
「動悸や息切れが気になって病院に行ったら、『心臓弁膜症』と言われた…」
「『今は経過観察。悪くなったら手術』と言われたけれど、その間に何かできないの?」
「階段や坂道で息が切れて、以前のように動けない…」
「手術は受けたくない。でも、このまま悪くなるのも怖い…」
心臓弁膜症は、心臓の中で血液の逆流を防いでいる4つの弁(僧帽弁・三尖弁・大動脈弁・肺動脈弁)の働きが悪くなり、血液がうまく流れなくなる病気です。弁が開きにくくなる「狭窄症」と、閉じきらずに逆流する「閉鎖不全症」があります。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、循環器内科での治療(お薬・定期検査・必要な場合の手術)と併用しながら、逆流や狭窄で増えた「心臓の負担」を軽くし、心臓の血流と働きを支えるお手伝いをいたします。
【この記事の結論:「心臓弁膜症」に対する漢方の考え方】
- 不調の正体(原因):西洋医学では「加齢による弁の硬化・変性、リウマチ熱の後遺症、高血圧などにより弁が傷み、血液の逆流や流れの悪さが心臓に負担をかけること」とされます。漢方では、心臓の力の消耗(心気虚)、血の巡りの滞り(瘀血)、余分な水の停滞(水滞)、ストレスによる自律神経の乱れが重なった状態ととらえます。
- 漢方の考え方:緩んだ弁や硬くなった弁そのものを漢方で物理的に元に戻すことは約束できません。漢方は、逆流で増えた心臓の負担を和らげ、血流を整え、余分な水をさばくことで、動悸・息切れ・むくみが起きにくい体の土台を養います。病院の検査・治療との併用が基本です。
- 対象となる主なお悩み:動悸・息切れ・疲れやすさ、胸の圧迫感、むくみ、BNPなどの数値の不安、「経過観察」の間にできることを探している、手術への迷い。
心臓弁膜症とは?西洋医学の原因と病院での治療
心臓には血液の逆流を防ぐために、僧帽弁・三尖弁・大動脈弁・肺動脈弁という4つのドア(弁)があります。何らかの原因でこの弁に障害が起き、本来の役割を果たせなくなった状態が「心臓弁膜症」です。
血液の流れが悪くなる「狭窄症」、血液が逆流する「閉鎖不全症」、その両方が起こる「狭窄兼閉鎖不全症」に分けられます。特に多いのは、左心房と左心室の間の「僧帽弁」と、左心室と全身の間の「大動脈弁」の弁膜症です。
主な症状
- 動悸・息切れ: 階段や坂道、少し急いだ時に息が切れる。
- 疲れやすさ: 以前より疲れやすく、横になると楽になる。
- 胸の痛み・圧迫感、呼吸困難: 進行すると、安静時にも出ることがあります。
- 進行すると: 心不全・心肥大・不整脈・血栓などにつながり、血栓が脳の血管に詰まると脳卒中を起こすこともあります。
※突然の激しい胸の痛み、強い息苦しさ、横になっても息ができない(起座呼吸)といった症状が現れた場合は、急性心不全の危険があります。すぐに救急医療機関を受診してください。
主な原因
先天性と後天性があり、原因がはっきりしないことも多いのですが、加齢に伴う弁の硬化(石灰化)、リウマチ熱の後遺症、高血圧や高コレステロールなどによる血液の循環の悪さ、喫煙や飲酒などが背景になることがあります。
弁が緩んで血液が逆流したり、狭くなって通りにくくなったりすると、心臓は一生懸命に血液を送り出そうとして負担が増えます。この「心臓の過剰な負担」が長く続くことが、動悸・息切れ・心不全へとつながる流れです。
病院での検査とお薬の分類
心エコー(超音波)で弁の動きと逆流・狭窄の程度を、血液検査の「BNP(心臓に負担がかかると上がる数値)」で心臓の負担を確認しながら、進行の度合いを判定します。
治療は、軽症〜中等症では定期的な検査で経過を見ながら、利尿薬(むくみ・息切れを改善)、血圧を下げるお薬(降圧薬)、心拍を整えるお薬などで症状と心臓の負担をコントロールします。重症になると、弁を修復・置換する手術や、カテーテル治療(TAVI・マイトラクリップなど)が検討されます。
一方で、「悪くなったら手術と言われたが、それまでの間が不安」「利尿剤でだるさやこむら返りが出る」と悩む方も多くいらっしゃいます。お薬の変更や減量は、必ず主治医とご相談ください。病院で弁の状態と心臓の負担を管理しながら、漢方で心臓の働き・血流・水はけといった体質の側を整えていく併用をおすすめしています。
漢方での考え方|「心臓の負担」を軽くし、「血流」と「水はけ」を整える
漢方では、心臓は「心(しん)」として血を全身に巡らせる中心と考えます。心臓弁膜症では、逆流や狭窄で心臓の力が消耗する「心気虚」、血の巡りが滞る「瘀血」、水はけが悪くなってむくみや息切れが出る「水滞」、そしてストレスで動悸が強まる「自律神経の乱れ」が重なっている状態ととらえます。
