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【薬剤師監修】つらい手足の冷え・痛みに。体を芯から温める漢方「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」

2026 8/31
ブログ
2026年5月2日2026年8月31日
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和風水彩画調で描かれた漢方薬「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」の解説イラスト。湯気の立つ煎じ薬の器を囲むように、体を温める構成生薬(当帰、桂皮、呉茱萸など)のイラストと名称が配置され、手足の冷えや痛みのケアといった効能が説明されている。
目次

氷のように冷たい手足……その原因は「巡り」の滞りかも

冷え性にも様々なタイプがありますが、体はそこまで冷えていないのに、指先や足先だけが極端に冷たくなるのが「末端の冷え」の特徴です。

太陽堂でもよくご相談をお受けしますが、こうした手足の冷えに対してよく用いられるのが、今回ご紹介する「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」という、少し名前の長い漢方薬です。

この漢方薬の最大の目的は、「体を強力に温め、手足の先まで温かい血流を届けるサポートをすること」にあります。


【コラム】薬剤師 椙田先生の視点「なぜ、手足の先から冷えるのか?」

温かい血液は心臓から全身へと送り出されますが、手先や足先は心臓から最も遠い『末梢(まっしょう)』にあたります。

寒さを感じたり、強いストレスを受けたりすると、私たちの体は中心部(内臓)の体温を守ろうとして、手足の血管をギュッと収縮させます。そのため、真っ先に血流が滞り、冷たくなってしまうのが手足なのです。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、この縮こまった血管を優しく広げ、隅々まで温かい血を巡らせる手助けをしてくれます。


当帰四逆加呉茱萸生姜湯とは? 体を温める「9つの生薬」

この漢方薬は、体を温める働きに優れた9種類の生薬から構成されています。

ベースとなっているのは、風邪の初期などにも使われる「桂枝湯(けいしとう)」という体を温める基本の漢方です。そこに、さらに強力に温める成分を足して作られています。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯を構成する代表的な生薬

生薬の働き配合されている生薬東洋医学的なアプローチ
体を強力に温める呉茱萸(ゴシュユ)
桂皮(ケイヒ)、生姜(ショウキョウ)、細辛(サイシン)
とにかく「温める」ことに特化したグループです。特に呉茱萸は、お腹の底から体を芯から温める非常に強い力を持っています。
血を補い、巡らす当帰(トウキ)温める成分(桂皮など)とタッグを組み、全身の血行を促して末端まで栄養と温もりを届けます。
緊張や痛みを和らげる芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)冷えによってこわばった筋肉の緊張をほぐし、痛みを和らげるサポートをします。
余分な水をさばく木通(モクツウ)巡りを阻害する余分な水分を優しくさばき、血流の通り道を整えます。大棗(タイソウ)は胃腸を整えます。

【コラム】薬剤師 石川の視点「『ロキソニン』が効きにくい冷えの痛み」

冷えが強くなると、頭痛や下腹部痛、腰痛などが起きやすくなりますよね。そんな時、西洋薬の『ロキソニン』や『イブプロフェン』などの鎮痛剤を飲む方も多いと思います。

鎮痛剤は『今ある痛みを素早くブロックする』のには大変優れていますが、実は血管を収縮させる働きがあるため、飲み続けるとさらに血流が悪くなり、冷えを助長してしまうことがあります。

『薬を飲んでも痛みがスッキリしない』『冷えると痛みがひどくなる』という場合は、痛みの根本原因が『冷え』にあるサインかもしれません。そんな時は、体を芯から温める漢方のアプローチがとても有効です。」


冷えだけじゃない! 当帰四逆加呉茱萸生姜湯が適しているお悩み

この漢方薬は「温める」と「血を巡らす」という2つの働きがあるため、単なる手足の冷えだけでなく、「冷えが原因で起こる様々な不調」に幅広く応用されます。

  • 冷えに伴う痛み:冷えると悪化する頭痛、腰痛、生理痛(下腹部の痛み)、関節の痛みなど。
  • 冬特有の肌トラブル:手足の指先が赤紫色に腫れるしもやけや、寒冷刺激による肌の赤み・トラブルのケアとして用いられます。
  • 下半身の冷え:足先だけでなく、下半身全体が冷えて辛い時のサポートにも適しています。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯に関するよくあるご質問(FAQ)

病院の痛み止め(ロキソニン等)や血流改善薬(ビタミンE等)と一緒に飲んでも大丈夫ですか?

基本的には併用可能です。

痛みが辛い時は西洋薬で対処しつつ、漢方で「冷えにくい体質」を作っていくのは理にかなったアプローチです。ご不安な場合は、お薬手帳をご用意の上、専門家にご相談ください。

夏場の冷房対策として飲んでもいいですか?

はい、もちろんです。

冬の寒さだけでなく、夏の強い冷房によって手足が冷え切り、体調を崩してしまう方にもよく用いられます。「冷え」を感じる時であれば、季節を問わずお飲みいただけます。

胃腸が弱くても飲めますか?

胃腸を整える成分(生姜など)も含まれていますが、当帰四逆加呉茱萸生姜湯は体を強力に温めるため、体質によっては胃もたれなどを感じる場合もあります。

ご自身の体質に合うかどうか、事前に薬剤師にご相談いただくのが安心です。


まとめ:そのつらい「冷え」、体質から見直してみませんか?

「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」について解説しました。

単なる冷え性のお薬というだけでなく、強力に体を温めることで、冷えからくる痛みや肌トラブルなど、様々な不調を内側からケアしてくれる頼もしい漢方薬です。

「靴下を何枚重ねても足先が冷たい」
「体が冷えると、きまって頭や腰が痛くなる」

こんなお悩みをお持ちの方は、体の巡りが滞っているサインかもしれません。冷えは万病の元とも言われます。一人で我慢せずに、ぜひ太陽堂にご相談ください。

東洋医学の知恵を用いて、あなたのお体に合ったアプローチで、ポカポカと巡りの良い健やかな毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

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太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

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漢方の料金の正直な話
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開局10年の記録

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

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林先生 自己紹介

記事作成者 薬剤師 椙田 彩純 

担当疾患;循環器、身体の痛み

臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。

大学卒業後、病院薬剤師として勤務。

対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。

現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。

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