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【大暑の養生】寝苦しい夜の快眠テクニック。エアコンと「氷枕」で夏バテ・睡眠負債を防ぐ

2026 9/24
ブログ-季節の養生法
2026年7月14日2026年9月24日
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大暑の養生ブログ記事サムネイル。三日月が浮かぶ夏の夜空が見える涼しげなベッドルームで、若い日本人女性が青い氷枕(保冷まくら)を敷き、心地よさそうに微笑みながら眠っている。壁のエアコンからは青い冷風のエフェクトが穏やかに流れており、快適な室温が保たれている。手前の素朴な木のテーブルには、夏バテ対策の食養生である「ウナギの蒲焼きが乗った丼」と「湯気の立つ温かいお茶」が置かれている。「大暑の不調に」「『睡眠負債・夏バテ』を防ぐ快眠術」「7月23日頃は大暑」という文字。優しい水彩イラスト。

7月23日頃は、二十四節気の中でも一年で最も暑さが厳しくなる「大暑(たいしょ)」です。

日中の猛暑だけでなく、夜になっても気温が下がらない「熱帯夜」が続き、いよいよ本格的な夏バテを感じ始める方が急増する時期です。

===================

【この記事のまとめ:大暑の不調対策と養生】

  • 不調の原因: 熱帯夜による「深部体温」の低下不良が招く睡眠負債と、自律神経の疲弊による夏のダメージ(夏バテ)。
  • 今日からできる快眠テクニック: エアコン(26〜28度設定)で室温を管理しつつ、「氷枕」で頭部の熱を逃がし、脳をリラックスさせる。
  • おすすめの食養生: 疲労回復の定番「ウナギ」で失われたエネルギー(気)を補う。ただし胃腸が弱っている時は量に注意する。
  • お薬・漢方の活用: 睡眠不足が辛い時は西洋薬(睡眠導入剤など)を活用して負のループを断ち切りつつ、漢方で「体にこもった熱を冷まし、潤いを保つ」体質の土台づくりをサポートする。

「朝起きても疲れが取れていない」
「寝苦しくて夜中に何度も目が覚めてしまう」

このような状態が続くと、知らず知らずのうちに「睡眠負債」が蓄積し、秋口まで長引く深刻な不調へと繋がります。今回は、太陽堂の薬剤師2名が、大暑の時期を乗り切るための「睡眠の質を高めるテクニック」と「夏バテを防ぐ知恵」をご紹介します。

目次

睡眠負債と夏バテの深い関係(西洋医学と漢方の視点)

熱帯夜が体に与える影響について、西洋医学の知識も豊富な薬剤師・前原が解説します。

薬剤師:前原 信太郎

私たちが深く眠るためには、脳や内臓の温度である『深部体温』をしっかり下げる必要があります。

しかし、熱帯夜で室温や湿度が高いままだと、汗をかいても体温が上手く下がらず、自律神経が休まりません。これが睡眠の質を低下させ、日々の疲れが借金のように積み重なる『睡眠負債』を引き起こし、夏バテの根本的な原因となります。

睡眠リズムが極端に崩れてしまった場合、市販の睡眠改善薬や、病院で処方される睡眠導入剤(西洋薬)を一時的に活用し、『まずはしっかり眠る・体を休ませる』というアプローチは非常に有効です。

一方、漢方の視点では、大暑の時期は体に『熱(ねつ)』がこもりやすく、汗とともに体を潤す『陰(いん=水分)』が極度に不足している状態だと考えます。

潤いが足りないと、車でいうラジエーター(冷却水)が不足しているのと同じで、体に熱が暴走してイライラや不眠に繋がります。西洋薬で休息を確保しつつ、漢方で『熱を冷まし、潤いを保つ土台』を作ることが重要です。

あなたに溜まっている?「夏の睡眠負債」チェック

ご自身の体がどれくらい夏のダメージを受けているか、以下の表でチェックしてみましょう。

チェック症状(自覚サイン)漢方的な体の状態
□朝起きた瞬間から体が重く、だるい睡眠の質が低く、気の巡り(エネルギー回復)が滞っている。
□頭や顔に熱がこもっている感覚があり、寝付きが悪い「心(精神)」に余分な熱がこもり、リラックスできていない。
□寝汗を大量にかき、夜中に喉が渇いて目が覚める体の潤い(陰)が不足し、体温調節機能がうまく働いていない。
□日中、頭がボーッとして集中力が続かない睡眠負債により「気」が頭まで上昇せず、ガス欠になっている。

