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【薬剤師監修】自律神経の漢方薬はどう選ぶ?「右脳タイプ」と「左脳タイプ」でわかる使い分け

2026 8/08
ブログ
2026年8月8日
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  3. 【薬剤師監修】自律神経の漢方薬はどう選ぶ?「右脳タイプ」と「左脳タイプ」でわかる使い分け
「【薬剤師監修】自律神経の漢方薬はどう選ぶ?『右脳タイプ』と『左脳タイプ』でわかる使い分け」というタイトルのサムネイル画像。水彩画風の優しいタッチで、感性豊かな右脳タイプの女性、論理的な左脳タイプの男性、そして中央に自律神経のバランスをサポートする薬剤師のイラストが描かれています。
目次

【この記事の結論:自律神経の漢方薬の選び方】

  • 選びにくい理由: 自律神経の乱れで出る症状は、動悸・めまい・のどのつかえ・イライラ・不眠と人によってまったく違います。そのため症状の名前だけで選ぼうとすると、候補がいくつも並んでしまいます。
  • 太陽堂の分け方: 症状ではなく「その方がもともと、どういう考え方・眠り方をする人か」で「右脳タイプ」と「左脳タイプ」に分けます。分かれ目は「夢を見るかどうか」と「眠りの崩れ方」です。
  • 対象となる主な漢方薬: 桂枝加竜骨牡蛎湯、桃核承気湯、苓桂朮甘湯、連珠飲、抑肝散、四逆散、釣藤散、逍遙散、柴胡桂枝乾姜湯、加味逍遙散、柴胡加竜骨牡蛎湯、半夏厚朴湯、加味帰脾湯(いずれも自律神経の乱れのご相談で使う漢方薬)

なぜ「自律神経の漢方」は、自分では選びにくいのか

「自律神経の乱れに漢方がいいと聞いたけれど、種類が多すぎてどれを選べばいいのか分からない」「病院で出された漢方を飲んでいるけれど、いまひとつピンとこない」

新宿の漢方薬局「太陽堂」には、こうしたご相談が数多く寄せられます。自律神経に使う漢方薬は10種類以上あり、名前だけを見比べても、自分に合うものは分かりません。

自律神経の乱れで出る症状は、人によってまったく違います。動悸、めまい、のどのつかえ、イライラ、眠れない、手足の冷え、汗が止まらない……。症状の名前で漢方薬を選ぼうとすると、候補がいくつも出てきてしまいます。

そこで太陽堂が手がかりにしているのが、「その方がもともと、どういう考え方・眠り方をする人か」という点です。

感覚やイメージで動く方(右脳タイプ)と、理屈で考える方(左脳タイプ)とでは、神経の高ぶり方も、眠りの崩れ方も違います。ここを見誤ると、同じ「自律神経の漢方」でも手応えが変わってきます。

【チェック】あなたは右脳タイプ? 左脳タイプ?

当てはまるほうを選んでみてください。

 【A】右脳タイプ【B】左脳タイプ
夢よく見る。覚えていることも多いほとんど見ない
寝つき悪い。布団に入ってから時間がかかる良い。すぐ寝られる
夜中寝ても寝ても寝足りない一度目が覚めると、そこから眠れない
考え方感覚・イメージで動く(芸術家タイプ)理屈で組み立てる(理論派タイプ)

どちらもある、はっきり決められない、という方も多くいらっしゃいます。その場合は「中間型」としてご案内しています。迷った方は、無理に決めなくて大丈夫です。

【A】右脳タイプに使う漢方薬

夢をよく見る、寝つきが悪い、寝ても寝足りない。感覚で動く芸術家タイプの方です。

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

竜骨(大型動物の化石)と牡蛎(カキの殻)という、ずっしり重い生薬が入っています。高ぶって浮ついた神経を、下に降ろして落ち着かせる漢方薬です。

疲れやすく、体力があまりない方向け。驚くと胸が苦しくなる、緊張しやすい、といった方に使います。男性のご相談にも使う処方です。

桂枝加竜骨牡蛎湯をくわしく見る

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

滞った血(けつ)を力強く巡らせながら、お通じをつける漢方薬です。上の桂枝加竜骨牡蛎湯とは逆に、体力があってガッチリした方向けになります。

生理前になるとイライラやのぼせがひどくなる、便秘が重なる、という方に。溜め込んだものを出すことで、気持ちも軽くなっていきます。

桃核承気湯をくわしく見る

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

体の中の余分な水(水毒)をさばく水はけを良くする漢方薬です。生薬はたった4つ。シンプルな処方です。

立ちくらみ、フワフワする感じ、耳鳴りが出る方に。胃腸が弱く、冷えやすい方に向いています。

苓桂朮甘湯をくわしく見る

連珠飲(れんじゅいん)

