
「咳や痰がひどく出てしまう…」
「呼吸がしづらくて、息切れが起こる…」
「熱が下がらなくなってきた…」
過敏性肺炎は、カビや鳥の羽・糞などを吸い込むことで免疫が反応し、肺の奥(肺胞や細い気管支)にアレルギー性の炎症が起こる病気です。間質性肺炎の仲間で、原因を避けないとくり返し、長引くと肺が硬くなっていきます。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、呼吸器内科での治療(原因の回避・ステロイドなど)と併用しながら、アレルギー反応が起きにくい体と、咳と痰・息切れ・微熱・体力の落ち込みを体の側から整えるご相談を受けています。
【この記事の結論:「過敏性肺炎」に対する漢方の考え方】
- 不調の正体(原因):西洋医学では「カビや鳥の糞・羽などの抗原をくり返し吸い込み、肺の奥に免疫の反応による炎症が起こること。長引くと肺が硬くなる(線維化)」とされます。漢方では、アレルギーを起こしやすい体質に、肺にこもった炎症、肺の乾きと硬さ、体力の消耗が重なった状態と考えます。
- 漢方の考え方:原因を避けることと病院の治療を土台に、肺の炎症を鎮める漢方薬とアレルギー反応を鎮める漢方薬を基本に、硬くなりかけた肺を潤し、咳と痰・息切れ・疲れに合わせた漢方薬を組み合わせて、悪化をくり返しにくい体を目指します。
- 対象となる主なお悩み:咳と痰が続く、動くと息切れがする、微熱と疲れが抜けない、KL-6の数値が気になる、自宅や職場に戻ると悪化する。
過敏性肺炎とは?西洋医学の原因と病院での治療
特定の物質(抗原)を吸い込むことで免疫の反応が起こり、肺胞や細い気管支にアレルギー性の炎症を起こす病気です。間質性肺炎のひとつで、間質性肺炎の約10〜20%が過敏性肺炎とされています。
急性と慢性
- 急性過敏性肺炎:抗原を吸い込んで4〜8時間後に、発熱・咳・息苦しさが現れます。原因から離れると良くなります。
- 慢性過敏性肺炎:数か月から数年かけてくり返し吸い込むことで、咳・息切れ・疲れが少しずつ強くなります。肺が厚く硬くなっていく(線維化)ことがあります。
主な原因
カビ(トリコスポロンなど)・きのこの胞子・鳥の糞や羽が多く、湿気の多い環境を好むため夏に多いことから「夏型過敏性肺炎」とも呼ばれます。エアコンや加湿器のカビ、鳥を飼っている方や羽毛のふとん、農作業やきのこ栽培なども原因になります。家に帰ると悪化し、旅行や入院で良くなる、というのが大きな手がかりです。
主な症状
- 咳と痰、息切れ:動いたときの息切れが少しずつ強くなります。
- 発熱・だるさ・体重減少:炎症が続くと体力を消耗します。
- 進むと:肺が硬くなり、安静にしていても息苦しさが出ることがあります。
病院での検査とお薬の分類
問診(住まい・職場・鳥・夏の悪化)、血液検査(抗トリコスポロン抗体や鳥の抗体、KL-6などの肺の指標)、胸部CT、必要に応じて気管支鏡で診断します。入院して良くなり、帰宅して悪化するかを見る「環境誘発試験」が行われることもあります。
治療の第一は原因の抗原を避けることです(カビの除去・リフォーム・転居・鳥を手放す・羽毛製品をやめる)。炎症が強いときはステロイドの内服が使われ、慢性で線維化が進んだ方には抗線維化薬や在宅酸素療法が検討されます。
一方で、「原因を避けても息切れが残る」「ステロイドの副作用がつらい」「KL-6が下がらない」といった声も多く聞きます。病院の治療は続けたうえで、体の側から支える方法を探してご相談に来られる方が増えています。
※息苦しさが急に強まった、唇や爪が紫色になる、高い熱が続く、という場合はすぐに医療機関を受診してください。
漢方での考え方|「肺の炎症」「アレルギー反応」「肺の硬さ」を整える
漢方では、過敏性肺炎を「アレルギーを起こしやすい体質」「肺にこもった炎症」「肺の乾きと硬さ」「体力の消耗」が重なった状態と考えます。太陽堂では、肺の炎症、肺の線維化(肺が硬くなること)、カビや鳥の糞・羽によるアレルギー反応の3つを原因と考え、肺の炎症を鎮める漢方薬とアレルギー反応を鎮める漢方薬を基本に、硬くなりかけた肺には肺を潤し働きを支える漢方薬を合わせます。
そのうえで、咳や痰がひどいときは咳と痰に対する漢方薬、息切れがひどいときは呼吸を楽にする漢方薬、熱が続き疲れが取れないときは体の疲れを取る漢方薬を組み合わせます。
