
その漢方薬、あなたの体質に合っていますか?
「花粉症には漢方がいいと聞いて試したけど、全然効かなかった…」
「飲むと逆に喉が渇いて、症状が悪化した気がする」
そんな経験はありませんか?
実は、ドラッグストアで一番有名な漢方薬「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」は、特定のタイプの人に効きやすいという特徴があります。
漢方では、同じ「花粉症」という病名でも、体の中で起きていることが「冷えている」のか「熱を持っている」のかによって、使う漢方薬は違ってきます。
もし、あなたが「熱を持っているタイプ」なのに「冷えに対する漢方薬」を飲んでいたら……。
火に油を注ぐように、かゆみや炎症が悪化してしまうこともあるのです。
今回は、あなたがどのタイプなのかを見極める診断法と、正しい漢方の選び方をご紹介します。
まずは花粉症の2大タイプチェック
あなたの症状は、AとB、どちらの項目が多く当てはまりますか?
【A】冷えの「水毒(すいどく)」タイプ
- 鼻水が無色透明で、水のようにサラサラ流れる
- くしゃみが連発して止まらない
- 目のかゆみよりも、鼻の症状が辛い
- お風呂に入って温まると少し楽になる
- 普段から手足が冷えやすい
【B】熱の「血熱(けつねつ)」タイプ
- 鼻水が黄色っぽく、ネバネバしている
- 鼻づまりがひどい
- とにかく「目のかゆみ」が辛い、目が充血する
- 喉がイガイガして痛い
- 顔がほてったり、熱っぽさを感じる
- 冷たいタオルで冷やすと楽になる
結果と対処法
【Aが多かった人】体が冷えている「冷え・水毒」タイプ
あなたが選ぶべきは、「体を温めて、余分な水を出す漢方」です。
このタイプの正体は、体の中に溜まった余分な水(水毒)です。
体が冷えているため水分代謝が悪く、あふれた水が「鼻水」として外へ流れ出ています。
有名な「小青竜湯」がバッチリ効くのはこのタイプ。体を温めて、ダムの放流のように水を外へ出します。
※ただ近年は花粉の量の増加・クーラーや欧米食化による内熱の増加により「普通の小青竜湯のみ」では効きにくくなっている傾向があります。
- アドバイス:
- 冷たい飲み物はNG。
- 生野菜などもNG。
- 苦い物・アクのある野菜は十分アク抜きをする。
- 上半身を冷やさない。
- マスクで鼻の湿度と温度を保ちましょう。
【Bが多かった人】炎症が起きている「熱・血熱」タイプ
あなたが選ぶべきは、「熱を冷まし、炎症を鎮める漢方」です。
このタイプは、何かしらの原因(アレルギーや菌感染など)により、粘膜が火事を起こしている状態です。
ここで間違って「温める漢方(小青竜湯など)」を飲んでしまうと、火に油を注いでしまい、「口が渇く」「目がさらに赤くなる」といった副作用が出る事も…
このタイプには、熱を冷ます漢方薬の「葛根湯(かっこんとう)」や「越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)」などが選ばれることが多いです。
- アドバイス:
- 辛いもの、お酒、油っこい食事は炎症を悪化させるので控えましょう。
- 保冷剤をタオルで巻き、目元を冷やすと楽になります。
- もち米なども注意が必要。
なぜ「市販の漢方」で失敗するの?
ドラッグストアの棚には「鼻炎に!」と大きく書かれた箱が並んでいますが、その多くは「冷えタイプ(小青竜湯)」向けの商品です。
しかし、現代人は食生活やストレスの影響で、「熱タイプ」や「混合タイプ」の人が増えています。
パッケージだけで選んでしまうと、「熱タイプなのに温める薬を買ってしまった」というミスマッチが起きやすいのです。
タイプ別・漢方選びの比較表
迷ったときは、この表を参考に自分の体質を見つめ直してみてください。
| 特徴 | 冷えタイプ(水毒) | 熱タイプ(熱毒) |
| 鼻水の状態 | 透明・サラサラ・水っぽい | 黄色っぽい・ネバネバ・詰まる |
| 一番の悩み | 止まらない鼻水、くしゃみ | 目のかゆみ、充血、腫れ |
| 悪化する時 | 寒い場所、朝起きた時 | お酒を飲んだ時、暖房の部屋 |
| 楽になる時 | お風呂などで温めると楽 | 保冷剤などで冷やすと楽 |
| 相性の良い薬 | 温めて乾かす薬 (小青竜湯など) | 冷やして鎮める薬 (越婢加朮湯など) |

花粉症のタイプ診断に関するFAQ
鼻水はサラサラだけど、目もすごくかゆいです。どっちですか?
「混合タイプ」の可能性があります。
実は一番厄介なのがこのパターンです。「冷え(水毒)」と「熱(炎症)」が同時に起きています。この場合、自己判断で薬を選ぶのは非常に難しく、薬剤師によるさじ加減(薬のブレンド)が必要です。
去年は効いた薬が、今年は効きません。
体質が変わった可能性があります。
その年の気候や、あなたの体調(寝不足、加齢、食事の変化)によって、証(しょう=体質)は変化します。「去年これだったから」と思い込まず、その年の症状を見て薬を選び直すことが大切です。
まとめ:漢方は「オーダーメイド」だからこそ効く
「花粉症」という病名はひとつでも、体の中で起きている戦争の種類は人それぞれです。
- 水浸しの人は、水を抜く。
- 火事の人は、火を消す。
この見極めさえ間違えなければ、漢方は驚くほどシャープに効いてくれます。
「自分はどっちのタイプかわからない」
「市販薬で失敗したくない」
という方は、ぜひ太陽堂にご相談ください。あなたの今の「証」にぴったりの漢方をお選びします。
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ご相談の多い疾患・お問い合わせ
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
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お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 石川 満理奈

得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科
開業医だった父の影響で小さい頃から医療は身近に。
薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。















