
「朝、目が覚めると同時にくしゃみを連発してしまう」
「布団から出た瞬間、鼻水が水のようにツーッと垂れてくる」
「午前中はティッシュが手放せず、頭がボーッとして仕事にならない…」
花粉症の方の多くが経験する、この「朝の爆発」。 実は「モーニングアタック」という名前がついているほど、多くの方が悩んでいる現象です。
「寝ている間に花粉を吸い込んだのかな?」と思われがちですが、実は原因はそれだけではありません。
いくら空気清浄機を回しても朝の症状が治まらないのは、体の「スイッチ切り替え」に失敗しているからなのです。
今回は、毎朝の憂鬱な儀式を終わらせるための「自律神経の整え方」と、漢方による根本対策について解説します。
【薬剤師 林の視点】原因は「スイッチの故障」と「水浸し」です
こんにちは、薬剤師の林です。
なぜ、昼間よりも「朝」の方が症状がひどいのでしょうか?
漢方と生理学の視点で見ると、理由は明確に2つあります。
1. 自律神経のスイッチ切り替え失敗
人間は、寝ている間は「副交感神経(リラックス)」が働いていますが、朝起きると「交感神経(活動モード)」にバチッと切り替わります。
この切り替えの瞬間、バランスが乱れて一時的に「過敏状態」になり、少しの刺激(ホコリや冷気)でも猛烈なくしゃみ指令を出してしまうのです。
2. 漢方でいう「水毒(すいどく)」の氾濫
くしゃみや鼻水が出る人の多くは、体に余分な水が溜まっている「水毒(すいどく)」体質です。
夜の間、冷えて動きの悪かった「汚れた水」が、朝の活動開始とともに一気に動き出し、鼻から溢れ出てくるイメージです。
これは、冷えたバケツの水をひっくり返したような状態と言えます。
つまり、モーニングアタックを止めるには、「自律神経をゆっくり起こすこと」と「冷たい水を温めてさばくこと」が必要なのです。

【薬剤師 石川の視点】布団から出る前の「10分」が勝負です
薬剤師の石川です。
モーニングアタック対策は、「布団から出る前」から始まっています。
急にガバッと起き上がって冷たい空気に触れるのが一番のNG行動です。
明日からできる「寝起きの儀式」を、分かりやすく表にまとめました。
【保存版】モーニングアタックを防ぐ!朝の行動OK・NGリスト
| タイミング | 〇 おすすめの行動(症状を鎮める) | × やりがちなNG行動(爆発させる) |
| 目が覚めた時 | 布団の中でマスク装着 (自分の息で鼻と喉を加湿・保温) | ガバッと布団を跳ねのける (急激な温度差が最大の敵です) |
| 起きる直前 | カーテンを開けて日光浴 (光で自律神経をスイッチON) | 暗い部屋でスマホを見る (自律神経が乱れ、過敏になります) |
| 最初の一杯 | 熱めのお白湯 (胃腸を温め、鼻水の原料を乾かす) | 冷たい水・牛乳 (内臓が冷え、水っ鼻が悪化します) |
| 朝食 | 温かい味噌汁・スープ (体を芯から温める) | ヨーグルト・フルーツ (朝イチは体を冷やすので昼以降に) |
特に「朝イチのお白湯」は効果絶大です。
冷たい水ではなく、フーフーするくらい熱めのお湯を一杯飲んでください。胃腸が温まると、鼻の粘膜の血流も良くなり、水っぽい鼻水がピタリと止まりやすくなります。
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自律神経の乱れは「目」にも現れます。イライラする方はこちらもチェック。

【改善実例】毎朝ゴミ箱がティッシュで埋まる(30代 男性)
「一生飲み続けると思っていた薬」が不要に
●ご相談内容
2月〜4月は毎朝モーニングアタックがひどく、起き抜けに連続20回くしゃみが出るのが日課。
午前中は薬を飲んでも鼻水が止まらず、頭がボーッとして集中力がない。商談中に鼻水が垂れないか不安で、強い薬(抗ヒスタミン剤)を倍量飲むこともあり、口の渇きと眠気に悩んでご相談に来られました。
1日に1箱ティッシュを使ってしまうほど、症状が酷いとの事でした。
●漢方服用の経過
漢方薬: 「水の巡りを整える漢方薬」・「身体を温める漢方薬」の2種類を使用。
- 2週間後:「朝のくしゃみの回数が20回から5回くらいに減った」とのこと。まだ鼻水は出るが、水っぽさが減ってきた。
- 1ヶ月後:モーニングアタックがほぼ消失。朝起きてすぐにお白湯を飲む習慣もつき、午前中から頭がクリアに働くようになった。眠くなる薬を飲まなくて済むので、仕事のパフォーマンスが上がったと喜ばれました。
- 次のシーズン:花粉シーズン前からの予防服用のみで、春もマスクだけで快適に過ごされています。
担当薬剤師より
この方は、体の中が「冷えている状態」でした。
一般的な「鼻水を止める薬」で無理やり蓋をするのではなく、漢方で「水をさばく力」と「体を温める力」をつけたことで、根本的にアレルギー反応が出にくい体質に変わりました。

モーニングアタック Q&A(良くある質問)
空気清浄機はどこに置くのが正解ですか?
「枕元」がベストです。
花粉は床に落ちます。寝ている間、布団を動かすたびに舞い上がった花粉を吸い込んでしまうのが原因の一つです。
寝室の入り口ではなく、できるだけ「顔の近く(枕元)」に置いて、寝ている間に舞う花粉を吸い取ってもらいましょう。
ヨーグルトは食べたほうが良いですか?
モーニングアタックがひどい人は、朝は控えましょう。
ヨーグルトは腸内環境には良いですが、漢方では「体を冷やす」性質があります。
特に「水っぽい鼻水」が出るタイプの方が、朝一番に冷たいヨーグルトを食べると、冷えが悪化して逆効果になることがあります。食べるなら「ホットヨーグルト」にするか、昼以降にしましょう。
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鼻水だけでなく「肌荒れ」も気になる方は、バリア機能が低下しているサインです。

まとめ:朝を制するものは、春を制す
「朝が辛いのは仕方がない」と諦めていませんか?
モーニングアタックは、あなたの体が「冷えているよ」「自律神経が疲れているよ」と教えてくれているサインです。
ただ症状を抑えるだけでなく、朝を気持ちよくスタートできる体質へ。
太陽堂が、あなたの「スイッチ」を整えるお手伝いをします。ぜひ一度ご相談ください。
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ご相談の多い疾患・お問い合わせ
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記事作成者 薬剤師 石川 満理奈


得意な疾患:胃腸疾患・耳鼻咽喉疾患・不妊症・婦人科・肝臓・腎臓
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薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務。
自分自身の胃腸の不調も漢方薬により改善。
よりご来局頂いた方の体質に沿った治療の選択をできるようになりたいという思いから「漢方の道」へ。
記事作成者 薬剤師 林 泰太郎


実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年・2025年 学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。













