今回ご紹介する漢方薬は「めまい(眩暈)」・「頭痛」・「高血圧」に使う事の多い「半夏白朮天麻湯」です。
今回もどんな症状に使われているか調べてみました。
・体力がなくて冷え症、胃腸虚弱な人
・めまい、立ちくらみ、頭痛、頭重感
などに使うと書かれています。
太陽堂での使い方と大体同じになりますね。
なぜ胃腸虚弱の方に使いやすいのか?
どのような効果でめまい(眩暈)や頭痛に使えるのか?
説明していきますね~
「半夏白朮天麻湯」の解説していきますね~
「半夏白朮天麻湯」てどんな漢方薬?
「半夏白朮天麻湯」は、
〇半夏(ハンゲ)
〇白朮(ビャクジュツ)
〇茯苓(ブクリョウ)
〇沢瀉(タクシャ)
〇天麻(テンマ)
〇人参(ニンジン)
〇黄耆(オウギ)
〇乾姜(カンキョウ)
〇陳皮(チンピ)
〇黄柏(オウバク)
〇麦芽(バクガ)
〇生姜(ショウキョウ)
〇蒼朮(ソウジュツ)
〇神麹(シンギク)
の14種類からなる漢方薬です。(調べていたら「蒼朮」・「神麹」がないものも多かったです。)
私が始めて見た時の印象としては生薬が多い…という印象ですかね(笑)
基本的な作用としては「水毒」と「脾虚」を改善して「眩暈」や「頭痛」を改善する漢方薬です。
「半夏白朮天麻湯」は胃腸を整える「六君子湯」(「人参」・「白朮」・「茯苓」・「甘草」・「生姜」・「大棗」・「陳皮」・「半夏」)を中心に作られているものになり、「六君子湯」に虚熱を改善する「黄柏」(健胃作用)と食欲を増す「麦芽」・「神麹」を加え胃腸を整えます。
また「白朮」・「茯苓」・「沢瀉」・「生姜」・「蒼朮」・「天麻」・「半夏」の利水作用がある生薬により「めまい(眩暈)」や「頭痛」・「嘔吐」を改善。
「人参」と「黄耆」・「乾姜」で冷えと身体の弱りを改善していきます。
「六君子湯」に関しては前にもご説明していますので、興味のある方は「六君子湯」をご覧になって見て下さい。
太陽堂ブログ 胃炎だけじゃない。卵管閉塞の漢方「六君子湯」とは?
どんなめまい(眩暈)に「半夏白朮天麻湯」は使えるのか?
まず「めまい(眩暈)」の種類について軽くお話しすると、
①回転性のめまい(眩暈)(天井がグルグルしている眩暈)
②立ち眩みのめまい(眩暈)
③フワフワしためまい(眩暈)(雲の上を歩いているような眩暈)
大きく分けてこの3つに分かれます。
今回の「半夏白朮天麻湯」は③の「フワフワしためまい(眩暈)」に使われる事が多い漢方薬です。
この「めまい(眩暈)」はストレスがある時になりやすく「ストレス性のめまい(眩暈)」とも言われています。
またその他にも「ストレス性の高血圧」や「ストレス性の頭痛」などストレス性の~に使われる事が多い漢方薬が「半夏白朮天麻湯」です。
その為、鬱病(うつびょう)や不眠症などストレスによる疾患には使う事の少ない漢方薬ですが「ストレスによる症状」に使っていきます。
「半夏白朮天麻湯」 まとめ
「半夏白朮天麻湯」についてご説明させて頂きました。
「水毒」と「脾虚」を改善する事で「眩暈(めまい)」や「頭痛」・「高血圧」を治すのが「半夏白朮天麻湯」になります。
特にストレスからくる症状に使いやすく、「ストレス性の眩暈」や「ストレス性の頭痛」などに使う事が多いです。
今回ご紹介しました「眩暈(めまい)」・「頭痛」に関しては、ホームページでお話ししています。
ぜひ参考にされてみて下さい。
太陽堂ホームページ 「眩暈(めまい)」
太陽堂ホームページ 「頭痛」
※症状や効果効能は個人差があります。同等の効果を保証するものではないので、ご了承ください。