
突然の「胸のドキドキ」や「息苦しさ」、我慢していませんか?
「急に胸がドキドキして、苦しくなることがある」
「息がうまく吸えず、呼吸の仕方を忘れたような感覚に襲われる」
「以前ドキドキした場所に行くと、またなるのでは…と不安になる」
太陽堂には、このような心のデリケートなサインや、急な体のこわばりに関するご相談が数多く寄せられます。西洋医学では、こうした状態を「自律神経のアンバランス」と呼ぶことが多いですが、漢方(東洋医学)ではこれを「気(エネルギー)の上昇(気逆:きぎゃく)」と捉えます。
本来、私たちの体の中を穏やかに巡るべきエネルギー(気)が、過度なストレスや緊張、プレッシャーによって一気に上半身(頭や胸)へ突き上げてしまう状態です。これにより、胸のドキドキや息苦しさ、強い不安感といったサインが表れてしまうのです。
漢方では、この「上に昇りすぎた気を優しく下ろし、心身のリズムを安定させること」を一番の目標として、体質作りをサポートしていきます。
【コラム】薬剤師 石川の視点「西洋薬(抗不安薬やロキソニンなど)と漢方のアプローチ」
急な不安や胸のドキドキで病院を受診すると、心の緊張を和らげる『抗不安薬(精神安定剤)』や、眠りをサポートする『睡眠導入剤』が処方されることが一般的です。また、ストレスによって頭痛や肩こりが起きやすく、日常的に『ロキソニン』などの鎮痛消炎剤を手放せない方も多いのではないでしょうか。
これら西洋のお薬は、今ある辛い症状をスピーディに落ち着かせる『対症療法』として非常に優秀です。
しかし、ロキソニンで痛みを紛らわせたり、お薬で一時的に不安を和らげても、『なぜ気が突き上げてしまうのか?』という根本は変わっていません。西洋薬で急なサインをしのぎつつ、漢方で『ストレスを溜め込まず、気がスムーズに巡る体質』を育てていく併用スタイルは、心と体への優しさを考えると大変おすすめです。
不安やドキドキをサポートする代表的な「3つの漢方薬」
漢方では、気の上昇を鎮め、心を落ち着かせるための処方がいくつかあります。ここでは、代表的に用いられる3つの漢方薬をご紹介します。
(※太陽堂では完全オーダーメイドを推奨しているため、あくまで一般的な体質の目安としてご覧ください)
心と体を落ち着かせる漢方薬3選と適した体質
| 漢方薬名 | 適している体質・サイン | 特徴とアプローチ |
| ① 苓桂朮甘湯 (りょうけいじゅつかんとう) | めまいや立ちくらみを伴う、フワフワとした不安感がある方 | 体に滞った余分な「水」を動かしながら、突き上げる気を下ろし、神経の高ぶりを優しく鎮めます。 |
| ② 桂枝加竜骨牡蛎湯 (けいしかりゅうこつぼれいとう) | 体力がなく疲れやすい方。些細な音に驚きやすく、寝汗や不眠がある方 | 消耗した体に潤いを補いながら、デリケートに過敏になった神経をマイルドに休ませます。 |
| ③ 柴胡加竜骨牡蛎湯 (さいこかりゅうこつぼれいとう) | 比較的体力があり、ストレスでイライラしやすく、みぞおちが張る方 | 胸や脇腹にこもった「熱」と「気」の滞りを力強くスッキリと通し、重苦しい気分を晴らします。 |
詳しい説明は各漢方薬のページをご覧になってみて下さい。
★林先生の漢方メモ:「桂枝」と「甘草」の組み合わせ★
上記の処方に共通して(または組み合わせによって)含まれているのが「桂枝(ケイシ)」と「甘草(カンゾウ)」という生薬です。
この2つの組み合わせには、「上に突き上げた気を、優しく本来の場所へ下ろす」という素晴らしい働きがあります。自分の意思ではコントロールできない交感神経の高ぶりを、自然の力でそっと落ち着かせてくれるのです。
どんなお悩みに向いているの? 太陽堂でのご相談例
病院のお薬(向精神薬など)を飲んでいてもなかなかスッキリしない、あるいは「できれば自然なものに頼りたい」というご相談は非常に多くいただきます。自律神経のバランスを整えることは、まさに漢方が最も得意とする分野の一つです。
【コラム】薬剤師 林の視点「不眠や将来の不安でお悩みだった方のケース」
以前、4年ほど前から『不眠』や『将来に対する強い不安』に悩まれている30代の男性がご相談に来られました。病院のお薬(サインバルタなどの抗うつ薬や睡眠薬)を飲んでいるものの、ストレスが溜まると肌に強い痒みが出るなど、心と体がSOSを出している状態でした。
この方には、①体にこもった余分な熱(痒みの原因)を取る漢方薬と、②自律神経を整える漢方薬(気の突き上げを下ろす『桂枝・甘草』を含むもの)を組み合わせてじっくり飲んでいただきました。
数ヶ月後には痒みが気にならなくなり、漢方の量を減らしても、不安感や眠りのリズムが驚くほど安定していきました。約1年半のサポートで、お薬に頼らずともご自身の力で調子の良い毎日を過ごせるようになった、大変嬉しいケースです。
自律神経をいたわる漢方に関するよくあるご質問(FAQ)
病院の安定剤や、市販の鎮痛剤(ロキソニン等)と一緒に飲めますか?
基本的には併用可能です。
急な不安や頭痛は西洋薬でコントロールしながら、漢方で根本的な『気の巡り(体質)』を整えていくアプローチはよく見られます。
安全のため、事前にお薬手帳をご用意の上、専門家へご相談ください。
特定の場所に行くとドキドキする「予期不安」のようなサインにも使えますか?
はい、お使いいただけます。
漢方は「今起きているドキドキ」だけでなく、「また起きたらどうしようという不安(気の滞り)」を和らげ、心身の過緊張をベースからほぐす体質づくりをサポートします。
どのくらい飲み続ければ、心が落ち着いてきますか?
心と自律神経のバランスは、これまでのストレスや疲労の蓄積が関係しているため、1~3ヶ月単位でじっくりと向き合っていただくことをおすすめしています。
焦らず、少しずつ「気がついたら楽に過ごせている日が増えた」と感じていただけるようサポートいたします。
まとめ:気の突き上げを鎮め、穏やかな心と体へ
「不安や動悸をサポートする漢方薬」について解説しました。
ポイントは以下の3つです。
- 急なドキドキや息苦しさは、ストレスによる「気の上昇」が原因かも
- 西洋薬(ロキソニンや安定剤など)と併用しながら体質をサポートできる
- 「桂枝」と「甘草」の組み合わせが、高ぶった神経を優しく鎮める
「病院では異常なしと言われたけれど、毎日が息苦しくて辛い」
「自分の意思ではどうにもならない不安感から抜け出したい」
心や自律神経のデリケートなサインは、お一人で抱え込むのが一番辛いものです。ぜひ一度、太陽堂へご相談ください。初回は1時間以上かけて丁寧にお話を伺い、あなたの心と体に寄り添う「オーダーメイドの煎じ薬」で、穏やかな毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
関連ページ(内部リンクのご案内)
自律神経の乱れや、眠りのお悩みについて、ホームページでも詳しくお話ししています。ぜひ参考にされてみてください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。












