
「口がもぐもぐと勝手に動いてしまい、人目が気になって外に出られない…」
「舌が出たり、唇をすぼめたりする不規則な動きが止められない…」
「唾液が口にたまって飲み込みにくく、食事や会話がしづらい…」
「『薬の副作用』と言われたけれど、今の精神科の薬はどうしてもやめられない…」
こころや体の治療で長くお薬を続けている中で、口や舌、手足が自分の意思とは関係なく勝手に動いてしまう。これを「遅発性(ちはつせい)ジスキネジア」と呼びます。
原因となるお薬は、現在の生活を支えるために欠かせないものであることが多く、「薬を減らせないなら一生このままなのか」と強い不安や孤立感を感じている方が少なくありません。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、主治医による現在の治療をそのまま続けながら、神経の高ぶりや筋肉のこわばりを体質から整えるお手伝いをいたします。
【この記事の結論:「遅発性ジスキネジア」に対する漢方の考え方】
- 不調の正体(原因):西洋医学では「抗精神病薬などを長く続ける中で、脳の神経伝達(ドパミン受容体など)が過敏に変化して起こる不随意運動」とされます。漢方では、体内に生じた風のような異常なゆらぎ(内風)や、筋肉・神経を養う血と潤いの不足が背景にあるととらえます。
- 漢方の考え方:原因となるお薬の調整は必ず主治医の先生が担います。漢方は、神経の過剰な高ぶりをしずめ、筋肉の過度な緊張をゆるめることで、不随意運動が出にくい体の土台を養います。
- 対象となる主なお悩み:口や舌が勝手に動く(オーロマンディブラル・ジスキネジア)、唾液が多く飲み込みにくい、話しづらい、手足や体がくねる・落ち着かない。
遅発性ジスキネジアとは?西洋医学の原因と病院での治療
遅発性ジスキネジアは、原因となるお薬を飲み始めてから数ヶ月〜数年たってから現れることが多い、「不随意運動(自分の意思と関係なく体が動く)」の症状です。
主な症状
- 口や顔の動き: 口をもぐもぐさせる(咀嚼様運動)、唇をすぼめる・突き出す、舌を出す・左右に動かす、まばたきが増える、顔をしかめる。
- 食事・会話への影響: 唾液がたまる、飲み込みにくい(嚥下障害)、言葉が発音しにくい(構音障害)。
- 体・手足の動き: 手足や体がくねるように動く、じっとして座っていられない(アカシジアを伴うこともあります)。
これらの症状は、緊張した時や人前でプレッシャーを感じた時に強くなり、眠っている間はおさまることが多いという特徴があります。
原因として知られているお薬
統合失調症やうつ病などのこころの治療に使われるお薬(抗精神病薬や一部の抗うつ薬)、また、一部の吐き気止めや胃腸のお薬(消化管運動機能改善薬)を長く続けた場合に起こりやすいことが知られています。
※パーキンソン病の治療薬(L-ドパ製剤)が効きすぎた時に出るくねくねとした動きも「ジスキネジア(L-ドパ誘発性ジスキネジア)」と呼ばれますが、起こる仕組みと対応が異なります。
病院での対応
主治医の先生が症状を確認し、原因となっているお薬の種類を変更したり、少しずつ量を減らす調整を検討します。近年は、遅発性ジスキネジアの症状自体をやわらげるための専用のお薬(VMAT2阻害薬など)も使われるようになりました。
※原因と思われるお薬を自己判断で急にやめると、元の病気が悪くなったり、動きがかえって強く出たりすることがあります。お薬の調整は、必ず主治医の先生とご相談ください。
漢方での考え方|神経の高ぶりをしずめ、筋肉のこわばりをゆるめる
漢方では、ふるえや勝手な動きを、体の中に風が吹いて木が揺れている状態(内風:ないふう)にたとえます。
この風が起こる背景には、長く続く精神的な緊張や神経の高ぶり、筋肉を養う「血(けつ)」や潤いの不足、血の巡りの滞りなどがあると考えます。