| 漢方の見立て | 主な自覚症状と体質 | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 心臓の力の消耗 「心気虚(しんききょ)」 | 動悸・息切れ、疲れやすい、横になると楽になる。BNPの数値が上がってきた。 | 【心臓の負担を軽くし、働きを支える漢方薬】 逆流で増えた心臓の負担をやわらげ、心臓が無理なく血を送り出せる状態を目指します。 |
| 血の巡りの滞り 「瘀血(おけつ)」 | 胸の圧迫感や痛みがある、唇や舌の色が暗い、ひどい肩こり、冷え。 | 【心臓の血流を良くし、巡りを整える漢方薬】 心臓に届く血流をスムーズにし、逆流や狭窄の影響を小さくする方向で働きます。 |
| 水はけの悪さと自律神経の乱れ 「水滞(すいたい)・気滞」 | むくみ、息苦しさ、緊張や疲れで動悸が強くなる、不眠。 | 【余分な水をさばき、高ぶった神経を鎮める漢方薬】 水の巡りを整えて息切れ・むくみを軽くし、ストレスによる動悸の波を穏やかにします。 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質に合わせてお作りします。病院でのお薬の内容をうかがったうえで、合う組み合わせをご提案いたします。
この内容以外にも「太陽堂が考える心臓疾患」についてお話しを書いています。どうぞ参考にされて下さい。
【薬剤師コラム①】「経過観察」の期間に、心臓の負担を減らしておく
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
「今は手術するほどではないので経過観察です」
弁膜症のご相談で、いちばん多いのがこの段階の方です。
経過観察は「何もしなくていい」という意味ではありません。逆流や狭窄がある限り、心臓には毎日余分な負担がかかり続けています。この期間に心臓の負担を減らし、血流と働きを支えておけるかどうかで、動悸・息切れの出方も、次の検査の数値も大きく変わってきます。
太陽堂の実例でも、BNPが上がってきた段階でご相談に来られ、数値が落ち着いて治療終了まで至った方がいます。
手術が必要になった時も、心臓の余力があるほど回復は早いものです。「悪くなるまで待つ」のではなく、今できることから体質改善を始めましょう。
【改善実例】太陽堂での体質改善エピソード
ここでは、心臓弁膜症で動悸や息切れ、BNPの上昇に悩まれていた方が、漢方で体質から見直された実例をご紹介します。
60代・男性|大動脈弁閉鎖不全症・BNP76.8からの変化(治療終了まで)
- ご相談時の状態: 4年ほど前から息切れ・動悸・倦怠感があり、病院で「大動脈弁閉鎖不全症」と診断。BNPが76.8(正常値18.4以下)と高くなってきたためご相談に来られました。いちばん気になるのは、緊張した時と疲れた時の胸の圧迫感と動悸でした。
- 漢方薬によるアプローチ: 心臓の負担を抑える漢方薬と、血流を良くする漢方薬の2種類をお出ししました。
- 経過:
- 服用開始から3ヶ月: ストレスがかかると調子が悪いと感じる時はあるものの、息切れや動悸が改善してきているとのことでした。
- 服用開始から7ヶ月: 病院でBNPを測ったところ、42.6まで下がっていたとのこと。調子良く過ごしているとのことでした。
- 服用開始から1年6ヶ月〜2年2ヶ月: BNPは安定し、息切れや動悸も特に気にならないとのこと。夏に疲れがたまりやすい時期も、比較的調子良く過ごせているとのことでした。
- 服用開始から2年10ヶ月: 調子が良いため、心臓の負担を抑える漢方薬を半分の量に減らしました。ストレスがかかるとドキドキする時はあるものの、それ以外はないとのことでした。
- 服用開始から3年10ヶ月: 調子が良いので、再発防止のためにさらに3分の1の量(小学生くらいの量)まで減らし、長期分をお渡しして治療終了となりました。
40代・女性|心臓弁膜症と診断、ストレスで強まる動悸からの変化(治療終了まで)
- ご相談時の状態: 何ヶ月か前に病院で心臓弁膜症と診断され、ご相談に来られました。4年ほど前から心臓のドキドキと疲れやすさがあり、特にストレスや疲れを感じる時にひどくなるとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ: 自律神経を整える漢方薬を1種類お出ししました。
- 経過:
- 服用開始から1ヶ月: ドキドキは大きく変わらないものの、ストレスを感じる回数やイライラする回数が減っているとのことでした。
- 服用開始から4ヶ月: ドキドキの勢いが弱くなってきているとのこと。回数は1日1〜2回あるものの、だいぶ楽に感じるとのことでした。
- 服用開始から7ヶ月〜10ヶ月: 動悸は落ち着き、精神的にも安定しているとのこと。梅雨時期に体調の波はあったものの順調なので、漢方薬を1日1回に減らしました。
- 服用開始から1年: 1日1回でも調子は良く、ドキドキは1日1回あるかないかまで減ったとのことでした。
