
「耳に水が入ったようにぼわーんとして、自分の声が響いたり、聞こえにくかったりする…」
「痛みはないので放置していたら、慢性化してずっと耳が詰まっている…」
「子供が中耳炎を繰り返し、抗生物質を何ヶ月も飲み続けていて心配…」
「病院で『鼓膜にチューブを入れる手術』を勧められたが、できれば避けたい…」
鼓膜の奥(中耳)に液体が溜まり、耳の聞こえが悪くなったり詰まり感が出たりする「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)」。
強い痛みがないため発見が遅れがちですが、小さなお子様から大人まで幅広く発症し、お薬を飲んでもなかなか水が抜けずに長引いてしまう方が非常に多いお悩みです。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、抗生物質などで一時的に症状を抑えるだけでなく、「なぜ耳の奥に水が溜まりやすく、抜けないのか」という根本的な『鼻のトラブル』と『水はけの悪さ』に着目し、耳の不快感を和らげてスッキリとした日常を取り戻すための体づくりを漢方で優しくサポートいたします。
滲出性中耳炎とは?西洋医学的な原因と他の中耳炎との違い
健康な状態の耳は、鼻の奥と繋がっている「耳管(じかん)」を通して空気が行き来し、換気されています。しかし、風邪やアレルギー性鼻炎などが原因で耳管が詰まると、耳の奥の気圧が下がり、周囲の粘膜から液体(滲出液)が染み出して溜まってしまいます。これが滲出性中耳炎です。
他の中耳炎との違いと見分け方
中耳炎にはいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。
| 疾患名 | 痛み・発熱 | 分泌物(耳だれ・溜まる液)の特徴 |
| 滲出性中耳炎 | なし(※急性から移行する場合を除く) | サラサラした水のような液、または薄い粘液。耳の詰まり感や難聴が主症状です。 |
| 急性中耳炎 | あり(ズキズキとした激しい痛み・発熱) | ドロドロの黄色い膿(うみ)。風邪の細菌が中耳に入り込むことで急激に発症します。(※痛みが強い時はロキソニン等の鎮痛剤が使われます) |
| 好酸球性中耳炎 | 通常はなし | ニカワ状の非常に粘り気が強い液。気管支喘息を合併することが多い難治性の中耳炎です。 ▶︎ [好酸球性中耳炎の漢方詳細へ] |
| 真珠腫性中耳炎 | あり(ズキズキ痛む) | 悪臭を伴う耳だれ。鼓膜に塊ができ、周囲の骨を破壊するため手術が必要です。 ▶︎ [真珠腫性中耳炎の漢方詳細へ] |
【西洋医学(病院)での一般的な治療】
病院(耳鼻咽喉科)では、鼻の通りを良くするための抗アレルギー薬や、痰や鼻水を出しやすくするお薬(カルボシステイン等)が処方されます。また、少量の抗生物質を長期間飲む「マクロライド療法」が行われることもあります。それでも液が抜けない場合は、鼓膜を少し切開して液を吸い出したり、「鼓膜換気チューブ留置術」を行って空気の通り道を作ったりする外科的治療が検討されます。
【薬剤師コラム①】チューブを入れても「繰り返す」理由
担当薬剤師:石川 満理奈(調剤薬局での勤務経験あり)
「子供の鼓膜にチューブを入れたのに、チューブが抜けたらまた再発してしまいました」というご親権者様からのご相談をよくお受けします。
チューブ留置術は、物理的に空気の通り道を作るため、聞こえの改善には非常に即効性があります。しかし、チューブはあくまで「一時的なバイパス」にすぎません。
滲出性中耳炎の根本原因は、「慢性的な鼻炎」や「副鼻腔炎(蓄膿症)」、「アデノイド(鼻の奥のリンパ組織)の肥大」によって耳管の働きが悪くなっていることです。鼻の環境(アレルギー体質や免疫力の低下)が変わっていなければ、チューブが取れた途端に再び水が溜まってしまいます。漢方は、この「鼻から耳にかけての環境」を内側から整えることを得意としています。
太陽堂の漢方アプローチ|「鼻の環境」と「水はけ・免疫」を整える
東洋医学(漢方)では、滲出性中耳炎による耳の水の停滞を「水毒(すいどく・水滞)」と捉え、その根底には胃腸や呼吸器系のバリア機能の弱さ(気虚)があると考えます。
| お悩みのタイプ | 漢方的な見立て | 太陽堂の漢方アプローチ(働き) |
| 耳がぼわーんと詰まる 自分の声が響いて聞こえにくい | 水の停滞(水毒・水滞) 耳の奥の水分代謝が悪く、滲出液がいつまでも吸収されずにチャプチャプと停滞している状態。 | 【水はけを良くし、巡りを整える漢方】 体内の余分な水分を尿としてスムーズに排出し、耳の奥のむくみをマイルドに取ることで、耳の詰まり感や響きを和らげます。 |
| 慢性的な鼻炎・副鼻腔炎がある 鼻水が喉に流れる(後鼻漏) | 鼻の通り道の悪化(気滞・湿熱) 鼻の粘膜が腫れたり、ネバネバした鼻水が溜まったりすることで、耳管の換気が妨げられている状態。 | 【鼻の通りを良くし、熱を冷ます漢方】 鼻の粘膜の過剰なアレルギー反応や炎症を穏やかに鎮め、鼻水をスッキリ流すことで、耳管が自然に働きやすい環境を作ります。 |
