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原因不明の痛み?血流の痛みの漢方薬「疎経活血湯」とは?

2026 5/01
ブログ
2026年5月1日
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  3. 原因不明の痛み?血流の痛みの漢方薬「疎経活血湯」とは?
疎経活血湯の効能と構成生薬を紹介する、和紙のような背景のイラストサムネイル。 上部中央には、大きな文字で「疎経活血湯」、その上に小さな文字で「経絡の流れを整え、『痛・痺』による関節・神経の苦しみをケア」と書かれている。 中央には、湯気の立つ漢方薬の入った茶碗が描かれている。 その周囲に、以下の6つの構成生薬のイラストと名前が配置されている。 左側:羌活(きょうかつ)、当帰(とうき)、紅花(こうか)。 右側:川芎(せんきゅう)、杜仲(とちゅう)、地黄(じおう)。 下部には、「体力が中程度で、腰・膝などの関節痛、神経痛にお悩みの方に。」と説明が記載されている。
目次

その痛み、本当に「骨」や「筋肉」が原因ですか?

「腰や関節が痛いのに、病院の検査では原因不明と言われた」
「マッサージに行っても、すぐまた痛みがぶり返す」

太陽堂には、このようなご相談が数多く寄せられます。

痛みがあると、どうしても「骨が変形しているのでは?」「筋肉が炎症を起こしているのでは?」と考えがちですよね。しかし東洋医学では、骨や筋肉そのものではなく、そこへ栄養を運ぶ「血液の滞り(瘀血:おけつ)」や「余分な水分の停滞(水毒:すいどく)」が痛みを引き起こしていると考えます。

今回ご紹介する「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」は、まさにこの「血と水の滞り」をスムーズに流すことで、長引く不快な痛みを内側からケアしていく漢方薬です。


【コラム】薬剤師 椙田先生の視点「ロキソニンが効きにくい痛みとは?」

急に腰をひねった、関節が腫れて熱を持っている……といった急性の強い痛み(炎症)には、『ロキソニン』や『ボルタレン』などの消炎鎮痛剤が非常に有効です。

しかし、これらの西洋薬は『炎症を抑える・痛みの信号を遮断する』のが得意な反面、血管を収縮させる働きがあるため、長期間使い続けると逆に血流が悪くなることがあります。

『薬を飲んでもスッキリしない』『冷えると痛む』という場合、痛みの根本原因が炎症ではなく『血行不良』にあるサインかもしれません。そんな時は、血流を促して体を温める漢方のアプローチが心強い味方になります。


疎経活血湯とは? 17種類の生薬が織りなすチームプレー

漢方薬はいくつかの生薬(自然の草根木皮)を組み合わせて作られますが、疎経活血湯にはなんと17種類もの生薬が配合されています。これは漢方薬の中でもかなり多い部類に入ります。

複雑に見えますが、それぞれの生薬が「血を補う」「水をさばく」「痛みを和らげる」といった役割分担をしており、絶妙なバランスで成り立っています。

疎経活血湯を構成する代表的なグループ

生薬のグループ主な生薬東洋医学的なアプローチ
血(けつ)を補い、巡らす
(四物湯の成分など)
当帰(トウキ)、芍薬(シャクヤク)、川芎(センキュウ)、熟地黄(ジュクジオウ)、桃仁(トウニン)など体の隅々まで栄養(血)を届け、滞った古い血(瘀血)を流して、血行不良による痛みを和らげます。
余分な水(水毒)をさばく蒼朮(ソウジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、防已(ボウイ)など関節や筋肉に溜まって冷えや重だるさの原因となる「不要な水分」をスッキリと巡らせます。
冷えや湿気から体を守る防風(ボウフウ)、威霊仙(イレイセン)、羌活(キョウカツ)など東洋医学でいう「風湿(ふうしつ:冷えや湿気が体に入り込んで起こる痛み)」を取り除くサポートをします。
胃腸を整え、炎症をケア陳皮(チンピ)、生姜(ショウキョウ)、竜胆(リュウタン)など胃腸の調子を整えて漢方薬の吸収を助け、同時に患部の熱(炎症)を穏やかに鎮めます。

疎経活血湯が適している「痛みのサイン」

この漢方薬は、特に「血行不良」が引き金となっている痛みに適しています。具体的には、以下のようなタイミングで痛みを感じる方は、血流が滞っている可能性が高いです。

  • じっとしている時や、夜間に痛む(体を動かさないことで血流が滞り、痛みが強くなるサインです)
  • 朝の起き抜けや、動作の「動き始め」が痛い(寝ている間に血流が滞り、動き出しにスムーズな血液供給が間に合っていない状態です)
  • お酒を飲んだ後に痛みが強くなる(アルコールによって体内の水分バランスが乱れ、水毒が悪化している可能性があります)

近年増えている「慢性腰痛」なども、実は血行不良が原因となっているケースが少なくありません。ご自身の痛みが「どんな時に強くなるか」を振り返ってみてください。


【コラム】薬剤師 前原の視点「痛む時は、温める? 冷やす?」

『痛い時は冷やした方がいいですか?』とよくご質問をいただきます。

捻挫や打撲など、患部が熱を持って腫れている急性期は『冷やす』のが基本です。しかし、疎経活血湯が合うような慢性的な痛みや、お風呂に入ると楽になるような痛みは、冷やすと血流が悪くなり逆効果になります。

漢方で内側から血流を整えつつ、腹巻きやレッグウォーマーを活用して外側からも冷えを防ぐことが、ぶり返さない体づくりの第一歩ですよ。


疎経活血湯に関するよくあるご質問(FAQ)

病院で処方された痛み止めと一緒に飲んでも大丈夫ですか?

基本的には併用可能です。痛みが強い時は西洋薬でしのぎ、並行して漢方薬で「血流の滞り」という痛みの根本的な体質をケアしていくのは、とても理にかなった方法です。ご不安な場合は、お薬手帳をご用意の上、専門家にご相談ください。

どのくらい飲み続ければ実感できますか?

慢性的な血行不良が原因の場合、体質が整うまでにはある程度の期間が必要です。数週間から数ヶ月単位でじっくりと血流や水分バランスを整えていくことをおすすめしています。(※お体の状態により個人差があります)

胃腸が弱くても飲めますか?

疎経活血湯には胃腸を整える成分(陳皮や生姜など)も含まれていますが、体質によっては胃もたれなどを感じる方もいらっしゃいます。ご自身の体質に合うかどうか、事前に薬剤師にご相談いただくのが安心です。


まとめ:原因不明の痛みは、自分の体と向き合うサイン

「疎経活血湯」について解説しました。

17種類もの生薬が協力し合い、体内の「血」と「水」の滞りを解消することで、原因不明のしつこい痛みを内側からケアしてくれる頼もしい漢方薬です。

「病院で異常なしと言われたのに痛い」
「痛み止めを手放したいけれど、痛くて辛い」

そんなお悩みをお持ちの方は、骨や筋肉ではなく「血流」に原因が潜んでいるのかもしれません。痛みを我慢し続けると、気分まで塞ぎ込んでしまいますよね。一人で悩まずに、ぜひ太陽堂へご相談ください。

東洋医学の知恵を用いて、あなたの体に合ったアプローチで、痛みに縛られない軽やかな毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

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太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

太陽堂について詳しく見る
林先生 自己紹介

記事作成者 薬剤師 椙田 彩純 

担当疾患;循環器、身体の痛み

臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。

大学卒業後、病院薬剤師として勤務。

対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。

現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。

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