
太陽堂には、神経痛・関節痛のご相談で多くの方にお越しいただいています。
このページでは、太陽堂が神経痛・関節痛をどう考え、痛みの種類ごとにどう漢方薬を組み立てているかをお話しします。
「痛み止めを飲んでも、しびれが残る」「ズキズキする痛みをくり返す」「冷えると痛みが強くなる」——同じ「痛み」でも、出方によって体の中で起きていることは違います。
【このページの結論:太陽堂が考える神経痛・関節痛】
- 中心の考え方: 神経痛や関節痛は患部の周辺が傷んでいることが多く、「痛みを鎮める漢方」を中心に組み立てます。
- 痛みの種類で重ねるもの: しびれ・重だるさには血流や水分の流れを、ズキズキ・熱感には炎症を、冷えで悪化する痛みには温めることを、ストレスで強まる痛みには自律神経を整えることを重ねます。
- 期間の目安: 早く変化を感じる方もいますが、長く続いた痛みは、まず3ヶ月を目安に様子を見ていきます。
- 病名ごとの詳しいお話: 三叉神経痛・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症などは、それぞれの専門ページにまとめています(このページの下にご案内があります)。
神経痛・関節痛の原因
神経は全身に張り巡らされており、様々な指令を伝えることで身体の機能を成立させています。
関節は骨と骨の間にあって様々な動きを可能にしている部分で、靭帯や軟骨、関節液などから構成されています。
神経痛はその神経に何らかの刺激が加わることによるもの、関節痛も関節組織に炎症、摩擦などの刺激が加わることによる痛みの総称です。
東洋医学からみる神経痛と関節痛
太陽堂では神経痛、関節痛、共に西洋医学の視点から原因を踏まえて考えていきますが、アプローチが少し変わってきます。
神経痛や関節痛は患部周辺が損傷していることが多く、痛みを鎮める漢方を中心に組んでいきます。
その他に、患部周辺の血流や水分の流れを整えていく漢方や、自律神経(痛みを過敏に察知する神経)の乱れを整えていく漢方を加えていくことで、痛みにアプローチしていきます。
痛みの種類別の考え方(しびれ・ズキズキ・冷えで悪化)
同じ病名でも、痛みの出方によって重ねる漢方が変わります。ご相談では「どんな痛みか」「どんな時に強くなるか」を詳しく伺います。
| 痛みの出方 | 体の中で起きていること(考え方) | 重ねる漢方の働き |
| ズキズキする・熱っぽい・腫れている | 患部に炎症が起きている | 【炎症を鎮める漢方薬】 |
| しびれる・重だるい・雨の日に悪化する | 患部周辺の血流や水分の流れが滞っている | 【血流や水分の流れを整える漢方薬】 |
| 冷えると痛む・温めると楽になる | 冷えで血の巡りが落ち、痛みが出やすくなっている | 【体を温めて巡らせる漢方薬】 |
| ストレスや疲れで強まる・長く続いている | 痛みを察知する神経が過敏になっている | 【自律神経の乱れを整える漢方薬】 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質と、病院での治療内容に合わせてお作りします。複数の出方が重なっている方がほとんどです。
神経痛・関節痛の漢方
お客様の相談の中でも多い“慢性的な痛み”(疼痛)に悩んでいる方は、「全国で4人に1人」と言われています。
これから高齢化社会が進むにつれ、その割合はもっと多くなることが予想されていますね。
あまり馴染みがないかもしれませんが、漢方は痛みにとても相性の良い薬です。
- 患部の炎症が原因の痛み
- 筋肉が原因の痛み
- 心因性の痛み
この中でも「心因性のもの」(ストレスや自律神経の乱れが関わる痛み)は、漢方が得意とする分野の一つです。炎症や筋肉については、次の項でお話しします。
漢方薬は緩やかに効く?
そう思われがちですが、必ずしもそうではありません。
例えば、こむら返り(筋肉のつり)に使う漢方薬には、飲んでから短い時間で変化を感じる方が多いものがあります。
他にも漢方薬には、頓服薬として使えるような処方も存在します。
筋肉や炎症についても、原因が単純なものであれば、早く変化を感じやすい傾向があります。
それでも変化を感じるまでに時間がかかってしまうのは、筋力と骨が加齢とともに弱っている、かなり長い間痛みを患っている、といったことが考えられます。
お身体の細胞が入れ替わるには3ヶ月かかると言われております。
漢方薬をお試しの際には、まず3ヶ月様子をみてみましょう。
痛みのお薬との付き合い方
病院では、ロキソニンなどの痛み止めや、リリカなどの神経の痛みのお薬が処方されます。痛みを抑えるために大切なお薬ですが、胃の不調や、眠気・ふらつきが気になるという方もいらっしゃいます。
漢方薬は病院のお薬と併用していただけます。お薬手帳をお持ちいただければ、飲み合わせは薬剤師が確認します。
気になる症状がある時も、自己判断でお薬をやめたり減らしたりせず、主治医の先生にご相談ください。
※急に手足に力が入らなくなった、尿や便が出にくい・漏れる、今までにない激しい痛みが出た、という時は、すぐに医療機関を受診してください。
病名ごとの詳しいお話は、こちらのページへ
このページは「神経痛・関節痛全体の考え方」のご案内です。今の痛みの出方に近いものから、詳しいページへお進みください。病名ごとの原因・病院での治療・漢方の組み立て・症例をまとめています。
神経痛のお悩み
| こんな方は | 詳しいページ |
| 顔に電気が走るような、刺すような痛みをくり返す | 三叉神経痛 |
| 帯状疱疹のあと、ピリピリ・刺すような痛みが長引いている | 帯状疱疹後神経痛(PHN) |
| お尻から足にかけて痛む・しびれる | 坐骨神経痛 |
| 呼吸や寝返りで、胸・脇腹が痛む | 肋間神経痛 |
| 飲み込む時に、のどの奥に激痛が走る | 舌咽神経痛 |
