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固太り・便秘に「大柴胡湯(だいさいことう)」|体にこもった「余分な熱」と脂肪を取る漢方

2026 2/04
ブログ
2026年2月3日2026年2月4日
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  3. 固太り・便秘に「大柴胡湯(だいさいことう)」|体にこもった「余分な熱」と脂肪を取る漢方
固太り・便秘の漢方「大柴胡湯」の解説記事アイキャッチ。体にこもった熱と脂肪を冷まして取るイメージの水彩画風イラスト

「ダイエット中なのに、食欲がどうしても抑えられない」
「暑がりで汗をかきやすく、冷たい飲み物をガブガブ飲んでしまう」
「お腹がパンパンに張って苦しい、便秘がちだ」

もしあなたが筋肉質でガッチリした体型で、このようなお悩みがあるなら、その原因は体に「余分な熱(内熱)」が溜まっていることにあるかもしれません。

そんな「熱がこもった固太り」タイプの方に選ばれているのが、漢方薬の「大柴胡湯(だいさいことう)」です。

今回は、月間900名以上の相談を受ける太陽堂が、体の内側から熱と脂肪を同時にクールダウンさせる漢方薬「大柴胡湯」の効果と、正しい選び方について解説します。

薬剤師 石川先生からのひとこと

「体に熱がこもると、クールダウンさせるために冷たい飲食物が欲しくなり、結果として胃腸が疲れて代謝が落ちてしまいます。大柴胡湯は、この悪循環の原因である『こもった熱』を冷ましてくれるのが最大の特徴です。」


体に熱がこもって暑そうな女性と、お腹が張って苦しそうなイメージ

目次

大柴胡湯(だいさいことう)とは?「内熱(ないねつ)」を取る薬

大柴胡湯は、体力があり、ガッチリとした体格の人(実証タイプ)に向けた漢方薬です。

一言でいうと、「体内にこもった余分な熱と、溜まったゴミ(脂質・便)をまとめて洗い流すクールダウン薬」です。

※ただ肝臓疾患や腎臓疾患などの疾患によっては、ガッチリとした体格の人(実証タイプ)以外の方にも太陽堂では使用しています。

体にこもった「熱」が脂肪を溜め込む

漢方では、体質的に熱がこもりやすい人や、脂っこい食事・アルコールなどが原因で体に「内熱(ないねつ)」が溜まると考えます。

この熱が胃腸の働きを過剰にして食欲を暴走させたり、肝臓の脂質代謝(燃焼)を妨げたりします。これが、がっちりした「固太り」の原因です。

8種類の生薬で強力クールダウン

大柴胡湯には、熱を冷まし、余分なものを排出する8種類の生薬が配合されています。

  • 柴胡(サイコ)・黄芩(オウゴン):胸やお腹にこもった熱や炎症を冷ます。
  • 大黄(ダイオウ)・枳実(キジツ):便通を良くし、お腹の張りを取る。
  • 半夏(ハンゲ)・生姜(ショウキョウ):胃の不快感を取り除く。

これらがチームとなって働き、体の熱を冷ましながら、不要なものを外へ押し出してくれるのです。


【チェック表】あなたはどのタイプ?脂肪タイプ別・漢方診断

「ダイエット漢方」といえば防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)が有名ですが、実は向き・不向きがはっきり分かれます。

あなたはどのタイプに近いですか?以下の表でチェックしてみましょう。

漢方薬体型の特徴キーワード向いている人
大柴胡湯ガッチリ・筋肉質
お腹がパンと張っている
暑がり・のぼせ
便秘、脇腹の張りや痛み
熱がこもっている
固太りタイプ
防風通聖散太鼓腹・ぽっちゃり
お腹の脂肪がつまめる
食べ過ぎ・飲み過ぎ
ひどい便秘、むくみ
食欲旺盛な
皮下脂肪・内臓脂肪タイプ
防已黄耆湯色白・ぷよぷよ
筋肉が少なく柔らかい
水太り・多汗
疲れやすい、関節痛
水を溜め込む
むくみ太りタイプ
防風通聖散
防已黄耆湯

薬剤師 林先生からのアドバイス

「『テレビで見たから防風通聖散を飲んでいます』という方も最近多いです。

熱がこもって張ってしまった硬い脂肪は、まず熱を取って柔らかくしないと落ちていきません。ご自身の体質に合った漢方を選ばないと副作用も出る可能性があるので気を付けて下さい。


大柴胡湯の生薬(柴胡・大黄・枳実など)のイラスト

大柴胡湯が効く「3つのメカニズム」

1. 脂質代謝を改善(内臓脂肪へのアプローチ)

年齢とともに落ちてしまう「脂質代謝」の力を高めます。熱によって低下していた肝臓の働きをサポートすることで、食べたものの脂質をエネルギーに変えやすくし、余分な脂肪が肝臓や内臓に溜まるのを防ぎます。

また肝臓や腎臓などの熱を取る為、肝臓疾患や腎臓疾患に使う事も多いです。

2. 過剰な食欲を落ち着かせる

胃に熱がこもると、食欲が異常に亢進してしまいます。

大柴胡湯はこの余分な「胃熱(いねつ)」を冷ますことで、ガツガツした食欲を自然に落ち着かせるサポートをします。

3. 便秘・高血圧の改善

配合されている「大黄」などが腸の動きを活発にし、体内に熱を溜め込む原因となる便秘を解消します。また、体の熱を冷ます作用があるため、高血圧に伴うのぼせ・頭痛・肩こりなどの不調もスッキリさせます。