- 服用開始から2年: ドキドキはほとんどなく、病院でも順調と言われたとのことで、治療終了となりました。
※効果には個人差があります。早い方で1〜3ヶ月程度で、動悸や息切れなど体調の変化を感じる方もいらっしゃいます。弁の状態やBNPの変化は、病院の検査で確認していきます。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 心臓・血管の病気) どうぞ参考にされて下さい。
【薬剤師コラム②】「動悸=弁膜症のせい」と決めつけない
担当薬剤師:椙田(病院での勤務経験あり)
弁膜症と診断された方の動悸や息切れが、すべて「弁が悪いから起きている」とは限りません。
ストレスや疲れ、自律神経の乱れ、貧血、水はけの悪さが重なって、症状を強くしていることが店頭ではよくあります。
上の実例の女性も、弁膜症の診断はあったものの、動悸の引き金はストレスでした。自律神経を整えることで、動悸の波が穏やかになっています。
太陽堂では、「どんな時に動悸が強くなるか」「むくみや息苦しさはいつ出るか」を細かく伺い、弁の負担・血流・水はけ・自律神経のどこを整えるかを見極めます。
病院の検査(心エコー・BNP)は必ず続けてください。数値の推移を一緒に見ながら、漢方の中身を調整していきます。
自宅でできるセルフケア・食養生
漢方薬の服用と併せて、心臓の負担を増やさない生活を心がけましょう。
- 塩分と水分のとり方は主治医の指示で: 塩分のとり過ぎはむくみと心臓の負担を増やします。水分制限がある方は、必ず指示の範囲で摂りましょう。
- 急な動作・重い物を避ける: 息が切れる動作は心臓の負担です。ゆっくり動き、階段は手すりを使いましょう。
- 体重を毎日測る: 急な体重増加はむくみ(心不全のサイン)のことがあります。2〜3日で2kg以上増えたら、主治医に連絡を。
- 感染を防ぐ: 風邪や歯の炎症は心臓の弁に負担をかけます。歯科治療の際は、弁膜症があることを伝えてください。
- 禁煙・お酒は控えめに: 血管と心臓の負担を減らします。
- 睡眠と休息: 疲れやストレスは動悸を強めます。横になって休む時間を確保しましょう。
よくあるご質問(FAQ)
病院で利尿薬や血圧のお薬を処方されていますが、漢方薬は併用できますか?
はい、併用していただけます。
病院のお薬で弁の状態と心臓の負担を管理しながら、漢方で心臓の働き・血流・水はけといった体質の側を整えていく、という役割分担です。お薬手帳など現在の治療内容がわかるものをご持参ください。お薬の減量や中止は、必ず主治医の先生にご相談ください。
弁膜症は漢方で良くなりますか?
緩んだ弁や硬くなった弁そのものを、物理的に元に戻すことは漢方ではできません。
漢方が担うのは、逆流や狭窄で増えた心臓の負担を軽くし、血流と心臓の働きを支えて、動悸・息切れ・むくみが出にくい体を作ることです。上の実例のように、BNPが落ち着いて治療終了に至った方もいますが、効果には個人差があります。
「悪くなったら手術」と言われました。それまでの間に相談できますか?
はい。経過観察の期間こそ、心臓の負担を減らしておくための大切な時期です。手術が必要になった時も、心臓の余力があるほど回復は早くなります。主治医の検査は続けながら、並走します。
動悸や息切れがつらいのですが、弁膜症以外の原因もありますか?
弁膜症以外にも、ストレス・自律神経の乱れ・貧血・水はけの悪さ・不整脈などが、動悸や息切れの原因になることがあります。店頭では症状の出方を細かく伺い、原因に合わせて整えていきます。
漢方薬を飲み始めてから、どのくらいの期間で変化を感じられますか?
動悸や息切れ、疲れやすさの変化は、早い方で1〜3ヶ月程度で感じられることがあります。BNPや弁の状態は、病院の検査で確認しながら、半年〜1年の単位で見ていきます。
費用はどのくらいかかりますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。
体質や組み合わせる漢方の内容によって変わるため、お作りする前に必ず金額をはっきりお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。ご予算のご希望も遠慮なくお聞かせください。
まとめ|「悪くなるまで待つ」のではなく、心臓の負担を今から軽く
心臓弁膜症は、弁の状態だけでなく「心臓にかかる負担」をどれだけ減らせるかが、症状と経過を大きく左右します。
病院で弁の状態と心臓の負担を管理しながら、漢方で心臓の働き・血流・水はけを整え、ストレスによる動悸を穏やかにする。
この両面からのアプローチで、動悸や息切れに振り回されない毎日を目指しましょう。
一人で悩まず、新宿の漢方薬局「太陽堂」へどうぞお気軽にご相談ください。

関連するお悩み
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