| 漢方の見立て | 主な自覚症状と体質 | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 神経の高ぶりによるゆらぎ 「肝風内動(かんぷうないどう)」 | 緊張や人前に出ると口の動きが強まる。イライラしやすい、頭痛、強い首や肩のこりがある。 | 【高ぶりをしずめ、風をおさめる漢方薬】 張りつめた神経をしずめ、不規則な動きが出にくい状態を目指します。 |
| 筋肉を養う血と潤いの不足 「血虚(けっきょ)」など | 疲れた時や夕方に動きが強まる。足がつりやすい、皮膚が乾燥する、眠りが浅い。 | 【血を補い、筋肉をやわらげる漢方薬】 筋肉と神経を養う血を補い、こわばりや引きつりをゆるめます。 |
| 血の巡りの滞り 「瘀血(おけつ)」 | 症状が長く続いている。舌の色が暗い・紫がかっている。肩こり、冷えのぼせがある。 | 【血の巡りを整える漢方薬】 滞りをほぐし、栄養が届きやすい状態を支えます。 |
| 水の巡りの乱れと胃腸の弱り 「水毒(すいどく)・脾虚」 | 唾液が口にたまる、胃がもたれる、むくみやすい。 | 【水の巡りと胃腸を整える漢方薬】 余分な水をさばき、飲み込みやすさを支えます。 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質に合わせてお作りします。病院でのお薬の内容をうかがったうえで、合う組み合わせをご提案いたします。
【薬剤師コラム①】病院のお薬は続けたまま、体質の側を受け持ちます
担当薬剤師:前原(調剤薬局での勤務経験あり)
「ジスキネジアの原因がお薬なら、漢方でお薬の影響を出してしまえば良くなりますか?」と尋ねられることがあります。
私たちの体は、脳から出る神経の信号によって、話したり動いたりしています。かんたんに言えば、電気の信号のようなものです。
遅発性ジスキネジアは、その電気信号を受け取る部分(受容体)が、長くお薬を使ったことで過敏になってしまった状態です。
漢方は「お薬を解毒する」のではなく、その信号の乱れを整え、筋肉の過度な緊張をしずめていくことで、口元や喉のまわりの動きを支えることを考えます。
元になっている病院のお薬は、治療として外せないことがほとんどです。その影響が積み重なっている方もいらっしゃり、漢方だけですべてが変わるとは限りません。病院のお薬は続けたまま、体質の側を漢方で受け持つ。この形でご相談をお受けしています。
【改善実例】太陽堂での体質改善エピソード
ここでは、遅発性ジスキネジアでご相談に来られた方の記録をご紹介します。服用開始から1ヶ月時点の記録です。
60代|発音しにくさ・話しづらさからの変化
- ご相談時の状態: 1年ほど前から出ている症状が気になり病院に行ったところ、「遅発性ジスキネジア」と診断。症状が良くなればと、ご相談に来られました。「発音ができない」「言葉がうまく話せない」「話しづらさ」が気になるとのこと。向精神薬を飲んで落ち着かせているとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ: 脳の働きを整える漢方薬と、脳の熱を取る漢方薬の2種類を併用してお出ししました。
- 経過:
- 服用開始から1ヶ月: 口の動きが良くなっているとのこと。調子の良い日が増えているとのことでした。
※効果には個人差があります。早い方で1〜3ヶ月程度で、話しやすさや眠りなど体調の変化を感じる方もいらっしゃいます。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 発達障害・脳神経疾患) どうぞ参考にされて下さい。
【薬剤師コラム②】「人の目が気になる」つらさも、一緒に受け止めます
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
口元の不規則な動きや唾液があふれるお悩みは、人と話す場面や通勤の電車の中、スーパーのレジなど、特に対人関係でつらく感じるものです。
「変に思われていないか」と人目が気になり、外出を避けて引きこもりがちになってしまう方も少なくありません。
そして、「また症状が出るのでは」と身構える緊張や不安そのものが、動きをさらに強めてしまう悪循環につながることもあります。
