
「健康診断のCTで『大動脈が膨らんでいる』と言われ、経過観察になった…」
「大動脈解離で倒れて入院。退院はできたけれど、再発が怖くて眠れない…」
「『大きくなったら手術』と言われたけれど、それまで何もできないの?」
「血圧の薬は飲んでいる。でも、もっと血管そのものを守る方法はないの?」
胸部大動脈瘤は、体の中でいちばん太い血管である「大動脈」の胸の部分がこぶのように膨らむ病気です。
大動脈解離は、大動脈の壁の内側に亀裂が入り、壁が裂けてしまう病気で、急性期は命に関わる重篤な疾患です。
どちらも「いつ破裂・再発するかわからない」という強い不安を抱えたまま、経過観察を続けている方が多くいらっしゃいます。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、心臓血管外科や循環器内科での治療(血圧管理・定期的なCT検査・必要な場合の手術)と併用しながら、こぶを大きくしないために「血管の炎症」「血管の硬さ」「心臓の負担」「ストレス」を整えるお手伝いをいたします。
【この記事の結論:「胸部大動脈瘤・大動脈解離」に対する漢方の考え方】
- 不調の正体(原因):西洋医学では「動脈硬化や高血圧で大動脈の壁が弱くなり、血圧の負荷で膨らむ(瘤)、または内側の壁に亀裂が入って裂ける(解離)こと」とされます。漢方では、血管の炎症と傷み(血熱・瘀血)、血管が弾力を失う硬さ(動脈硬化)、心臓の負担、ストレスによる血圧の高ぶりが重なった状態ととらえます。
- 漢方の考え方:一度できたこぶを完全に小さくすることは約束できません。漢方は、血管の炎症を鎮めて壁を丈夫にし、血管の硬さを取り、心臓の負担と血圧の高ぶりを抑えることで、こぶが大きくなりにくい・再発しにくい体の土台を養います。病院の検査・治療との併用が基本です。
- 対象となる主なお悩み:経過観察中の不安、大動脈解離のあとの再発の不安、胸や背中の違和感、血圧が安定しない、手術後の残存血管の再発予防。
胸部大動脈瘤・大動脈解離とは?西洋医学の原因と病院での治療
身体の中で一番太い血管である「大動脈」の胸の部分が、何らかの原因で膨らんだ状態を「胸部大動脈瘤」と言います(一般に、正常な太さの1.5倍を超えた状態)。50歳代から増え始め、70歳代に発症のピークを迎えます。
血管の壁は3層(内膜・中膜・外膜)からできており、この3層が保たれたまま風船のように膨らむのが「真性大動脈瘤」です。
一方、一番内側の内膜に亀裂が入り、そこに血液が流れ込んで壁の中を引き裂いてしまうのが「大動脈解離(解離性大動脈瘤)」であり、こちらは緊急性が高く、大変重い病気です。
主な症状
- 無症状のことが多い: 瘤(こぶ)が小さいうちは自覚症状がなく、健康診断の胸部レントゲンや別の目的で行ったCT検査で偶然見つかることがほとんどです。
- 周囲を圧迫すると: 大きくなった瘤が反回神経や食道、気管を圧迫し、声のかすれ(嗄声)、飲み込みにくさ、咳や息苦しさが出ることがあります。
- 破裂・解離すると: 突然の「引き裂かれるような」激しい胸や背中の痛み、喀血・吐血、意識消失などが起きます。直ちに命に関わる状態です。
- 解離の合併症: 裂けた血管が枝分かれの血管を塞ぐと、大動脈弁閉鎖不全、脳への血流低下(脳梗塞症状)、腎不全など、各臓器への深刻な血流障害が起こります。
※突然の引き裂かれるような胸・背中の激痛、喀血や吐血、意識が遠のくといった症状は、破裂や解離のサインです。ためらわずすぐに救急車を呼んでください。
主な原因
いちばんの原因は「動脈硬化」です。動脈が硬くなって弾力を失い、毎日の血圧の負荷(ドクン、ドクンという衝撃)を受け止められなくなることで、壁が弱り膨らんでしまいます。
高血圧、喫煙、脂質異常、ストレス、加齢が重なると進行しやすく、マルファン症候群などの遺伝的体質が関わることもあります。
病院での検査とお薬の分類
CT・MRI・心エコー検査などでこぶの大きさ(最大径)や解離の範囲を確認し、定期的(半年〜1年ごと)に大きくなる速さを追跡します。
治療の基本は、「血圧をしっかり下げて血管への負荷を減らすこと(降圧薬の服用)」と、「禁煙」「脂質の管理」です。
