
「遺伝の病気なので治療法がないと言われ、経過観察のまま数値だけが上がっていく…」
「クレアチニンと血圧が少しずつ上がってきて、『もう少しで透析』と言われた…」
「のう胞がこれ以上大きくならないように、自分でできることはないの?」
「脳動脈瘤や高血圧など、合併症も心配…」
多発性のう胞腎(ADPKD)は、両方の腎臓にのう胞(液体のたまった袋)が多数でき、腎臓が大きくなりながら機能が少しずつ落ちていく遺伝性の病気です。
「薬がないから悪くなるのを待つだけ」と言われ、先の見えない不安を抱えてご相談に来られる方が少なくありません。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、腎臓内科での治療(トルバプタン・降圧薬など)と併用しながら、のう胞が増えやすい体質と、腎臓の炎症・血流を整え、残された腎臓の余力を守るお手伝いをいたします。
【この記事の結論:「多発性のう胞腎」に対する漢方の考え方】
- 不調の正体(原因):西洋医学では「遺伝子の変異により腎臓の細い管にのう胞ができ、増えて大きくなることで正常な組織を圧迫し、腎機能が落ちていくこと」とされます。漢方では、体に「塊」や「滞り」ができやすい体質(痰湿・瘀血)と、腎の力の低下(腎虚)、血管に負担のかかる熱(高血圧)が重なった状態ととらえます。
- 漢方の考え方:できてしまったのう胞を消してしまう漢方薬はありません。漢方は、のう胞が増えにくい・大きくなりにくい体質を整え、腎臓の炎症を鎮めて腎の力を支え、高血圧や脳動脈瘤などの合併症を防ぐ方向で、腎臓の余力を守る土台を養います。
- 対象となる主なお悩み:クレアチニン・血圧の上昇、腰や脇腹の重さ・痛み、血尿、だるさ・むくみ、脳動脈瘤・肝のう胞などの合併症への不安。
多発性のう胞腎とは?西洋医学の原因と病院での治療
多発性のう胞腎(常染色体顕性多発性のう胞腎:ADPKD)は、両側の腎臓に無数ののう胞ができ、年齢とともに腎臓が巨大化しながら腎機能が低下していく病気です。
遺伝性の腎臓病の中では最も多く、進行すると腎不全に至る方も多い疾患です。
主な症状
- 初期は無症状のことが多い: 健康診断の超音波(エコー)検査や、家族の病歴をきっかけに見つかることがほとんどです。
- 進行すると: 血尿、腰や脇腹の痛み・重さ、お腹の張り(腎臓が大きくなるため)が出てきます。
- 腎機能が落ちてくると: 高血圧、むくみ、だるさ、貧血など、慢性腎不全特有の全身症状が出てきます。
- 合併症: 高血圧・肝のう胞・脳動脈瘤・心臓弁膜症などを伴うことがあります。特に高血圧と脳動脈瘤は頻度が高く、命に関わるため注意が必要です。
※激しい腰の痛みや血尿、高熱が出た場合は、のう胞への細菌感染やのう胞破裂の危険があります。すぐに医療機関を受診してください。
主な原因
原因は遺伝子(PKD1またはPKD2)の変異で、親から子へ2分の1の確率で受け継がれます。
のう胞は、腎臓の細い管(尿細管)の細胞が異常に増殖して液体をため込むことででき、数と大きさが増すにつれて正常な腎組織を圧迫していきます。
進行の早さには個人差があり、「高血圧」「腎臓の増大スピード」「尿路感染」「脱水」が進行を早める要因とされています。
病院での検査とお薬の分類
超音波・CT・MRIでのう胞の数と腎臓の大きさ(総腎容積)を測定し、血液検査(クレアチニン・eGFR)で腎機能を確認します。
治療は、のう胞の増大を抑えるお薬(トルバプタン/商品名サムスカ)、血圧を厳格に下げる降圧薬(ARB・ACE阻害薬)、水分を多めにとる指導が中心です。
脳動脈瘤の検査(MRA)を定期的に受けることも推奨されます。
一方で、「使える薬がないから経過観察」と言われて不安なまま数値が上がっていく方や、トルバプタンの副作用(多尿・極度ののどの渇き・肝機能障害)で治療継続を迷う方も少なくありません。お薬の変更は、必ず主治医の先生とご相談ください。
病院で血圧とのう胞の増大を管理しながら、漢方でのう胞ができやすい体質・腎臓の炎症と血流を整えていく併用をおすすめしています。
漢方での考え方|「塊ができやすい体質」と「腎の力」を整える
漢方では、のう胞のような「塊」は、体の水分代謝の滞り(痰湿)と血の巡りの滞り(瘀血)が長く続いた場所にできると考えます。多発性のう胞腎では、これに腎の力の低下(腎虚)と、血管に負担をかける熱(高血圧)が重なっています。
