
「食べているのに太れない」「夜のトイレが気になる」という方へ
「しっかり食べているはずなのに、体が細く体力がない」
「夜中に何度もトイレに起きてしまう」
「お子様のおねしょ(夜のトイレ)がなかなか落ち着かない」
太陽堂には、このようなデリケートなお悩みが数多く寄せられます。
東洋医学では、これらのサインは「胃腸(脾)の弱さ」や「内臓の筋肉(保持する力)の不足」が関係していると考えます。食べたものをしっかり栄養に変えられず、体や内臓を支える筋肉が育たないため、疲れやすかったり、膀胱に溜めておく力が弱まったりしてしまうのです。
今回ご紹介する漢方薬「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」は、胃腸を温めて栄養を補給し、内臓の筋肉をしなやかに育むことで、体質を根本からサポートしてくれる優しいお薬です。
【コラム】薬剤師 石川の視点「西洋薬(頻尿の薬やロキソニン)と漢方のアプローチ」
石川:
トイレが近い、夜中に起きてしまうといったサインで病院を受診すると、西洋医学では膀胱の過剰な収縮を抑えるお薬(抗コリン薬など)が処方されることが一般的です。これは『今ある切迫感をスピーディに和らげる』対症療法として非常に優秀です。
また、日常的に頭痛などで『ロキソニン』などの鎮痛消炎剤を飲まれている方は、胃腸に負担がかかり、それが原因で体力が落ちているケースも少なくありません。
西洋のお薬で急な辛さをしのぎつつ、漢方の小建中湯で『なぜ膀胱の筋肉が弱いのか?なぜ胃腸が疲れやすいのか?』という根本的な体質を整えていく併用スタイルは、体に優しく大変おすすめです。
小建中湯の中身:温めて筋肉を育む「6つの生薬」
小建中湯は、お腹の痛みを和らげる漢方(桂枝加芍薬湯)をベースに、たっぷりの栄養となる「膠飴(水飴)」を加えた処方です。
小建中湯を構成する生薬の役割
| 期待される働き | 配合されている生薬 | 特徴とアプローチ |
| たっぷりの栄養を補う | 膠飴(コウイ) | 小建中湯の最大の特徴である「水飴(麦芽糖)」です。胃腸に優しく吸収され、体を動かし筋肉を育てるためのエネルギー源になります。 |
| 体を温め、巡らせる | 桂皮(ケイヒ)、生姜(ショウキョウ)、大棗(タイソウ) | 冷えやすいお腹をじんわりと温め、胃腸の働きをサポートしながら全身の巡りを良くします。 |
| 筋肉の緊張を緩める | 芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ) | こわばった筋肉を優しく緩め、お腹のチクチクとした違和感を和らげます。 |
★前原先生の漢方メモ:漢方は「プロテイン」?★
小建中湯の働きは、よく「プロテイン」に例えられます。
筋トレをする時、ただ運動するだけでなくタンパク質(プロテイン)を摂ることで筋肉が育ちますよね。
小建中湯も同じように、胃や腸、そして膀胱などの「内臓筋」に栄養(膠飴)を届け、しなやかで強い働きをサポートしてくれるのです。(過去には、これを飲んでいた小学生の女の子の腹筋がうっすら割れてきた…という驚きのエピソードもありました!)
夜のトイレ(夜尿症)や頻尿のサインに選ばれる理由
小建中湯が「夜のトイレ(おねしょ)」や「日中の頻尿」のお悩みに使われるのは、先ほどお話しした「内臓の筋肉を育む働き」があるためです。
体質が虚弱で胃腸が弱い方は、膀胱の筋肉(尿を溜めておく力)も十分に育っていないことが多く見られます。小建中湯で全身の筋肉に栄養を行き渡らせることで、自然と膀胱の保持する力もサポートされ、夜のデリケートなサインが落ち着いてくるのです。
また、膠飴(水飴)がたっぷりと入っているため「甘くてとても飲みやすい」のも特徴です。漢方特有の苦味が苦手なお子様でも、おやつのように飲んでくれることが多い、安心の処方です。
小建中湯に関するよくあるご質問(FAQ)
病院のお薬(ロキソニンなどの鎮痛剤や、頻尿の薬)と一緒に飲めますか?
基本的には併用可能です。
ロキソニン等による胃腸への負担を和らげる目的で、胃腸を整える小建中湯を取り入れる方もいらっしゃいます。
ただし、市販の風邪薬や胃腸薬には同じ生薬(甘草など)が含まれることがあるため、事前にお薬手帳をご用意の上ご相談ください。
大人が飲んでも良いのでしょうか?
もちろんです。
お子様のお悩みに使われるイメージが強いですが、大人の方でも「食べても太れない」「疲れやすい」「トイレが近い」という虚弱な体質の方には、素晴らしい体質サポートとして活躍します。
甘いので、虫歯やカロリーが気になります。
小建中湯に含まれる膠飴は自然な麦芽糖の甘みですが、飲んだ後は念のため軽くお口をゆすいだり、歯磨きをしていただくことをおすすめします。
カロリーは極端に高いわけではありませんが、気になる方はご相談ください。
まとめ:甘くて優しい漢方で、負けない体づくりを
「小建中湯」について解説しました。
ポイントは以下の3つです。
- 胃腸を温め、「膠飴(水飴)」の栄養で内臓の筋肉を育む
- 膀胱の働きをサポートし、夜のトイレや頻尿のサインをケア
- 甘くて飲みやすいため、お子様から大人まで幅広く使える
「子供の夜のトイレがなかなか卒業できず悩んでいる」
「疲れやすく、頻繁にトイレに行きたくなってしまう」
そんな深くデリケートなお悩みは、一人で抱え込まずにぜひ太陽堂へご相談ください。お一人おひとりの体質やライフスタイルに合わせた細やかな漢方の調整で、健やかで安心できる毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
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太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。
記事作成者 薬剤師 椙田 彩純

担当疾患;循環器、身体の痛み
臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。
大学卒業後、病院薬剤師として勤務。
対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。
現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。