| 漢方の見立て | 主な自覚症状と体質 | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| アレルギー性の炎症 「肺熱(はいねつ)」 | 原因のある場所で悪化する、咳と痰、発熱、喘息や鼻炎を併せ持つ。 | 【肺の炎症を鎮める漢方薬】と【アレルギー反応を鎮める漢方薬】を中心に組み立てます。 |
| 肺の乾きと硬さ 「肺陰虚(はいいんきょ)」 | 乾いた咳、動くと息切れ、KL-6が高い、肺が硬くなっていると言われた。 | 【肺を潤し、肺の働きを支える漢方薬】で、息切れと咳を和らげます。 |
| 体力の消耗 「気虚(ききょ)」 | 微熱、だるさ、体重減少、風邪をひくと長引く。 | 【体の疲れを取り、呼吸を楽にする漢方薬】で、悪化をくり返しにくい体の土台を作ります。 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質に合わせてお作りします。病院でのお薬の内容をうかがったうえで、最適な組み合わせをご提案いたします。
この内容以外にも「太陽堂が考える肺疾患」についてお話しを書いています。どうぞ参考にされて下さい。
【薬剤師コラム①】原因を避けることが土台、そのうえで肺を守る
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
過敏性肺炎のご相談で最初にお伺いするのは、「どこにいると悪くなるか」です。自宅・職場・季節(夏)・鳥や羽毛製品との関わり。原因の抗原から離れることが治療の土台で、漢方はその代わりにはなりません。
そのうえで漢方が受け持つのは、原因を避けても残る咳・息切れ・疲れと、硬くなりかけた肺を守ることです。店頭ではKL-6などの数値の向きを病院の検査と一緒に見ながら、炎症を鎮める組み立てと肺を潤す組み立ての配分を決めます。
ステロイドの副作用で食欲や眠りが乱れている方は、まずそこから整えます。検査結果とお薬手帳をお持ちのうえ、お気軽にご相談ください。
【改善実例】太陽堂での体質改善エピソード
ここでは、過敏性肺炎で息苦しさや咳、KL-6の数値に悩まれていた方が、漢方で体質から見直された実例をご紹介します。
60代・男性|過敏性肺炎と診断されて5年、息苦しさとKL-6の上昇
- ご相談時の状態:5年ほど前に病院で過敏性肺炎と診断。症状が気になるようになり、ご相談に来られました。倦怠感・微熱・息苦しさがあり、特に息苦しさがいちばん気になるとのこと。KL-6の数値も2500まで上がっているとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ:肺の炎症を鎮める漢方薬と、呼吸を楽にする漢方薬の2種類をご提案しました。
経過:
- 服用開始から3ヶ月:だいぶ呼吸が楽になっている感じがあり、動くのも楽になったとのことでした。
- 服用開始から11ヶ月:KL-6の数値も下がり2150になっていたとのこと。調子の良い日も増えていました。
- 服用開始から1年3ヶ月:引き続きKL-6の数値も改善し、呼吸も楽になっているとのことでした。
- 服用開始から2年:調子良く過ごせているとのことで今回で服用終了。KL-6も安定しているとのことでした。
70代・女性|線維化のある過敏性肺炎、動くと息切れ
- ご相談時の状態:3年ほど前に病院で線維化を伴う過敏性肺炎と診断。症状が気になるようになり、ご相談に来られました。動くと息切れがして苦しくなるとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ:肺の炎症を鎮める漢方薬と、硬くなりかけた肺を支える漢方薬の2種類をご提案しました。
経過:
- 服用開始から3ヶ月:息切れが少し楽になっているとのこと。調子の良い日が増えていました。
- 服用開始から11ヶ月:息切れがさらに楽になっているとのこと。調子良く過ごせているとのことでした。
- 服用開始から2年3ヶ月:階段を昇るのも楽になり、だいぶ歩けるようになったとのこと。調子の良い日が増えたため、服用終了とさせていただきました。
※効果には個人差があります。体調の変化を感じるまでの期間は、早い方で1〜3ヶ月程度が目安です。
▼ 最近の実例(症例ページ:1年・3ヶ月)
【薬剤師コラム②】ステロイドと抗線維化薬は、主治医と続け方を決めてください
担当薬剤師:椙田(病院での勤務経験あり)