| 漢方の見立て | 主な自覚症状と体質 | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 塊ができやすい水と血の滞り 「痰湿(たんしつ)・瘀血」 | のう胞の数や腎臓の大きさが増えてきた。体が重い、むくみやすい、肩こり、舌の色が暗い。 | 【滞った水と血をさばき、塊を大きくしにくくする漢方薬】 のう胞の元になる水分代謝と血流の滞りを整え、増大しにくい体内環境を目指します。 |
| 腎の力の低下 「腎虚(じんきょ)」 | クレアチニンが上がってきた。強いだるさ、腰の重さ、夜間頻尿がある。 | 【腎臓の炎症を鎮め、腎の力を補う漢方薬】 腎臓のくすぶる炎症を落ち着かせながら、まだ働いている正常な腎組織の余力を守ります。 |
| 血管に負担をかける熱 「肝陽上亢(かんようじょうこう)」 | 血圧が高い、のぼせ・頭痛、イライラしやすい。脳動脈瘤を指摘された。 | 【血管の炎症を鎮め、血圧の高ぶりを抑える漢方薬】 血管への圧力を軽くし、高血圧や脳動脈瘤破裂といった合併症を防ぐ方向で働きます。 |
※漢方薬はお一人おひとりの体質に合わせてお作りします。病院でのお薬の内容をうかがったうえで、合う組み合わせをご提案いたします。
この内容以外にも「太陽堂が考える腎臓疾患」についてお話しを書いています。どうぞ参考にされて下さい。
【薬剤師コラム①】「遺伝だから仕方ない」の先にできること
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
「遺伝の病気なので、薬もなく経過観察です」
そう言われて、クレアチニンの数値が上がるのをただ待つしかないと感じている方が多くいらっしゃいます。
確かに、遺伝子そのものを漢方で変えることはできません。
ただ、のう胞が「どのくらいの速さで増え、大きくなるか」は、血圧の高さ・血流の悪さ・水分代謝・腎臓内の炎症といった「その人の体の環境(体質)」に大きく左右されます。ここは、漢方薬が働きかけられる部分です。
太陽堂の実例でも、クレアチニンが3台まで上がった段階からご相談に来られ、病院の検査でのう胞が大きくなっておらず、数値が安定して経過している方がいらっしゃいます。
「これ以上悪くなる前に」という段階で始めるほど、守れる腎臓の余力は大きくなります。「何もできない」と諦めず、一度ご相談にいらしてください。
【改善実例】太陽堂での体質改善エピソード
ここでは、多発性のう胞腎でクレアチニンや血圧が上がってきた方が、漢方で体質から見直された実例をご紹介します。
50代・男性|クレアチニン3.2・だるさとむくみが出てきた段階からの変化
- ご相談時の状態: 5年ほど前に多発性のう胞腎と診断。クレアチニンが上がってきたためご相談に来られました。自覚症状はだるさとむくみくらいで、クレアチニンは3.2とのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ: 腎臓の炎症を取る漢方薬、塊を除く漢方薬、血流を良くする漢方薬の3種類をお出ししました。
- 経過:
- 服用開始から3ヶ月: クレアチニンは2.8まで改善。疲労感も抜けてきているとのことでした。
- 服用開始から8ヶ月: 病院の検査でのう胞自体も大きくなっていなかったとのこと。疲労感もなく元気に過ごせているとのことでした。
- 服用開始から2年: クレアチニンは1.8〜2.2の間で推移して安定。現在も調子を維持するために服用中です。
50代・男性|合併症の脳動脈瘤と血圧150/100が心配で来られた方の変化
- ご相談時の状態: 3年ほど前に多発性のう胞腎と診断。合併症で脳動脈瘤が見つかったためご相談に来られました。自覚症状は特にないものの、血圧が150/100と高くなっているとのことでした。
- 漢方薬によるアプローチ: 血管の炎症を取る漢方薬、腎臓の炎症を取る漢方薬、塊を除く漢方薬の3種類をお出ししました。
- 経過:
- 服用開始から4ヶ月: クレアチニンは安定。脳動脈瘤の検査でも変化なしとのことでした。
- 服用開始から1年1ヶ月: 病院の検査で、引き続き脳動脈瘤は悪くなっていないとのこと。クレアチニンも安定しているとのことでした。
- 服用開始から2年: 調子の良い状態が維持できているため漢方薬を減量。現在も調子を維持するために服用中です。
※効果には個人差があります。早い方で1〜3ヶ月程度で、だるさやむくみなど体調の変化を感じる方もいらっしゃいます。のう胞の大きさや数値の変化は、病院の検査で確認していきます。