こぶが一定の大きさ(胸部大動脈で5〜5.5cm前後が目安)を超えたり、大きくなる速さが早い場合(半年で5mm以上など)は、人工血管置換術やステントグラフト治療といった外科的手術が検討されます。急性の大動脈解離(特に上行大動脈に及ぶA型)は緊急手術が必要ですが、下行大動脈にとどまるB型など慢性期に移行した場合は、生涯にわたる厳格な血圧管理を続けます。
一方で、「大きくなるまで待つしかない」「いつ再発するかわからず怖い」と不安を抱えたまま過ごしている方も多くいらっしゃいます。お薬の変更や減量は、必ず主治医の先生とご相談ください。
病院で血圧とこぶの大きさを管理しながら、漢方で血管の炎症・硬さ・心臓の負担・ストレスといった体質の側を整えていく併用をおすすめしています。
漢方での考え方|「血管の炎症」「血管の硬さ」「心臓の負担」を整える
漢方では、こぶができる背景には、血管の壁の炎症と傷み(血熱・瘀血)、血管が弾力を失う硬さ(動脈硬化)、そしてこぶが大きくなることで弁が閉じにくくなり増える心臓の負担があると考えます。また、ストレスによる血圧の高ぶりも、血管への直接的な負担を増やす大きな要因です。
| 漢方の見立て | 主な自覚症状と体質 | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 血管の炎症と傷み 「血熱(けつねつ)・瘀血(おけつ)」 | こぶが少しずつ大きくなってきた。解離のあと。あざができやすい、胸や背中の違和感、舌の裏の静脈が目立つ。 | 【血管の炎症を鎮め、血液の漏れを防ぐ漢方薬】 血管の壁の炎症を落ち着かせて丈夫にし、これ以上こぶが大きくなりにくい状態を目指します。 |
| 血管の弾力の低下 動脈硬化・「痰湿(たんしつ)」 | 血圧が高い、コレステロールや中性脂肪が高い。手足の冷えやしびれ、頭重感、脂っこい食事が好き。 | 【血管の硬さを取り、巡りを整える漢方薬】 硬くなった血管に柔軟性を取り戻し、血圧の強い負荷を受け止めやすくします。 |
| 心臓の負担と血圧の高ぶり 「心気虚・肝陽上亢(かんようじょうこう)」 | 動悸や息切れがする。ストレスを感じると血圧が跳ね上がる。のぼせ、イライラ、不眠。 | 【心臓の負担を軽くし、高ぶった神経を鎮める漢方薬】 心臓を無理なく働かせ、ストレスによる血圧の急な波を穏やかにして血管を守ります。 |
太陽堂では、①血管の炎症を鎮めて漏れを防ぎ、こぶを大きくしないこと ②血管の硬さを取ること ③心臓の負担と血圧の高ぶりを抑えることの3つを基本に、症状に合わせて働きの違う漢方薬を組み合わせます。中でも最も大切にしているのは「血管の炎症を鎮めて漏れ(破裂・解離の進行)を防ぐこと」です。
※漢方薬はお一人おひとりの体質に合わせてお作りします。病院でのお薬の内容をうかがったうえで、合う組み合わせをご提案いたします。
この内容以外にも「太陽堂が考える心臓疾患」についてお話しを書いています。どうぞ参考にされて下さい。
【薬剤師コラム①】「大きくなるまで待つ」の間に、血管の炎症を鎮めておく
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
「今は経過観察で、大きくなったら手術です」
大動脈瘤のご相談で、いちばん多いのがこの言葉に強い不安を抱えられた方です。「手術になるまで、ただ爆弾を抱えて待っているだけなんて耐えられない」と仰います。
こぶは、血管の壁が炎症で弱り、硬くなって弾力を失ったところに、毎日の血圧の負荷がかかり続けて膨らみます。
つまり、「炎症」「硬さ」「血圧の負荷」の3つを減らすことができれば、大きくなるスピードは変えられる。これが太陽堂の考え方です。
実例でも、解離のあとや診断直後からご相談に来られ、病院の定期検査でこぶの大きさが維持できているという方がいらっしゃいます。
血圧のお薬は、主治医の処方どおりに必ず続けてください。漢方薬は、血管そのものを内側から丈夫にする側で並走し、「これ以上大きくさせない土台づくり」をサポートします。
【改善実例】太陽堂での体質改善エピソード
ここでは、胸部大動脈瘤・大動脈解離で「これ以上悪くしたくない」とご相談に来られた方が、漢方で体質から見直された実例をご紹介します。
50代・男性|大動脈解離で倒れたあと、「これ以上悪くしたくない」からの変化
