
太陽堂には、肝臓・胆のうのご相談で多くの方にお越しいただいています。
このページでは、太陽堂が肝臓の病気をどう考え、何を見ながら漢方薬を組み立てているかをお話しします。
「健診のたびに肝臓の数値が上がっている」「お酒をやめても数値が下がらない」「肝硬変と言われ、この先が不安」——肝臓のご相談に共通する考え方があります。
【このページの結論:太陽堂が考える肝臓疾患】
- 何を見るか: 病院の検査数値(AST・ALT、γ-GTP、血小板、ビリルビン)を一緒に見ながら、漢方薬の選定と進み具合を確認します。
- 漢方の考え方: 「肝臓の炎症を取る漢方薬」を中心に、肝臓の硬さ・血管・水の巡りなど状態に合わせて組み立てます。病院の治療との併用が基本です。
- 大事にしていること: 肝硬変や腹水まで進む前に、炎症の段階で整えていくこと。
- 病名ごとの詳しいお話: 脂肪肝・肝炎・肝硬変・胆石などは、それぞれの専門ページにまとめています(このページの下にご案内があります)。
太陽堂が肝臓病で重視したいのは検査数値
太陽堂では病院の検査数値を見ながら、漢方薬の選定や進行度合いを確認していきます。
見ていく数値としては、
- AST、ALT
- γ-GTP
- 血小板(PLT)
- T-BILやD-BIL(ビリルビン)
などの数値が重要になってきます。
まず一番初めに見ていくのは「AST、ALT」「γ-GTP」の値で、肝臓に炎症が起こると高くなります。
「γ-GTP」は、
- アルコール
- 薬剤性
- 脂肪肝
の時に高くなる傾向にあるので、「γ-GTP」が高い場合は、何が原因かを考える必要が出てきます。
また「T-BIL、D-BIL」は肝臓の働きや、胆のう・胆管の状態を示すので、胆石や胆のう炎の時に参考にしやすい数値です。
基本的に、肝臓は一度悪くなると元に戻りにくいと言われています。ただ、太陽堂のご相談では、病院の治療と併用しながら数値が落ち着いて経過している方もいらっしゃいます(個人差があります)。
なぜ「血小板(PLT)」の数値を見ていくのか
肝臓が悪くなると肝硬変(肝臓が硬くなる)に進んでいき、肝臓が上手く働かなくなります。その時の進み具合を見るのに重要な数値が「血小板(PLT)」です。
肝臓が硬くなると肝臓への血流量が減り、行き場を失った血液は「食道」「脾臓」「肛門」に流れて、
- 食道静脈瘤(食道)
- 脾腫(脾臓)
- 痔(肛門)
などの原因になります。
脾臓は「血液を壊す臓器」で、脾腫(脾臓が大きくなる)が起こると血液が余計に壊されることで、「血小板(PLT)」が落ちていきます。
そのため、肝硬変がどのくらい進んでいるかの目安として「血小板(PLT)」を確認することが多いです。
そもそも肝臓の働きとは
大きく分けると、
- ①解毒作用
- ②胆汁の生成
- ③栄養素の貯え
の3つの働きです。
食べたものは胃や腸で吸収され、肝臓へ送られて色々な栄養素になります。また胆汁は肝細胞から絶えまなく分泌され、脂肪を消化するために必要な液体です。
肝臓が悪くなると
肝臓に炎症が起こることを「肝炎」と言います。
肝臓の炎症が6ヶ月以上続くと「慢性肝炎」になり、「肝硬変」や「肝臓がん」に進んでいくことがあります。この慢性的な炎症には、「脂肪肝」や「NASH(非アルコール性脂肪肝炎)」が原因になっていくこともあります。
「肝硬変」や「肝臓がん」により、「食道静脈瘤」や「腹水」などの重い症状につながることがあります。
「食道静脈瘤」や「腹水」に対する漢方薬もありますが、悪くなる前に予防していくことも大事です。
太陽堂で使う漢方薬の種類
肝臓に炎症が起こり肝炎につながるため、「肝臓の炎症を取る漢方薬」を中心にお出しすることが多いです。そのほか、状態に合わせて次のように重ねていきます。
| 状態 | 重ねる漢方の働き |
| 肝硬変になり、肝臓が硬くなっている | 【肝臓の硬さを取る漢方薬】 |
| 食道静脈瘤ができている | 【血管を強くする漢方薬】 |
| 腹水が出ている | 【水の巡りを良くする漢方薬】 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質と、病院での治療内容に合わせてお作りします。
肝臓病で気を付けていただきたいこと
「食事」と「生活習慣」になります。当たり前のように思うかもしれませんが、この2点はとても大事になってきます。
特に気を付けていただきたいものが「脂もの」「白砂糖」「乳製品」です。
せっかく肝臓の数値が落ち着いてきても、食事や生活習慣で肝臓に負担をかけると、また数値が上がってしまいます。
食事は「和食中心」を心がけて、無理のない範囲で体を動かしましょう。お酒の量は、主治医の先生の指示に合わせてください。
※皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)、吐血や黒い便、急にお腹が張ってきた、意識がぼんやりするといった時は、すぐに医療機関を受診してください。