患者さんの声に他の患者様の症例ものっています。(患者さんの声 腎臓疾患) どうぞ参考にされて下さい。
【薬剤師コラム②】合併症の「血圧」と「脳動脈瘤」を、腎臓と一緒に見ます
担当薬剤師:石川(調剤薬局での勤務経験あり)
多発性のう胞腎のご相談で必ず見ておきたいのが、「高血圧」と「脳動脈瘤」の合併です。
ご相談の方は腎臓の数値(クレアチニン)ばかりに目が行きがちですが、血圧が高い状態を放置することは、のう胞の増大も腎機能の低下も加速させてしまいます。また、脳動脈瘤の破裂は命に直結します。
太陽堂では、腎臓の炎症と血流を整える組み立ての中に、「血管の炎症を鎮めて血圧の高ぶりを抑える働き」を合わせることが多いです。脳動脈瘤を指摘されている方は、血管を守る視点を最初から入れ込みます。
降圧薬は、主治医の処方どおりに必ず続けてください。漢方は、血圧が上がりにくい体質を作る側で並走します。ご相談の際は、ご自宅での家庭血圧の記録をぜひお持ちください。
自宅でできるセルフケア・食養生
漢方薬の服用と併せて、のう胞の増大と腎臓の負担を進めない生活を心がけましょう。
- 水分をしっかりとる: 脱水はのう胞の増大と腎臓の負担を進めます。主治医の指示の範囲で、こまめに水分を摂りましょう(心臓や腎機能の状態で制限がある方は、必ず指示に従ってください)。
- 血圧を毎日測り、塩分を控える: 血圧の管理は進行を防ぐ一番の手がかりです。塩分は1日6g未満を目安に控えましょう。
- カフェインと過度なたんぱく質を控える: カフェインはのう胞の増大に関わる可能性があるとされ、たんぱく質のとり過ぎは腎臓の負担になります。
- お腹への強い衝撃を避ける: 大きくなった腎臓(のう胞)は出血しやすくなります。激しい接触のあるスポーツは避けましょう。
- 尿路感染を防ぐ: のう胞への細菌感染は悪化のきっかけです。トイレを我慢しない、体を冷やさない、疲れをためないことが大切です。
よくあるご質問(FAQ)
病院で「治療法がない・経過観察」と言われました。漢方で何ができますか?
遺伝子そのものを変えることはできませんが、のう胞が増える速さに関わる血圧・血流・水分代謝・炎症は、体質から整えることができる部分です。腎臓の炎症を鎮めて腎の力を支え、のう胞が大きくなりにくい体内環境を整えることで、腎臓の余力を守ることを目標にします。病院の検査は続けながらの併用が前提です。
トルバプタン(サムスカ)や降圧薬と併用できますか?
はい、併用していただけます。
病院のお薬でのう胞の増大と血圧を抑えながら、漢方で体質の側を整える、という役割分担です。お薬手帳など現在の治療内容がわかるものをご持参ください。お薬の減量や中止は、必ず主治医の先生にご相談ください。
透析間近と言われています。それでも相談できますか?
はい。クレアチニンが上がった段階からご相談に来られ、数値が安定して経過している方もいます。
ただし「透析を完全に避けられる」とお約束はできません。腎機能は一度失われると戻りにくいため、早めに始めるほど守れる余力は大きくなります。主治医の治療方針を伺いながら進めます。
漢方薬を飲み始めてから、どのくらいの期間で変化を感じられますか?
だるさやむくみ、血圧などの変化は、早い方で1〜3ヶ月程度で感じられることがあります。
クレアチニンの数値やのう胞の大きさは、病院の検査で確認しながら、半年〜1年の単位でじっくり見ていきます。
費用はどのくらいかかりますか?
目安として、1週間あたり5,000円前後〜(1ヶ月で2万円前後から)とお考えください。相談料は無料です。
体質や組み合わせる漢方の内容によって変わるため、お作りする前に必ず金額をはっきりお伝えし、ご納得いただいてからスタートします。ご予算のご希望も遠慮なくお聞かせください。
まとめ|腎臓の「余力」を守るために、今できること
多発性のう胞腎は「遺伝だから」と諦めがちな病気ですが、進行の速さは体の環境で変わります。
病院の治療で血圧とのう胞の増大を管理しながら、漢方でのう胞ができやすい体質を整え、腎臓の炎症を鎮めて腎の力を支え、合併症を防ぐ。
この両面からのアプローチで、腎臓の余力を守り、透析への不安に振り回されない毎日を目指しましょう。
一人で悩まず、新宿の漢方薬局「太陽堂」へどうぞお気軽にご相談ください。

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太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




