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【薬剤師監修】「防風通聖散」はダイエットだけじゃない?溜め込み体質や鼻・肌のお悩みをサポートする漢方の力

2026 7/10
ブログ
2026年7月9日2026年7月10日
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  3. 【薬剤師監修】「防風通聖散」はダイエットだけじゃない?溜め込み体質や鼻・肌のお悩みをサポートする漢方の力
「【薬剤師監修】『防風通聖散』はダイエットだけじゃない?溜め込み体質や鼻・肌のお悩みをサポートする漢方の力」というタイトルの水彩画風画像。中央には湯気が立つ温かい防風通聖散の煎じ薬が描かれています。その周囲には、防風(ぼうふう)、麻黄(まおう)、当帰(とうき)、大黄(だいおう)、石膏(せっこう)、薄荷(はっか)といった代表的な生薬のイラストが配置されています。下部には「お腹がぽっこり、便秘がち、のぼせ、顔の赤み、溜め込みやすい体質の、鼻・肌トラブル、肥満のサポートに。」という説明文が添えられており、全体的にアンティーク調で温かみのあるデザインです。
目次

【太陽堂が解説する「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」の特徴とサポート】

  • 漢方薬の主な働き: 防風通聖散は、体にこもった余分な「熱」を優しく冷まし、滞って溜め込んでしまった「老廃物」の巡りと排出をスムーズに整える働きが得意な漢方薬です。
  • 適した体質・サイン: ついつい食べ過ぎてしまう、お腹周りがぽってりしている、便が滞りがちでスッキリしない、のぼせや顔の赤みを感じやすい体質の方に向いています。
  • 太陽堂での活かし方: 「この漢方薬をそのまま飲む」のではなく、太陽堂ではこれを基本としつつ、お一人おひとりの現在の体質や生活習慣に合わせて生薬を細かく調整し、体が本来持つ力を引き出すオーダーメイドのサポートを行っています。

食べ過ぎで溜まった「熱」と「老廃物」をスッキリ流す

「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」といえば、テレビCMや雑誌などで“お腹の脂肪を落とす漢方”として広く知られていますよね。「ダイエット目的で飲んでみたい」とご相談にいらっしゃる方も大変多い人気の処方です。

しかし、東洋医学の観点から見ると、この漢方薬の本来の役割は単に「痩せる」ことではありません。

体の中に溜まりすぎた「熱」と「老廃物」を外へ逃がすことで、お腹の滞りだけでなく、鼻周りの不快感(副鼻腔炎など)や、肌トラブル(乾癬など)といった、一見すると関係なさそうな様々なお悩みに対して、体の土台づくりをサポートしてくれる非常に奥深い漢方薬なのです。

【コラム】薬剤師 椙田の視点「西洋薬(便秘薬やロキソニン)と漢方のアプローチの違い」

お通じが滞った時、西洋医学では腸を直接刺激する『便秘薬』がよく使われます。また、鼻周りの強い熱感や炎症がある時は『ロキソニン』などの消炎鎮痛剤が処方されることがあります。これらのお薬は『今ある辛い症状』を素早く抑え込むために非常に優秀です。

しかし、便秘薬や鎮痛剤を手放せなくなっている場合、根本にある『胃腸に熱がこもっている状態(暴飲暴食などの負担)』が解決していないため、繰り返してしまうことが少なくありません。

西洋のお薬で急場をしのぎつつ、漢方で『なぜ体に熱や老廃物が溜まってしまうのか?』という体質そのものを整え、スムーズに巡る体づくりを目指すアプローチは、体に優しくとてもおすすめです。

防風通聖散がアプローチする「臓毒(ぞうどく)」とは?

東洋医学には「一貫堂医学(いっかんどういがく)」という考え方があり、人の体質をいくつかのタイプに分類します。防風通聖散が適しているのは、その中の「臓毒(ぞうどく)」というタイプです。

臓毒とは、暴飲暴食や新陳代謝の低下によって、本来体の外に出るべき老廃物(毒)が内臓に溜まりきってしまった状態を指します。

防風通聖散は、全17種類という非常に多くの生薬が組み合わされており、この「臓毒」を様々なルート(便、尿、汗)から体の外へスッキリと追い出すことを得意としています。

