
「お腹に水(腹水)が溜まって苦しく、食事がおいしく食べられない…」
「食道静脈瘤ができていると言われ、いつ破裂するかと毎日が怖い…」
「ぶつけた覚えがないのにあざができ、なかなか治らなくなってきた…」
「病院で『これ以上は治療が難しい』と言われてしまい、先の見えない不安を抱えている…」
肝硬変は、長年にわたる肝臓の炎症の積み重ねにより、肝臓の細胞が壊れて硬くなり、本来の働きができなくなってしまう病気です。
現代医学では一度硬く縮んでしまった肝臓を元の状態に戻すことは難しく、「もう対処が難しい」と言われてご相談に来られる方が少なくありません。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、消化器内科・肝臓内科での治療と併用しながら、肝臓の炎症と線維化(硬くなること)の進行を内側から和らげ、腹水や食道静脈瘤といった合併症の不安を軽くする体質づくりをお手伝いいたします。
【この記事の結論:「肝硬変」に対する漢方の考え方】
- 不調の正体(原因):西洋医学では「B型・C型肝炎ウイルス、アルコール、脂肪肝(NASH)などによる長期的な炎症で、肝細胞が壊死・再生を繰り返し、線維化して硬くなること」とされます。漢方では、肝臓にこもった慢性的な熱(湿熱)と、血や水の巡りの深刻な滞り(瘀血・水毒)が重なった状態と考えます。
- 漢方の考え方:硬くなった肝臓を元に戻すことはお約束できません。漢方は、残された肝臓の細胞を守るために炎症を鎮め、硬さを和らげ、血流や水の巡りを整えることで、腹水や静脈瘤が悪化しにくい体の土台を養います。
- 対象となる主なお悩み:腹水によるお腹の張り・苦しさ、食道静脈瘤の進行への不安、血小板の低下・あざのできやすさ、強いだるさ・倦怠感。
肝硬変とは?西洋医学の原因と病院での治療
肝硬変は、慢性肝炎やアルコール、脂肪肝などが原因で、肝臓が硬く小さくなってしまう病気です。日本には約20万人の患者様がいると言われ、40代〜60代の方に多く見られます。
肝臓は再生能力の高い臓器ですが、数十年単位で炎症(細胞の破壊と修復)が続くと、修復の際に「線維(コラーゲン)」が過剰に蓄積し、肝臓全体が硬く変化してしまいます。これを「線維化」と呼びます。
主な症状の進行
- 初期(代償性肝硬変): 残った正常な肝細胞が頑張って働いているため、自覚症状はほとんどありません。
- 進行すると(非代償性肝硬変へ): 肝臓の働きが限界に達すると、強い「倦怠感(だるさ)」や「消化器症状(吐き気・悪心・お腹の張り・食欲不振)」が現れます。
- 合併症の出現: 末期に近づくと、「腹水」や「食道静脈瘤」「黄疸」「肝性脳症」といった重篤な症状に進んでいきます。
- 食道静脈瘤: 肝臓が硬くなると血液が通りにくくなり、手前にある血管(門脈)の圧力が上がります。行き場を失った血液が食道の血管に流れ込み、コブのように拡張した状態です。破裂すると大吐血を起こし、命に関わる危険があります。
※突然の吐血や黒い便(タール便)、意識がぼんやりする、異常な手羽ばたきのような震え(羽ばたき振戦)が出た場合は、直ちに救急医療機関を受診してください。
※腹水の詳しい説明は、こちらのページもご覧ください。
血液検査の重要性「血小板の低下」
肝硬変の進行度を知るうえで、AST・ALTなどの肝機能数値だけでなく「血小板」の数値が重要です。
正常値(15万〜35万)の血小板が、10万以下に落ちてしまうことがあります。これは、血流が悪くなり脾臓(ひぞう)が腫れることで、血液中の血小板が過剰に壊されてしまうためです。血小板が減ると血が止まりにくくなり、あざができやすい、鼻血が出るといった症状につながります。
病院での治療とお薬
肝臓内科では、血液検査やエコー・CTで状態を確認し、原因(ウイルスやアルコールなど)に対する治療を行います。
腹水には利尿剤、食道静脈瘤には破裂を防ぐための内視鏡的治療(EVLやEIS)が行われます。
病院の治療は対症療法や合併症の管理が中心となります。病院の治療で症状をコントロールしながら、漢方で肝臓の炎症や血流といった体質そのものを整えていく併用をおすすめしています。
※この内容以外にも「太陽堂が考える肝臓疾患」についてお話しを書いています。どうぞ参考にされて下さい。
漢方での考え方|「肝臓の炎症」「線維化」「合併症」の3つを整える
漢方では、肝硬変を「肝臓に長期にわたってこもった熱(炎症)」と、「血や水の巡りの激しい滞り」が原因と考えます。
太陽堂では、原因がB型・C型肝炎ウイルスであっても、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)やアルコール性であっても、以下の3つの状態を基本として漢方薬を組み合わせます。
