
「少し階段を登っただけで、息が切れてハアハアと立ち止まってしまう…」
「夕方になると足のすねがパンパンにむくみ、指で押すとへこみが戻らない…」
「病院で『心不全の初期』と言われ、利尿剤を飲んでいるがだるさが抜けない…」
「血液検査でBNP(心臓の負担を示す数値)が高めと言われ、将来が不安だ…」
「いくら休んでも鉛のように体が重く、外出する気力が湧かなくなってきた…」
心臓のポンプ機能がジワジワと低下し、全身に十分な血液(酸素)を送り出せなくなる「慢性心不全」。
心筋梗塞や高血圧などを背景に発症することが多く、初期〜中期にかけては「動いた時の息切れ」や「足のむくみ」、「極度の疲労感」といった症状が少しずつ現れ始めます。
病院で利尿剤(体内の余分な水分を尿として出す薬)などを処方されてむくみが引いても、「心臓のエンジンそのもの」が元気を取り戻したわけではないため、「常に体がだるい」「少し動くと疲れる」といった生活の質(QOL)の低下に深く悩まれている方が非常に多い疾患です。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、単に水分を外に追い出すだけではなく、「なぜ心臓のポンプ機能が弱り、体に水が溜まってしまうのか」という根本的な『心臓のエネルギー不足(心気虚)』や『水はけの悪さ(水毒)』に着目し、体の内側からエンジンを優しく労わり、息切れやむくみが起きにくい体質を取り戻すための体づくりを漢方でサポートいたします。
慢性心不全(初期〜中期)とは?西洋医学の限界と他疾患との違い
【太陽堂における慢性心不全(初期〜中期)の漢方サポートまとめ】
- 原因: 西洋医学では「加齢や高血圧などによる心機能(ポンプ機能)の低下」とされるが、漢方では根本原因を、心臓を動かすエネルギーが不足した「心気虚(しんききょ)」や、全身の巡りが滞り不要な水分が溜まった「水毒(すいどく)・瘀血(おけつ)」と捉える。
- アプローチ: 心臓にたっぷりと活力を補い、全身の負担となっている余分な水分を穏やかに巡らせて流し出す生薬を用いた煎じ薬で、根本的な体質改善を目指す。
- 目安期間: ポンプ機能の低下具合や年齢によるが、早い方で数週間〜1ヶ月程度で「足のむくみが軽くなった」「体が少し動きやすい」と感じ、数ヶ月〜年単位でじっくりと息切れや疲労感が少ない穏やかな状態を育てていくケースが多い。
慢性心不全は、ある日突然発症するものではなく、長年の高血圧や不整脈、加齢などによって心臓が疲れ果ててしまった状態(症候群)を指します。心不全になると、血液が全身にうまく回らなくなるため「疲労感」が出やすくなり、心臓の手前で血液が渋滞を起こすため、肺に水が溜まれば「息切れ」、足に水が溜まれば「むくみ」となります。
「腎臓病」や「呼吸器疾患」との違い
息切れやむくみ、疲労感を伴う疾患は他にもありますが、大元の原因となっている臓器が異なります。
| 疾患名 | 主な症状と特徴 | 慢性心不全との違い・関係性 |
| 慢性心不全 (初期〜中期) | 動いた時の息切れ、足のむくみ、全身の重だるい疲労感。 | 心臓のポンプ機能の低下(エンジンの弱り)が原因です。 |
| 慢性腎臓病(CKD) ネフローゼ症候群 | まぶたや顔、足の強いむくみ。尿の異常(たんぱく尿など)。 | 腎臓の「ろ過機能」が低下し、水分や老廃物が排泄できない状態です。心不全と合併することも多いです。 |
| 呼吸器疾患 (COPD・喘息など) | 慢性的な咳、痰、息を吐く時の苦しさ。 | 肺や気管支の病気です。心不全による息切れ(肺のうっ血)とは治療アプローチが異なります。 |
| 期外収縮・不整脈 | ドクンと脈が飛ぶ、胸が詰まる感覚。 | 心臓の電気信号の乱れです。不整脈が長く続くと、慢性心不全の引き金になることがあります。 |
期外収縮の不快感は、心臓だけの問題ではなく、全身の自律神経のバランスや更年期、慢性的な疲労と深く関わっています。ご自身の症状に近いページもぜひご参照ください。
【西洋医学(病院)での一般的な治療】
循環器内科などでは、血液検査(BNP値の測定)や心エコー検査が行われます。治療の基本は、心臓の負担を減らすためのお薬です。体内の余分な水分を尿として排出する「利尿剤(ラシックス、フロセミド等)」をはじめ、心臓を休ませる「β遮断薬(ビソプロロール等)」、血圧を下げて血管を広げる「ACE阻害薬・ARB」などが処方されます。
これらのお薬は症状をコントロールし、命を守るために非常に重要です。しかし、「利尿剤でむくみは取れたけれど、薬が効いている間はトイレが近くて外出できない」「だるさが取れず、以前のように動けない」という生活の質の低下に対する根本的な解決策がなく、不安を抱える方が少なくありません。
