
太陽堂には、婦人科のご相談で多くの方にお越しいただいています。
このページでは、太陽堂が婦人科の病気をどう考え、どう漢方薬を組み立てているかをお話しします。
「生理痛がつらく、鎮痛剤が手放せない」「子宮筋腫や内膜症と言われ、手術やピル以外の方法を探している」「妊活を続けているが、体質から見直したい」——婦人科のご相談に共通する考え方があります。
【このページの結論:太陽堂が考える婦人科疾患】
- いちばん重視すること: 病名だけにとらわれず、「血流」からお身体を読み解きます。
- 2つの見方: 血流が滞っている「瘀血(おけつ)」か、血が不足している「血虚(けっきょ)」か。
- 漢方の考え方: 血流に対する漢方薬を中心に、自律神経(ストレス)や食生活の乱れに合わせて組み立てます。病院の治療との併用が基本です。
- 病名ごとの詳しいお話: 子宮筋腫・子宮内膜症・PCOS・更年期障害・不妊症などは、それぞれの専門ページにまとめています(このページの下にご案内があります)。
婦人科疾患とは?
子宮や膣、卵巣のほか、女性ホルモンが関わる、女性特有の症状や病気全般を指します。
特に生理がある時期は、毎月のようにホルモンバランスが変化しているので、自律神経に関わる不調も起こりやすくなります。
生理によって定期的に経血(出血)があるため、身体を支える血が不足しやすいことも、婦人科疾患に大きく関わります。
太陽堂が婦人科疾患で最も重視するのは「血流」
ここ半世紀の間に食や生活の環境が大きく変わり、それに合わせるように、多くの女性が婦人科特有の不調を抱えている印象があります。
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 卵巣嚢腫
- 子宮腺筋症
- PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
これらは痛みや生理の不調を引き起こし、日常の生活に影を落とすほか、不妊症の原因になることもあります。
さまざまな病名がありますが、太陽堂では病名だけにとらわれず、「血流」からお身体を読み解いていきます。
もう少し詳しく分けると、その方は「瘀血(おけつ)」なのか「血虚(けっきょ)」なのかで考えていきます。
婦人科疾患のほとんどは、血流に偏りがある
ここで言う「瘀血」とは、血流が滞っていて流れが悪かったり、その影響で身体が熱を持ってしまう状態を指します。
そして「血虚」とは、身体に血が不足しており、熱を生み出せずに冷えを伴うこともある状態を指します。
例えば「子宮筋腫」は「長く積み重なった血の固まり」と考え、血流の滞りによる「瘀血」としてとらえていきます。
「子宮内膜症」は「血液がスムーズに流れず、代謝の乱れからくる冷え」と考え、「血虚」としてとらえていきます(瘀血が原因となる場合もあります)。
このように婦人科疾患は血流の偏りが関係していることが多く、血液検査の数値以外にも、お話や舌の状態を見て判断していきます。
血流以外にも、身体の水の流れや自律神経の乱れ、活力の低下が原因になることもあるので、見極めが大切です。
婦人科疾患は自律神経や食生活と連動しやすい
婦人科疾患には、はっきりした原因の分からないものが多くありますが、太陽堂では自律神経(ストレス)や生活習慣・食生活の乱れが、悪化にもつながると考えています。
たとえば「子宮内膜症」や「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)」などは、ホルモンバランスの乱れが原因とも言われていますが、ストレスや欧米型の食事の環境で、さらに起こりやすくなると考えられます。
自律神経のバランスが崩れると、脳から卵巣へと伝わるホルモンの経路に乱れが生じるためです。
また、欧米型の食事は油や糖質を多く含み、油や糖質のとり過ぎは血流の悪化につながるためです。
それらを踏まえると、婦人科疾患と向き合うためには、ストレスの発散や食生活の見直しが大切です。
なぜ婦人科には漢方が良いのか
漢方医学の考え方に「気血水(きけつすい)」というものがあります。
人の身体を大きく、気(自律神経やホルモンバランス)・血(血液や血流)・水(リンパや汗、尿など)の3つに分けた時、このバランスが整っていることで、身体が自分で整う力を保てます。
婦人科は、気血水の乱れを正すことで整っていく症状が多くあります。そのため、婦人科と漢方の相性はとても良いのです。
太陽堂で使う婦人科疾患に対しての漢方薬
冒頭でお伝えしたとおり、太陽堂では血流に対する漢方薬を中心に考えていきます。
| 体の状態 | 重ねる漢方の働き |
| 瘀血(血流が滞っている):生理痛が強い、経血にかたまりがある、子宮筋腫がある | 【血流を整える漢方薬】 |
| 血虚(血が不足している):冷え、立ちくらみ、経血の量が少ない、疲れやすい | 【血を補い、巡らせていく漢方薬】 |
| 瘀血と血虚の両方が見られる | 【血を補いながら血流を整える漢方薬】 |
| 自律神経(ストレス)の乱れがある:生理前のイライラ・落ち込み、眠りが浅い | 【自律神経を整える漢方薬】 |
| 食生活の乱れがある:甘いもの・脂ものが多い | 【余分な脂などの排出を促す漢方薬】 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質と、病院での治療内容に合わせてお作りします。
まずは血流を整える意識から
婦人科疾患の多くは血流に由来する、というお話をしてきました。血流を整える、または悪くしないようにする対策として、
