
「ある日突然、両肩や太ももに激しい痛みが走り、ベッドから自力で起き上がれなくなった…」
「朝のこわばりがひどく、服を着替えたり、腕を上げたりするのもしんどい…」
「血液検査で炎症反応(CRP)が高く、『リウマチ性多発筋痛症』と診断された…」
「ステロイド(プレドニン)を飲んだら魔法のように痛みが引いたが、副作用が心配だ…」
「先生の指示で薬を減らしていくと、また痛みが再燃してしまい、一生やめられないのではと不安…」
高齢者(特に60歳以上)に多く発症する「リウマチ性多発筋痛症(PMR:Polymyalgia Rheumatica)」。
ある日突然、首、肩、腰、太ももといった「体の中心に近い大きな筋肉」に激しい痛みとこわばりが現れるのが特徴です。関節リウマチと名前は似ていますが、関節そのものが壊れていく病気ではなく、筋肉の周囲(滑液包など)に強い炎症が起きる自己免疫疾患の一種と考えられています。
病院でステロイド薬(プレドニゾロン等)を飲むと、翌日には嘘のように痛みが引くという劇的な効果がある一方で、「ステロイドを減量していく過程で痛みが再燃(ぶり返す)しやすく、薬をやめられない」「長期間の服用による骨粗鬆症や感染症が怖い」というジレンマに直面し、深く悩まれている方が非常に多い領域です。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、ステロイドをただ忌み嫌うのではなく、「なぜ免疫が暴走し、体に激しい炎症(熱)がこもってしまったのか」という根本的な『エネルギー不足(気血両虚)』や『冷えや湿気の侵入(風寒湿痺)』に着目し、体の内側から免疫バランスを整え、ステロイドをスムーズに減らしていくための強固な土台づくりを漢方でサポートいたします。
リウマチ性多発筋痛症(PMR)とは?西洋医学の限界と他疾患との違い
【太陽堂におけるリウマチ性多発筋痛症(PMR)の漢方サポートまとめ】
- 原因: 西洋医学では「原因不明の自己免疫異常による筋肉周囲の炎症」とされるが、漢方では根本原因を、加齢によるエネルギー不足「気血両虚(きけつりょうきょ)」の隙を突いて、冷えや湿気が体に侵入した「風寒湿痺(ふうかんしっぴ)」と捉える。
- アプローチ: 全身を温めて滞った気血の巡りを強力に促し、こもった炎症の熱を穏やかに冷ます生薬を用いた煎じ薬で、痛みがぶり返しにくい根本的な体質改善を目指す。
- 目安期間: ステロイドの服用量や期間によるが、早い方で数週間〜1ヶ月程度で「朝のこわばりが和らいだ」「疲れにくくなった」と感じ、数ヶ月〜年単位でじっくりと、減薬時の再燃不安が少ない穏やかな状態を育てていくケースが多い。
PMRは、血液検査で「CRP」や「赤沈(ESR)」といった炎症の数値が異常に高くなるのが特徴です。また、側頭部が痛んだり視力が落ちたりする「巨細胞性動脈炎」という血管の病気を合併することがあるため、注意が必要です。
「関節リウマチ」や「線維筋痛症」との違い
全身に痛みが走る疾患は他にもありますが、痛む場所や原因が明確に異なります。
| 疾患名 | 主な症状と特徴 | PMRとの違い・関係性 |
| リウマチ性 多発筋痛症(PMR) | **肩、骨盤、太ももなどの「大きな筋肉」**が痛む。60歳以上に多い。 | 血液検査でリウマチ因子(RFや抗CCP抗体)は陰性になることが多いです。(※このページで解説しています) |
| 関節リウマチ | 手首や指など「小さな関節」が腫れて痛む。朝のこわばりがある。 | 関節そのものの骨や軟骨が破壊されていく病気です。 ▶︎ [関節リウマチの漢方サポート詳細へ](※作成されていれば内部リンク) |
| 線維筋痛症 | 全身の筋肉に激しい痛みが広がる。若い女性にも多い。 | 血液検査で炎症反応(CRPなど)は正常です。脳が痛みを感じやすくなっている状態です。 |
| 変形性関節症 | 膝や股関節など、体重がかかる関節が痛む。 | 加齢によって軟骨がすり減ることが原因であり、自己免疫疾患ではありません。 |
【西洋医学(病院)での一般的な治療】
PMRの特効薬は「ステロイド(プレドニゾロン)」です。通常、1日10〜20mg程度の中等量から開始され、症状が劇的に改善します。その後、数ヶ月から数年かけて少しずつ薬を減らしていきます(例えば1ヶ月に1mgずつ減らすなど)。
しかし、この減薬のスピードに体がついていけず、「プレドニンを5mg以下にすると必ず痛みが再燃する」という方が少なくありません。高齢でのステロイド長期服用は、骨がもろくなる、筋肉が落ちる、糖尿病のリスクが上がるなど、体への負担が非常に大きくなります。「いつまでこの薬を飲み続ければいいのか」という焦りから、漢方薬局へとご相談に来られる方が後を絶ちません。
【薬剤師コラム①】ステロイドが「劇的に効く」からこその落とし穴
担当薬剤師:石川(調剤薬局での勤務経験あり)
