
「脚がパンパン」「朝起きると顔がむくむ」方の漢方・養生
一日の終わりに脚が重くてパンパンになったり、朝起きて鏡を見ると顔がむくんでいる…。
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
むくみは「水分をため込みすぎている」状態ですが、その原因は単純に水を飲みすぎたからではありません。
体の「巡らせる力」が弱まることで、水分がうまく排出されなくなるのです。
漢方的に見るむくみの原因とは?
漢方では、むくみの背景には体の巡りの滞りがあると考えます。以下のようなパターン別に対処が可能です。
胃腸の働きが低下し水分が滞るタイプ
疲れやすい、消化が苦手である方に多く、余分な水分が巡らず溜まります。
排出する力が弱く、下半身に水が溜まりがちなタイプ
特に脚や足に重だるさを感じる方に当てはまります。
水が体内で停滞し循環しないタイプ
湿度や天候、体質によって、むくみやすく感じる方に多い傾向です。
加えて、全身の持続的なむくみの場合は、心臓・腎臓・肝臓などの機能低下も背景にあることがあり、漢方ではその点もしっかり見立てに加えます
実際のご相談例
昭和49年生 女性
浮腫みが気になり病院で利尿剤を出してもらったが、副作用(耳の聞こえずらさ)が出た為心配になりこちらにご相談に来られました。
一番気になるのは「足の浮腫み(むくみ)」になるとの事。
お酒を飲む機会が多いが、お酒を飲むに影響されるわけではなく浮腫んでしまうとの事でした。
漢方薬としては、
・水の流れを良くする漢方薬
を出させて頂きました。
漢方服用開始から7ヶ月、浮腫みも出なくなったので、漢方薬を服用終了。
調子良く過ごせているとの事でした。
自宅で簡単!むくみ対策になる食材と養生のヒント
漢方と併せて、日常でできる養生も効果的です:
さやいんげん(インゲン豆)
むくみや下痢、胃もたれ、食欲不振にも効果的とされる食材。日本の湿気の多い夏にはもってこいです。
とうもろこしのひげ(南蛮毛)
漢方で生薬としても使われ、余分な水分の排出をサポートする利尿作用が期待されます。
冬瓜(とうがん)
軽さと清涼感があり、夏のむくみにぴったり。
はと麦
体の湿気(余分な水分)を優しく外へ流し、肌トラブルにも効果的。
小豆(あずき)
煮汁ごといただくとむくみ対策に◎。体を温めながら余分な水分を排出します。
冬瓜・はと麦・小豆(あずき)などこれらの食材は、スープや雑炊にほんの少し加えるだけでも、無理なく続けられて、保存性も高いのがうれしいポイントです。
まとめ
内側から巡らせて、本来の軽やかさを取り戻しましょう。
むくみは見た目以上に、体の巡りや臓器の働きに関係しています。
漢方でその根っこに向き合うことで、軽やかで快適な毎日を取り戻すことができます。
むくみが気になる方は、どうぞお気軽に LINEやDMで「むくみ相談希望」とご連絡ください。
また浮腫みに関して書いているページもあるので、ご参考にされて下さい。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。


