
「体温を測ると35.5度。平熱が低いと免疫が下がると聞いて、不安になった……」
「35度台だと病気になりやすいと聞いた。体温を上げるには、何をすればいいの……」
「冷えやすくて、だるい。寝ても疲れが取れないのは、平熱が低いせい……?」
太陽堂の店頭にも、「平熱が低い」ことを気にして来られる方がいます。先に正直にお伝えすると、平熱が35度台であること自体を、気にしすぎる必要はありません。医学で問題にする「低体温症」は、体の中心の温度が35度未満まで下がった状態のことで、腋で測る平熱が35.5〜36.0度の方はたくさんいます。
ただ、平熱の低さに冷え・だるさ・寝ても疲れが取れないが重なっている方は、体が熱を「作る・配る」力が落ちているサインです。ご相談の悩みで多いのは、順に「免疫が下がるのが心配」「冷えとだるさ」「体温を上げる方法」「病院で調べるべきか」です。
このページでは、平熱が低いことを気にしすぎなくていい理由、見直す順番(食べ物と眠り)、漢方の考え方をご説明します。
【この記事の結論:平熱が35度台の方への漢方の考え方】
- 起こる理由(原因): 平熱は体格・筋肉の量・年齢・測り方で差があり、35度台そのものは病気ではありません。冷えやだるさが重なるときは、漢方では①熱を作る材料が足りない(食が細い・胃腸が弱い) ②熱を作る場所が少ない(筋肉が少ない・運動不足) ③熱を配る指令が乱れている(睡眠不足・ストレス・自律神経)を見ていきます。
- 漢方の解決策: まず生活環境、とくに食べ物と眠りを見直します漢方はそのうえで、胃腸を整えて熱の材料を作る力を補い、巡りと自律神経を整える方向で、冷えとだるさの土台を立て直します。
- 対象となる主なお悩み: 冷えとだるさがある方、寝ても疲れが取れない方、朝起きられない方、冷房や寒さで体調を崩しやすい方。体温の数字だけが気になる方は、まずこのページを読んで安心してください。
平熱が低いこと自体は、気にしすぎなくていい
理由は3つあります。
- 個人差が大きい: 筋肉が少ない方、やせ型の方、高齢の方は平熱が低めです。35度台後半で元気に過ごしている方はたくさんいます。
- 測り方で変わる: 腋の測り方、朝か夕方か、体温計の種類で0.5度ほど変わります。朝起きてすぐの体温は低く、夕方は高くなるのが普通の波です。
- 「低体温症」とは別の話: 病気として扱う低体温症は、体の中心の温度が35度未満に下がった状態です。腋で35.5度は、それとは違います。「体温が1度下がると免疫が3割下がる」という話もよく聞きますが、はっきりした根拠はありません。
こんなときは一度、内科で
平熱が低いだけで病院で調べる必要は、基本的にありません。ただ、強いだるさ、むくみ、急な体重の増減、脈がとても遅い、生理が止まったなどが重なるときは、甲状腺などを一度血液検査で確かめると安心です。
漢方の考え方|体温の数字ではなく「熱を作る・配る力」を見る
漢方では、体温計の数字そのものより、「熱を作れているか」「作った熱を手足まで配れているか」を見ます。同じ35度台でも、整える方向は人によって違います。
【比較表】あなたはどれ? 3つのタイプと漢方の方向性
| タイプ | よくあるサイン | 漢方の方向性 |
| ① 熱を作る材料が足りないタイプ | 食が細い・朝食を抜く/胃もたれしやすい/やせ型/疲れやすく、声が小さくなる | 胃腸を整えて、食べたものを熱と血に変える力を補う |
| ② 熱を作る場所が少ないタイプ | 運動の習慣がない/筋肉が少ない/座り仕事/冷えると動きたくなくなる | 巡りを整えながら、歩く・スクワットなど筋肉を使う習慣を足す |
| ③ 熱を配る指令が乱れているタイプ | 睡眠不足・夜型/ストレスが強い/手足だけ冷たい/寝ても疲れが取れない | 自律神経を整えて、夜に体が休める状態を作る |
【薬剤師コラム①】「気にしなくていいですよ」とお伝えしています
担当薬剤師:前原
「平熱が35度台なんです」と心配そうに話される方には、まず「そこは気にしなくていいですよ」とお伝えしています。数字を上げること自体を目標にすると、無理に厚着をしたり、サプリを増やしたりして、かえって疲れてしまう方がいるからです。
店頭で本当に見ているのは、冷えとだるさがどの時間帯に出るか、食べる量、眠りの深さです。そこが整うと、体温は測らなくても「朝、動き出しが軽い」という形で変化が分かります。
体温を上げたい方に、最初に見直してほしい生活|食べ物と眠り