【薬剤師コラム①】利尿剤は「水」を出すが「エンジン」は直さない
担当薬剤師:椙田(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
「病院の利尿剤を飲むと足のむくみはスッキリするのですが、午後になると体が鉛のように重くて動けなくなります」というご相談を非常によくお受けします。
利尿剤は、体に溜まった余分な水分を強制的に外へ出し、心臓の負担(水分の重さ)を軽くする素晴らしいお薬です。しかし、車に例えるなら「荷台の重い荷物を下ろして軽くした」だけであり、「弱ってしまったエンジン(心臓の働き)自体を元気にした」わけではありません。
東洋医学では、この弱ったエンジンに活力を与えることを「補気(ほき)」と呼びます。単に水を出すだけでなく、心臓を動かすための大元のエネルギー(気)をしっかりと補い、自分自身の力で血液と水分を巡らせる力を取り戻すことが、抜けない疲労感を改善する大きな鍵となります。
太陽堂の漢方アプローチ|心臓の「気」を補い、「水」を巡らせる
東洋医学(漢方)では、慢性心不全の初期〜中期に見られる不調の根本原因を、心臓を動かす生命エネルギーが不足した「心気虚(しんききょ)」、全身の巡りが悪く不要な水分が滞った「水毒(すいどく)」、そして血液の渋滞である「瘀血(おけつ)」と捉え、お一人おひとりの体力や症状に合わせてアプローチします。
| お悩みのタイプ | 漢方的な見立て | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 動くとすぐに息が切れる 極度の疲労感で横になりたい | 心臓のエネルギー不足(心気虚) 長年の負担により、心臓を動かすためのエネルギー(気)が枯渇し、全身に酸素を届けるポンプの力が著しく低下している状態。 | 【心臓を助け、気を補う漢方】 胃腸の働きを優しく高めてたっぷりの「気」を作り出し、心臓にしっかりとエネルギーを補給(益気)して穏やかな拍動を支えます。 |
| 夕方になると足がパンパンになる 体が重だるく、尿の出が悪い | 水はけの悪さと水分の停滞(水毒) 心臓のポンプが弱いため、血液中の水分が回収できずに足や肺の周囲に滞り、むくみや重だるさを引き起こしている状態。 | 【水はけを良くし、巡りを整える漢方】 体内の水分代謝を司る「腎」や「脾(胃腸)」の働きを助け、無理なく自然な形で余分な水分(水毒)を巡らせて排泄を促します。 |
| 手足が冷えやすい、顔色が暗い 唇の色が紫っぽくなることがある | 血液の渋滞と冷え(瘀血・陽虚) ポンプ機能の低下により末端まで血液が届かず、古い血液が渋滞(瘀血)し、体を温める力(陽気)まで低下している状態。 | 【血流を促し、体を温める漢方】 全身の「血(けつ)」をサラサラと流して心臓の負担を軽くし、体の芯から温めることで血行不良による冷えやだるさを和らげます。 |
【薬剤師コラム②】「休む」ことと「気(エネルギー)を養う」ことの違い
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
心不全と診断されると、多くの医師から「無理をせず、安静にしてくださいね」と指導されます。もちろん、心臓に負担をかけないための休息は絶対に必要です。
しかし、「家でずっと横になって休んでいるのに、ちっとも体力が戻らない」と悩まれる方が非常に多くいらっしゃいます。
東洋医学では、「体を休めること」と「エネルギー(気)が増えること」は別だと考えます。空っぽになった携帯電話のバッテリーは、ただ置いておくだけでは充電されません。コンセントに繋いで充電(エネルギー補給)をする必要があります。
心不全の方の多くは、この「気を充電する力(胃腸の働きなど)」が落ちてしまっています。漢方薬は、この空っぽになったバッテリーに上質な「気」を優しく注ぎ込む充電器のような役割を果たします。エネルギーが満ちてくれば、「少し散歩に行ってみようかな」という前向きな活力が自然と湧いてくるようになります。
慢性心不全のお悩みを和らげる漢方サポートの症例
病院の利尿剤だけではだるさが抜けず、生活の質が落ちて不安を抱えていた方が、漢方を取り入れることで「活気のある穏やかな日常」を取り戻された事例をご紹介します。
事例① 60代女性|心機能低下による「頑固な足のむくみと疲労感」