「先生、ステロイドを飲んだら魔法のように痛みが消えたんです。でも、薬を減らしたらまた元の痛みに戻ってしまって…」というご相談を非常によくお受けします。
ステロイドは、燃え盛る火事(炎症)を一気に鎮火させる強力な放水車のようなお薬です。PMRにおいては、この鎮火作用が驚くほどよく効きます。しかし、鎮火したからといって、「火種そのものができにくい体質」に変わったわけではありません。
自己判断で薬を急に減らしたり、体がまだ回復していないのに薬の量だけを減らしたりすれば、くすぶっていた火種が再び大炎上するのは当然です。
東洋医学(漢方)の役割は、西洋薬が火事を抑え込んでくれている間に、「内側の過剰な熱を冷まし、免疫が暴走しない『燃えにくい森(土台)』を作っておくこと」です。漢方でこの土台がしっかりと出来上がっていれば、医師の指導のもとでステロイドを減らしていった際にも、再燃(リバウンド)しにくい状態を目指すことができるのです。
太陽堂の漢方アプローチ|「巡り」を整え、ステロイドの「負担」を和らげる
東洋医学(漢方)では、PMRの根本原因を、加齢によって全身のエネルギーと栄養が低下した「気血両虚(きけつりょうきょ)」、その弱みに付け込んで冷えや湿気が体に侵入し血流を止めた「風寒湿痺(ふうかんしっぴ)」、そしてステロイドの長期服用によって体に不自然な熱がこもった「陰虚火旺(いんきょかおう)」と捉え、病気の活動期か減薬期かに合わせてアプローチを変化させます。
| お悩みのタイプ・時期 | 漢方的な見立て | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 【発症時・再燃時】 朝のこわばりが強い 肩や太ももがズキズキ痛む | 冷えと湿気による血流阻害(風寒湿痺) 関節や筋肉に、冷え(寒)や不要な水分(湿)が入り込み、気や血液の流れをピタッと止めて激しい痛みを引き起こしている状態。 | 【芯から温め、滞りを散らす漢方】 体を芯から温めて、筋肉や関節にこびりついた冷えや湿気を追い出し、滞った血流を強力に流す(活血通絡)ことで痛みを和らげます。 |
| 【ステロイド服用・減薬中】 不眠、イライラ、手足のほてり 顔がむくむ(ムーンフェイス) | お薬による潤い枯渇と熱(陰虚火旺) 強力なステロイドの影響で、体を潤し冷ます冷却水(陰)が干上がり、不自然な熱(虚熱)が暴走している状態。 | 【たっぷりと潤いを補い、熱を冷ます漢方】 体に「陰(潤い)」を補給してステロイドの副作用(ほてりや不眠など)を和らげ、免疫のバランスを整えて減薬をスムーズにする土台を作ります。 |
| 【慢性期・数値安定時】 数値は良いのに極度にだるい 足腰が冷える、気力がない | 生命力と栄養の深刻な低下(気血両虚) 加齢と長期間の闘病によって、全身のエネルギー(気)と栄養(血)が枯渇し、細胞を修復する力がなくなっている状態。 | 【胃腸を温め、活力をチャージする漢方】 疲弊した胃腸を優しく立て直し、全身にたっぷりと「気」と「血」を補給することで、日々の活力を取り戻し、再発を防ぐバリアを作ります。 |
【薬剤師コラム②】「痛み」の裏に隠れたエネルギー不足
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
PMRは60代〜70代以上の方に多い病気です。「年だから痛いのは仕方ない」「年だから疲れやすいんだ」と諦めてしまっている方が大勢いらっしゃいます。
しかし東洋医学では、激しい痛みやこわばりは、決して「加齢による自然な現象」ではなく、「体を動かすための『気(エネルギー)』と『血(栄養)』が足りず、血流が止まってしまっているという明確なSOSサイン」だと捉えます。気が足りないから、外からの冷え(邪気)を跳ね返せずに痛むのです。
太陽堂の漢方サポートでは、単に痛みを取ることや炎症を抑えることだけでなく、「胃腸を元気にして、ご自身の力でエネルギー(気血)を作り出せるようにする」ことを最も大切にします。漢方を飲んで「ご飯が美味しく食べられるようになった」「朝スッキリ起きられるようになった」と活力が戻ってきた時、体は自然と痛みを跳ね返す力を取り戻していくのです。
PMRのお悩みを和らげる漢方サポートの症例
「薬を減らすとまた痛む」というジレンマに苦しんでいた方が、漢方を取り入れることで「再燃せずに減薬でき、穏やかな日常」を取り戻された事例をご紹介します。
事例① 60代女性|ステロイド減薬時の「肩と腰の痛みの再燃」
1年前にPMRを発症し、プレドニゾロン15mgから治療を開始しました。痛みはすぐになくなりましたが、数ヶ月かけて5mgまで減らした途端、また朝起き上がれないほどの肩と腰の痛みが再燃。医師から「また10mgに戻しましょう」と言われ、「このまま一生ステロイド漬けなのか」と絶望してご相談に来られました。
- お悩み: ステロイド減薬の失敗(再燃)、朝の強いこわばり、将来への不安。