上の苓桂朮甘湯に、血(栄養)を補う四物湯(しもつとう)を組み合わせた処方です。水をさばきながら、不足した血も一緒に補う漢方薬になります。

苓桂朮甘湯との分かれ目は、「血(栄養)が足りているかどうか」です。同じフワフワ感でも、顔色がすぐれない、髪や肌がぱさつく、生理のあとにどっと疲れるといった血の不足のサインが重なる方には、連珠飲のほうが向きます。年齢に伴う女性特有のゆらぎの時期に多いタイプです。

連珠飲をくわしく見る

【B】左脳タイプに使う漢方薬

夢はほとんど見ない、寝つきは良いのに一度目が覚めると眠れない。理屈で考える理論派の方です。

抑肝散(よくかんさん)

高ぶった神経を鎮めながら、こわばった筋肉をゆるめる漢方薬です。東洋医学では、怒りの感情と筋肉の緊張はつながっていると考えます。

些細なことでイライラする、気が張って眠れない、無意識に体に力が入るという方に。歯ぎしりや、体がピクッと動くといったサインが出る方にも使います。

抑肝散をくわしく見る

四逆散(しぎゃくさん)

名前の「四逆」は、手足の先が冷えることを指します。緊張すると交感神経が高ぶり、末梢の血管が縮んで手足に血が届かなくなる——その状態に使う気の巡りを立て直す漢方薬です。

プレッシャーを感じるとみぞおちが痛くなる、お腹が張る、手足の先がいつも冷たいという方に向いています。

四逆散をくわしく見る

釣藤散(ちょうとうさん)

頭や上半身に昇ってこもった余分な熱を優しく冷まし、首すじや肩の緊張をほぐす巡りを整える漢方薬です。

朝スッキリ起きられず午前中は頭がどんより重だるい、首から肩がパンパンに張る、顔がのぼせる——中年期以降の方に使うことが多い処方です。

抑肝散との分かれ目は、「イライラと体のこわばり」が前に出るか(抑肝散)、「朝の頭の重さとのぼせ」が前に出るか(釣藤散)という点です。

釣藤散をくわしく見る

【C】中間型に使う漢方薬

どちらの要素も持っている方です。中間型のなかでも、右脳寄りか左脳寄りかで処方が変わります。

逍遙散(しょうようさん)|中間型のなかでも右脳寄りの方に

滞った気の巡りを整えながら、弱った胃腸を助けて血(栄養)を補う——心と体の緊張を、じんわりほどいていく漢方薬です。

のぼせや強いイライラといった「熱のサイン」はあまりなく、気分の落ち込み、めそめそと泣きたくなる、疲れやすくて胃腸が弱い——そうした方に向きます。肩が張りやすい方にも使います。

このあとご紹介する加味逍遙散は、逍遙散に熱を冷ます生薬を加えたものです。「熱のサイン」があるかどうかが、2つの分かれ目になります。

逍遙散をくわしく見る

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)|右脳寄りの中間。中年期以降の女性に

この処方は中年期以降の女性にかぎってお使いします。神経の高ぶりからくる汗、体の芯の冷え、眠りの浅さが重なる方に。

ほてりは落ち着いたのに、滝のような汗だけが止まらない。寝汗で夜中に目が覚める——そうした方に向く高ぶりを鎮めながら芯を温める漢方薬です。

柴胡桂枝乾姜湯をくわしく見る

加味逍遙散(かみしょうようさん)|中間型のなかでも左脳寄りの方に

逍遙散に、熱を冷ます生薬を加えたものです。足りない血を補いながら、こもった熱を冷ます漢方薬になります。

顔がカッと熱くなる、理由もなくイライラする、そのあと落ち込む——気分の波が大きい方に。病院でもよく処方される処方ですが、合わない方もいらっしゃいます。

加味逍遙散をくわしく見る

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)|中間型のなかでも左脳寄りの方に

上の桂枝加竜骨牡蛎湯と名前が似ていますが、こちらは体力があり、がっしりした方向けです。11種類の生薬からなる、しっかりした処方になります。

竜骨と牡蛎の「重さ」で、頭に上がった気を下へ引き下ろす漢方薬です。大事な場面の前に極度に緊張する、些細な音にビクッとする、寝つけないという方に使います。

柴胡加竜骨牡蛎湯をくわしく見る

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

のどに何かが詰まっている感じがするのに、検査では異常が出ない。漢方ではこれを「梅核気(ばいかくき)」と呼びます。のど周りに滞った気をほぐす漢方薬です。

緊張すると、のどが塞がるように息苦しくなるという方に向いています。

半夏厚朴湯をくわしく見る

【D】タイプで分けずに使う漢方薬

加味帰脾湯(かみきひとう)

