
「右や左の下腹部がズキズキと痛み、熱っぽくなることがある…」
「病院で大腸憩室炎と言われ、抗生物質で散らしたが、何度も再発を繰り返している…」
「憩室があるから便秘にならないようにと言われているが、酸化マグネシウムを飲んでもスッキリ出ない…」
「お腹が痛い時にロキソニンを飲みたいが、腸が荒れたり穴が開いたりしないか怖い…」
「このまま何度も繰り返したら、腸を切る手術になるのではと不安でたまらない…」
大腸の壁の一部が、外側に向かってポコッと袋状に飛び出してしまう「大腸憩室症(だいちょうけいしつしょう)」。
それ自体は無症状ですが、飛び出たポケット(憩室)に便が詰まり、細菌が繁殖して激しい炎症を起こすのが「憩室炎」です。
病院で抗生物質を飲んで一時的に炎症が治まっても、ポケット自体は残っているため、「またいつ痛くなるか分からない」と爆弾を抱えているような不安に悩まれている方が非常に多い疾患です。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、抗生物質でその場しのぎをするだけでなく、「なぜ腸に圧力がかかり、ポケットに便が詰まりやすくなっているのか」という根本的な『腸の潤い不足』や『気の滞り(便秘)』に着目し、お薬に怯えることなくスッキリとした穏やかな日常を取り戻すための体づくりを漢方で優しくサポートいたします。
大腸憩室症・憩室炎とは?西洋医学的な原因と他疾患との違い
大腸の壁には血管が通るための細い隙間があり、加齢によって腸の筋肉が弱ったり、慢性的な「便秘」で腸の中の圧力(腸内圧)が高まったりすると、その隙間から粘膜が外に押し出されて憩室(ポケット)ができます。
ここにコロコロとした硬い便が入り込んで詰まり、炎症や化膿を起こすのが「憩室炎」です。
他の「下腹部の痛み」との違い・見分け方
下腹部が痛む腸の疾患は他にもありますが、原因や痛む場所が異なります。
| 疾患名 | 痛みの特徴と症状 | 憩室炎との違い・関係性 |
| 大腸憩室炎 | 右または左の下腹部の痛み、発熱。 | 大腸内視鏡検査やCTで憩室が確認されます。ひどくなると出血することもあります。(※このページで解説しています) |
| 虫垂炎(盲腸) | みぞおちから右下腹部へ移動する痛み。 | 虫垂という特定の場所の炎症です。右側に起きた憩室炎と非常に症状が似ており、間違われやすい疾患です。 |
| 潰瘍性大腸炎 | 下痢、血便(粘血便)、腹痛。 | 大腸全体の粘膜に浅い炎症が起こる指定難病です。憩室炎は「局所的な炎症」です。 ▶︎ [潰瘍性大腸炎の漢方サポート詳細へ](※内部リンク) |
| 過敏性腸症候群 (IBS) | 緊張やストレスによる腹痛、下痢、便秘。 | 症状は辛いですが、大腸に「炎症や異常が全くない」のが最大の違いです。 ▶︎ [過敏性腸症候群の漢方サポート詳細へ](※内部リンク) |
【西洋医学(病院)での一般的な治療】
病院(消化器内科)では、腸を休ませるための絶食・点滴と、細菌を叩くための「抗生物質」の投与が行われます。炎症が治まった後は、再発を防ぐために酸化マグネシウムなどの便秘薬が処方されます。
もし炎症がひどくなり、憩室が破れて腸に穴が開いてしまった場合(穿孔:せんこう)は、緊急手術が必要になります。
【薬剤師コラム①】繰り返す「抗生物質」と「ロキソニン」のリスク
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
「お腹が痛くなるたびに抗生物質を飲んで散らしていますが、このままで良いのでしょうか?」というご相談をよくお受けします。
抗生物質は今ある炎症を鎮めるためには絶対に必要なお薬ですが、何度も繰り返して飲むと、腸内の「良い菌(善玉菌)」まで殺してしまい、かえって腸内環境が悪化して便秘や下痢になりやすくなります。すると、さらに憩室に便が詰まりやすくなるという悪循環に陥ってしまうのです。