3. 大暑の快眠テクニック!エアコン設定と「氷枕」の正しい活用法

睡眠の質を上げるための具体的な環境づくりについて、生活習慣のアドバイスを得意とする薬剤師・林が解説します。

薬剤師:林(はやし)

寝苦しい夜は、我慢せずにエアコンを適切に使いましょう。

設定温度は26〜28度、湿度は50〜60%が理想とされています。冷えが気になる方は、直接風が体に当たらないように風向を上に設定してください。

そして、大暑の時期にぜひ取り入れていただきたいのが『氷枕(保冷まくら)』の活用です。 昔から『頭寒足熱(ずかんそくねつ)』と言われるように、頭を冷やして足元を温めるのは快眠の鉄則です。

氷枕をタオルで巻き、『後頭部から首の付け根』あたりを優しく冷やしてあげてください。脳の熱がスッと引いて自律神経がリラックスし、深部体温が下がりやすくなるため、スムーズな入眠をサポートしてくれます。ただし、肩や背中まで冷やしすぎないように注意してくださいね。

障子戸から庭の緑のカエデが見える和室に敷かれた、縞模様の和布団と、その上に置かれたゴム製の氷嚢。右側の木製テーブルには、水入れ、体温計、タオルが並んでいる。水彩画のイラスト。

食養生で夏バテ予防!「ウナギ」の賢い食べ方

大暑の時期といえば「土用の丑の日」。夏バテ対策の定番である「ウナギ」についても、林先生に伺いました。

薬剤師:林(はやし)

ウナギは、西洋医学的にも疲労回復に役立つビタミンB1が豊富に含まれています。また、漢方の視点でも、ウナギは失われた『気(エネルギー)』を強力に補い、足腰の冷えや体力を底上げしてくれる非常に優秀な食材です。

ただし、一つだけ注意点があります。夏バテで胃腸(脾)が弱り切っている時に、脂の乗ったウナギを大量に食べると、消化不良を起こしてしまうことがあります。

胃もたれしやすい方は、白焼きにしてあっさり食べたり、温かいお吸い物と一緒にゆっくり噛んで食べるなど、胃腸に負担をかけない工夫をしてみてください。

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新宿の漢方薬局【太陽堂】

大暑の養生・よくある質問(FAQ)

氷枕を使うと、かえって冷え性になりませんか?

氷枕で冷やすのは「後頭部」のみに留め、首の横や肩、お腹などは冷やさないようにタオルで調整すれば問題ありません。

足元が冷える方は、夏でも薄手のレッグウォーマーを履いて寝るなど、「頭を冷やし、足は温める」バランスを意識してみてください。

睡眠薬に頼るのが不安です。漢方だけで眠れるようになりますか?

漢方薬は睡眠薬のように「直接脳に働きかけて強制的に眠らせる」ものではありません。

体にこもった熱を冷ましたり、不足した潤いを補ったりすることで、「自然に眠りにつける体質の土台づくり」をサポートします。

今すぐ辛い場合は西洋薬を併用しながら、徐々に漢方で自律力を育てていくアプローチをおすすめしています。

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まとめ:質の高い睡眠で、大暑を健やかに乗り切ろう

大暑の厳しい暑さは、私たちが思っている以上に体力と気力を奪います。

「寝苦しいのは当たり前」と放置せず、エアコンや氷枕を活用して「しっかり休める環境」を作ることが、最大の夏バテ対策になります。

西洋薬の力を上手に借りて睡眠のサイクルを整えながら、食事や漢方の知恵でご自身の「回復力」をサポートしていきましょう。

「毎年夏になると不眠が続いて辛い」
「睡眠負債が溜まって、一日中だるい」

そんなお悩みがある方は、太陽堂へご相談ください。私たちは、一人ひとりの「自覚症状」を詳しくお伺いし、あなたに最適な体質サポートをご提案いたします。

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記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表

沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。

調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。

漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。

太陽堂について詳しく見る

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

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