
2月も下旬に入ると、暖かい日と寒い日が数日おきに入れ替わる「三寒四温(さんかんしおん)」の季節になります。
春が近づくのは嬉しいことですが、この時期は体調を崩す方が急増します。
「暖かくなったと思って薄着をしたら、翌日熱を出した」
「気温差で頭がクラクラする」
「体がだるくて、やる気が起きない」
その不調、実は「寒暖差疲労(かんだんさひろう)」かもしれません。
私たちの体は、気温の変化に対応しようと必死にエネルギーを使っています。
今回は、西洋医学と漢方の両方の視点を持つ薬剤師と、太陽堂の代表薬剤師の2名が、乱れがちな自律神経を整え、三寒四温を乗り切るためのコツを伝授します。
なぜ「三寒四温」は体に悪い?自律神経のオーバーヒート
まずは、調剤薬局での勤務経験があり、体の仕組み(生理学)と漢方の両方に精通している薬剤師・前原先生が、寒暖差が体に与えるダメージについて解説します。
薬剤師:前原 信太郎(調剤薬局勤務 6年の経験)
「私たちの体には、暑いときは汗をかき、寒いときは身震いをして熱を作る『体温調節機能』が備わっています。これをコントロールしているのが自律神経です。
一般的に、気温差が7度以上あると、自律神経の調整機能が限界を超え、オーバーヒートを起こすと言われています。これが『寒暖差疲労』です。
三寒四温の時期は、前日比で10度以上変わることも珍しくありません。体の中では、アクセルとブレーキを交互に踏み続けているような状態になり、ものすごいエネルギーを浪費してしまうのです。」
あなたの自律神経は大丈夫?「寒暖差疲労」チェック
「春のダルさ」は、自律神経のSOSかもしれません。
以下の表で、今のあなたの状態をチェックしてみましょう。
| チェック | 症状(サイン) | 体の中で起きていること |
| □ | 顔がほてる、のぼせる | 体温調節がうまくいかず、熱が頭にこもっている(気逆)。 |
| □ | 手足が冷たいのに汗をかく | 自律神経のバランスが乱れ、血管の収縮・拡張がバグを起こしている。 |
| □ | めまい・立ちくらみ | 気圧や気温の変化に体がついていけず、平衡感覚が乱れている。 |
| □ | 寝つきが悪い・眠りが浅い | 交感神経(興奮モード)が高ぶったまま、リラックスできていない。 |
| □ | イライラする・不安になる | 自律神経の乱れが精神面(肝)に影響している。 |
| □ | 胃腸の調子が悪い | 胃腸も自律神経によって動いているため、消化機能が低下する。 |
代表薬剤師が教える!「三首(さんくび)」の防衛術
では、どうすればこの乱高下する気温から身を守れるのでしょうか?
太陽堂の代表であり、多くの方の養生指導を行ってきた薬剤師・林先生が、漢方の基本にして究極の防衛術を伝授します。
管理薬剤師:林 泰太郎(太陽堂 代表)
「三寒四温の時期に一番やってはいけないこと、それは『先取りして薄着をすること』です。
漢方には『春捂秋凍(しゅんごしゅうとう)』という言葉があります。春は急いで薄着をせず、少し汗ばむくらい暖かくしていなさい、という教えです。
特に守ってほしいのが『三首(首・手首・足首)』です。ここは皮膚が薄く、太い血管が通っているため、外気の影響をダイレクトに受けます。
- 寒い日: マフラーやレッグウォーマーでガードする。
- 暖かい日: スカーフに変えたり、足首だけ出す。
これだけで、自律神経への負担は劇的に減ります。おしゃれは我慢と言いますが、この時期だけは我慢せず、ストールなどを一枚カバンに入れておいてくださいね。」

自律神経を整える「お風呂」と「食事」
1. 38〜40℃の炭酸入浴
熱すぎるお風呂(42℃以上)は交感神経を刺激して逆効果です。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、副交感神経(リラックス)を優位にします。市販の炭酸入浴剤を使うと、ぬるめでも末梢血管が拡張し、自律神経が整いやすくなります。
2. 「気」を補うエネルギー食材
体温調節で消耗したエネルギー(気)を食事で補給しましょう。
- 芋類(ジャガイモ、サツマイモ): 胃腸を優しく元気にし、気を補います。
- 鶏肉: 体を温め、スタミナをつける基本食材です。
- ナッツ類: 若返りのビタミンEが豊富で、血流を改善します。

三寒四温の養生・よくある質問(FAQ)
昼間は暑くて夜は寒いです。どんな服装がベストですか?
「玉ねぎのような重ね着(レイヤード)」が基本です。
下着+シャツ+カーディガン+コートのように、こまめに脱ぎ着できる服装を選びましょう。特に「首元」を開けるか閉めるかで体感温度は大きく変わります。ストールやマフラーでの調整が最も効果的です。
自律神経が乱れている時、運動はしてもいいですか?
激しい運動は避けましょう。
体がエネルギー切れを起こしている状態なので、激しいランニングなどは逆効果になることがあります。散歩やストレッチなど、「気持ちいい」と感じる程度の軽い運動で血流を促すのがおすすめです。
まとめ:春への衣替えは「体」が先
三寒四温は、冬から春へと季節が着替えている途中です。
私たちの体も、冬仕様から春仕様へと一生懸命「衣替え」をしています。
この時期の不調は、「春に向けて体が頑張っている証拠」でもあります。
無理に気合で乗り切ろうとせず、一枚羽織るものを増やしたり、夜は早めに休んだりと、体をいたわってあげてください。
「めまいが治まらない」
「気温差で体調を崩してから、ずっと本調子じゃない」
そんな時は、漢方薬で自律神経の調整をサポートすることができます。
春本番を笑顔で迎えるために、ぜひ東京太陽堂にご相談ください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
記事作成者 薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年・2025年 学術発表
沖縄で開業医をしていた祖父と薬の話しをしていた事から薬剤師の道を目指すように。
調剤薬局の薬剤師として6年間勤務。
漢方の勉強をして、より患者さんの治療の選択肢の幅を広げたいという思いから「漢方の道」に。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。