| 手のしびれ・痛みがあり、手術を迷っている | 手根管症候群 |
腰・背骨からくる痛みやしびれ
| こんな方は | 詳しいページ |
| 歩くと足がしびれて休み休みになる/手術はしたくない | 脊柱管狭窄症 |
| 検査で異常がないのに腰が痛い/座るとつらい | 腰痛症・慢性腰痛 |
| 腰から足にかけての痛みで「手術しかない」と言われた | 腰椎椎間板ヘルニア |
| お尻の奥が痛い/座っていられない | 梨状筋症候群 |
| 背骨の曲がりがあり、背中・腰の痛みやしびれがある | 脊椎側弯症・腰椎変性側弯症 |
| 靭帯の骨化と言われ、手足のしびれ・痛みがある | 後縦靭帯骨化症(OPLL) |
関節の痛み
| こんな方は | 詳しいページ |
| ひざが痛い/ヒアルロン酸注射や痛み止めをくり返している | 変形性膝関節症 |
| 立ち上がりで股関節が痛む/手術を迷っている | 変形性股関節症 |
| 夜に肩が痛む/腕が上がらない | 五十肩(四十肩) |
| 指の関節が痛む・変形してきた | ヘバーデン結節・ブシャール結節 |
原因がはっきりしない痛み
| こんな方は | 詳しいページ |
| 検査で原因が見つからない痛みが続いている | 慢性疼痛(神経障害性疼痛) |
| 全身のあちこちが強く痛む/痛み止めが効きにくい | 線維筋痛症 |
痛みの症例
50代・女性|三叉神経痛・右あごの下に走る痛みからの変化
- ご相談時の状態: 1年前に痛みを感じるようになり、病院を受診したところ「三叉神経痛」の診断。病院のお薬でコントロールしていたものの、痛みが治まらなくなってきたため、太陽堂にご来局されました。痛みの部位は「右あごの下」で、不定期に痛みが走るとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ: 炎症を鎮める漢方薬をお出ししました。
- 経過:
- 服用開始から3ヶ月: 時々痛みはあるが、回数は減っているとのことでした。
- 服用開始から8ヶ月: 痛みのない日が増えてきたとのことでした。
- 服用開始から1年2ヶ月: 痛みがなく過ごせる日も多くなってきたため、漢方薬の分量を減らして様子を見ることに。
- 服用開始から2年: 痛みなく過ごせているとのことで、服用終了となりました。
※効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 からだの痛み) どうぞ参考にされて下さい。
神経痛・関節痛と漢方についてのよくあるご質問(FAQ)
痛み止め(ロキソニン・リリカなど)と漢方薬は併用できますか?
はい、併用していただけます。お薬手帳をお持ちいただければ、飲み合わせは薬剤師が確認します。病院のお薬の減量や中止は、自己判断せず主治医の先生にご相談ください。
しびれ・ズキズキ・冷えで悪化する痛みで、漢方は変わりますか?
はい、変わります。痛みを鎮める漢方を中心に、しびれには血流や水分の流れを整える働き、ズキズキする痛みには炎症を鎮める働き、冷えで悪化する痛みには体を温めて巡らせる働きを重ねます。ご相談では、痛みの出方と強くなる場面を詳しく伺います。
漢方はどのくらいで変化を感じますか?
早く変化を感じる方もいらっしゃいますが、長く続いた痛みは時間がかかることがあります。まず3ヶ月を目安に様子を見ていきます。効果の感じ方には個人差があります。
何年も続いている痛みでも相談できますか?
はい、ご相談いただけます。長く続いた痛みは、痛みを察知する神経が過敏になっていることがあります。痛みを鎮める漢方に、自律神経の乱れを整える働きを重ねて組み立てていきます。
どんな時に病院を受診すべきですか?
急に手足に力が入らなくなった、尿や便が出にくい・漏れる、今までにない激しい痛みが出た、という時は、すぐに医療機関を受診してください。手術をすすめられている場合は、受けるかどうかを必ず主治医の先生と決めてください。
費用はどのくらいかかりますか? 遠方でも相談できますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。お作りする前に必ず金額をお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。
ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っております。
まとめ|痛みの「種類」を見分けて、鎮める漢方に重ねていく
神経痛・関節痛は、同じ病名でも痛みの出方が一人ひとり違います。太陽堂が受け持つのは、痛みを鎮める漢方を中心に、しびれ・ズキズキ・冷え・ストレスといった痛みの種類に合わせて体質の側を整えることです。
「自分の痛みはどれに当たるのだろう」と思われた方は、どうぞ一人で抱え込まずに太陽堂へご相談ください。痛みの出方やお薬の内容、体質を丁寧にお伺いし、あなたに合わせた漢方ケアをご提案いたします。
ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っておりますので、まずはお気軽にお声がけください。
参考文献:
腰痛・肩こり・関節痛によく効く漢方 著:鎌野俊彦
西洋医学が解明した「痛み」が治せる漢方 著:井齋偉矢
厚生労働省データベース https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/12/dl/s1210-5b.pdf
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
太陽堂がはじめての方へ
ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。