また、「痛みが辛いからロキソニンを飲みたい」という方もいらっしゃいますが、ロキソニンやイブプロフェンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)は、腸の血流を低下させ、憩室からの出血や、腸に穴が開くリスクを高める可能性があるとされています。
漢方では、痛みを無理に抑え込むのではなく、腸の血流と潤いを整え「そもそも便がポケットに詰まらない環境」を育てていきます。
太陽堂の漢方アプローチ|「腸の潤い」と「過剰な熱」を整える
東洋医学(漢方)では、憩室ができる原因となる慢性的な便秘を「腸燥(ちょうそう:腸の乾燥)」や「気滞(きたい:ストレスによる滞り)」と捉え、炎症を起こしやすい体質を「湿熱(しつねつ)」と見立ててアプローチします。
※漢方薬で、飛び出た憩室(ポケット)そのものを物理的に無くすことはできませんが、腸内環境を整えることで「ポケットがあっても炎症が起きにくい状態」を穏やかにサポートします。
| お悩みのタイプ | 漢方的な見立て | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| お腹が張る、コロコロ便が出る 下剤を飲んでもスッキリしない | 腸の乾燥と潤い不足(腸燥・陰虚) 加齢や水分不足により、腸の壁をなめらかに保つための「潤い(体液)」が枯渇し、便が乾燥して憩室に詰まりやすい状態。 | 【腸を潤し、便の滑りを良くする漢方】 体内に質の良い水分や油分(潤い)を補給し、腸の粘膜をみずみずしく保つことで、硬い便がポケットをスッと通り抜ける環境を作ります。 |
| 下腹部が熱を持ち、シクシク痛む 炎症を何度も繰り返す | 腸の熱と老廃物の停滞(湿熱) 憩室に便が滞り、局所に過剰な熱(炎症の火種)がこすぶって、いつでも燃え広がりやすい状態。 | 【熱を冷まし、老廃物を流す漢方】 腸にこもった過剰な熱を穏やかに冷まし、ドロドロとした老廃物(湿)の排出を促すことで、お腹の不快感や痛みの再発をマイルドに防ぎます。 |
| ストレスを感じると便秘になる ガスが溜まってお腹が苦しい | 気の滞りと腹圧の上昇(気滞) 緊張やストレスで自律神経が乱れ、腸の動きが停滞してガスが溜まり、腸内の圧力(腹圧)が高まっている状態。 | 【気を巡らせ、お腹の張りを取る漢方】 張り詰めた神経をリラックスさせ、滞ったガス(気)をスムーズに流すことで、大腸の壁にかかる過度な負担(圧力)を和らげます。 |
【薬剤師コラム②】ポケット(憩室)があっても大丈夫です
担当薬剤師:前原 信太郎(調剤薬局での勤務経験あり)
「大腸内視鏡検査で憩室がたくさんあると言われ、ショックを受けました」と落ち込まれる方がいらっしゃいますが、過度に恐れる必要はありません。
大腸憩室は、年齢とともに多くの方にできるものであり、ポケットがあること自体は病気ではないのです。問題なのは、「そのポケットにコロコロの硬い便が長期間居座ってしまうこと」です。
川の流れと同じで、水が勢いよく流れていればゴミは溜まりませんが、流れがよどむとゴミが引っかかって腐敗します。太陽堂の漢方サポートの目標は、腸の潤いと動きを取り戻し、「ポケットがあっても、スッと通り抜けて絶対に居座らせない、よどみのない腸」を育てることです。
お薬に頼らない自然なお通じのリズムを取り戻し、再発の不安を手放していきましょう。
大腸憩室炎の再発を防ぐ漢方サポートの症例
抗生物質を手放せず、いつ再発するかと不安な毎日を過ごされていた方が、漢方を取り入れることで穏やかな日常を取り戻された事例をご紹介します。
事例① 50代男性|年に何度も繰り返す「左下腹部の痛みと発熱」
