
太陽堂には、心臓・血管のご相談で多くの方にお越しいただいています。
このページでは、太陽堂が心臓の病気をどう考え、何を見極めながら漢方薬を組み立てているかをお話しします。
「動悸や息切れが気になる」「経過観察と言われたが、その間にできることはないか」「手術のあとの再発が不安」——置かれている状況はさまざまですが、心臓のご相談に共通する考え方があります。
【このページの結論:太陽堂が考える心臓疾患】
- いちばん大事にしていること: 病名だけで判断せず、「何が原因で症状が起きているか」を考えます。
- 見極めること: 心臓そのものに負担がかかっているのか、心臓に血液を送る血管や、ストレス(自律神経)など心臓の外に原因があるのか。
- 漢方の考え方: 心臓の負担を減らす漢方薬を中心に、血流・動悸・息苦しさなど原因と症状に合わせて組み立てます。病院の治療との併用が基本です。
- 病名ごとの詳しいお話: 心臓弁膜症・不整脈・狭心症・大動脈瘤などは、それぞれの専門ページにまとめています(このページの下にご案内があります)。
太陽堂が心臓病で重視したいのは「何が原因で症状が起きているか」
心臓の病気と言っても、
- 心臓弁膜症
- 虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)
- 胸部大動脈瘤
- 心臓神経症
など色々な病気があり、原因もさまざまです。
病院で病名がついていても、お話を詳しく伺っていくと、病名だけでは説明しきれない症状をお持ちの方もいらっしゃいます(例えば「心臓弁膜症」と言われているが、つらいのは胸の痛みで、動悸は感じたことがない、など)。
病名で判断するのではなく、心臓で何が起きているのかをしっかり考えていくことが大事になってきます。
心臓自体に問題があるのか、心臓以外に問題があるのかを見極める
例えば、心臓病の中でも有名な「狭心症」は、心臓そのものではなく、心臓の外側に原因がある病気です。
「冠動脈」(心臓に血液を送るための動脈)からの血液が、心臓にしっかり届かないことで「狭心症」や「心筋梗塞」が起こります。
この場合は、心臓そのものよりも、血管や血流を整えることが大切になります。
一方、心臓の中の弁に異常があって症状が出る心臓弁膜症は、心臓の中に原因がある病気です。
この場合は、「心臓の負担を減らす」「心臓内の血流を良くする」ことを考えていきます。
このように、心臓病と言われても心臓だけにアプローチをすれば良いわけではなく、原因を見極めて対処をしていくことが大事になってきます。
太陽堂で使う漢方薬の種類
上でお話ししたように、何が原因で起こっているのかが大事になってきます。
心臓自体に負担がかかっている場合は、「心臓の負担を減らす漢方薬」を中心に、「血流を良くする漢方薬」をお出しすることが多いです。そのほか、原因や症状に合わせて次のように重ねていきます。
| 状態・症状 | 重ねる漢方の働き |
| 心臓に血液を送る「冠動脈」に問題がある | 【血流を良くする漢方薬】 |
| 動脈瘤がある | 【血管の炎症を鎮め、血液の漏れを防ぐ漢方薬】 |
| 動悸が続く | 【動悸を鎮める漢方薬】 |
| 息苦しさが強い | 【息苦しさを和らげる漢方薬】 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質と、病院での治療内容に合わせてお作りします。
心臓の構造と働きについて
心臓の構造
休むことなく働き続けてくれている心臓は、血液を「全身に送り出すポンプの働き」をしています。
心臓は右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋に分かれ、上部が「心房」、下部が「心室」です。
「心房」から「心室」、「心室」から「動脈」の間には、逆流を防止する「弁」があります。
また右側(右心房、右心室)と左側(左心房、左心室)では酸素濃度が違うため、血液が混ざらないように壁があり、それが「中隔」です。
身体全体には心臓が血液を送ってくれますが、心臓自身には、心臓の表面をとりまく3本の「冠動脈」が酸素と栄養素を心筋へ運んでくれています。
心臓の働き
身体全体に血液を循環しているのが「体循環」、肺に血液を循環しているのが「肺循環」です。
全身の各器官や細胞のすみずみに新鮮な「酸素」や「栄養素」を運び、不要となった「炭酸ガス」や「老廃物」を受け取って心臓に戻すのが「体循環」です(心臓〔左心房→左心室〕→大動脈→全身の器官・組織→大静脈→心臓〔右心房〕の順に流れます)。
「心臓」から「肺」に血液を送り、全身から戻ってきた「炭酸ガス」を「酸素」に交換するのが「肺循環」です(心臓〔右心房→右心室〕→肺動脈→肺→肺静脈→心臓〔左心房〕の順に流れます)。
心臓の右側にも左側と同じように「弁」があり、「右心房」と「右心室」の間には「三尖弁(さんせんべん)」、「右心室」と「肺動脈」の間には「肺動脈弁」があって、血液の逆流を防いでいます。
また心臓の筋肉は「電気の刺激」により動き、収縮や拡張を行っています。
ストレスにより心臓にも影響が出ます
緊張したときに動悸がする、という経験をしたことはありませんか。
緊張すると「交感神経」(活動している時の神経)が高ぶり、「心拍数の増加」や「心収縮力の増強」が起こることで、「動悸」や「息切れ」などの症状が出ることがあります。
検査で心臓に異常がないのに症状が出る場合は、「心臓神経症」の可能性があります。まずは病院の検査で、心臓に異常がないかを確認してください。
心臓に負担のない生活を心がけましょう