- ウォーキングなどの下半身を動かす運動
- 甘いものや脂物のとり過ぎを控える
- 入浴(湯船につかる)
- 禁煙
などを心がけてみてください。
血流を整えるための運動や入浴が、自然と冷えの対策につながって、カラダづくりを支えてくれます。
※急な激しい下腹部の痛み、大量の出血、妊娠中の出血や強い腹痛がある時は、すぐに医療機関を受診してください。不正出血が続く場合も、まず婦人科で検査を受けてください。
病名ごとの詳しいお話は、こちらのページへ
このページは「婦人科の病気全体の考え方」のご案内です。病院で言われたこと・今のお悩みに近いものから、詳しいページへお進みください。病名ごとの原因・病院での治療・漢方の組み立て・症例をまとめています。
生理のお悩み
| こんな方は | 詳しいページ |
| 生理痛がひどく、鎮痛剤やピルが手放せない | ひどい生理痛(月経困難症) |
| 周期がバラバラ/何ヶ月も生理が来ない | 生理不順・無月経 |
| 生理前にイライラ・むくみ・眠気が出る | PMS(月経前症候群) |
| 生理前の気分の落ち込みが強い | PMDD(月経前不快気分障害) |
| 出血がダラダラ続く/生理以外の時期に出血がある | 不正出血 |
| めまい・立ちくらみ・だるさ/鉄剤が合わない | 貧血 |
子宮・卵巣のお悩み
| こんな方は | 詳しいページ |
| 子宮筋腫があり、経血の量が多い/手術を迷っている | 子宮筋腫 |
| 子宮内膜症・チョコレート嚢胞と言われた/生理痛がつらい | 子宮内膜症 |
| 激しい生理痛と経血の多さ/子宮腺筋症と言われた | 子宮腺筋症 |
| 卵巣が腫れていると言われた/手術を迷っている | 卵巣嚢腫 |
| 排卵しにくい/PCOSと言われた | 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS) |
妊活のお悩み
| こんな方は | 詳しいページ |
| 妊活を続けているが、体質から見直したい | 不妊症 |
| 「どこも異常なし」なのに妊娠しない | 原因不明の不妊 |
| AMHが低いと言われて焦っている | 低AMH |
| 高温期が続かない/着床しにくい | 黄体機能不全 |
| 流産をくり返している | 流産(習慣性流産・不育症) |
| 40代からの妊活 | 40代からの高齢不妊 |
更年期・年齢によるお悩み
太陽堂の婦人科のご相談から(症例)
実際にご相談をお受けした方の記録です。病院の治療と検査は続けたうえでの経過です。
※効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 不妊症・婦人科疾患) どうぞ参考にされて下さい。
婦人科の病気と漢方についてのよくあるご質問(FAQ)
ピルやホルモン剤と漢方薬は併用できますか?
はい、併用していただけます。お薬手帳をお持ちいただければ、飲み合わせは薬剤師が確認します。病院のお薬の減量や中止は、自己判断せず主治医の先生にご相談ください。
「瘀血」と「血虚」、自分はどちらか分かりません。
ご自身で判断する必要はありません。生理の様子(痛み・量・かたまり・周期)、冷えやのぼせ、舌の状態などを伺って、薬剤師が見立てます。両方が重なっている方も多くいらっしゃいます。
手術をすすめられています。漢方で様子を見てもよいですか?
手術を受けるかどうかは、必ず主治医の先生と決めてください。病院の検査を続けながら、血流や体質の側を整える目的でご相談いただけます。
妊活中ですが、病院の治療と一緒に漢方を始められますか?
はい、始められます。病院の治療の段階(タイミング法・人工授精・体外受精)に合わせて、血流や冷え、自律神経を整える組み立てを考えます。治療の予定が分かるものをお持ちください。
漢方はどのくらいで変化を感じますか?
生理痛や冷えなどの変化は、生理の周期2〜3回分(2〜3ヶ月)を目安に見ていきます。筋腫や嚢腫の大きさは、病院の検査で確認しながら、半年〜1年の単位で見ていきます。効果の感じ方には個人差があります。
費用はどのくらいかかりますか? 遠方でも相談できますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。お作りする前に必ず金額をお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。
ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っております。
まとめ|病名だけでなく「血流」から読み解く
婦人科の病気は、同じ病名でも体の状態が一人ひとり違います。太陽堂が受け持つのは、病院の治療と併用しながら、瘀血・血虚・自律神経・食生活のどこに偏りがあるかを見て、体質の側を整えることです。
「自分の場合はどうなんだろう」と思われた方は、どうぞ一人で抱え込まずに太陽堂へご相談ください。生理の様子や検査の結果、お薬の内容、体質を丁寧にお伺いし、あなたに合わせた漢方ケアをご提案いたします。
ご遠方の方には、ヒアリングシートのやり取りによるご相談も全国から承っておりますので、まずはお気軽にお声がけください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
太陽堂がはじめての方へ
ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。














