかける漢方薬】に、肺の炎症を鎮める漢方薬を合わせます。 |
| 肺の乾きと硬さ・体力の消耗 「肺陰虚(はいいんきょ)・気虚(ききょ)」 | 乾いた咳、動くと息切れ、肺が硬くなっていると言われた、疲れが取れない。 | 【肺を潤し働きを支える漢方薬】と【体の疲れを取り、呼吸を楽にする漢方薬】を加えます。 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質に合わせてお作りします。病院でのお薬の内容をうかがったうえで、最適な組み合わせをご提案いたします。
この内容以外にも「太陽堂が考える肺疾患」についてお話しを書いています。どうぞ参考にされて下さい。
【薬剤師コラム①】「肺臓炎」と言われたら、何の肺臓炎かを確かめてください
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
「肺臓炎」という言葉は、病院によって指す範囲が少し違います。ご相談で最初にお伺いするのは、原因がアレルギー(過敏性)なのか、お薬や放射線なのか、感染なのかです。ここで漢方の組み立ての軸が変わります。
過敏性なら原因を避けることが土台、お薬が原因なら主治医の判断で変更していただき、漢方は残った炎症と息切れ、体力の側を受け持ちます。店頭では、息切れの変化(階段・坂道・平地)と、KL-6や炎症の数値の向きを病院の検査と一緒に見ていきます。
検査結果とお薬手帳をお持ちのうえ、お気軽にご相談ください。
【改善実例】太陽堂での体質改善エピソード
ここでは、肺臓炎で息切れや咳と痰に悩まれていた方が、漢方で体質から見直された実例をご紹介します。
60代・男性|肺臓炎と診断されて2〜3年、息切れと咳
- ご相談時の状態:2〜3年ほど前に症状が出てきたため病院へ行ったところ、肺臓炎と診断。症状が気になるようになり、ご相談に来られました。息切れと咳が気になり、痰も出るときがあるとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ:肺の炎症を鎮める漢方薬と、呼吸を楽にする漢方薬の2種類をご提案しました。
経過:
- 服用開始から4ヶ月:呼吸が楽になっているとのこと。咳もまだ出るが少なくなってきているとのことでした。
- 服用開始から11ヶ月:咳も痰もさらに少なくなっているとのこと。引き続き呼吸も楽な状態が続いているとのことでした。
- 服用開始から2年:症状もほとんどなく調子の良い状態が続いているとのことで今回で服用終了。順調に過ごせているとのことでした。
40代・男性|過敏性肺臓炎、ひどいときは1日中続く咳と痰
- ご相談時の状態:咳や痰が気になり病院へ行ったところ、「過敏性肺臓炎」と診断。なかなか症状が落ち着かないため、ご相談に来られました。咳と痰、息切れが気になり、特に咳と痰はひどいときは1日中出ているとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ:アレルギー反応を鎮める漢方薬と、肺の炎症を鎮める漢方薬の2種類をご提案しました。
経過:
- 服用開始から6ヶ月:咳や痰が楽になり、調子が良いときが増えているとのこと。呼吸も楽になっているとのことでした。
- 服用開始から1年:引き続き咳や痰も少なく、呼吸も楽に過ごせているとのこと。調子の良い状態が続いているとのことでした。
- 服用開始から2年:調子よく過ごせているとのことで今回で服用終了。咳や痰もなく調子が良いとのことでした。
※効果には個人差があります。体調の変化を感じるまでの期間は、早い方で1〜3ヶ月程度が目安です。
【薬剤師コラム②】お薬が原因と疑われるときは、自己判断でやめないでください
担当薬剤師:椙田(病院での勤務経験あり)
肺臓炎の中には、飲んでいるお薬が原因になる「薬剤性肺臓炎」があります。心当たりがあっても、お薬をやめるか変えるかは主治医の判断で、自己判断で中止しないでください。やめてはいけないお薬もあります。
そのうえで漢方が受け持つのは、残った炎症と息切れ、ステロイドの副作用で乱れた食欲や眠り、風邪をひきにくい体力の側です。
息苦しさが急に強まったとき、高い熱が続くときは、漢方の出番ではなく受診のタイミングです。落ち着いている時期に、肺を守る体づくりをご相談ください。
患者さんの声に近い病気(過敏性肺炎)の症例ものっています。どうぞ参考にされて下さい。
自宅でできるセルフケア・食養生
漢方薬の服用と併せて、原因を遠ざける・肺に負担をかけない生活を心がけましょう。
- 原因を遠ざける:カビが原因なら浴室・エアコン・加湿器の掃除と除湿、鳥や羽毛製品が原因なら主治医と相談を。化学物質を扱う仕事ではマスクと換気を。
- 呼吸リハビリ:口すぼめ呼吸や腹式呼吸を毎日。息切れを恐れて動かないと体力が落ちます。
- 風邪と乾燥を防ぐ:手洗い・うがい・加湿。感染をきっかけに悪化しやすい病気です。
- お酒と血糖:アルコールの飲みすぎと糖尿病は免疫の乱れに関わります。控えめに、血糖の管理を。
- 体力を落とさない食事:たんぱく質を意識し、少量を回数多く。
よくあるご質問(FAQ)
肺臓炎と診断されてから長いのですが、相談できますか?
はい。期間が短い方のほうが整えやすい傾向はありますが、長い方のご相談も多くいただいています。今の症状と検査の数値から組み立てます。
病院のお薬で良くならないのですが、漢方で良くなりますか?
「良くなります」とはお約束できません。ただ、店頭では、原因に合わせた漢方薬を続けることで、咳と痰が減り、息切れが楽になった方が多くいらっしゃいます。病院の治療を続けながら、肺の働きを守ることを目標にご提案します。
このまま様子を見ていても大丈夫ですか?
原因が続いていると、少しずつ肺が硬くなっていくことがあります。咳や息切れが続く段階で、原因の特定と回避、そして体づくりを始めることをおすすめしています。
肺の機能は元に戻るのでしょうか?
硬くなってしまった肺の組織を戻すことは難しいです。ただ、炎症が落ち着き、残っている肺の働きが保たれることで、息切れが楽になる方は多くいらっしゃいます。硬くなる前の早い段階ほど、整えられる範囲が広くなります。
病院のステロイドなどと併用しても大丈夫ですか?
はい、病院のお薬と併用して問題ありません。
病院のお薬で炎症を抑えながら、漢方でアレルギー反応・体を守る力・肺の潤いの側を整えていく役割分担です。お薬手帳をお持ちください。
費用はどのくらいかかりますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。
体質や組み合わせる漢方の内容によって変わるため、お作りする前に必ず金額をはっきりお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。ご予算のご希望も遠慮なくお伝えください。
まとめ|原因に合わせて、肺の働きを守る
肺臓炎は、原因によって治療も漢方の組み立ても変わる病気です。だからこそ、何の肺臓炎かを確かめ、病院の治療に肺を守る体づくりを重ねることが大切になります。
原因を遠ざけ、病院の治療で炎症を抑えながら、漢方で肺の炎症・アレルギー反応・体を守る力・肺の潤いを整える。
この両面からのアプローチで、咳と息切れのつらさを和らげ、悪化をくり返しにくい体を作っていきましょう。
一人で悩まず、新宿の漢方薬局「太陽堂」へどうぞお気軽にご相談ください。

関連するお悩み
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




