
気象病・天気痛を漢方の知恵で整える
雨の日も自分らしく過ごすために|漢方薬局 太陽堂
「雨が降る前になると、決まって頭が重くなる」
「台風が近づくと、めまいがして家事が手につかない」
「天気が悪い日は、気分まで沈んでしまう……」
もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、それは気象病や天気痛かもしれません。
周りからは「気のせいじゃない?」「怠けているだけでは?」と理解されず、一人で辛さを抱え込んでいませんか?
漢方薬局「太陽堂」では、そんな天候による不調を「体からの大切なサイン」と捉え、あなた本来の健やかなリズムを取り戻すお手伝いをしています。
2. 漢方で紐解く「気象病 漢方」の視点:なぜ水が溜まると痛むのか?
漢方の世界では、私たちの体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つの要素がバランス良く巡ることで健康が保たれると考えます。
気象病を漢方の視点で注目すると、この中の「水(すい)」の乱れになります。
「水滞(すいたい)」が引き起こす不調
「体内の水分代謝がうまくいかない」
「余分な水分が溜まって滞っている状態」
を東洋学(漢方)では「水毒(すいどく)」や「水滞(すいたい)」という言葉があります。これは、
外の湿度が上がったり、気圧が下がったりすると、体内の「水」はさらに外へ排出されにくくなります。
- 脳の周りに余分な水が溜まれば「頭痛」
- 内耳(耳の奥)に溜まれば「めまい」
- 関節に溜まれば「関節痛」
- 全身に溜まれば「重だるさ」
パンパンに膨らんだスポンジのような状態になった体は、気圧の変化という外部刺激をダイレクトに受け、痛みや不調として現れてしまうのです。
3. あなたはどのタイプ? 漢方的な体質分析
天気痛の漢方的アプローチは、一人ひとりの体質によって異なります。
以下の表で、ご自身がどの傾向に近いかチェックしてみましょう。
【体質タイプ別チェック表】
| タイプ | 主な症状の傾向 | 天気による不調の特徴 |
| 水滞(すいたい) | むくみやすい、胃がチャプチャプ鳴る | 雨の日に体が重く、めまいがしやすい |
| 気虚(ききょ) | 疲れやすい、胃腸が弱い、食欲がない | 天気が崩れると、どっと疲労感が出る |
| 気逆(きぎゃく) | のぼせ、動悸、不安感、イライラ | 気圧の変化で動悸やパニック感が出やすい |
| 瘀血(おけつ) | 肩こり、肌のくすみ、生理痛が重い | 古傷がうずいたり、刺すような頭痛がしたりする |
※これらは代表的な例です。実際には複数のタイプが混ざり合っていることも多いため、専門家による「証(しょう)」の見極めが非常に重要です。
4. 使う漢方薬としては
漢方的な体質診断でも書きましたが、気象病といっても症状は様々です。
ただ一番多い気象病の原因としては「水毒(すいどく)」や「水滞(すいたい)」になりますので、「水の流れを整える漢方薬」を使っていきます。
また気象病でおきる「自律神経の乱れ」には「自律神経を整える漢方薬」を。
あとはその方の症状により使う漢方薬は変わり、頭痛の場合は「頭痛に対しての漢方薬」。
眩暈に対しては「眩暈に対しての漢方薬」を使っていきます。
疾患別に書いていますので、ぜひご参考にされて下さい。
5. 医学から見た「天気痛 原因」とメカニズム
もちろん、現代医学においても天気と体調の関係は解明されつつあります。
西洋医学的な視点では、天気痛の原因は「耳」にあると考えられています。
内耳のセンサーと自律神経の深い関係
私たちの耳の奥には「内耳(ないじ)」という、気圧の変化を感じ取るセンサーがあります。このセンサーが敏感すぎると、わずかな気圧の揺らぎも察知し、その情報が脳へと過剰に伝わってしまいます。
その結果、気象病による自律神経のバランスが乱れが以下のような反応が起こります。
- 血管の異常な動き: 血管が急激に収縮・拡張し、神経を刺激して頭痛を誘発する。
- 痛みの増幅: 自律神経の乱れにより、普段なら流せる程度の刺激を「激しい痛み」として脳が誤認してしまう。
太陽堂では、この「過敏すぎるセンサー」を落ち着かせ、自律神経が柔軟に対応できる体づくりを漢方でサポートします。
6. 気象病・天気痛の症例
症例① 昭和40年生 女性
