
「感染自体は落ち着いたのに、鉛のように体がだるくて仕事に行けない…」
「頭にモヤがかかったようで集中できず、言葉がすぐに出てこない…」
「咳や息苦しさ、においが分からない症状がずっと続いて不安だ…」
検査は陰性になり、療養期間も終わったはずなのに不調が続く。病院で診てもらっても「検査では異常なし」と言われ、行き場のない辛さを抱えている方は少なくありません。
新型コロナやインフルエンザなどの感染症のあとから、不調が長引く方のご相談も増えています。
まず大切なのは、後遺症外来(感染症のあとの不調を専門に診る外来)や内科を受診し、他の病気が隠れていないかを確かめていただくことです。そのうえで、「なぜ体が回復しないのか」を体質の面から考えていくのが漢方の役割です。
新宿の漢方薬局「太陽堂」では、残った症状を無理に抑え込むのではなく、激しい闘病で消耗した体のエネルギー不足や、くすぶり続ける炎症を整え、病院の治療と並走しながら、回復の土台づくりを漢方でサポートいたします。
【この記事の結論:感染症のあとから続く倦怠感に対する漢方の考え方】
- 不調が起こる理由:病院では免疫の乱れや炎症の名残などが考えられている。漢方では「激しい闘病によるエネルギーの枯渇(気虚)」と「体内に残った炎症の火種(湿熱)」の重なりととらえる。
- 漢方の考え方:症状を抑え込むのではなく、不足したエネルギーを補い、残った熱を冷ますことで、体質から回復の土台を養う。
- 対象となる主なお悩み:長引く倦怠感、ブレインフォグ(頭のモヤモヤ)、止まらない咳や息苦しさ、嗅覚や味覚の違和感。
「検査では異常なし」でもだるさが続く——感染症のあとに残る不調とは
感染症のあとの不調は、感染から数週間〜数ヶ月経っても症状が続く状態を指します。
症状は人によって異なり、全身の倦怠感、関節痛、咳、息苦しさ、嗅覚・味覚の低下、記憶や集中の低下(ブレインフォグ)、不眠、脱毛など多岐にわたります。
良くなったり悪くなったりと波を繰り返しながら長引くのが特徴です。
※急な息苦しさや呼吸困難、激しい胸の痛みなどがある場合は、危険な症状のサインかもしれません。我慢せずにすぐに医療機関(呼吸器内科や救急)を受診してください。
病院での一般的な治療と、限界を感じやすい場面
現在、感染症のあとの不調そのものに対する特効薬はなく、病院では今ある症状を和らげる「対症療法」が中心となります。
咳がひどければ咳止めや去痰薬、頭痛があれば鎮痛剤、呼吸が苦しければ気管支拡張薬などが処方されます。
また、上咽頭(鼻の奥)に炎症が残っている場合は、薬液を直接塗布するBスポット療法(EAT)が行われることもあります。
これらは、今ある辛い症状を和らげるための大切な治療です。
一方で、「検査をしても異常がないと言われる」「薬を飲んでいる間しか楽にならない」と行き詰まりを感じる方も少なくありません。
病院の治療で症状を和らげながら、並行して漢方で「自分自身の回復力」を底上げしていく。この両輪の考え方が、長引く不調と付き合ううえでの助けになります。
太陽堂の漢方の考え方|枯渇した力を補い、残った熱を冷ます
漢方では、感染症のあとの不調を、ウイルスとの激しい戦いによって全身のエネルギーが空っぽになった「気虚(ききょ)」の状態と考えます。
さらに、戦いの跡にまだくすぶっている炎症の熱を「湿熱(しつねつ)」、血や水の巡りの悪さを「瘀血(おけつ)」や「水毒(すいどく)」ととらえます。
太陽堂では、患者様の体質や一番お辛い症状に合わせて、主に以下の考え方を組み合わせます。
| 漢方のとらえ方 | あなたの主な症状・体質 | 太陽堂の漢方の考え方(働き) |
| 気虚(ききょ) (闘病により全身のエネルギーが枯渇した状態) | 強い倦怠感、だるさ。少し動くだけで疲れる。頭のモヤモヤ(ブレインフォグ)。 | 【気を補い、エネルギーを養う漢方薬】 胃腸の働きを立て直して全身にエネルギーを送り込み、体力と集中力の回復を後押しします。 |
| 湿熱・余熱(しつねつ・よねつ) (体内に炎症の火種がくすぶっている状態) | 長引く咳、微熱。喉のイガイガや痰。関節の痛みや体の熱っぽさ。 | 【余分な熱を冷まし、炎症を和らげる漢方薬】 体内にこもった不自然な熱を穏やかに冷まし、気管支や粘膜をいたわります。 |
| 瘀血・水毒(おけつ・すいどく) (血や水の巡りが滞っている状態) | においが分からない、味がしない。鼻の奥の詰まり感。頭痛や肩こり。 | 【血と水の巡りを整える漢方薬】 滞った古い血や余分な水をさばき、嗅覚などの感覚器官が働きやすい環境を整えます。 |
【薬剤師コラム①】「休んでも治らない」のはなぜか
担当薬剤師:前原(調剤薬局での勤務経験あり)
「しっかり睡眠をとって休んでいるのに、翌朝になっても鉛のようなだるさが抜けません」
長引く不調でお悩みの方から、このような声をよく伺います。
ただの疲労であれば、休めば回復します。
しかし感染症のあとの倦怠感は、体の中でエネルギーを作り出すエンジン(胃腸や細胞の働き)自体が弱ってしまっている状態と、漢方では考えます。
漢方ではこれを、生命のエネルギーが枯渇した「気虚」と呼びます。
ガソリンが入っていない車は、いくらアクセルを踏んでも走りません。
