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【薬剤師監修】胸のドキドキや息切れ、抜けない疲れに。潤いと元気を補う漢方「炙甘草湯」

2026 8/31
ブログ
2026年5月23日2026年8月31日
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  3. 【薬剤師監修】胸のドキドキや息切れ、抜けない疲れに。潤いと元気を補う漢方「炙甘草湯」
和紙のようなテクスチャの背景に、漢方薬「炙甘草湯」の効能と構成生薬を紹介するイラスト図解。 中央上部に大きく「炙甘草湯」の文字があり、その下に湯気の立つ漢方薬の入った和風の茶碗が描かれている。 その周囲に、以下の6つの構成生薬のイラストが名称とともに配置されている。 左側: 上から炙甘草(しゃかんぞう)、地黄(じおう)、人参(にんじん)。 右側: 上から麦門冬(ばくもんどう)、桂皮(けいひ、補足:桂枝)、大棗・生姜(たいそう・しょうきょう、補足:胃腹を守る)。 画像の上部には「【薬剤師監修】動悸や息切れ、疲れやすさに。心臓の働きを助け、体に潤いと栄養を補う漢方。」という説明テキストがある。 下部には「体力が低下して疲れやすく、動悸、息切れ、脈の乱れ(不整脈)がある方の、神経症、虚弱体質などに。」と適応症が記載されている。
目次

理由のわからない「ドキドキ・息切れ」に悩んでいませんか?

「じっとしているのに、急に胸がドキドキして不安になる」
「階段を少し上っただけで息が上がり、疲れがなかなか取れない」

太陽堂には、このような胸元の不快感や長引く疲労感に関するご相談が数多く寄せられます。病院の検査で「特に異常はない」と言われたものの、違和感が続いて不安を抱えている方も少なくありません。

東洋医学では、こうしたデリケートな胸元のサインは、体内の「潤い(陰)」と「エネルギー(気)」が不足していることで起こると考えます。

今回ご紹介する漢方薬「炙甘草湯(しゃかんぞうとう)」は、カサカサに乾いた体にたっぷりの潤いを与え、弱った胃腸にエネルギーを補給することで、胸元の過度な負担を和らげ、穏やかなリズムを取り戻すための体質づくりをサポートしてくれます。

【コラム】薬剤師 椙田の視点「西洋薬(メインテートやロキソニン)と漢方のアプローチ」

動悸や脈の乱れで病院を受診すると、脈をコントロールする『メインテート』などのβ遮断薬や、精神的な緊張を和らげる『精神安定剤』が処方されることが一般的です。

また、頭痛や関節痛で日常的に『ロキソニン』などの鎮痛剤を飲まれている方は、知らず知らずのうちに胃腸に負担がかかり、それが自律神経の乱れに繋がって胸元のドキドキを引き起こしているケースもあります。

これら西洋薬は『今ある辛い症状をピンポイントで抑える』ことに非常に優れています。一方で漢方の炙甘草湯は、『なぜリズムが乱れるのか?(潤いと体力の不足)』という根本原因にアプローチします。西洋薬で状態をコントロールしながら、漢方で『自律神経や体に負担をかけない土台』を作っていく併用スタイルが、とてもおすすめですよ。

炙甘草湯とは? 潤いと元気をチャージする9つの生薬

炙甘草湯は、体力が低下した「虚証(きょしょう)」や、体が乾燥する「燥証(そうしょう)」をケアするために、9種類もの生薬が絶妙なバランスで配合されています。

炙甘草湯を構成する生薬のチームワーク

期待される働き配合されている生薬特徴とアプローチ
潤いを補給する
(燥証のケア)
地黄(ジオウ)、麦門冬(バクモンドウ)、麻子仁(マシニン)、阿膠(アキョウ)乾いた体に水分と栄養を与えます。皮膚の乾燥や口の渇きを潤すほか、麻子仁は腸に潤いを与えて便通をサポートします。
元気を底上げする
(虚証のケア)
人参(ニンジン)、大棗(タイソウ)、炙甘草(シャカンゾウ)疲労感やだるさを和らげ、胃腸の働きを優しく助けることで、体全体のエネルギーを補給します。
上る熱を落ち着かせる桂枝(ケイシ)、生姜(ショウキョウ)体を温めて巡りを良くし、上へとのぼりやすい「気」を落ち着かせ、のぼせや動悸を穏やかに鎮めます。