数年前から高血圧で通院していましたが、最近になって足のすねがパンパンにむくむようになり、エコー検査で「心不全の初期(心機能の低下)」と診断されました。利尿剤(フロセミド)が処方され、むくみは一時的に引くものの、薬が切れるとまたむくみ、何より「体が鉛のように重い」という極度の疲労感に悩まされてご来局されました。
- お悩み: 足のむくみ、極度の疲労感、利尿剤による頻尿の悩み。
- サポート内容: 心臓のポンプを動かすエネルギー不足(心気虚)と、水分をさばく胃腸の弱り(脾虚・水毒)と見立て、①心臓と胃腸にたっぷりと気を補う漢方薬、②余分な水分を自然に巡らせる漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: 漢方を飲み始めてから、午後になっても「横になりたい」と思うほどの重だるさが少しマシになってきました。
- 3ヶ月後: 胃腸の調子が良くなり、自力で水分をさばけるようになってきたため、夕方の足のむくみが軽くなってきました。
- 半年後: 医師と相談の上、利尿剤の量を減らしてもむくまない状態を維持できるようになりました。疲労感が抜け、「久しぶりに友人と日帰り旅行に行けました」と笑顔でお話しいただき、現在も状態維持のために漢方を継続されています。
事例② 70代男性|階段を登る時の「息切れと胸のつかえ」
少し前まで平気だった駅の階段や、近所の坂道を登るだけで、ハアハアと息が切れて立ち止まるようになりました。血液検査でBNP値が高く、慢性心不全の中期と診断されました。β遮断薬などを飲んでいますが、息切れが怖くて外出を控えるようになり、体力がどんどん落ちていくことに強い不安を感じてご相談に来られました。
- お悩み: 動作時の息切れ、体力低下、BNP値への不安、外出への恐怖。
- サポート内容: 心臓のエネルギー枯渇(心気虚)と、血行不良による肺・心臓周辺への負担(瘀血)と見立て、心臓の働きを力強く底上げし、全身の血流を促してポンプの負担を減らす漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 1ヶ月後: 漢方を飲むと胸のあたりがホッと温かくなる感覚があり、息苦しさが少し和らいで深呼吸がしやすくなりました。
- 3ヶ月後: ゆっくりであれば、近所の坂道を途中で立ち止まらずに登りきれるようになりました。
- 半年後: 定期検査で「BNP値が安定していますね」と医師から言われました。息切れの恐怖感がなくなり、毎日のウォーキングを再開できるまでに体力が回復し、大変喜ばれて無事に治療の第一段階を卒業されました。
慢性心不全・漢方サポートについてのよくある質問(Q&A)
特にお問い合わせの多い内容を、担当薬剤師の椙田がお答えいたします。
Q. 病院で処方されている心不全の薬(利尿剤やβ遮断薬など)と一緒に漢方薬を飲んでも大丈夫ですか?
A. はい、もちろん併用可能です。病院の西洋薬で心臓の負担を減らしながら、並行して漢方薬で「弱った心臓のエネルギー(気)を補い、自分の力で巡らせる体質づくり」を行うのは、非常に理にかなった理想的なアプローチです。漢方で体質が底上げされれば、医師と相談しながら利尿剤などを減量していける可能性も広がります。お薬手帳をお持ちいただければ、詳しく飲み合わせを確認いたします。
Q. 漢方を飲めば、心臓の機能(低下したポンプ機能)は元に戻りますか?
A. 加齢や過去の病気によって傷つき、機能が低下してしまった心筋そのものを完全に元の状態(若い頃)に戻すことは、西洋医学でも漢方でも難しいのが現実です。しかし、漢方で残された心臓の働きを最大限にサポートし、全身の血流と水分代謝を整えることで、「息切れが減った」「むくみや疲労感が取れて生活しやすくなった」と生活の質(QOL)が劇的に向上する方は多くいらっしゃいます。
Q. 漢方薬を飲み始めて、どのくらいで変化を感じられますか?
A. 心臓の疲労度によりますが、早い方であれば数週間〜1ヶ月程度で「尿の出が良くなった」「体が少し軽く感じる」「胃腸の調子が良い」といった全身のサイン(体質改善の兆し)を先に感じられる方が多いです。息切れやむくみが気にならず、安心して活動できる体力が定着するには、数ヶ月〜年単位でじっくりと腰を据えて取り組むことをお勧めしています。
その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。

関連するお悩み(心臓・腎臓・疲労の不調)
期外収縮の不快感は、心臓だけの問題ではなく、全身の自律神経のバランスや更年期、慢性的な疲労と深く関わっています。ご自身の症状に近いページもぜひご参照ください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