- ご相談時の状態: 1年ほど前に胸・背中の痛みで倒れ、病院で「大動脈解離」と診断。これ以上ひどくならないようにできれば、とご相談に来られました。気になる症状は胸の違和感で、一度だけ吐血したこともあるとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ: 血管の炎症を取る漢方薬と、血管の硬さを取る漢方薬の2種類をお出ししました。
- 経過:
- 服用開始から3ヶ月: 胸の違和感がほぼなくなっているとのこと。調子の良い状態が続いているとのことでした。
- 服用開始から7ヶ月: 病院で「順調」と言われ、こぶの大きさも維持できているとのことでした。
- 服用開始から1年6ヶ月: 引き続き大きさは維持、もしくは少し小さくなっていたとのこと。胸の違和感もなく調子が良いので、漢方薬の量を減らしました。
- 服用開始から2年10ヶ月: 調子が良いため、再発防止として血管の炎症を鎮める漢方を3分の1の量(小学生くらいの量)に減らし、少ない量で予防的に継続中です。
60代・男性|胸部大動脈瘤と診断、ストレスで強まる胸と背中の違和感からの変化
- ご相談時の状態: 何ヶ月か前に病院で胸部大動脈瘤と診断され、ご相談に来られました。胸の違和感と背中の痛みがあり、特にストレスを感じる時にひどくなるとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ: 血管の炎症を取る漢方薬と、自律神経を整える漢方薬の2種類をお出ししました。
- 経過:
- 服用開始から7ヶ月: 胸の違和感・背中の痛みともに良くなり、調子の良い日が続いているとのことでした。
- 服用開始から1年: 病院の検査でもこぶの大きさは変わりなく、「順調」と言われたとのこと。体調の良い日が続いているとのことでした。
- 服用開始から2年: 調子が良いため、再発防止として血管の炎症を鎮める漢方を3分の1の量に減らし、現在も少ない量で継続中です。
※効果には個人差があります。早い方で1〜3ヶ月程度で、胸の違和感や血圧の安定など体調の変化を感じる方もいらっしゃいます。こぶの大きさの推移は、病院のCT検査で確認していきます。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 心臓・血管の病気) どうぞ参考にされて下さい。
【薬剤師コラム②】解離のあとの「再発が怖い」に、血管を丈夫にする視点を
担当薬剤師:椙田(病院での勤務経験あり)
大動脈解離で救急搬送された経験のある方は、「またあの痛みが来るのでは」という強い恐怖を抱えたまま退院されます。
実は、この「不安や恐怖」そのものが交感神経を刺激して血圧を跳ね上げ、結果的に血管の負担になってしまうことも少なくありません。
太陽堂では、血管の炎症を鎮めて壁を丈夫にする組み立ての中に、高ぶった神経を優しく鎮めて血圧の急な波を穏やかにする働きを合わせることが多いです。上の実例の2人目の方も、自律神経を整えることでストレスで強まる違和感が落ち着いていきました。
また、すでに手術(人工血管置換術やステントグラフト内挿術)を受けられた方も、手術をしていない他の部位の血管を守る(再発予防)目的でご相談いただけます。
日々の血圧の記録と、直近のCTの結果(こぶの大きさ)をぜひお持ちください。数値の推移を一緒に見ながらサポートいたします。
自宅でできるセルフケア・食養生
漢方薬の服用と併せて、血管への負荷を減らす生活習慣を続けることが大切です。
- 血圧を毎日測り、目標値を守る: こぶを大きくしないいちばんの土台です。家庭血圧を朝晩測り、記録を主治医に見せましょう。
- 禁煙: 喫煙は動脈硬化とこぶの増大を進めます。最優先で取り組んでください。
- 塩分・脂質を控える: 血圧とコレステロールの管理は、血管の負担を直接減らします。
- いきむ動作・重い物を避ける: 便秘でのいきみ、重量物の持ち上げ、急な力仕事は血圧を急上昇させます。便通を整えましょう。
- 急な寒暖差(ヒートショック)を避ける: 冬の脱衣所や入浴時の温度差は血圧を跳ね上げます。脱衣所を温め、ぬるめのお湯に入浴してください。
- ストレスと睡眠: 不安や睡眠不足は血圧を上げます。深呼吸・軽い散歩・十分な睡眠を心がけましょう。
よくあるご質問(FAQ)
血圧のお薬を飲んでいますが、漢方薬は併用できますか?
