
【心臓に負担がかかっている時に使いたい漢方薬】
心臓の負担を感じていませんか?
「階段を上がると息が苦しくなる」
「脈が乱れやすい・疲れやすい」
「胸が重い・むくみやすい」
こうした症状は、心臓が体へ送り出す血液量が低下しているサインであることがあります。
心臓疾患を抱える方の多くが、病院の薬を使いながらも、
「疲れやすさや息苦しさが残ってしまう」
「薬だけでは体が追いつかない感じがする」
といった“じわじわ続く不調”を訴えられます。
漢方は、西洋薬の作用を否定するものではなく、心臓が働きやすい環境(血流・水分代謝・緊張バランス)を整えるアプローチとして使われることがあります。
心臓が弱ってくると起こる体の変化
心機能が低下すると、血液循環は次のように停滞します
- 全身へ血液を送り出せない
- 血液が心臓に戻るのにも時間がかかる
- 余分な水分が体に溜まりやすくなる
その結果――
- 息苦しさ
- 動悸・脈の乱れ
- むくみ・体の重だるさ
- 横になると呼吸がしづらい
といった症状が現れやすくなります。
心臓の負担を軽くする漢方薬
ここでは、代表的に使われる処方を2つご紹介します。(ただ太陽堂ではオーダーメイド品を推奨していますので、一般的に知られている中でのおススメという形でご理解ください。)
①増損木防已湯(ぞうそんもくぼういとう)
②茯苓杏仁甘草湯(ぶくりょうきょうにんかんぞうとう)
の2つの漢方薬になってきます。
また心臓が弱っている時は、同時に 血流が滞っていることが多いため、次のような漢方薬と生薬が併用されます。
①桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
②茯苓杏仁甘草湯(ぶくりょうきょうにんかんぞうとう)
詳しい説明は各漢方薬のページをご覧になってみて下さい。
実際のご相談例
昭和24年生 男性
4年ほど前から息切れや動悸、倦怠感があり病院に行った所「大動脈弁閉鎖不全症」と診断。
BNP(脳性ナトリウムペプチド)の数値も76.8H(正常値18.4H)と高くなってきたので、こちらにご相談に来られました。
一番気になる症状としては、緊張した時と疲れた時の胸の圧迫と動悸との事でした。
漢方の種類としては、
①増損木防已湯
②桂枝茯苓丸
の2種類を出させて頂きました。
漢方服用開始から3年10ヶ月、調子も良いので再発防止の為に「増損木防已湯」を1/3の量(小学生くらいの量)まで落とさせて頂きました。
長期の量を出し今回で服用終了。
まとめ
漢方は心臓そのものを強制的に“働かせる”薬ではありません。
心臓が働きやすい体の環境づくり・心臓の負担を減らす事をサポートする役割があります。
同じ「心臓病」でも、症状・背景・体質・薬の種類により使う漢方は全く異なります。
「息苦しい」「心臓の負担を減らしたい」と感じたら、 LINE/DMでご連絡ください。
内側から無理なく、安心して過ごせる身体づくりのサポートをさせていただきます。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。