- サポート内容: ステロイドの長期服用による潤いの枯渇(陰虚)と、筋肉の血流の滞り(瘀血)と見立て、体にたっぷりの潤いを補いながら、筋肉の緊張をほぐし血流を促す漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: 漢方を飲み始めてから、夜中の手足のほてりがマシになり、朝起きた時の「体がガチガチに固まる感覚」が少し和らいできました。
- 3ヶ月後: 血液検査のCRPも完全に正常で安定。主治医の判断で、再びプレドニンの減量にチャレンジすることになりました。
- 半年後: 以前は再燃してしまった「5mg」の壁を、今回は痛みがぶり返すことなく無事にクリアできました。「漢方で体の土台を作っておいたおかげです」と安心され、現在もさらなる減薬を目指して服用を継続されています。
事例② 70代男性|数値は安定しているが「鉛のようなだるさ」が辛い
プレドニゾロンのおかげでPMRの激しい痛みは取れ、CRPの数値も基準値に落ち着いています。しかし、ステロイドの副作用からか夜眠りが浅く、日中は「鉛のように体が重い」という極度の疲労感に悩まされていました。筋肉も落ちてきてしまい、このまま寝たきりになるのではと不安になりご来局されました。
- お悩み: 極度の疲労感、不眠、ステロイドによる筋力低下、冷え。
- サポート内容: 長期の闘病と加齢による生命力の低下(気血両虚・脾腎陽虚)と見立て、まずは胃腸を温めてエネルギーを補給し、全身に「気(活力)」を巡らせる漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: 漢方を飲むとお腹が温まり、夜、途中で目を覚まさずにぐっすりと眠れる日が増えてきました。
- 3ヶ月後: 睡眠がしっかりとれるようになったことで日中の疲労感が劇的に抜け、少しずつウォーキングなどの運動ができるまでに体力が回復しました。
- 半年後: 疲労感が抜け、心に余裕が生まれたことで、主治医とも前向きに減薬の相談ができるようになりました。「自分の体を取り戻せた気がします」と笑顔を取り戻され、無事に治療の第一段階を卒業されました。
PMR・漢方サポートについてのよくある質問(Q&A)
特にお問い合わせの多い内容を、担当薬剤師の石川がお答えいたします。
Q. 病院で処方されているステロイド(プレドニンなど)と一緒に漢方薬を飲んでも大丈夫ですか?
A. はい、もちろん併用可能です。西洋薬で過剰な自己免疫の暴走(激しい炎症)を強力に抑え込みながら、並行して漢方薬で「免疫が暴走しにくい穏やかな体質(土台)づくり」を行うのは、PMR治療において非常に理にかなった理想的なアプローチです。漢方で体内環境が整ってくれば、医師と相談しながらお薬をスムーズに減薬していくことが期待できます。お薬手帳をお持ちいただければ、詳しく飲み合わせを確認いたします。
Q. 漢方薬を飲めば、ステロイドを完全にやめる(ゼロにする)ことができますか?
A. ご自身の判断で急にステロイドを減らしたり、ゼロにしたりすることは非常に危険ですので絶対におやめください。漢方の目的は「ステロイドを急にやめること」ではなく、「医師の指導のもとで減薬していった際に、再燃(リバウンド)を起こしにくい強固な土台を作っておくこと」です。結果として、スムーズにゼロ(休薬)まで辿り着けるケースも多く見られますが、焦らずじっくりと取り組むことが大切です。
Q. 漢方薬を飲み始めて、どのくらいで変化を感じられますか?
A. 筋肉の炎症度合いやステロイドの量によりますが、早い方であれば数週間〜1ヶ月程度で「異常なだるさが抜けた」「よく眠れる」「朝の体の強張りがマシになった」といった全身のサイン(体質改善の兆し)を先に感じられる方が多いです。ステロイドを減らしても痛みが再燃しない強固な土台が定着するには、数ヶ月〜年単位でじっくりと腰を据えて取り組むことをお勧めしています。
その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。

関連するお悩み(自己免疫・関節・疲労の不調)
リウマチ性多発筋痛症は、筋肉局所の問題だけでなく、全身の免疫バランスや自律神経、お薬の副作用と深く関わっています。ご自身の症状に近いページもぜひご参照ください。
[慢性疲労症候群・副腎疲労(抜けない疲れ)の漢方サポート](※内部リンクを設定)
[自己免疫性肝炎(AIH)・ステロイド減薬の漢方サポート](※内部リンクを設定)
[ループス腎炎(SLEに伴う腎炎)の漢方サポート](※内部リンクを設定)
[更年期障害・PMS(ホルモンバランスの乱れ)の漢方サポート](※作成されていれば内部リンクを設定)
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




