痛みと漢方について~太陽堂が考える神経痛と関節痛~

神経痛・関節痛の原因)

神経は全身に張り巡らされており、様々な指令を伝えることで身体の機能を成立させています。
 
関節は骨と骨の間にあって様々な動きを可能にしている部分で、靭帯や軟骨、髄液などから構成されています。
 
神経痛はその神経に何らかの刺激が加わることによるもの、関節痛も関節組織に炎症、摩擦などの刺激が加わることによる痛みの総称です。

東洋医学からみる神経痛と関節痛)

太陽堂では神経痛、関節痛、共に西洋医学の視点から原因を踏まえて考えていきますが、アプローチが少し変わってきます。
 
神経痛や関節痛は患部周辺が損傷していることが多く、痛みを鎮める漢方を中心に組んでいきます。
 
その他に、患部周辺の血流や水分の流れを整えていく漢方や、自律神経(痛みを過敏に察知する神経)の乱れを改善していく漢方を加えていくことで、痛みにアプローチしていきます。

神経痛・関節痛の漢方)

お客様の相談の中でも多い”慢性的な痛み”(疼痛)に悩んでいる方は、「全国で4人に1人」と言われています。
 
これから高齢化社会が進むにつれ、その割合はもっと多くなることが予想されていますね。
 
あまり馴染みがないかもしれませんが、漢方は痛みにとても相性の良い薬です。
 
・患部の炎症が原因の痛み
・筋肉が原因の痛み
・心因性の痛み
 
この中でも痛みの原因が「心因性のもの」については、漢方薬ほど原因にアプローチできるものは無いとさえ言われています。
 
炎症や筋肉については、次項で解説していきます。

漢方薬は緩やかに効く?)

世間の常識かもしれませんが、そんなことはありません。
 
例えば、芍薬と甘草を同時に摂取すると、こむら返り(筋肉のつり)に5分で効果があらわれます
 
他にも漢方薬には、頓服薬として使えるような処方も存在します。
 
筋肉や炎症についても、原因が単純なものであれば大きな効果を発揮します。
 
このように、瞬間的に身体を良い状態に導くチカラを漢方薬は持っています。
 
それでも効果を感じるまでに時間がかかってしまうのは、今の筋力と骨が加齢とともに弱ってしまっている。
 
かなり長い間、痛みを患っているというようなことが考えられます。
 
お身体の細胞が入れ替わるには3ヶ月かかると言われております。
 
漢方薬をお試しの際には、まず3ヶ月様子をみてみましょう。

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痛みの薬の副作用)

一般的な薬ではロキソニンやリリカなどが処方されますが、一長一短あることは覚えておきましょう。
 
代表的な副作用は、胃痛や免疫力の低下
 
常用が長いと、血管系にも悪い影響が出る可能性があるとされているので、注意が必要です。

痛みの症例

昭和42年生 女性
  
1年前に痛みを感じるようになり、病院を受診した所「三叉神経痛」の診断。
 
病院のお薬でコントロールしていたが痛みが治まらなくなってきたたね、太陽堂にご来局。
 
痛みの部位は「右顎下」で、不定期に痛みが走るとのこと。
 
漢方は「炎症を鎮める漢方薬」を出させて頂きました。
 
漢方服用開始から3ヶ月、時々痛みはあるが回数は減っているとのこと。
 
漢方服用開始から8ヶ月、痛みのない日が増えてきたとのことでした。
 
漢方服用開始から1年2ヶ月、痛みがなく過ごせる日も多くなってきたため、漢方薬の分量を減らして様子を見ることに。
 
漢方服用開始から2年、痛みなく過ごせているとのことで漢方を終了となりました。
 
痛みがない状態まで改善されたのはなによりです。
 
このまま再発なく過ごせると良いですね。

この他にも痛みの症例を多数載せています。 どうぞ参考にされて下さい。
痛みの疾患 症例

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参考文献:
腰痛・肩こり・関節痛によく効く漢方 著:鎌野俊彦
西洋医学が解明した「痛み」が治せる漢方 著:井齋偉矢
 
厚生労働省データベース
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/12/dl/s1210-5b.pdf

※症状や効果効能は個人差があります。同等の効果を保証するものではないので、ご了承ください。