20年ほど前より気象病に悩まされているとのこと。
雨の前の日になると必ず頭痛がするという事で、こちらに相談に来られました。
頭痛は特に「頭頂部」が痛く、前の日から当日にかけて痛みが酷いとの事。
病院のお薬でも改善が見られなかったとの事でした。
漢方薬は、
①水の巡りを整える漢方薬
②自律神経を整える漢方薬
の2種類を出させて頂きました。
漢方服用開始から3ヶ月、頭痛もほとんどしなくなり、調子が良いとの事。
浮腫みも取れている感じがするとの事でした。
漢方服用開始から6ヶ月、頭痛もこの1ヶ月はないとの事。
台風がきても全く症状が出なかったとの事でした。
漢方服用開始から9ヶ月、調子も良いので今回で服用終了。
調子良い状態が維持できているとの事でした。
症例② 昭和45年生 男性
低気圧がおこると必ず眩暈がするとの事でご相談に来られました。
雨の日もおこりやすく、特に酷いのは台風の時期との事。
眩暈の種類としては「立ち眩み」と「回転性の眩暈」。
酷い時は「吐き気」も出てくるとの事でした。
①水の巡りを整える漢方薬
②血流を良くする漢方薬
の2種類を出させて頂きました。
漢方服用開始から3ヶ月、眩暈もほとんど起こらなくなったとの事。
調子の良い日が増えてきているとの事でした。
漢方服用開始から8ヶ月、眩暈なく過ごせているとの事。
順調に良くなっているとの事でした。
漢方服用開始から1年半、台風の時期も無事に眩暈なく過ごせたとの事。
調子も良いので今回で服用終了とさせて頂きました。
7. 今日からできる「気圧 体調不良」への養生アドバイス
漢方薬で内側から整えると同時に、日常生活で「外からの刺激」を和らげる工夫を取り入れることも大切です。
耳の血行を整える「くるくる耳マッサージ」
内耳周辺の血行を良くすることで、気圧センサーの過敏さを和らげます。
- 両耳を軽くつまんで、上・横・下に5秒ずつ引っ張る。
- そのまま後ろにゆっくり5回まわす。
- 耳を手のひらで覆い、円を描くように5回まわす。

水分の「摂り方」を意識する
喉が渇いていないのに「健康のために」と水を飲みすぎていませんか? 巡りの悪い状態で大量の水を飲むと、水滞を悪化させることがあります。温かい飲み物を、一口ずつゆっくり飲むのが理想です。
「冷え」と「湿」から身を守る
雨の日は足首や首元を冷やさないようにしましょう。
また、湿気が高い日は除湿機を活用し、環境からも体の水分バランスを整えます。

8. よくあるご質問(FAQ)
漢方薬を飲めば、すぐに天気痛は治りますか?
漢方薬は「今ある痛みを抑える」だけでなく、不調が起こりにくい体質へと導くものです。
早い方では数日で変化を感じることもありますが、基本的には効果が出るまで3ヶ月は見て頂いています。
具体的な漢方薬の名前を知りたいのですが。
漢方は「同じ症状でも、その人の体質によって処方が異なる」のが最大の特徴です。
安易に薬名をお伝えするのではなく、あなたの現在の状態を詳しく伺った上で、最適なものをご提案させていただきます。
病院の薬(鎮痛剤など)と一緒に飲めますか?
多くの場合は併用可能ですが、念のため確認が必要です。ご相談の際は、現在服用中のお薬やお薬手帳の内容をお伝えください。
まとめ:空模様に振り回されない、あなたらしい毎日へ
「雨の日に寝込んでしまうのは、自分の気持ちが弱いからだ」
そんなふうに自分を責めないでください。あなたの体は、環境の変化に一生懸命対応しようとしています。
ただ、その調整機能が少しだけ追いついていない状態にあるだけなのです。
漢方薬局「太陽堂」では、あなたの心と体の声に耳を傾け、自律神経の乱れを優しく整えるお手伝いをいたします。
天気は変えることができません。でも、「天気の変化に負けない体」を整えていくことは今からでも可能です。
漢方で気象病に対しての知恵は、単に症状を抑えるだけでなく、あなたの中に備わっている「調整力」を呼び覚ますお手伝いをします。
「雨の日はゆっくり休む日」と心穏やかに思えるように。
そして、晴れた日をもっと笑顔で楽しめるように。
太陽堂は、あなたの毎日が少しでも軽くなるよう、誠心誠意サポートいたします。お気軽にご相談ください。
次に呼んで欲しい記事一覧
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。