数年前から大腸憩室炎を繰り返し、そのたびに病院で抗生物質をもらって絶食していました。「次は手術かもしれない」と医師に言われ、仕事にも支障が出るため体質改善を決意してご来局されました。
- お悩み: 繰り返す左下腹部の痛み、発熱、慢性的な便秘とガス張り。
- サポート内容: 腸の熱(炎症の火種)と気の滞り(ガス)と見立て、①腸にこもった熱を穏やかに冷ます漢方薬、②気を巡らせて腸の動きを助ける漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: お腹のパンパンに張る感じがなくなり、毎日自然なお通じが来るようになりました。
- 3ヶ月後: 疲れが溜まっても、下腹部がシクシク痛んだり熱っぽくなったりすることがなくなりました。
- 半年後: 一度も憩室炎を再発することなく、抗生物質を全く飲まずに過ごせています。「お腹の爆弾の不安がなくなりました」と大変喜ばれ、無事に服用終了(卒業)となりました。
事例② 60代女性|酸化マグネシウムが効かない「コロコロ便と憩室」
大腸カメラで憩室が複数見つかり、「便秘に気をつけて」と酸化マグネシウムを処方されましたが、便はウサギのフンのようにコロコロのままでした。右下腹部に違和感があり、炎症を起こさないか不安でご相談に来られました。
- お悩み: コロコロ便、下腹部の違和感、腸の乾燥。
- サポート内容: 加齢による腸の潤い不足(腸燥)と見立て、腸の粘膜にたっぷりと水分や油分を補い、便の滑りを良くする漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: コロコロしていた便が、少しずつまとまって出るようになってきました。
- 3ヶ月後: 酸化マグネシウムを飲まなくても、バナナ状の便がスッキリと出る日が増え、右下腹部の違和感も消えました。
- 5ヶ月後: スムーズなお通じが定着し、憩室炎を発症することなく健康的な腸内環境が整ったため、治療終了となりました。
大腸憩室症・漢方サポートについてのよくある質問(Q&A)
特にお問い合わせの多い内容を、担当薬剤師の前原がお答えいたします。
Q. 漢方薬を飲めば、大腸の憩室(ポケット)は消えて無くなりますか?
A. 漢方薬で、一度飛び出てしまった憩室(ポケット)そのものを物理的に無くすことはできません。漢方薬が力を発揮するのは、「腸の潤いや動きを良くして、ポケットに便が詰まらないようにすること」や、「炎症が起きにくい腸内環境(体質)に整え直すこと」です。
Q. 病院の便秘薬(酸化マグネシウムなど)や整腸剤と一緒に漢方薬を飲んでも大丈夫ですか?
A. はい、もちろん併用可能です。まずは病院のお薬でお通じのペースを保ちつつ、漢方薬で「お薬に頼らなくても腸が自ら潤い、スムーズに便を押し出せる体づくり」を並行して行うのが、再発を防ぐために最も理想的です。お薬手帳をお持ちいただければ、詳しく飲み合わせを確認いたします。
Q. 漢方薬を飲み始めて、どのくらいで再発の不安が減りますか?
A. 腸の乾燥具合や便秘の期間によりますが、早い方であれば数週間〜1ヶ月程度で「便の形がバナナ状になってきた」「お腹の張りがマシになった」といった変化を感じられる方が多いです。腸内環境がしっかりと入れ替わり、炎症の火種が消えていくには、数ヶ月単位でじっくりと取り組むことをお勧めしています。
その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。

関連するお悩み(胃腸・消化器系の不調)
大腸憩室症は、他の腸疾患と併発したり、便秘などの不調が深く関わったりします。ご自身の症状に近いページもぜひご参照ください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