ストレスがかからないように気を付けるのはもちろんのこと、規則正しい生活をすることも大事になってきます。
- 運動不足
- 甘いものや脂物の多い食事
- 睡眠不足
- 喫煙
- 飲酒
などは、できるだけ気を付けましょう。
激しい運動をしすぎるのも心臓の負担になりますが、運動不足も「動脈硬化」などにつながるので注意です。運動の強さは、主治医の先生の指示に合わせてください。
毎日一生懸命働いてくれている心臓ですが、不規則な生活が「心臓」への負担になってしまいます。気を付けられることから始めていきましょう。
※突然の激しい胸の痛み、強い息苦しさ、冷や汗、意識が遠のくといった症状がある時は、ためらわず救急車を呼んでください。
病名ごとの詳しいお話は、こちらのページへ
このページは「心臓の病気全体の考え方」のご案内です。病院で言われたこと・今の症状に近いものから、詳しいページへお進みください。病名ごとの原因・病院での治療・漢方の組み立て・症例をまとめています。
動悸・脈の乱れ
| こんな方は | 詳しいページ |
| 脈が飛ぶ・ふらつく/「様子見」と言われた | 不整脈 |
| 「脈が飛ぶ」「ドクンとする」不快感が気になる | 期外収縮 |
| いつ起きるか分からない動悸・息切れ/健診で見つかった | 心房細動 |
| 検査では異常がないのに、動悸や胸の痛みがある | 心臓神経症 |
心臓の弁・筋肉・血管
| こんな方は | 詳しいページ |
| 動悸・息切れ・胸の痛みがある/「悪くなったら手術」と言われて経過観察中 | 心臓弁膜症 |
| 胸の痛み・歩くと胸が苦しい/再発が不安 | 虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症) |
| 息切れ・むくみ・抜けない疲労感がある | 慢性心不全(初期〜中期) |
| 心臓の壁に穴があると言われた | 心房中隔欠損症(ASD)・心室中隔欠損症(VSD) |
大動脈・血圧
| こんな方は | 詳しいページ |
| 胸の大動脈が膨らんでいる/大動脈解離のあとの再発が怖い | 胸部大動脈瘤・大動脈解離 |
| お腹の大動脈が膨らんでいる/これ以上大きくしたくない | 腹部大動脈瘤・大動脈解離 |
| 血圧のお薬が一生続くのが不安/合併症を防ぎたい | 高血圧 |
太陽堂の心臓・血管のご相談から(症例)
実際にご相談をお受けした方の記録です。病院の治療と検査は続けたうえでの経過です。
※効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 心臓・血管の病気) どうぞ参考にされて下さい。
心臓の病気と漢方についてのよくあるご質問(FAQ)
病院のお薬と漢方薬は併用できますか?
はい、併用していただけます。血液をサラサラにするお薬を飲んでいる方は、飲み合わせの確認が必要ですので、お薬手帳を必ずお持ちください。お薬の減量や中止は、自己判断せず主治医の先生にご相談ください。
検査で「異常なし」と言われましたが、動悸や息苦しさが続きます。相談できますか?
はい、ご相談いただけます。ストレスや疲れ、自律神経の乱れ、水はけの悪さなどが重なって症状が出ていることがあります。どんな時に症状が強くなるかを詳しく伺い、原因に合わせて整えていきます。
「経過観察」「悪くなったら手術」と言われています。その間に相談する意味はありますか?
はい。経過観察の期間こそ、心臓や血管の負担を減らしておくための大切な時期だと考えています。手術を受けるかどうかは、必ず主治医の先生と決めてください。病院の定期検査は続けながら、並走します。
漢方はどのくらいで変化を感じますか?
動悸や息切れ、疲れやすさの変化は、早い方で1〜3ヶ月程度で感じられることがあります。検査の数値やこぶの大きさは、病院の検査で確認しながら、半年〜1年の単位で見ていきます。効果の感じ方には個人差があります。
どんな時に病院を受診すべきですか?
突然の激しい胸の痛み、強い息苦しさ、冷や汗、意識が遠のくといった症状は、漢方で様子を見る場面ではありません。ためらわず救急車を呼んでください。
費用はどのくらいかかりますか? 遠方でも相談できますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。お作りする前に必ず金額をお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。
ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っております。
まとめ|病名ではなく「何が起きているか」から組み立てる
心臓の病気は、同じ病名でも症状の出方や原因が一人ひとり違います。太陽堂が受け持つのは、病院の治療と併用しながら、心臓の負担・血流・自律神経といった体質の側を整えることです。
「自分の場合はどうなんだろう」と思われた方は、どうぞ一人で抱え込まずに太陽堂へご相談ください。症状の出方や検査の結果、お薬の内容、体質を丁寧にお伺いし、あなたに合わせた漢方ケアをご提案いたします。
ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っておりますので、まずはお気軽にお声がけください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
太陽堂がはじめての方へ
ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。