| 漢方の見立て | 主な自覚症状と体質 | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 肝臓の慢性的な炎症 「湿熱(しつねつ)」 | AST・ALT・γ-GTPの数値が高い。だるさが抜けない、食欲がない、吐き気がある。 | 【肝臓の炎症を和らげる漢方薬】 肝臓にこもった過剰な熱と炎症を穏やかに鎮め、残された肝細胞がこれ以上壊れないように守ります。 |
| 肝臓の線維化と血流の滞り 「瘀血(おけつ)」 | 肝臓が硬いと言われた、血小板の数値が落ちている、あざができやすい、顔色が暗い。 | 【線維化に働きかけ、血の巡りを整える漢方薬】 組織の硬化を和らげ、肝臓内の滞った血流をスムーズに促すことを目指します。 |
| 合併症への対策 (腹水や食道静脈瘤) | 腹水でお腹がパンパンに張って苦しい。食道静脈瘤があると言われた。 | 【血管を強くする漢方薬】や【水の巡りを整える漢方薬】 食道静脈瘤には血管の壁を守る働きを、腹水には体内に溜まった余分な水をさばく働きを追加して併用します。 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質に合わせてお作りします。病院でのお薬の内容や、最新の血液検査の結果をうかがったうえで、合う組み合わせをご提案いたします。
【薬剤師コラム①】「もう治らない」と言われても、あきらめないでください
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
「病院で『肝硬変は治らない。あとは利尿剤で腹水を散らすくらいしかない』と言われ、目の前が真っ暗になりました」
太陽堂にご相談に来られる方の多くが、強い不安を口にされます。
確かに、カチカチになった肝臓を、漢方薬で元のプルプルの状態に「治す(完治させる)」ことはできません。
しかし、肝臓の中には「まだ働ける正常な細胞」が残っています。漢方の大切な目的は、その残された細胞を炎症から守り、血流を良くして負担を減らすことで、肝臓の「余力」を最大限に引き出すことです。
残った細胞がしっかり働き始めれば、結果としてだるさが取れ、腹水が溜まりにくくなり、検査数値(血小板や肝機能)が安定していく方を私たちは経験しています。
「もう対処法がない」と諦める前に、体の内側から整える漢方の選択肢をぜひご検討ください。
【改善実例】太陽堂での体質改善エピソード
ここでは、肝硬変による強いだるさや腹水、食道静脈瘤の不安に悩まれていた方の記録をご紹介します。
60代・女性|B型肝炎からの肝硬変、腹水と血小板低下からの変化
- ご相談時の状態: 母子感染によるB型肝炎から肝硬変になり、肝臓の数値・血小板の数値が落ちているとのことでご相談に来られました。血小板が4.7万、AST36、ALT23。疲れやすさが気になり、お腹には多くはないものの腹水が溜まり始めているとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ: 肝臓の炎症を改善する漢方薬、線維化を改善する漢方薬、抗ウイルス作用のある漢方薬の3種類を組み合わせてお出ししました。
- 経過:
- 服用開始から2ヶ月: ASTやALT、γ-GTPが一時的に上がったものの、HBe抗原が(−)、HBe抗体が(+)に。「抗体ができてきている」と病院の先生に言われたとのことでした。
- 服用開始から4ヶ月: 疲れやすさは取れて順調。上がっていた肝機能の数値も下がり、基準値内に収まるようになってきました。血小板の値も4.8万と若干の改善が見られました。
- 服用開始から1年: 血小板が6.3万まで改善。肝臓の数値も安定しているとのことでした。
- 服用開始から2年4ヶ月: 血小板・肝臓の数値も変わらず、調子は安定しているとのこと。体調も悪くないので量を落とし、経過を観察しながら服用を続けていただいています。
60代・男性|脂肪肝(NASH)からの肝硬変、食道静脈瘤とγ-GTP上昇からの変化
- ご相談時の状態: 10年ほど前に非アルコール性脂肪肝炎(NASH)と診断され、ここ数年で肝硬変まで進んでご相談に来られました。血小板が10万、AST・ALTは基準値ですがγ-GTPが100を超えている状態。検査では腹水はないものの、食道静脈瘤ができていると診断されたとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ: 肝臓の炎症を改善する漢方薬、線維化を改善する漢方薬、血管を強くする漢方薬の3種類を組み合わせてお出ししました。
- 経過:
- 服用開始から3ヶ月: 血小板・γ-GTPに少し改善が見られているとのこと。調子も安定しているとのことでした。
- 服用開始から1年: 引き続き血小板・γ-GTPが改善。食道静脈瘤も小さくはならないものの、大きくならずに維持できているとのことでした。
- 服用開始から2年: 数値が安定していたので漢方薬を減量。減らしても食道静脈瘤は悪くなっていないとのことでした。