| 風邪をひくたびに中耳炎になる 胃腸が弱く疲れやすい(お子様に多い) | 免疫と体力の低下(気虚・脾虚) 胃腸の働きが弱く、体を細菌やウイルスから守るバリア機能(気)が十分に作られていない状態。 | 【胃腸を整え、バリア機能を補う漢方】 胃腸を丈夫にして栄養をしっかり吸収できるようにし、体全体の抵抗力を底上げすることで、風邪や中耳炎を繰り返しにくい土台を作ります。 |
【薬剤師コラム②】大人と子供の「滲出性中耳炎」の違い
担当薬剤師:前原 信太郎(調剤薬局での勤務経験あり)
滲出性中耳炎は、年齢によって発症の背景が少し異なります。
【お子様の場合】 子供は耳管が太く、短く、水平に近いため、鼻の奥の細菌がすぐに耳へ流れ込んでしまいます。
また、免疫機能が未熟なため風邪をひきやすく、中耳炎を反復しやすいのが特徴です。
成長とともに耳管の構造が大人に近づけば自然と治ることも多いですが、それまでの間に難聴が続くと、言葉の発達に影響が出る恐れがあるため、胃腸を整えて「風邪をひきにくい丈夫な体」を作ることが重要です。
【大人の場合】 大人が発症する場合は、風邪の長引きのほか、長年の「慢性副鼻腔炎」や、加齢・ストレスによる「耳管の働き(筋肉)の低下」が深く関わっています。
大人の滲出性中耳炎は長引きやすいため、水はけを良くする漢方に加え、血流や自律神経を整えるアプローチを併用して根気よく改善を目指します。
滲出性中耳炎を和らげる漢方の症例
病院の治療を続けてもスッキリしなかった方が、漢方を取り入れることで穏やかな日常を取り戻された事例をご紹介します。
事例① 40代女性|風邪の後に長引く「耳の詰まり」と「自分の声の響き」
1ヶ月前に風邪を引いた後から、右耳に水が入ったようにぼわーんとする違和感が続き、病院で滲出性中耳炎と診断されました。カルボシステインなどを飲んでいましたが治らず、「このままなら鼓膜切開をする」と言われて不安になりご相談に来られました。
- お悩み: 耳の詰まり感、自分の声が響く、聞こえにくさ。
- サポート内容: 風邪の後に残った「水毒(水はけの悪さ)」と見立て、体内の余分な水分を排出し、耳の奥のむくみを取る漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 2週間後: 尿の量が増え、耳の「チャプチャプする感じ」が少しマシになってきました。
- 1ヶ月後: 自分の声が響く不快感がなくなり、聞こえがクリアになってきました。病院の検査でも「水が抜けてきている」と言われ、切開を回避できました。
- 3ヶ月後: 耳の詰まりは全くなくなり、順調に回復したため服用終了(卒業)となりました。
事例② 6歳の男の子|何度も繰り返す中耳炎と「抗生物質への不安」
保育園に通い始めてから頻繁に風邪を引き、そのたびに滲出性中耳炎になっていました。抗生物質を何ヶ月も飲んだりやめたりを繰り返しており、「チューブを入れるしかない」と言われ、ご家族がご相談に来られました。
- お悩み: 繰り返す中耳炎、鼻づまり、胃腸が弱くご飯をあまり食べない。
- サポート内容: 胃腸の弱さ(脾虚)が免疫の低下を招いていると見立て、①胃腸を丈夫にする漢方薬、②鼻の通りを良くする漢方薬をご提案しました。
- 経過:
- 2ヶ月後: ご飯をしっかり食べるようになり、青っぱなが出にくくなってきました。
- 4ヶ月後: 保育園で風邪が流行っても、鼻水が長引かず、中耳炎に移行しなくなりました。
- 半年後: 病院での検査でも耳に水は溜まっておらず、チューブ留置を見送ることができました。風邪をひきにくい丈夫な体質へと成長し、ご家族にも安心していただけました。
滲出性中耳炎・漢方についてのよくある質問(Q&A)
病院の抗生物質やカルボシステインと一緒に漢方薬を飲んでも大丈夫ですか?
はい、基本的には併用可能です。
病院のお薬で急な炎症や鼻水をコントロールし
つつ、漢方薬で「耳の奥の水はけを良くし、風邪を引きにくい体質づくり」を並行して行うのは非常に効率的です。
お薬手帳をお持ちいただければ、詳しく飲み合わせを確認いたします。
子供でも漢方薬を飲めますか?苦くて飲めないか心配です。
お子様でも服用可能です。
お子様向けの漢方薬は、甘みがあって飲みやすいものなどになる事もあります。
漢方薬を飲むと、どのくらいで耳の詰まりに変化を感じられますか?
水分代謝の状態や年齢によって個人差はありますが、早い方であれば3ヶ月程度で「耳のぼわーんとする感じがスッキリしてきた」といった変化を感じられる方が多いです。
特にお子様の場合は、風邪を引きにくくなる体質改善を含め、数ヶ月単位でじっくりと取り組むことをお勧めしています。
その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。

関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。