はい、併用していただけます。
病院の降圧薬で血圧とこぶの大きさを管理しながら、漢方で血管の炎症・硬さ・心臓の負担といった体質の側を整えていく、という役割分担です。お薬手帳など現在の治療内容がわかるものをご持参ください。お薬の減量や中止は、自己判断せず必ず主治医の先生にご相談ください。
漢方でこぶ(動脈瘤)を小さくできますか?
一度大きくなったこぶを完全に小さくすることは、お約束できません。
漢方が目指すのは、血管の炎症を鎮めて壁を丈夫にし、硬さを取り、血圧の負荷を減らすことで「これ以上大きくさせない」「再発しにくい」体を作ることです。実例では大きさが維持されていたり、わずかに縮小したと指摘された方もいますが、効果には個人差があります。
いつ破裂・喀血するか怖いのですが、漢方で防げますか?
「完全に防げます」とお約束はできません。
漢方は、血管の炎症を鎮めて漏れを防ぐ方向で働き、血管を丈夫にしていきます。ただし、突然の激しい胸・背中の痛みや喀血・吐血は破裂や解離の可能性があり、漢方薬を飲んで対処する状況ではなく、すぐに救急の対応が必要です。ためらわず救急車を呼んでください。
手術(人工血管・ステントグラフト)を受けました。それでも相談できますか?
はい、ご相談いただけます。
手術のあとも、体の中の残った血管には動脈硬化や炎症が起きやすい体質がそのまま残っています。他の部位での再発予防と血管を守る目的でサポートさせていただきます。
このまま放っておくとどうなりますか?
こぶは自然に小さくなることはなく、放っておくと徐々に大きくなり、破裂の危険が高まります。病院の定期検査(CTやエコー)は必ず続け、血圧管理と体質の見直しを並行してください。
漢方薬を飲み始めてから、どのくらいの期間で変化を感じられますか?
胸の違和感の軽減や血圧の安定などの変化は、早い方で1〜3ヶ月程度で感じられることがあります。こぶの大きさについては、病院の検査(半年〜1年ごと)で確認しながら、年単位でじっくりと見ていきます。
費用はどのくらいかかりますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。
体質や組み合わせる漢方の内容によって変わるため、お作りする前に必ず金額をはっきりお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。ご予算のご希望も遠慮なくお聞かせください。
まとめ|こぶを大きくしない体づくりを、今から
「手術になるまで待つしかない」
胸部大動脈瘤・大動脈解離は、血管の炎症と硬さ、そして毎日の血圧の負荷が進行を左右する病気です。
病院で血圧とこぶの大きさをしっかり管理しながら、漢方で血管の炎症を鎮めて壁を丈夫にし、硬さを取り、心臓の負担と血圧の高ぶりを抑える。
この両面からのアプローチで、再発や破裂の不安に振り回されない毎日を目指しましょう。
一人で悩まず、新宿の漢方薬局「太陽堂」へどうぞお気軽にご相談ください。

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太陽堂の特徴
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