※効果には個人差があります。早い方で1〜3ヶ月程度で、だるさの軽減や食欲回復など体調の変化を感じ始めることが多いです。数値の変化は、病院の検査で確認していきます。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 肝臓・胆のう疾患) どうぞ参考にされて下さい。
【薬剤師コラム②】あざができやすい時は、無理をしないでください
担当薬剤師:石川(調剤薬局での勤務経験あり)
肝硬変が進むと、血小板が減ったり、肝臓で血を固める成分(凝固因子)が作れなくなるため、少しぶつけただけでも大きな青あざができ、なかなか消えなくなります。
また、歯磨きで歯茎から血が出やすくなったり、鼻血が止まらなくなったりすることもあります。
「あざができやすい」と感じる時期は、体の中の血管ももろくなっているサインです。
この時期は、便秘でトイレで強くいきんだり、重い物を持ち上げたりするだけで、食道静脈瘤が破裂するリスクが高まります。
太陽堂では、血流を整えるだけでなく、血管の壁そのものを丈夫にする漢方薬を組み合わせて対応します。ご自宅でも「決して無理をしない、いきまない」ことを心がけ、便通を整える工夫をしてください。
自宅でできるセルフケア・食養生
漢方薬の服用と併せて、肝臓への負担をできるだけ減らす生活を心がけましょう。
- 禁酒: 原因が何であれ、アルコールは弱った肝臓に大きな負担をかけます。お酒は飲まないでください。
- 塩分を控える: 腹水やむくみを防ぐため、塩分は1日5〜6g未満に制限してください。汁物や漬物、加工食品は控えましょう。
- 便通を整える(便秘を避ける): 便秘は腸内にアンモニアなどの毒素を発生させ、肝性脳症(意識障害)の原因になります。食物繊維をとり、毎日の排便を心がけてください。
- たんぱく質の摂取は主治医の指示で: 肝硬変の進行度によって、必要なたんぱく質の量が変わります。自己判断せず、必ず主治医や栄養士の指示に従ってください。
- 十分な休息をとる: 横になって休むことで肝臓への血流量が増え、肝臓の回復を助けます。食後30分〜1時間は静かに横になりましょう。
よくあるご質問(FAQ)
病院で「もう対処法がない」と言われましたが、漢方薬で良くなるのでしょうか?
「元の健康な肝臓に戻ります」とお約束することはできません。病院でも完治は難しいと考えられており、これ以上悪化させない(進行を遅らせる)治療方針をとります。
漢方薬では、残された肝臓の細胞を守り、炎症や硬さを和らげることで、腹水やだるさといったつらい症状を軽くし、生活の質を保つことを目標にご提案をしていきます。改善が見られ、安定して過ごされている方もいらっしゃいます。
腹水が出て利尿剤を飲んでいますが、漢方薬は併用できますか?
はい、病院のお薬と併用していただけます。
病院の利尿剤で水を出しながら、漢方で「水が溜まりにくい体の土台」を整えていくという役割分担です。腹水が減ってきて、主治医の判断で利尿剤の量が減った方もいらっしゃいます。お薬の調整は必ず主治医の先生にご相談ください。
病気が発症してから長いのですが、今からでも間に合いますか?
かかっている期間が長いと、肝臓の線維化が進んでいるため、変化を感じるまでに時間がかかる可能性はあります。
ただ「期間が長いからもう意味がない」ということはありません。残された肝臓の余力を一日でも長く守るために、早めにケアを始めることが大切です。
費用はどのくらいかかりますか? 遠方でも相談できますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。お作りする前に必ず金額をお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。
ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っております。
どのような症状がある場合は、すぐに病院を受診すべきですか?
突然の吐血やコーヒーのカスのような嘔吐、真っ黒な便(タール便)が出た場合は、食道や胃の静脈瘤が破裂した危険性があります。また、急に強い眠気が出る、意味の通らないことを言う、手が羽ばたくように震える場合は、肝性脳症の疑いがあります。いずれも直ちに救急医療機関を受診してください。
まとめ|「悪くなるのを待つ」のではなく、残りの肝臓を守り抜く
「腹水で食事がとれない」「いつ吐血するかわからない」
肝硬変の進行に伴う症状や不安は、ご本人だけでなくご家族にとっても辛いものです。
病院の治療で症状をコントロールしながら、漢方薬で肝臓の炎症を鎮め、硬さを和らげ、血管や水の巡りを整えていく。
この両面からのアプローチで、残された肝臓の力を最大限に守り、少しでも穏やかな毎日を取り戻しましょう。
「もう治療法がない」と一人で諦めず、新宿の漢方薬局「太陽堂」へどうぞお気軽にご相談ください。

関係性の深い病気(ご相談も多数いただいております)
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




