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【立春の養生】春は「肝」の季節。イライラ・情緒不安定を防ぐ、朝の深呼吸習慣

2026 5/09
ブログ-季節の養生法
2026年2月4日2026年5月9日
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  4. 【立春の養生】春は「肝」の季節。イライラ・情緒不安定を防ぐ、朝の深呼吸習慣
立春のブログ記事アイキャッチ。春の陽気の中で気持ちよさそうに深呼吸をする女性のイラスト。『春のイライラ・モヤモヤに「肝」を整える、朝の深呼吸習慣』というタイトル文字。

2月4日頃は、二十四節気の最初の節気、「立春(りっしゅん)」です。

暦の上では、この日から春が始まります。
まだ寒さは残りますが、日差しの中に少しずつ春の気配を感じる頃。

本来ならウキウキする季節のはずなのに、こんな不調を感じてはいませんか?

「些細なことでイライラしてしまう」
「わけもなく不安になったり、落ち込んだりする」
「夜、目が冴えて眠れない」

実はこれ、春特有の気の乱れが原因かもしれません。

昔から「木の芽時(きのめどき)は体調を崩しやすい」と言われるように、春は心と体のバランスが最も乱れやすい季節なのです。

今回は、漢方の視点から春の不調の原因を解き明かし、自律神経を整えて穏やかに春を過ごすための養生法をご紹介します。

目次

春先に体調を崩しやすい理由(漢方の視点)

漢方の基礎となる「五行説(ごぎょうせつ)」では、春は「木(もく)」の性質を持ち、五臓の「肝(かん)」と深い関わりがある季節とされています。

漢方の五行説に基づく五行(木火土金水)と五臓(肝心脾肺腎)の関係を示した水彩イラスト図。春は「木」の性質を持ち、「肝」と深く関わることが視覚的にわかる。

春は「肝(かん)」が暴走しやすい季節

漢方でいう「肝」は、西洋医学の肝臓の働きに加え、自律神経系や情緒をコントロールし、全身にエネルギーである「気(き)」を巡らせる司令塔のような役割を担っています。

冬の間、寒さに耐えるために体にギュッと溜め込まれていたエネルギーは、春の暖かさ(陽気)とともに、植物の芽吹きのように一気に外へ向かって噴き出そうとします。

この急激な変化に「肝」の働きが追いつかないと、気の流れが滞ったり(肝気鬱結:かんきうっけつ)、逆に気が高ぶりすぎたり(肝火上炎:かんかじょうえん)します。

その結果、アクセルとブレーキの制御が効かなくなり、イライラや情緒不安定といったメンタルの不調が現れるのです。

「木の芽時」の自律神経の乱れ

さらに、春は「三寒四温」と言われる激しい気温差や、進学・就職・異動といった環境の変化によるストレスも重なります。これらが自律神経を疲弊させ、「肝」への負担をさらに大きくしてしまいます。

春の陽気とは裏腹に、部屋の中で予定が詰まった手帳を前に、頭を抱えてため息をついている女性のイラスト。春特有のイライラや落ち着かない様子。

あなたの「肝」はお疲れ気味?春の不調チェック

「私のこの不調も春のせい?」

以下の表で、あなたの「肝」の状態をチェックしてみましょう。当てはまるものが多いほど、気が滞っている可能性があります。

チェック症状(サイン)漢方的な状態
□些細なことでイライラする、怒りっぽい気が頭の方に昇りすぎている(気逆)。
□ため息、ゲップがよく出る滞った気を体の外に出そうとする防衛反応。
□胸や脇腹が張る、苦しい「肝」の経絡(気の通り道)が胸や脇を通っているため。
□情緒不安定、憂鬱になる気の巡りが悪く、精神がのびやかさを失っている。
□目が疲れる、充血する「肝は目に開竅(かいきょう)す」といわれ、目に症状が出やすい。
□月経不順、PMSがひどい肝は「血の貯蔵庫」でもあり、女性ホルモンに深く関わる。

これらの症状は、「気を巡らせて!」という体からのSOSサインです。

今すぐ実践!気を巡らせる「春の養生法」

高ぶる「肝」をなだめ、滞った気をスムーズに流すための、簡単な養生法をご紹介します。キーワードは「香り」と「呼吸」です。

毎朝1分!「深呼吸」で自律神経をリセット

気が滞っている時、人の呼吸は浅く、短くなりがちです。

朝起きたら窓を開け、春の新しい空気を取り込みながら深呼吸を行いましょう。ポイントは「吐くこと」に意識を向けることです。

  1. 口から細く長く、体の中の悪いものをすべて出し切るイメージで息を吐き出します(ため息をつくように)。
  2. 吐ききったら、鼻から自然に新鮮な空気を吸い込みます。

これを数回繰り返すだけで、高ぶった交感神経が静まり、気の巡りが整います。イライラした時や、仕事の合間にもおすすめです。

「香り」の野菜で気を動かす(食養生)

漢方では、「香り(芳香)」には気を巡らせる働きがあると考えます。

春が旬の香味野菜や、柑橘系のフルーツを積極的に食事に取り入れましょう。

  • セロリ、春菊、三つ葉、パセリ独特の強い香りが、高ぶった肝の熱を冷まし、イライラを鎮めます。
  • 柑橘類(ミカン、ゆず、グレープフルーツ)皮に含まれる香り成分(リモネンなど)が気の巡りを改善し、気分をリフレッシュさせます。お茶に入れたり、皮をお風呂に入れるのも効果的です。
  • ミント、ジャスミン茶芳香性のあるお茶は、仕事中のリラックスタイムに最適です。

立春の養生・よくある質問(FAQ)

春になると毎年、花粉症がひどいです。これも「肝」と関係ありますか?

はい、深く関係しています。

「肝」の解毒機能やバリア機能が低下すると、アレルギー症状が出やすくなります。

また、イライラして気が高ぶると、目のかゆみや鼻づまりといった炎症症状が悪化しやすいため、この時期に肝をいたわることは花粉症対策としても非常に重要です。

どんな服装で過ごせば良いですか?

暦の上では春ですが、まだ「余寒(よかん)」が厳しい時期です。

漢方では「春は下半身を厚着にし、上半身は少し薄着にするのが良い」とされています。

足元は冷やさないようにしつつ、首元などはスカーフなどで調整し、のぼせを防ぐ服装がおすすめです。

まとめ:春は「ゆったり」が合言葉

春は、冬の間に縮こまっていた心と体が、のびのびと活動を始める季節です。

しかし、急激な変化に体がついていけず、心身のバランスを崩しやすい時期でもあります。

大切なのは、焦らないこと。

イライラしたり、落ち込んだりしても、「春のせいだから仕方ない」「肝が頑張っているんだな」と受け流し、深呼吸をして、ゆったりと構えることが一番の養生になります。

「毎年、春の不調が辛くて生活に支障が出る」
「更年期と重なって、イライラがコントロールできない」

もしそんな悩みを抱えているなら、漢方薬で「肝」の働きを助け、気の巡りをスムーズにするお手伝いができるかもしれません。

穏やかな笑顔で春を楽しむために、ぜひ東京太陽堂にご相談ください。


次に読んでほしい記事(春は自律神経と花粉の時期です。)

花粉症・アレルギー性鼻炎
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記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

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