病名ごとの詳しいお話は、こちらのページへ
このページは「肝臓・胆のうの病気全体の考え方」のご案内です。病院で言われたこと・今の状態に近いものから、詳しいページへお進みください。病名ごとの原因・病院での治療・漢方の組み立て・症例をまとめています。
肝臓の数値・炎症が気になる
| こんな方は | 詳しいページ |
| 健診で脂肪肝と言われた/肝臓の数値が年々悪くなっている | 脂肪肝 |
| お酒を飲まないのに、脂肪肝から肝炎に進んでいると言われた | 非アルコール性脂肪肝炎(NASH) |
| アルコール性・ウイルス性・慢性の肝炎と言われた | 肝炎(アルコール性・ウイルス性・慢性肝炎) |
| 原因が分からないまま、AST・ALTが下がらない | 原因不明の肝機能異常 |
| 自己免疫性肝炎と言われた/ステロイドが不安 | 自己免疫性肝炎(AIH) |
肝硬変・腹水
| こんな方は | 詳しいページ |
| 肝硬変と言われた/食道静脈瘤が心配 | 肝硬変 |
| お腹が張って苦しい/利尿剤を使っている | 腹水(肝臓・胆のうの病気) |
胆のう・胆管のお悩み
| こんな方は | 詳しいページ |
| 食後のもたれ・背中の張り/胆石や胆泥があると言われた | 胆石・胆砂・胆泥・胆のう炎 |
| 胆のうポリープ・肝血管腫・肝のう胞で「経過観察」と言われた | 胆のうポリープ・肝血管腫・肝のう胞 |
| 原発性胆汁性胆管炎(PBC)と言われた | 原発性胆汁性胆管炎(PBC) |
| 原発性硬化性胆管炎(PSC)と言われた | 原発性硬化性胆管炎 |
| 発熱や右脇腹の痛みをくり返す/肝臓の中に石がある | 肝内結石症 |
| 胆のうを取ったあと、下痢や右脇腹の痛みが続く | 胆のう摘出後症候群 |
| 検査では異常なしと言われるが、右脇腹が痛む | 胆道ジスキネジア |
太陽堂の肝臓・胆のうのご相談から(症例)
実際にご相談をお受けした方の記録です。病院の治療と検査は続けたうえでの経過です。
※効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 肝臓・胆のう疾患) どうぞ参考にされて下さい。
肝臓の病気と漢方についてのよくあるご質問(FAQ)
病院のお薬と漢方薬は併用できますか?
はい、併用していただけます。お薬手帳と検査結果をお持ちいただければ、飲み合わせは薬剤師が確認します。病院のお薬の減量や中止は、自己判断せず主治医の先生にご相談ください。
健診で数値が高いと言われただけで、症状はありません。相談する意味はありますか?
はい。肝臓は症状が出にくい臓器で、数値だけが少しずつ動くことがあります。炎症の段階で整えていくことを大事にしていますので、健診の結果をお持ちください。
お酒をやめても数値が下がりません。なぜですか?
γ-GTPは、アルコールのほかに、お薬や脂肪肝でも高くなる傾向があります。食事の内容や体重の変化、飲んでいるお薬を伺いながら、何が原因かを一緒に考えていきます。
肝硬変と言われています。それでも相談できますか?
はい、ご相談いただけます。肝臓の炎症を取る漢方薬に、肝臓の硬さや水の巡りに対する働きを重ねて組み立てます。ただし「元に戻る」とお約束はできません。病院の定期検査は必ず続けてください。
漢方はどのくらいで変化を感じますか?
だるさや食欲などの体調の変化は、早い方で1〜3ヶ月程度で感じられることがあります。検査数値は、病院の定期検査で確認しながら、半年〜1年の単位で見ていきます。効果の感じ方には個人差があります。
費用はどのくらいかかりますか? 遠方でも相談できますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。お作りする前に必ず金額をお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。
ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っております。
まとめ|検査数値を一緒に見ながら、炎症の段階で整える
肝臓の病気は、症状が出にくく、数値が少しずつ動いていく病気です。太陽堂が受け持つのは、病院の治療と併用しながら、肝臓の炎症・硬さ・水の巡りに合わせて体質の側を整えることです。
「自分の場合はどうなんだろう」と思われた方は、どうぞ一人で抱え込まずに太陽堂へご相談ください。検査数値やお薬の内容、体質を丁寧にお伺いし、あなたに合わせた漢方ケアをご提案いたします。
ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っておりますので、まずはお気軽にお声がけください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
太陽堂がはじめての方へ
ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。














