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お腹から突き上げる動悸・パニックに「奔豚湯(ほんとんとう)」|気の上衝を鎮める漢方

2026 1/27
ブログ
2026年1月27日
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  3. お腹から突き上げる動悸・パニックに「奔豚湯(ほんとんとう)」|気の上衝を鎮める漢方
お腹から突き上げる動悸やパニックに効く漢方「奔豚湯」の解説記事アイキャッチ。暴走する気を鎮める生薬と漢方の湯気を描いた水彩画風イラスト

「電車や会議中など、逃げ場のない場所で急にドキドキし始める」
「お腹のあたりから、熱い塊のようなものが胸に突き上げてきて、息苦しくなる」
「自分の意志では止められない、湧き上がるような不安感がある」

このような、突然襲ってくるコントロール不能な衝動。

現代医学ではパニック障害や不安発作と診断されることが多いですが、漢方ではこの独特な感覚を「気の上衝(きのじょうしょう)」と呼びます。

その名の通り、気が上へ上へと暴走している状態です。

この「突き上げるような暴走」を食い止めるために作られたのが、今回ご紹介する「奔豚湯(ほんとんとう)」です。

名前はユニークですが、乱れた気のベクトルを強力に引き戻す、非常に頼りになる漢方薬です。


漢方におけるパニック発作の原因「奔豚気(ほんとんき)」のメカニズム図解。お腹(丹田)から胸、喉に向かって赤いエネルギー(気)が豚のように突き上げ、動悸や息苦しさを引き起こしている様子のイラスト。

奔豚湯(ほんとんとう)とは?「暴れる豚」を鎮める薬

豚が駆け上がる病「奔豚気(ほんとんき)」

「奔豚(ほんとん)」とは、文字通り「走る豚」のことです。

古代の人は、お腹で何かがググッと動き出し、それが胸や喉元まで激しく突き上げてくる発作の様子を、「まるで興奮した子豚が体内を駆け上がってくるようだ」と例えました。

これは単なる例え話ではなく、実際に患者さんが訴える「へその下あたりで何かが動いて、それが胸に上がってきて苦しくなる」という感覚を的確に表しています。

逆流したエネルギーを強制的に下ろす

本来、人の気(エネルギー)は頭寒足熱の状態が良いとされ、気は下半身に収まっているのが理想です。

しかし、強いショックやストレスを受けると、この気が逆流し、ジェット噴射のように頭へ向かって吹き上がります。

奔豚湯は、この逆流した「熱を持った気」を冷まし、本来あるべき下の方へ強力に引き下ろす働きがあります。

葛根や半夏などの生薬が、イライラしてカッカしている神経を鎮め、筋肉の緊張を緩めることで、暴走した気を着地させます。

「奔豚湯(ほんとんとう)」を良く使う「パニック障害」の説明はこちらを参考にされて下さい。

新宿の漢方薬局【太陽堂】
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【チェック表】あなたはどのタイプ?不安・動悸に効く漢方の使い分け

不安感や動悸に効く漢方はいくつかありますが、最も重要な見極めポイントは「気の動き方」と「体力」です。

漢方薬気の動き・症状の特徴
奔豚湯【突き上げ型】
下から上へ突き上げる衝撃、手足の熱感、激しい動悸
半夏厚朴湯【詰まり型】
喉に異物感がある、塞がった感じ、飲み込みにくい
苓桂朮甘湯【めまい型】
頭がクラクラする、立ちくらみ、動悸
半夏厚朴湯
苓桂朮甘湯


すべての不調の原因は「気の上衝(きのじょうしょう)」にあり

奔豚湯が効果を発揮するのは、症状の名前が何であれ、根本に「気の上衝」がある場合です。 パニック障害も、更年期のホットフラッシュも、漢方視点で見れば「気が逆流している」という点で全く同じ現象なのです。

「下から上へ」の衝動を止める

気の上衝の特徴は、症状が移動することです。

  1. お腹(予兆):へその下あたりでザワザワしたり、動悸のような拍動を感じる。
  2. 胸(発作):そのザワザワが一気に胸に上がり、激しい動悸や息苦しさを感じる。
  3. 喉・頭(ピーク):喉が詰まる感じや、顔がカーッと熱くなる(のぼせ)、死ぬかもしれないという恐怖感。

奔豚湯はこの「下から上への突き上げ」そのものをターゲットにします。

驚きや精神的ストレスが引き金となってスイッチが入ってしまった「上昇気流」を断ち切ることで、動悸も、のぼせも、不安感もまとめて鎮静化させるのです。


奔豚湯に関するFAQ(よくある質問)

発作が起きた時だけ飲んでも(頓服)効きますか?

はい、即効性が期待できます。

「あ、突き上げてきそうだな」と感じた予兆の段階や、発作の最中に飲むことで、気が頭まで登りきるのを防ぎ、症状を速やかに鎮める効果があります。お守りとして携帯するのもおすすめです。

胃腸が弱くても飲めますか?

胃腸が弱い方は注意が必要です。

奔豚湯は、、下痢をしやすい方や食欲不振になりやすい方が飲むと、胃に負担がかかることがあります。

胃腸がデリケートな方は、まずは「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」を試してみると良いかもしれないですね。


まとめ:その動悸、「突き上げ」を感じたら奔豚湯

「自分の体なのに、自分でコントロールできない」

その原因は、気が逆流して暴走している「気の上衝」かもしれません。

  • お腹から突き上げるような感覚がある
  • 急にカーッとなってドキドキする
  • ストレスがかかると発作が出る

このような「下から上への衝動」にお悩みの方は、一度「奔豚湯」を試してみてはいかがでしょうか。

暴れる豚(気)をなだめ、本来の落ち着いた自分を取り戻しましょう。

「自分に合う漢方を知りたい」という方は、ぜひ太陽堂までご相談ください。

自律神経の病気はご相談を多数いただいております。

パニック障害
不安神経症
心臓神経症(動悸など)

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太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表

沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。

調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。

漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。

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記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

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