
「冷え」や「お天気」で悪化する、その不快感の正体は?
「腰や関節がズキズキして、歩くのもおっくうになる」
「長く座っていると、足にピリピリとした違和感が出る」
「寒い日や、雨が降る前になると決まって調子が悪くなる」
太陽堂には、このような日常生活に支障をきたす「慢性的な体のこわばり・不快感」に関するご相談が数多く寄せられます。
実は私自身も過去にスポーツで腰を深く痛め、足の先まで広がる重い違和感に長く悩まされた経験があります。歩くのも座るのも辛く、特に寒い冬の朝は本当に憂鬱でした。
その時に私の支えとなり、根本から体を見直すきっかけをくれたのが「漢方」でした。
【コラム】薬剤師 椙田の視点「西洋薬(ロキソニンなど)と漢方のアプローチの違い」
腰や関節の急なズキズキに対して、病院や市販薬では『ロキソニン』などの鎮痛消炎剤がよく使われます。これら西洋のお薬は、痛みの原因物質(プロスタグランジンなど)をブロックし、『今ある強い不快感』をスピーディに鎮める対症療法として非常に優秀です。
しかし、ロキソニン等で一時的に痛みを抑え込んでも、根本にある『体の冷え』や『水分の滞り』はそのままのため、薬が切れるとまたズキズキと繰り返してしまう方が少なくありません。
西洋のお薬で急場をしのぎつつ、漢方で『なぜそこに負担がかかるのか?(冷え、巡りの悪さ、水の滞り)』という根本的な体質を整えていく併用スタイルは、体への優しさを考えると大変おすすめです。
漢方が考える「不快感」の3つの原因
東洋医学(漢方)では、関節や腰の不快感は主に以下の3つのアンバランスから生じると考えます。
- ① 炎症(熱): 関節や神経の周囲に熱がこもり、腫れて圧迫されることで、強いズキズキ感を生みます。
- ② 冷え(血行不良): 体が冷えて血の巡りが悪くなると、筋肉や神経に十分な栄養が行き届かず、こわばりや慢性的な不快感が続きます。
- ③ 水分の滞り(水毒): 水分代謝が落ちて関節や筋肉に余分な「水」が溜まると、重だるさや腫れ感を引き起こします。雨の日に調子が悪くなるのは、このタイプに多く見られます。
西洋医学のように痛みのサインを一時的に遮断するのではなく、これらの「熱・冷え・水」のバランスを整え、体本来の健やかな状態を目指すのが漢方の大きな特徴です。
不快感をサポートする代表的な「3つの漢方薬」
ここでは、状態に合わせてよく用いられる代表的な3つの漢方薬をご紹介します。
(※太陽堂では完全オーダーメイドを推奨しているため、あくまで一般的な体質の目安としてご覧ください)
体をいたわる漢方薬3選と適した体質
| 漢方薬名 | 適している体質・サイン | 特徴とアプローチ |
| ① 桂枝加朮湯 (けいしかじゅつとう) | 冷えると悪化する方、慢性的なこわばりがある方 | 体をじんわりと温める「桂枝湯」をベースに、余分な水をさばく「蒼朮(ソウジュツ)」をプラス。冷えからくる不快感を優しく和らげます。 |
| ② 越婢加朮湯 (えっぴかじゅつとう) | 患部に熱感や腫れがあり、強くズキズキする方 | 体にこもった強い熱を冷まし、滞った水分を外へ逃がすことで、急な違和感や腫れ感をスッキリと落ち着かせます。 |
| ③ 防己黄耆湯 (ぼういおうぎとう) | 疲れやすく、夕方になると重だるさやむくみを感じる方 | 胃腸の働きを助けながら、関節周りに溜まった「水太り」のような余分な水分をさばき、体を軽くするサポートをします。 |
※桂枝加朮湯は桂枝湯に蒼朮を加えた漢方薬なので、桂枝湯を載せています。
どんなお悩みに向いているの? 太陽堂でのご相談例
【コラム】薬剤師 前原の視点「腰から足への深い違和感でお悩みだった方のケース」
以前、『腰の重さと、左足のピリピリとした冷え・違和感』でお悩みだった40代の女性からご相談を受けました。動いている時も、朝起き上がる時も辛いという状態でした。
この方には、①こもった熱や負担を和らげる漢方薬と、②足先までの血流(巡り)をサポートする漢方薬の2種類を組み合わせてお出ししました。
ご自身の生活習慣の見直しも頑張っていただき、数ヶ月後には朝の起き上がりもスムーズになり、8ヶ月を過ぎる頃にはあの辛かった違和感がほとんど気にならなくなったと、大変喜んでおられました。漢方で『巡りを整える』ことの力を再確認したケースです。
漢方に関するよくあるご質問(FAQ)
病院の痛み止め(ロキソニンや湿布など)と一緒に使えますか?
基本的には併用可能です。
痛みが強い時は西洋薬でしっかりコントロールしつつ、漢方で「冷えない体」「水が滞らない体」をベースから作っていくアプローチは非常によく見られます。
安全のため、事前にお薬手帳をご用意の上ご相談ください。
雨が降る前や、台風が来ると調子が悪くなるのはなぜですか?
東洋医学では、これを「水毒(すいどく)」の悪化と考えます。
気圧が下がると体内の水分バランスが崩れやすくなり、関節周りに余分な水が溜まって腫れ感や重だるさを引き起こすのです。
このような「お天気による不調」は、漢方の得意分野です。
漢方は「長く飲まないと効かない」と聞きましたが…?
慢性的なお悩み(何ヶ月も続いているもの)の場合は、体質からじっくり整えるため1~3ヶ月単位でみていただくことが多いです。
しかし、「ズキズキとした熱感」などに用いる一部の漢方薬は、比較的早くサポートを実感される方もいらっしゃいます。
まとめ:諦めないで、体の巡りを取り戻すサポートを
「体の不快感を和らげる漢方薬」について解説しました。
ポイントは以下の3つです。
- 不快感の根本には「冷え・熱・水分の滞り」が隠れている
- 西洋薬(ロキソニン等)と併用し、体質からケアすることが大切
- お天気による悪化や、慢性的な違和感は漢方の得意分野
「年齢のせいだから」「持病だから」と、毎日の辛さを諦めていませんか?
太陽堂では、初回1時間以上の丁寧なカウンセリングで、あなたの体質や生活習慣にピタッと合わせた「オーダーメイドの煎じ薬」をご提案しています。
長く続く不快感にお悩みの方は、一人で抱え込まずにぜひ ご相談ください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 椙田 彩純

担当疾患;循環器、身体の痛み
臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。
大学卒業後、病院薬剤師として勤務。
対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。
現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。












