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【薬剤師監修】胸の重さや息苦しさ、動悸に。水の巡りを整える漢方「茯苓杏仁甘草湯」

2026 8/31
ブログ
2026年6月13日2026年8月31日
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  3. 【薬剤師監修】胸の重さや息苦しさ、動悸に。水の巡りを整える漢方「茯苓杏仁甘草湯」
和紙のような質感の背景に、漢方薬「茯苓杏仁甘草湯」(ぶくりょうきょうにんかんぞうとう)の解説と構成生薬を紹介するイラスト図解。 中央上部に大きく「茯苓杏仁甘草湯」の文字があり、その下に湯気の立つ漢方薬の入った和風の茶碗が描かれている。 茶碗の左側には構成生薬の「茯苓」(ぶくりょう)の塊と破片が配置され、右側には「杏仁」(きょうにん)の種と、その下に「甘草」(かんぞう)の根とスライスが配置されている。 画像の上部にはキャッチコピー「【薬剤師監修】 胸の重さや息苦しさ、動悸に。水の巡りを整える漢方」があり、下部には「胸の圧迫感や息苦しさ、動悸、尿量の減少など、水の滞りからくる不調がある方に。」と適応症が記載されている。
目次

その「胸の圧迫感」や「息苦しさ」、水分の滞りが原因かも?

「胸の奥に重いものが乗っているような圧迫感がある」
「横になると息がしづらく、動悸や息切れを感じやすい」
「疲れが溜まると、胸が詰まったように苦しくなる」

太陽堂には、このような胸周りのデリケートな違和感や、呼吸のしづらさに関するご相談が数多く寄せられます。

東洋医学では、これらのサインは体の中の「水分代謝の乱れ(水毒・痰飲)」が原因の一つであると考えます。胃腸や胸のあたりに余分な水が滞ることで、呼吸が浅くなったり、心臓に余計な負担がかかって重苦しさを生んでしまうのです。これを漢方では「心下痞(しんかひ)」や「胸悶(きょうもん)」と呼びます。

今回ご紹介する漢方薬「茯苓杏仁甘草湯(ぶくりょうきょうにんかんぞうとう)」は、胸元に滞った余分な水を動かし、呼吸の乱れを優しく整えることで、心と体の重苦しさを和らげるサポートをしてくれるお薬です。

【コラム】薬剤師 椙田の視点「西洋薬(利尿剤やロキソニン)と漢方のアプローチ」

胸の苦しさや動悸で循環器内科を受診すると、心臓の働きを助けるお薬や、体に溜まった水分を外に出す『利尿剤』などが処方されることが一般的です。また、胸の痛みを紛らわすために日常的に『ロキソニン』などの鎮痛消炎剤を飲まれている方もいらっしゃるかもしれません。

これら西洋のお薬は、今ある辛い症状をコントロールする『対症療法』として非常に優秀です。しかし、ロキソニン等で一時的に痛みを抑えても、根本の『水が滞りやすい体質』は変わっていません。

西洋薬で急な負担をしのぎつつ、漢方で『なぜ胸に水が溜まりやすいのか?』という根本的な体質を整えていく併用スタイルは、心臓や呼吸器への優しさを考えると大変おすすめです。

茯苓杏仁甘草湯の中身:水を動かす「3つの生薬」

茯苓杏仁甘草湯は、たった3種類の生薬からなる非常にシンプルでシャープな漢方薬です。それぞれの生薬が、滞った水と呼吸にアプローチします。

茯苓杏仁甘草湯を構成する生薬の役割

期待される働き配合されている生薬特徴とアプローチ
余分な水を動かす茯苓(ブクリョウ)体に溜まった余分な水分(水毒)を優しくさばき、みぞおちや胸のあたりのチャプチャプとした重さを和らげます。
呼吸を整える杏仁(キョウニン)肺や気管の潤いを整え、浅くなった呼吸や長引く咳、胸の息苦しさをスムーズにするサポートをします。
全体を優しく調和する甘草(カンゾウ)筋肉や心身の緊張をほぐし、他の生薬がバランス良く働くようにマイルドにまとめ上げます。

