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【薬剤師監修】「オ血(おけつ)」って何?女性のデリケートな悩みや冷えのぼせをサポートする漢方薬「桂枝茯苓丸」

2026 4/09
ブログ
2026年4月9日
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  3. 【薬剤師監修】「オ血(おけつ)」って何?女性のデリケートな悩みや冷えのぼせをサポートする漢方薬「桂枝茯苓丸」
目次

毎月の痛み、ロキソニンで我慢していませんか?

  • 「生理のたびに下腹部が痛くて、ロキソニンなどの痛み止めが手放せない」
  • 「足は冷えているのに、顔はカーッと熱くなる(冷えのぼせ)」
  • 「肩こりがひどく、マッサージに行ってもすぐにカチカチになる」
  • 「生理前になると決まってニキビや肌荒れが起きる」

このような慢性的な不調で病院の検査を受けても、「特に異常はありません」と言われてしまった経験はありませんか?

東洋医学(漢方)の視点では、これらの不調の背景に「オ血(おけつ)」と呼ばれる「血(けつ)の巡りの滞り」が潜んでいると考えます。

今回は、この「オ血」の正体と、巡りを整えて体を内側からサポートしてくれる代表的な漢方薬「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」について、太陽堂の薬剤師が分かりやすく解説します。


漢方でよく聞く「オ血(おけつ)」とは?

東洋医学では、人間の体は「気(エネルギー)・血(栄養と潤い)・水(体液)」の3つの要素がスムーズに巡ることで健康が保たれていると考えます。

このうち、「血」の流れが滞り、体内のどこかに溜まってしまっている状態を「オ血(おけつ)」と呼びます。

「血液ドロドロ」とは違うの?

病院の血液検査で指摘される「コレステロール値が高い」「血小板が固まりやすい」といった、西洋医学的な「血流の悪さ」とは少しニュアンスが異なります。

オ血は、ストレスや冷え、運動不足、あるいは毎月の生理などによって、局所的に血の循環が滞り、古くなった血が停滞しているようなイメージです。

【コラム】薬剤師 前原の視点「検査に映らない『血の滞り』」

西洋医学の観点では、血液の異常といえば『血栓』や『脂質異常』などを思い浮かべる方が多いと思います。しかし、漢方でいう『オ血』は、毛細血管レベルの微細な循環不良や、自律神経の乱れからくる血管の緊張(収縮)なども含めた、より広い概念です。

現代人は、長時間のデスクワークや冷暖房の完備、欧米型の食生活などにより、知らず知らずのうちに『オ血』のサインが出ている方が非常に増えています。画像検査や血液検査で異常が出ない不調に対してこそ、東洋医学の『巡りを整える』アプローチが非常に論理的で有効な選択肢となります。

あなたは大丈夫?「オ血」の主なサイン

以下の項目に当てはまるものが多い方は、体に「オ血」が溜まっているかもしれません。

  • 唇や歯茎の色が暗い、または紫っぽい
  • 目の下に頑固なクマがある
  • 生理痛が重く、経血にレバーのような塊が混じる
  • 肩こりや頭痛が特定の場所で固定して痛む
  • シミやそばかす、色素沈着が気になりやすい
  • 足先は冷たいのに、顔はのぼせる(冷えのぼせ)

オ血を流す代表的な漢方薬「桂枝茯苓丸」

体に溜まった「オ血」を取り除き、スムーズな巡りをサポートする漢方薬のことを「駆瘀血剤(くおけつざい)」と呼びます。その中でも最も代表的な処方が「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」です。

【表】桂枝茯苓丸を構成する5つの生薬と役割

桂枝茯苓丸は、以下の5つの生薬が絶妙なチームワークを発揮することで、体の巡りを優しく整えます。

生薬名主な働き・アプローチ
桂枝(ケイシ)気を巡らせて体を温め、「のぼせ」や「頭痛」を和らげるサポートをします。
茯苓(ブクリョウ)体の余分な水分を捌き、心を穏やかに保ちます。桂枝と一緒に「冷えのぼせ」にアプローチします。
桃仁(トウニン)滞った古い血(オ血)を力強く動かし、流す働きがあります。
牡丹皮(ボタンピ)オ血を取り除きながら、こもった「熱(炎症)」を冷ますサポートをします。桃仁との組み合わせで働きがアップします。
赤芍薬(セキシャクヤク)滞った血を巡らせ(活血)、オ血による「痛み」や「熱感」を和らげます。(※一般的な芍薬とは働きが少し異なります)

ただ血を流すだけでなく、滞りによって生じた「熱」や「痛み」、「水分の偏り(冷えのぼせ)」までトータルでバランスを整えてくれるのが、桂枝茯苓丸の奥深いところです。


【コラム】薬剤師 石川の視点「毎月の痛み止めを減らしたい女性へ」

生理痛のご相談で『痛みが来る前にロキソニンを飲んで予防しています』という女性がとても多いです。鎮痛剤は『今ある痛みをブロックする(火消し)』には非常に優れていますが、痛みの原因である『オ血(血の滞り)』を流してくれるわけではありません。

毎月痛みを繰り返している方、経血に塊が混じる方は、鎮痛剤でその場をしのぎつつ、桂枝茯苓丸などの漢方で『血の巡りやすい体質づくり(防火)』をしていくことをおすすめします。体を温める入浴や軽い運動も、オ血対策にはとても大切ですよ。


桂枝茯苓丸に関するよくあるご質問(FAQ)

ロキソニンやイブなどの市販の痛み止めと一緒に飲んでも大丈夫ですか?

基本的には併用可能です。

痛みが辛い時は鎮痛剤で和らげつつ、漢方薬で根本的な「巡り」のサポートをしていく方法は理にかなっています。他のお薬を服用中でご不安な場合は、お気軽に薬剤師にご相談ください。

男性でも「桂枝茯苓丸」を飲むことはありますか?

はい、もちろんです。

女性の生理の悩みに使われるイメージが強いですが、男性でも「オ血」の症状(肩こり、冷えのぼせ、打ち身、痔など)があれば出されます。

どのくらいで変化を感じられますか?

体質や症状によって個人差があります。肩こりやのぼせなどは比較的早く変化を感じる方もいらっしゃいますが、慢性的な生理痛や冷えなどの体質サポートの場合は、数ヶ月単位でじっくり向き合うことをおすすめしています。


まとめ:「オ血」を流して、心地よい毎日へ

今回は、万病の元とも言える「オ血」と、それをサポートする漢方薬「桂枝茯苓丸」について解説しました。

  • オ血とは、ストレスや冷えなどで「血の巡り」が滞った状態
  • 生理痛や冷えのぼせ、肩こりなどの原因になることがある
  • 桂枝茯苓丸は、5つの生薬で血を巡らせ、熱や痛みのバランスを整える

「自分の不調がオ血からきているのか知りたい」
「痛み止めを手放せる体づくりをしたい」

そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度太陽堂までご相談ください。あなたの体質や症状を丁寧にお伺いし、最適なアプローチをご提案いたします。

[ボタン:LINEでのご相談・ご予約はこちらから]

実は、この「オ血」という状態は、女性の悩みだけでなく、「痔核(いぼ痔)」などの原因になることもあります。「桂枝茯苓丸」をベースにした痔の漢方薬について解説した記事もありますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

脳梗塞
生理痛
痔核

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表

沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。

調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。

漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。

太陽堂について詳しく見る

記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓

開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。

薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。

自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。

よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。

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