漢方薬より先に、生活環境から見直してみてください。順番は食べ物、眠り、動くことです。
- 食べ物: 朝食を抜かない。朝にたんぱく質(卵・納豆・魚)と温かい汁物を一品。冷たい飲み物は常温か温かいものに替える。甘いものでお腹を満たさない。
- 眠り: 寝る時間と起きる時間をそろえる。寝る1〜2時間前に湯船につかる。寝る前のスマホを短くする。眠りが浅いと、熱を配る指令(自律神経)が乱れます。
- 動くこと: 1日20分歩く、ゆっくりスクワットを10回。筋肉は体で最大の「熱を作る場所」です。
- 服装: 首・手首・足首を冷やさない。厚着で汗をかくと、汗が冷えてかえって体温を奪います。
【薬剤師コラム②】眠りが浅い方は、体温の波が出にくくなります
担当薬剤師:石川
体温には、朝低くて夕方に高くなる1日の波があります。夜型や睡眠不足が続くと、この波が平らになって、日中も体が温まりにくくなります。「平熱が低い」と感じる方の多くに、眠りの乱れが重なっています。
漢方では、胃腸を整えて熱の材料を作る力を補いながら、夜にしっかり休める体にすることを一緒に進めます。体温を上げるための漢方ではなく、冷えとだるさの土台を立て直す漢方です。
よくあるご質問(FAQ)
平熱が35度台だと、免疫が下がって病気になりやすいですか?
「体温が低いと免疫が下がる」という話に、はっきりした根拠はありません。平熱35度台で元気に過ごしている方はたくさんいます。
気にしてほしいのは体温の数字ではなく、冷え・だるさ・眠りの質です。そこが崩れているなら整える価値があります。
体温を上げるには、何から始めればいいですか?
朝食にたんぱく質と温かい汁物を一品足すこと、寝る時間をそろえること
熱を作る材料(食べ物)と、熱を配る指令(眠り・自律神経)を先に整えます。筋肉を使う習慣は、その次でかまいません。
体温はいつ、どこで測るのが正しいですか?
毎日同じ時間に、同じ体温計で、腋の奥にしっかり当てて測ってください。
朝起きてすぐは低く、夕方は高めに出ます。1回の数字で決めず、1週間ほどの平均で見ると、ご自身の本当の平熱が分かります。
子どもの平熱が35度台です。大丈夫ですか?
元気に食べて、よく眠り、よく動いているなら、数字だけで心配する必要はありません。
朝食を抜く、夜遅くまで起きている、外で遊ばないといった生活が重なっているときは、そこから見直してください。食が細く疲れやすいお子さんは、漢方相談の対象になります。
漢方で体温は上がりますか? 期間と費用は?
体温を上げることを目標にはしません。冷えとだるさの土台を整えると、結果として体温の波が戻る方が多いです。
だるさや朝の動き出しの変化は数週間、体質は季節をひとつ越える3か月を目安に見ています。費用は週5,000円前後から(月2万円前後から)で、相談料は無料です。
まとめ|数字を追わず、冷えとだるさの土台を整える
「平熱が低いから、体が弱いのだろうか」
- 平熱が35度台であること自体は、気にしすぎなくていい。個人差と測り方の差が大きく、病気としての低体温症とは別の話です。
- 冷え・だるさ・寝ても疲れが取れないが重なるなら、熱を「作る・配る」力の低下。まず食べ物と眠りを見直し、漢方は胃腸と自律神経の土台を補います。
- 朝食にたんぱく質と温かい汁物、寝る時間をそろえる、1日20分歩く、3つの首を冷やさない。
体温計の数字に不安を感じたまま、冬を迎えないでください。
冷えやだるさが出る時間帯、食べる量、眠りの様子、生理の状態を丁寧にお伺いし、全国対応のオンライン相談・店頭相談にて、新宿の漢方薬局「太陽堂」があなたのタイプに合った漢方ケアをご提案いたします。
関連するお悩み
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太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
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お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
太陽堂がはじめての方へ
ご相談を考え始めた方は、まずこちらをどうぞ。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。