★林先生の漢方メモ★

この漢方は、単体で使われることは実はあまり多くありません。

太陽堂では、患者様の体質に合わせて「茯苓甘草湯(ぶくりょうかんぞうとう)」など、他の漢方薬と組み合わせてお出しすることが多く、よりその方にピッタリ合ったオーダーメイドのサポートを行っています。

どんなお悩みに向いているの? 太陽堂でのご相談例

茯苓杏仁甘草湯は、以下のような「水分の滞りと胸の重さ」を感じる体質の方に素晴らしいサポート力を発揮します。

  • 横になると息がしづらい、胸に水が溜まるような違和感がある
  • 心臓に負担を感じやすい(動悸・息切れ・胸の不快感)
  • むくみや体のだるさ、長引く咳を伴う

【コラム】薬剤師 林の視点「胸の重苦しさでお悩みだった方のケース」

以前、病院の検診で『心臓弁膜症』と指摘され、次第に胸の痛みや息苦しさが気になるようになったという女性(昭和一桁生まれ)からご相談をいただきました。

頭痛などのお悩みも重なっていたため、『茯苓杏仁甘草湯』をベースに、その方の体質に合わせた生薬を追加してじっくり飲んでいただきました。約1年半ほど体質改善をサポートさせていただいたところ、徐々に息苦しさや動悸が気にならなくなり、調子の良い毎日を過ごせるようになりました。体の巡りを整えることで、負担がスッと軽くなるのを実感したケースです。

※太陽堂では「心臓弁膜症」や「不整脈」などでお悩みの方のベースケアとして、こうした水の巡りを整える漢方をご提案することが多くあります。

茯苓杏仁甘草湯に関するよくあるご質問(FAQ)

病院の心臓のお薬や利尿剤と一緒に飲めますか?

基本的には併用可能です。

西洋薬で状態を安定させながら、漢方で根本的な水の巡り(体質)を整えていくアプローチはよく見られます。安全のため、事前にお薬手帳をご用意の上、専門家へご相談ください。

横になった時に胸が苦しくなるのはなぜですか?

東洋医学では、体に余分な水(水毒)が溜まっていると、横になった時にその水が胸のほうへ押し寄せ、心臓や肺を圧迫してしまうと考えます。

茯苓杏仁甘草湯は、この滞った水を動かすことで、寝ている時の息苦しさを優しくケアします。

むくみはないのですが、動悸や息苦しさに使えますか?

はい、お使いいただけます。足や顔などの目に見える「むくみ」がなくても、胃腸や胸のあたりといった「体の内側」に水が滞っているケースは多くあります。

この見えない水分の偏りが、胸の圧迫感を生んでいる場合によく用いられます。

まとめ:水の巡りを取り戻し、軽やかな呼吸へ

「茯苓杏仁甘草湯」について解説しました。

ポイントは以下の3つです。

  • 胸に滞った余分な「水」を動かし、圧迫感を優しくケア
  • 呼吸を整え、動悸や息切れ、息苦しさをサポート
  • 心臓疾患(弁膜症や不整脈など)でお悩みの方の体質改善にも

「病院の検査では様子見と言われたけれど、胸の重苦しさが不安」
「動悸や息切れが気になって、毎日スッキリ過ごせない」

心臓や呼吸の不調は、とても不安を感じやすいものです。そんな深くデリケートなお悩みは、一人で抱え込まずにぜひ太陽堂へご相談ください。お一人おひとりの体質に合わせた細やかな漢方の調合で、胸のつかえが取れた「軽やかな呼吸」を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

関連ページ

胸の違和感や動悸について、ホームページでも詳しくお話ししています。ぜひ参考にされてみてください。

心臓弁膜症
不整脈
心房細動

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

太陽堂がはじめての方へ

ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。

初めての漢方相談ガイド
漢方の料金の正直な話
改善症例の一覧
開局10年の記録

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

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林先生 自己紹介

記事作成者 薬剤師 椙田 彩純 

担当疾患;循環器、身体の痛み

臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。

大学卒業後、病院薬剤師として勤務。

対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。

現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。

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漢方薬について
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