【改善症例】肝硬変・肝機能数値の劇的な改善

大柴胡湯は、ダイエットだけでなく、本来の用途である「肝臓疾患」でも優れた効果を発揮します。

ここでは、肝硬変による腹水や、高い検査数値にお悩みだった男性の改善事例をご紹介します。

【昭和10年生まれ 男性】肝硬変・腹水

ご相談内容:

3年ほど前に「肝硬変」と診断され、最近になって腹水が溜まってきたとのことでご来店。

病院の検査数値も悪化しており、ご本人も非常に不安を感じておられました。

【ご来店時の検査数値】

  • γ-GTP:189(基準値:50以下)
  • GOT:102(基準値:30以下)
  • GPT:74(基準値:30以下)
  • 血小板:11(基準値:15〜35)

漢方薬の選定:

大柴胡湯を含む、以下の2つの働きを持つ漢方薬を組み合わせて提案しました。

  1. 肝臓の炎症・熱を取る漢方(大柴胡湯など)
  2. 肝臓の固さ(線維化)を和らげる漢方

改善の経過:

  • 服用1ヶ月目「とても調子が良い」と嬉しいご報告をいただきました。数値も少しずつ安定し始め、体感としての変化を早くも実感されました。
  • 服用3ヶ月目病院での定期検査の結果が良好で、担当医の先生も驚かれていたそうです。腹水の悪化もなく、体調良く過ごせているとのことでした。
  • 服用6ヶ月目肝機能の重要指標である「GOT」「GPT」が、ともに正常値付近まで改善しました。調子の良い日が格段に増え、日常生活も不安なく送れるようになりました。
  • 服用1年(卒業)検査数値も安定して良好な状態をキープ。「もう大丈夫」というご本人の自信とご希望により、漢方薬の服用を終了(卒業)とさせていただきました。
漢方相談で安心した表情を見せるシニア男性のイラスト

解説:なぜダイエットにも「肝機能」が重要なのか?

この症例のように、大柴胡湯には「弱った肝臓の炎症(熱)を取り、機能を立て直す」という強力な力があります。

実は、脂肪を燃焼・分解している臓器こそが「肝臓」です。

熱がこもって肝臓が疲れていると、どれだけ運動しても脂肪は燃えません。大柴胡湯で肝臓を元気にすることは、結果として「痩せやすい体(代謝の良い体)」を作ることにも繋がっているのです。


気になる「副作用」と「注意点」

大柴胡湯には、便通を良くする「大黄(ダイオウ)」という生薬が含まれています。 そのため、服用すると軟便や下痢、腹痛が起きる可能性があります。もともと胃腸が弱い方や、著しく体力が低下している方は注意が必要です。

薬剤師 石川先生からのアドバイス

「大柴胡湯はお通じを良くする力が強いので、人によってはお腹が緩くなりすぎてしまうことがあります。 飲み始めは体の様子を見て、もし『お腹が痛いな』『緩すぎるな』と感じたら、一度薬剤師にご相談してみると良いですよ。


大柴胡湯に関するFAQ(よくある質問)

どのくらいで痩せますか?

飲んだから痩せるという訳ではないので、普段の生活も重要です。

便秘の改善は数日〜1週間ほどで実感できることが多いですが、脂肪燃焼や体質改善には時間がかかります。まずは3ヶ月服用し、お腹の張りや食欲が落ち着いてきたかを確認してみると良いですよ。

防風通聖散とどっちが良いですか?

「熱のこもり方」と「体型」で選びます。

暑がりで、脇腹が張って苦しい、筋肉質で固太りの方は「大柴胡湯」がおすすめです。
ただ自己判断ではどちらが合っているかは難しいかなとは思います…

痩せていても飲めますか?

太陽堂では腎臓疾患や肝臓疾患などに良く使います。

使用用途や組み合わせが大事になってきます。


まとめ:体の熱を冷まして、脂肪を脱ぎ捨てよう

大柴胡湯は、現代人の多くが抱える「内熱(こもった熱)」と「肥満」という2つの悩みに同時にアプローチできる、非常に優れた漢方薬です。

ダイエット目的で飲まれる方が増えていますが、「内熱(こもった熱)」を取るという目的の部分でダイエット以外にも効果の高い漢方薬です。

自己判断で「防風通聖散を飲んでみよう」・「大柴胡湯を飲んでみよう」は体質もあるので、おススメはしません。

あなたの体質や生活習慣を詳しくお伺いし、最適な漢方薬をご提案いたしますので、お困りになった時はぜひご相談ください。

大柴胡湯を使う疾患。

肝硬変
脂肪肝
慢性腎臓病

お問い合わせ

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓

開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。

薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。

自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。

よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

太陽堂について詳しく見る
林先生 自己紹介
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漢方薬について
  • 足の「親指」と「小指」、しびれるのはどっち?場所でわかる神経痛の原因エリア(L4・L5・S1)
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    【薬剤師監修】夜のトイレや足腰の冷えに。加齢に伴うゆらぎをサポートする漢方薬「八味地黄丸(はちみじおうがん)」
    2026年7月10日
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所在地:〒160-0005  東京都新宿区愛住町19-16富士ビル4F

許可番号:薬局開設許可番号 7新保衛薬第158号

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