【コラム】薬剤師 林の視点「ストレス社会で急増する『心臓神経症』とは?」

現代はストレスが多く、自律神経のバランスを崩す方が増えています。実は、自律神経の影響を最も受けやすい臓器が『心臓・大腸・膀胱』なのです。

病院の検査で明確な病名がつかないにも関わらず、強い動悸や息切れが続く状態を『心臓神経症』と呼ぶことがあります。炙甘草湯は、こうしたストレスや自律神経の乱れからくる『原因不明のドキドキ』に対しても、心身の緊張を解きほぐし、優しく寄り添ってくれる心強い漢方薬です。

炙甘草湯に関するよくあるご質問(FAQ)

病院の心臓の薬や、甲状腺の薬(バセドウ病など)と一緒に飲めますか?

基本的には併用可能です。実際、心房細動のケアや、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)によるドキドキ感のサポートとして、西洋薬と炙甘草湯を組み合わせて体質管理をされる方は多くいらっしゃいます。安全のため、お薬手帳をご用意の上、事前に専門家へご相談ください。

胃腸が弱いのですが、飲んでも胃もたれしませんか?

炙甘草湯には、強力に潤いを補う「地黄(ジオウ)」が含まれているため、普段から胃腸が弱く下痢をしやすい方が飲むと、胃もたれを起こすケースがあります。太陽堂では、患者様の胃腸の強さに合わせて生薬の配合を微調整するなど、無理なく吸収できる工夫を行っています。

飲んでどのくらいで変化を感じられますか?

炙甘草湯は、今ある発作を数分で止めるような強い薬ではなく、不足した栄養を満たして「土台から修復する」お薬です。そのため、細胞が入れ替わり体質に変化を感じるまでには、数週間から数ヶ月単位でじっくりと向き合っていただくことをおすすめしています。

まとめ:たっぷりの潤いとエネルギーで、安心できる毎日へ

「炙甘草湯」について解説しました。

ポイントは以下の3つです。

  • 潤い不足とエネルギー不足からくる「動悸・息切れ」をサポート
  • ストレスからくる「心臓神経症」のケアにも適している
  • 9つの生薬が胃腸を助け、乾いた体に潤いを与える

「病院では異常がないと言われたけれど、ドキドキして辛い」
「常に疲労感があり、少しの動作で息が上がってしまう」

そんな深くデリケートなお悩みは、一人で抱え込まずにぜひ太陽堂へご相談ください。病名にとらわれず、あなたのお体の「今の状態」に合わせた細やかな調整で、心と体がホッと安心できるリズムを取り戻すお手伝いをさせていただきます。

心臓弁膜症
虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)
心臓神経症(動悸・息切れ・過呼吸・胸痛)

「自律神経の乱れ」でお探しの方へ

自律神経の乱れに使う漢方薬は10種類以上あり、症状の名前だけでは選べません。太陽堂では「夢を見るか」「眠りの崩れ方」から「右脳タイプ」「左脳タイプ」を見分けて処方を組み立てています。13種類の使い分けは、こちらでまとめています。

【薬剤師監修】自律神経の漢方薬はどう選ぶ?「右脳タイプ」と「左脳タイプ」でわかる使い分け | 新宿の漢…
自律神経に使う漢方薬は10種類以上あり、症状の名前だけでは選べません。新宿の漢方薬局 太陽堂が、夢を見るか・眠りの崩れ方から見分ける「右脳タイ…
新宿の漢方薬局【太陽堂】

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

太陽堂がはじめての方へ

ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。

初めての漢方相談ガイド
漢方の料金の正直な話
改善症例の一覧
開局10年の記録

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

太陽堂について詳しく見る
林先生 自己紹介

記事作成者 薬剤師 椙田 彩純 

担当疾患;循環器、身体の痛み

臨床検査技師の両親の影響で、幼い頃から医療に関心を持つ。

大学卒業後、病院薬剤師として勤務。

対症療法が中心の現場で、繰り返す入退院や長期投薬を目の当たりにし、「もっと力になれる方法はないか」と模索する中で漢方と出会う。

現在は漢方の持つ幅広さと可能性に魅了され、一人ひとりの体質に寄り添った根本改善を追求している。

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