過敏性肺炎の治療で使うステロイドや抗線維化薬は、副作用(食欲の変化・眠りにくさ・胃腸の不調・むくみ)で続けるのがつらくなることがあります。減らすかやめるかは主治医と決めることで、自己判断で中止しないでください。
漢方が受け持つのは、副作用で乱れた食欲と眠り、胃腸、そして風邪をひきにくい体力の側です。体力が保てると、原因を避ける生活の見直し(掃除・リフォーム・転居)にも取り組みやすくなります。
息苦しさが急に強まったとき、唇の色が悪いときは、漢方の出番ではなく受診のタイミングです。落ち着いている時期に、肺を守る体づくりをご相談ください。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 過敏性肺炎)どうぞ参考にされて下さい。
自宅でできるセルフケア・食養生
漢方薬の服用と併せて、原因を遠ざける・肺に負担をかけない生活を心がけましょう。
- 原因の抗原を遠ざける:浴室・台所・エアコン・加湿器のカビ取り、結露対策、古い畳やカーペットの見直し。鳥や羽毛製品が原因なら主治医と相談のうえ手放すことも検討を。
- 夏の湿気対策:換気と除湿で湿度を60%以下に。カビの多い季節は特に注意しましょう。
- 掃除と作業はマスクで:ほこりやカビを吸い込まないように。農作業やきのこ栽培の方は防じんマスクを。
- 呼吸リハビリ:口すぼめ呼吸や腹式呼吸を毎日。息切れを恐れて動かないと体力が落ちます。
- 風邪と乾燥を防ぐ:手洗い・うがい・加湿。風邪をきっかけに悪化しやすい病気です。
- 体力を落とさない食事:たんぱく質を意識し、少量を回数多く。
よくあるご質問(FAQ)
過敏性肺炎・間質性肺炎は治らないと聞いたのですが、相談できますか?
はい。硬くなった肺を元に戻すことはできず、「治ります」とはお約束できません。ただ、店頭では、症状に合わせた漢方薬を続けることで、息切れや咳が楽になり、KL-6が落ち着いた方もいらっしゃいます。症状を見定めながら進めることが大切です。
漢方薬の副作用が心配です。
漢方薬にも、胃もたれや発疹などの副作用が出ることはあります。太陽堂では体質と病院のお薬の内容をうかがったうえでお作りし、気になる症状が出たときは服用を止めてご連絡いただくようお伝えしています。過敏性肺炎・間質性肺炎の方にも多くご利用いただいています。
このまま様子を見ていても大丈夫ですか?
原因の抗原を吸い続けると、少しずつ肺が硬くなっていくことがあります。咳や息切れが続く段階で、原因の特定と回避、そして体づくりを始めることをおすすめしています。
肺の機能は元に戻るのでしょうか?
硬くなってしまった肺の組織を戻すことは難しいです。ただ、炎症が落ち着き、残っている肺の働きが保たれることで、息切れが楽になる方は多くいらっしゃいます。硬くなる前の早い段階ほど、整えられる範囲が広くなります。
病院のステロイドや抗線維化薬と併用しても大丈夫ですか?
はい、病院のお薬と併用して問題ありません。
病院のお薬で炎症と線維化を抑えながら、漢方でアレルギー反応・肺の潤い・体力の側を整えていく役割分担です。お薬手帳をお持ちください。
費用はどのくらいかかりますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。
体質や組み合わせる漢方の内容によって変わるため、お作りする前に必ず金額をはっきりお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。ご予算のご希望も遠慮なくお伝えください。
まとめ|原因を遠ざけ、残っている肺の働きを守る
過敏性肺炎は、原因を避けることが治療の土台で、長引くと肺が硬くなる病気です。だからこそ、原因の回避と病院の治療に、肺を守る体づくりを重ねることが大切になります。
原因を遠ざけ、病院の治療で炎症を抑えながら、漢方で肺の炎症・アレルギー反応・肺の潤い・体力を整える。
この両面からのアプローチで、咳と息切れのつらさを和らげ、悪化をくり返しにくい体を作っていきましょう。
一人で悩まず、新宿の漢方薬局「太陽堂」へどうぞお気軽にご相談ください。

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太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