この処方だけは、右脳・左脳のタイプ分けをせずに使います。

胃腸の働きを助けて血(栄養)を作り、それを心(精神)に届ける。同時に、頭にこもった熱を冷ます。心と胃腸の両方に栄養を届ける漢方薬です。

体はクタクタなのに眠りが浅い、些細なことで不安や焦りを感じる、疲れやすくて胃腸が弱い。真面目で頑張り屋の方に多いタイプです。

加味帰脾湯をくわしく見る

タイプ別・自律神経の漢方薬 早見表

タイプ眠りの特徴使う漢方薬
【A】右脳タイプ
感覚・イメージで動く
夢をよく見る/寝つきが悪い/寝ても寝足りない桂枝加竜骨牡蛎湯
桃核承気湯
苓桂朮甘湯
連珠飲
【B】左脳タイプ
理屈で組み立てる
夢を見ない/寝つきは良い/一度起きると眠れない抑肝散
四逆散
釣藤散
【C】中間型どちらの要素もある右脳寄り:逍遙散/柴胡桂枝乾姜湯(中年期以降の女性)
左脳寄り:加味逍遙散/柴胡加竜骨牡蛎湯
半夏厚朴湯
【D】タイプで分けない—加味帰脾湯

【薬剤師コラム①】病院で出る漢方薬と、体質から選ぶ漢方薬の違い

担当薬剤師:前原(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)

病院でも漢方薬は処方されます。自律神経の不調で内科や心療内科を受診すると、半夏厚朴湯や加味逍遙散、抑肝散などが出されることが多いですね。

調剤薬局にいた頃、私もこうした処方を数多くお渡ししてきました。病院の漢方は、症状の名前(のどのつかえ、イライラ、眠れない)に合わせて選ばれるのが一般的です。限られた診察時間のなかで判断するには、とても理にかなったやり方だと思います。

いっぽう漢方薬局では、お話をうかがう時間を長くとることができます。だからこそ「夢を見ますか」「眠りはどんなふうに崩れますか」といった、症状の名前には出てこないところまでお聞きして、右脳タイプ・左脳タイプを見分けることができます。

「病院で漢方をもらったけれど、いまひとつだった」という方でも、選び直すと手応えが変わることがあります。今飲んでいるお薬をご自身の判断でやめる必要はありません。お薬手帳をお持ちのうえ、一度ご相談ください。

【薬剤師コラム②】「この漢方、自律神経に使えますか?」というご質問について

担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)

店頭でも、インターネットでも、「〇〇という漢方は自律神経に効きますか?」というご質問をよくいただきます。

正直にお伝えすると、自律神経には使わない漢方薬も多くあります。たとえば、痛みや血流に使う処方、貧血に使う処方、足のつりに使う処方などは、名前が知られていても自律神経のご相談で使うことはほとんどありません。

また、自律神経に「使うことはあるけれど、主役ではない」処方もあります。動悸を鎮める炙甘草湯などがそれにあたります。

インターネットで名前を調べて、自分で選ぼうとされる方は多いのですが、この見分けが一番難しいところです。迷われたときは、どうぞ一度ご相談ください。

自律神経の漢方についてのよくあるご質問(FAQ)

右脳タイプと左脳タイプ、どちらか分かりません。

はっきり分かれない方のほうが、むしろ多くいらっしゃいます。その場合は中間型としてご案内し、逍遙散や加味逍遙散、半夏厚朴湯などから選んでいきます。無理にどちらかに決める必要はありません。

病院で出ている安定剤や睡眠薬と一緒に飲めますか?

基本的には併用いただけますが、お飲みのお薬の種類によって調整が必要な場合があります。お薬手帳をお持ちのうえ、ご相談ください。ご自身の判断で病院のお薬を減らしたり中止したりせず、必ず主治医の先生にご相談ください。

副作用が心配です。

ここでご紹介した漢方薬で、強い症状が出ることはまれです。ただし、体質に合わない場合や、甘草(かんぞう)を含む処方を長く続けた場合などに副作用が出ることもあります。太陽堂では服用中のご様子をうかがいながら調整していきますので、気になる変化があればすぐにお知らせください。

まとめ|同じ「自律神経の乱れ」でも、選ぶ漢方薬は変わります

自律神経に使う漢方薬は10種類以上あります。症状の名前だけで選ぶと、なかなか手応えにつながりません。

太陽堂では、夢を見るかどうか、寝つきはどうかという身近なところから、右脳タイプ・左脳タイプを見分けて処方を組み立てています。

※効果の感じ方には個人差があります。また、ここでご紹介した内容は、病院のお薬の効果を否定するものではありません。

自律神経の乱れそのものについては、こちらでくわしくお話ししています。

自律神経の乱れ(心身の不調)を漢方でサポート|ストレスやだるさを和らげる体づくり | 新宿の漢方薬局【…
病院で異常なしと言われただるさ、めまい、動悸などの「自律神経の乱れ」でお悩みなら新宿の太陽堂へ。漢方の「気・血・水」の考え方に基づき、心と体…
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不眠症(眠れない)
不安神経症(消えない不安)
心臓神経症(動悸・息切れ)
喉のつかえ・ヒステリー球

太陽堂の特徴

”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”

特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)

特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。

特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。

記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

太陽堂について詳しく見る
林先生 自己紹介

記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表

沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。

調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。

漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。

調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。

太陽堂について詳しく見る

漢方薬について

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