防風通聖散に含まれる生薬のチームワーク

防風通聖散は、大きく分けて3つの働きを持つ生薬チームで構成されています。

チームの役割代表的な生薬どのような働きをするか
① 滞りを外へ出す
(便通・デトックス)
大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ)腸に潤いを与え、滞った便や老廃物を体の外へスムーズに押し出すサポートをします。
② こもった熱を冷ます
(清熱)
石膏(セッコウ)、黄芩(オウゴン)、山梔子(サンシシ)食べ過ぎなどで胃腸や体にこもった過剰な「熱」を冷まし、炎症の火種を和らげます。
③ 巡りを促し発散する
(発汗・利水)
麻黄(マオウ)、防風(ボウフウ)、滑石(カッセキ)体の表面の巡りを良くして汗をかかせたり、余分な水分を尿として流すのを助けます。

お腹の滞り(便)がスッキリすると、体にこもっていた熱も一緒に逃げていくため、体全体の調子が上向きやすくなります。

お腹周りだけじゃない!こんなお悩みにも

「溜め込んだ熱と老廃物を流す」という働きがあるため、防風通聖散は以下のようなお悩みの体質サポートにも応用されます。

  • 副鼻腔炎(鼻周りの不快感):鼻の奥に熱がこもり、ドロドロとしたものが溜まってしまう状態に対し、熱を冷まして巡りを良くすることで、スッキリとした呼吸をサポートします。
  • 肌のトラブル(乾癬など):東洋医学では、頑固な肌トラブルの背景に「食生活の乱れによる老廃物(臓毒)の蓄積」があると考えます。体にこもった熱毒をデトックスすることで、新しい健やかな肌が育つための土台を整えます。
慢性副鼻腔炎
尋常性乾癬

【コラム】薬剤師 前原の視点「体重が気になる…その原因、本当に『脂』ですか?」

『痩せたいから防風通聖散を飲みたい』というご相談は多いのですが、実は、体重増加の原因は食べ過ぎ(脂の蓄積)だけではありません。

漢方相談でお客様の『舌』を拝見すると、ポテッとして歯の跡がついている方が多くいらっしゃいます。これは体に余分な水が溜まった『水太り(むくみ)』のサインです。このタイプの方には、防風通聖散ではなく、水の巡りを助ける『防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)』などのほうが体に合っています。

漢方は『自分の体質に合っているか』が最も重要です。ご自身のタイプが分からない時は、ぜひ私たち専門家にご相談くださいね。」

防風通聖散に関するよくあるご質問(FAQ)

誰でも飲めば痩せますか?

漢方薬は「飲むだけで脂肪が燃える魔法の薬」ではありません。

防風通聖散は「胃腸が丈夫で、食べ過ぎによりお腹周りに熱や老廃物を溜め込んでいる方」の巡りを助けるものです。胃腸が弱い方や、冷え性・水太りタイプの方が飲むと、逆にお腹を下したり体調を崩す原因になるため注意が必要です。

便秘気味なのですが、防風通聖散を毎日飲み続けても良いですか?

防風通聖散には大黄というお通じを促す生薬が含まれています。

長期間漫然と飲み続けると、体が慣れてしまい自力で出す力が弱まることがあります。太陽堂では、お通じの状態を見ながら、お客様に合った無理のないペースと量を調整してご提案しています。

病院の薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか?

他の漢方薬や、病院の下剤(便秘薬)、一部の西洋薬と併用すると、成分が重なって効きすぎたり、胃腸に負担がかかる場合があります。安全のため、事前にお薬手帳をご用意の上、専門家にご確認ください。

まとめ:自分の体質を知り、巡りの良い体へ

「痩せると噂の防風通聖散」について解説しました。

ポイントは以下の3つです。

  • 防風通聖散は「こもった熱と老廃物(臓毒)」を流すのが得意
  • ぽっこりお腹だけでなく、鼻や肌の不快感のサポートにも使われる
  • 「水太り」や「冷え」が原因の方には別の漢方が適している

「話題だから」と選ぶのではなく、ご自身の体質に合った漢方薬を取り入れることが、健やかな体への一番の近道です。

太陽堂では、じっくりとお話を伺い、あなたの今の状態に一番適した「オーダーメイドの煎じ薬」をご提案しています。

「自分はどのタイプだろう?」「体質からしっかり見直したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。二人三脚で、無理のない体質づくりをサポートさせていただきます。

関連ページ

慢性副鼻腔炎
尋常性乾癬

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表

沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。

調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。

漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。

太陽堂について詳しく見る

記事作成者 薬剤師 椙田 彩純 

担当疾患;循環器、身体の痛み

臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。

大学卒業後、病院薬剤師として勤務。

対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。

現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。

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漢方薬について

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漢方薬について
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