漢方では、高ぶった神経を穏やかにしずめ、眠りを深くすることで、この「緊張→症状悪化」の悪循環をゆるめるお手伝いをします。
「精神的な不安」も体質の一部です。どうか一人で抱え込まず、私たちにお話しください。
自宅でできるセルフケア・食養生
漢方薬の服用と併せて、次の生活習慣を心がけましょう。
- 睡眠をしっかりとる: 寝不足と疲れは、動きを強めます。夜は早めに休みましょう。
- カフェイン・アルコールを控える: コーヒー、緑茶、エナジードリンク、お酒などは神経を高ぶらせ、動きを強めることがあります。控えめにして、麦茶や白湯に変えてみましょう。
- 首や肩、あごのまわりを温めてゆるめる: 筋肉の緊張をほぐすため、蒸しタオルを首の後ろやあごに当てるとリラックスできます。
- 飲み込みにくい時の工夫: 唾液がたまる、または飲み込みにくい時は、食事のひと口を小さくし、ゆっくりよく噛んで食べてください。むせが続く時は主治医の先生にお伝えください。
- 症状のメモをとる: 「どんな場面で動きが強くなったか」「睡眠はとれていたか」を簡単にメモしておくと、主治医の先生や私たちの判断の大切な手がかりになります。
よくあるご質問(FAQ)
病院のお薬(精神科の薬など)を飲んでいますが、漢方薬は併用できますか?
はい、病院の治療を続けながら併用していただけます。
お薬手帳など、今の治療内容が分かるものをご持参いただき、飲み合わせを確認したうえでご提案します。病院のお薬を自己判断でやめたり減らしたりすることは、避けてください。
漢方はいつ飲めばよいですか?
基本は「食前(または食間)」です。
胃に食べ物が入っていない空腹時に飲むと、漢方薬の成分だけを効率よく消化・吸収しやすいためです。食事や病院のお薬を飲む時間とは、できれば60分、少なくとも30分ほど間隔をあけてください。
飲み込みにくいのですが、漢方薬を飲めますか?
粉薬、錠剤、煎じ薬など、飲みやすい形をご相談のうえで決めていきます。
唾液が多く粉薬でむせやすい方は、少量のお湯に溶かして冷ましてから飲む方法や、オブラート・服薬ゼリーを活用する方法もあります。飲みにくさがある時は、遠慮なくお知らせください。
どのくらいの期間で変化を感じられますか?
個人差が大きい症状ですが、まずは3ヶ月をひとつの単位として見ていきます。
ジスキネジアの動きは体調や緊張によって波があるため、「出る回数や強さが変わってきたか」「唾液のたまりやすさや、話しやすさはどうか」を一緒に確かめながら進めていきます。
どのような時に病院を受診すべきですか?
食事や水分でむせることが増えた(誤嚥の危険)、息がしにくい、体重が減ってきた時は、早めに主治医の先生にご相談ください。
また、動きが急に激しくなった、新しいお薬を飲み始めてから急激に悪化したような場合も、次の定期受診を待たずに病院へご連絡ください。
費用はどのくらいかかりますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。
体質や組み合わせる漢方の内容によって変わるため、お作りする前に必ず金額をはっきりお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。ご予算のご希望も遠慮なくお聞かせください。
まとめ|お薬を続けながら、動きが出にくい体づくりを
遅発性ジスキネジアは、「今飲んでいる大切なお薬」と向き合いながら付き合っていく症状です。
「薬を減らせないなら我慢するしかない」と諦める必要はありません。
病院の治療を続けたうえで、神経の高ぶりと筋肉のこわばりを、漢方で体質から整えていく。
それが漢方の役割だと考えています。
人目が気になるつらさや不安を一人で抱え込まず、どうぞ新宿の漢方薬局「太陽堂」へお気軽にご相談ください。

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太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。