漢方の役割は、無理に体を鞭打つのではなく、胃腸を温めて「自分の力でエネルギーを作り出せる体」へと土台を養うことです。
病院のお薬と併用しながら、焦らずにエネルギーのタンクを満たしていきましょう。
【薬剤師コラム②】「嗅覚・味覚の違和感」を諦めないで
担当薬剤師:林(調剤薬局・漢方専門薬局での勤務経験あり)
長引く不調の中でも、嗅覚障害や味覚障害は「食の楽しみ」を奪う辛い症状です。
「時間が経てば治ると言われたが、半年経っても何を食べても味がしない」とご相談に来られる方もいらっしゃいます。
感染が落ち着いた後も感覚が戻らない状態を、漢方では、鼻の奥や舌の周りに「血や水の滞り(瘀血や水毒)」が残っているためと考えます。
血流を促して鼻の奥の環境を整え、感覚器官が本来の働きを取り戻すための土台を作るのが漢方の役割です。
諦めずに、体質から見直す選択肢を持ってみてください。においや味の問題は、鼻の状態と合わせて考えることも多いため、ご相談時に詳しくお伺いします。
病院の治療と並走しながら、回復の土台をつくる
漢方は、病院のお薬をやめて切り替えるものではありません。今ある症状は病院のお薬で和らげ、その間に漢方で消耗した体を立て直していく、という並走の形が基本です。
変化の感じ方はお一人おひとり異なりますが、まず「3ヶ月」を一つの単位として、だるさの程度や動ける時間の変化を私たちと一緒に確認しながら進めていきます(※個人差があります)。
病院のお薬を自己判断でやめたり減らしたりはせず、減らす・やめるの判断は必ず主治医の先生とご相談ください。
自宅でできるセルフケア・食養生
漢方薬の服用と併せて、日常生活でも以下の点に気をつけることで、体の回復を助けやすくなります。
- 無理をしない(ペーシング):少し調子が良いからといって動きすぎると、翌日に強い倦怠感(クラッシュ)が起きやすくなります。腹八分目の活動量を守りましょう。
- 胃腸に優しい食事を:エネルギーを作るためには胃腸の働きが欠かせません。冷たい飲み物や脂っこいものを避け、温かくて消化の良いスープやお粥などを取り入れてください。
- 質の高い睡眠を確保する:夜はスマホの光を避け、部屋を暗くして目を休めることで、脳と体の回復を促しましょう。
※効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。症状の改善を保証するものではありません。
よくあるご質問(FAQ)
病院で処方された薬(咳止めや痛み止めなど)と漢方薬は併用できますか?
はい、基本的には併用していただけます。
病院のお薬は今ある辛い症状を素早く和らげるために重要です。漢方薬は体の土台を養い、回復を後押しする役割を持ちます。飲む時間を少しずらすなどのアドバイスもいたしますので、お薬手帳をお持ちください。
まだ病院に行っていません。先に漢方薬局に相談してもいいですか?
まずは後遺症外来や内科の受診をおすすめしています。
だるさや息苦しさの裏に、別の病気が隠れていることもあります。病院で確認したうえで、「検査では異常なしと言われたが辛い」という段階から、漢方で体質の面を一緒に考えていくのが安心な順番です。
どのくらいの期間で変化を感じられますか?
まず「3ヶ月」を一つの単位として、だるさの程度や動ける時間の変化を一緒に確認します(※個人差があります)。
症状の重さや感染からの期間によって差があります。長引く不調のケアは、焦らずに数ヶ月単位でじっくりと体の土台を立て直していくことが大切です。
息苦しさが強くなる時があります。漢方でなんとかなりますか?
「急に息が苦しくなった」「胸が激しく痛む」といった場合は、漢方に頼らず、すぐに医療機関(呼吸器内科や救急)を受診してください。
肺炎や血栓などの危険な状態が隠れている可能性があるためです。慢性的な軽い息切れについては、病院で確認したうえで、漢方で体質を整えるサポートをご相談いただけます。
費用はどのくらいかかりますか?
漢方薬の費用は、週5,000円前後〜(月2万円前後から)が目安です。相談料は無料です。
体質や症状の組み合わせによって内容が変わりますので、ご相談時にご予算も含めて率直にお伝えください。
まとめ|長引く不調を一人で抱え込まないで
感染症のあとの不調は、周囲から「ただの怠けではないか」と誤解されやすく、孤独を感じやすいものです。
休んでも治らないだるさや、終わりの見えない症状に、心まで疲れてしまう方も多くいらっしゃいます。
ですが、あなたの体は決して怠けているわけではありません。ウイルスとの戦いで消耗し、エネルギーが足りなくなっているだけなのです。
病院の治療と並走しながら、漢方の力で、すり減った体をいたわり、本来の元気を取り戻す土台をつくっていきましょう。
どうか一人で悩まず、新宿の漢方薬局「太陽堂」にご相談ください。
関連するお悩み
感染症のあとの不調は、全身の免疫や自律神経、疲労の蓄積と深く関わっています。ご自身の症状に近いページもぜひご参照ください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、お客様「ひとりひとりに合わせた漢方薬」をその場で調合いたします。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。






